今しかできない体験を!大学生は夏こそ海外ボランティア!

ひまわりと空
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社会貢献できるボランティア活動

パソコンと女性

夏休みに入ると大学の講義も休みになります。友達と旅行に行ったり、恋人と遠出のデートをするのも良いけれど、何か物足りない……。アルバイトやインターンもいいけど、ちょっと違う……。どうせなら、社会貢献をして自分を高めたい!そんな風に考えている学生にオススメなのが、海外ボランティアです。今回は、海外ボランティアの種類やかかる費用についてご紹介します。

学生の海外ボランティアへの参加率ってどのくらい?

キャンパスライフ

総務省がおこなった社会生活基本調査によると、東日本大震災以降、人びとのボランティア活動への参加率が高まっているという結果が報告されています。同時に、海外ボランティアに参加する学生の数が年々増えています。

「お金ではなく、心の糧となるものを得るため」「人の役に立ちたい」「社会活動に貢献したいから」など、ボランティアに参加する理由は人それぞれ。それにしても一体なぜ、国内ではなく海外なのでしょうか?

ボランティア活動は5種類

海外ボランティアと聞いて、イメージがわかない人も多いのではないでしょうか?海外ボランティアは主に5種類あって、選ぶ内容によって現地での活動がまったく違います。

(1)福祉

高齢者や障害を持つ人たちへの支援が主な活動内容です。孤児院やケア施設などでの生活のお世話をメインとした活動をおこないます。

(2)環境

自然が好き!という人にオススメなのが環境保護活動に貢献できるボランティアです。「海」と「陸」とで活動内容は分かれており、海ではダイビングライセンス取得のための講習を受けたのち、海に潜って珊瑚礁の保護や海岸のゴミ拾いなどをおこないます。

陸では、自然保護区内の歩道のメンテナンスや野生動物たちへの餌やりがメインです。この活動では、自然環境を守るための清掃活動やリサイクル運動をおこないます。

(3)教育

本を読む女性

将来は教員を目指している、という人にオススメです。学校に通う子どもたちや大人を対象に、英語を中心にさまざまな科目を教える授業をおこなっていきます。

現地の教員と連携をとりながら、教師のアシスタントとして密に教育現場に携わることができます。ちなみに、英語教育の場合は 日常会話レベル以上の英語力が必要です。

(4)産業

発展途上国に出向いての技術の指導やプロジェクトの企画立案など、その国や地域の活性化に貢献できる活動をおこないます。

たとえば、農業技術を持つ専門員たちの指導のもと、オーガニック作物を育てるための農業のノウハウを学んだり、現地の人たちへ農業技術の指導をしたり、生きていく上で欠かすことのできない「食」と「農業」に関わることができます。。

(5)文化(音楽、芸術)

ギターを弾く女性

学校を訪れて子どもたちの前で、日本の代表曲の弾き語りをしたり、反対に現地の人と一緒になってダンスを楽しんだり、その国や地域の伝統芸能を教わるなど、幅広い活動がおこなわれています。海外のいろいろな文化に興味がある!という方にはぜひおすすめです。

海外ボランティアに参加する理由とは?

肩を組み振り返るサークルクラッシャー

一体なぜ海外ボランティアに参加する学生が増えているのでしょうか?海外ボランティアに参加する理由について、アンケートを実施してみました!

テレビに触発されて

「マングローブの木を植えたり、孤児院やケアホームで貧しい子どもたちのお世話をしたり、海外の貧困を伝える情報番組やバラエティ番組を観たのがきっかけで、私も興味を持ったので、海外ボランティアに参加しました。

私は何不自由のない生活を送ってるけど、世界には貧困で困っている人たちがたくさんいます。実際にその状況を自分の目で見て確かめたかったし、それができるのって時間がある大学生のときだけだと思い参加しました」(22歳・女性)

 

興味のある分野にチャレンジしたい

メモをとり将来の目標を決める女性

「以前から社会問題や教育問題に興味がありました。学校のゼミでは、社会格差や貧困などについて勉強をしていますが、パソコンとにらめっこしているだけでは現状までは把握しきれません。

自分の興味のある分野についての知識や知見を広げてみたいと思い、夏休みを使って海外ボランティアに参加しようと思っています。もちろん、将来はそこで得た知見を社会問題の解決に役立てたいと思います」(21歳・男性)

 

刺激を味わえる

「大学生活にも慣れてきて、なんとなく生活がマンネリ化していました。『どうしても海外ボランティアに参加したい!』『社会に貢献したい!』みたいな高い意識があったわけではなく、刺激が欲しくて参加しました。

実際に掘削作業をするなどして遺跡の発掘調査に1ヶ月間かかわったのですが、大学では絶対に味わうことができない経験ばかりで、毎日がとても刺激的でした。現地の歴史や文化を知るきっかけにもなり、うまく言えないんですけど、物事の捉え方や考え方が変わったと思います」(21歳・男性)

 

新たな出会いがある

手を繋ぐカップル

「なんとなく過ぎていく毎日が嫌で、新しいものや新しい人との出会いを求めて参加しました。参加している他校の学生と情報交換をしたり、言葉が通じなくても現地の子どもたちと身振り手振りで会話をしたり。

今まで関わることのなかった人との出会いはとても刺激的でした。お別れのときは寂しかったけど、日本に帰国してからも現地の人や仲良くなった他校の人と今でも交流があります」(22歳・男性)

 

海外ボランティアで人気な国は?

イヤホンをしながらパソコンをいじる男性

1位 カンボジア(プノンペン) 9時間2位 インド(デリー)8時間35分

3位 タイ(バンコク)6時間30分

4位 ベトナム (ホーチミン)6時間

5位 フィリピン(セブ)5時間

 

※成田・羽田空港からのフライト時間

こうして見てると、カンボジア、フィリピン、タイ、ベトナム、インドといった東南アジアに人気が集中しています。東南アジアが人気の理由は日本から近く、渡航費用も安くおさえられるというのが人気が高い理由のようです。

海外ボランティアの費用は?

お金

いざ海外ボランティアに参加しようと思ったら、気になるのは費用です。海外ボランティアに参加する場合にかかる費用は、受け入れ団体や参加する期間によって千差万別ですが、おおよその相場は、50,000〜60,000円前後(生活費別)。これに航空券や保険料などもプラスされるので、参加しようと思うと100,000円以上はかかってしまいます。

参加したいけど費用が安くて、且つ安心して申し込めるものがいい、という学生におすすめなのが、多くの学生が利用している「日本国際ワークキャンプセンター」。

この日本国際ワークキャンプセンターでは、95ヶ国でのボランティア活動をおこなっていて、現地のNGOがボランティアの宿泊・食費を無料で提供してくれています。よって、参加者が支払う費用は、2週間の滞在で39,000円〜と格安で海外ボランティアに参加できるんです。

参加者に聞いた!ボランティアに参加してよかったこととは?

それではここで、海外ボランティアに参加したというN.Nさんに参加しようと思ったきっかけや感じた変化について教えていただきました。(現役大学生であるため、匿名で対応させていただきます)。

ライターの渡辺です。よろしくお願いします。早速ですが、N.Nさんが海外ボランティアに参加したきっかけについて教えてください。

なんとなく過ぎていく毎日に「これでいいのかな」「もっと知らない世界があるんじゃないかな」と焦りを感じて海外ボランティアに参加しました。

参加する前に不安ってなかったんですか?

不安だらけでした。現地集合だったので、そもそも目的地にちゃんとたどり着けるのかどうかが不安でした。

それに、言葉も全く通じないので、行きて帰って来れるのか、どんな活動をするのかもイメージできず、ただただ不安な気持ちでいっぱいでしたね。

ちなみに、どこの国でどんなボランティアに参加したんですか?

イタリアで約2週間、各国から集まった参加者たちと共同生活をして、異文化交流を深めるというものです。

具体的には、現地の子どもたちが通う学校に行き、フェスティバルの運営、お城の修復作業、近郊の遺跡を巡る遠足など、活動内容は本当にさまざまでした。

そうした活動を通じて、何か感じた変化や成長点などはありましたか?

ありました!一番感じた変化は、自立心が養われたことです。言葉も通じない、土地勘もない、何もわからないなかで生活を続けていくうちに、「自分でなんとかしなければ」という自立心が養われていきました。

それに付随して、日常会話レベルの語学力が身についたことも大きな変化です。

当時、参加者のなかで日本人は僕ひとりだったので、基本的に会話は全部英語でした。最初は身振り手振りでしたけど、2週間のボランティアが終わる頃には何も問題なく会話できるようになりました。

きっかけはどうであれ、参加することで得られる学びや成長がたくさんあるんですね。お話ありがとうございました!

海外ボランティアの参加は自己成長できるチャンス!

太陽とひまわり

2ヶ月間(60日間)という長期の夏休みを利用して、海外ボランティアに参加する学生は増えています。

実際にボランティアに参加する期間は短期や長期などさまざま。ですが、たとえ1週間でも、日本とは異なる生活や価値観に接することで、異文化交流や社会問題への理解を深めることができ、思考を広げる貴重な機会であることは間違いありません。

「毎日の生活に悶々としている」「何か新しいことにチャレンジしたい」と思っている人はぜひ、夏休みを利用して海外ボランティアに参加してみてはいかがでしょうか?