就活中の髪色は何レベルまでならOK?いつ染めるのがベスト?

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就活中にどうしても悩んでしまう髪色

面接中の女性

本格的な就職活動がはじまると、スーツや靴、カバン、爪の長さなどの身なりに加え、髪色も気をつけなければなりません。

面接や説明会が近くなると、慌ててヘアサロンに行ったりセルフカラーリングで黒く染め直す就活生が多いのではないでしょうか?

真っ黒過ぎてもどこか違和感があり、反対に明るすぎるとチャラチャラした印象を与える場合が多いため、どの程度の明るさがベストなのか判断できないもの。

また、早く染めすぎると色が抜けてしまいます。暗く染め直すタイミングや色もちさせるケア方法についてご紹介しましょう。

就活中の無難な髪色は黒

携帯をいじる若い男性

就職活動を行うにあたって、もっとも無難な髪色はやはり黒。

清潔感、真面目、上品、清らか、健康的などフレッシュな印象を与えられる髪色です。

企業の採用担当者たちの髪色を思い返してみると、奇抜で明るいカラーの人は非常に少なく黒が大多数。

しかも、仮に染めていたとしてもこげ茶がほとんどです。

こうしたことを踏まえて考えてみると、黒髮は誰に対しても落ち着きのある印象を与え「きちんとしている」というプラスイメージを持たれやすく、就活に適した髪色だと言えます。

社会人として恥ずかしくないよう、就活中は黒髪で面接に挑みましょう。

就活中、なぜ黒髪が良いとされているのか?

笑顔の女性

それは、「目上の人を敬う」という日本人特有の考え方が今も尚深く根付いているから。

社内だけではなく、クライアントとの打ち合わせや商談、接待、営業などさまざまな業界関係者と接する機会が多く、地毛もしくはそれに近い黒髪の方が「社会人としてのマナーがなっている」「仕事を任せても大丈夫そうだ」と信頼関係の構築にもつながりやすいのです。

同じアジア圏の台湾では、就活中でも茶髪の人が非常に多く職場でも上司と部下が分け隔てなくフランクに接しています。

個人的なエピソードで恐縮ですが、日本に住む台湾の友人が以前日本で就職活動を行った際に「どうして日本人はここまでに黒髮にこだわるの?」「面接があるからと言って、どうして黒く染めないといけないの?」と日本特有の就活文化に疑問を持ち、とても驚いていました。

アジア圏でも、文化や考え方によってこのような違いが生まれるんですね。

就活に適した髪色は7レベル

カラーチャート

就活においてベストな髪色は7レベルです。

その基準となっているのが、日本ヘアカラー協会(JHCA)が開発した「JHCAレベルスケール」というツール。

日本ヘアカラー協会(JHCA)では、髪色の明るさの基準を4〜15レベルに設定しています。

そして、美容師の勉強のために作られた「JHCAレベルスケール」というツールを、現在多くの企業が導入しています。

企業ごとに「髪色は○レベルまで」という細かな規則が設けられているのは、「JHCAレベルスケール」というツールを採用することで、職場にふさわしい髪色かどうかの判断基準にするためです。

話が脱線したので髪色の話に戻ります。

もともとの髪質によって発色度合いは変わりますが、基本的には就活では7レベルが好ましいとされています。茶髪を4レベルに黒く染め直した場合、海苔のように真っ黒く見えてしまい不自然な印象になりがちです。

好ましいとされる7レベルだと、自然光に当たるとほのかに茶色がかった色味で、あまり違和感がありません。規定をこえた8レベルになると、蛍光灯の下でもかなり明るく見えてしまうため就活にはふさわしくありません。

したがって、就活中は日本人の髪色にもっとも近く健康的な印象を持ってもらいやすい、7レベルに染めましょう。

職種ごとの髪色のレベルについて

接客中の女性

黒髮がベストだとは言っても、職種や企業によって好ましいとされる髪色には違いがあります。

先ほどお話した、日本ヘアカラー協会(JHCA)が推奨している一般的な髪色は、6〜8レベル。職種ごとに設けられている髪色のレベルを一部紹介します。あなたが今後就職を考えている職種では、どのレベルまでが許容範囲なのかをチェックしてみてください。

・接客、サービス業

女性:7~8レベル 男性:5~6レベル

・事務系

女性:7~9レベル 男性:5~6レベル

・金融関係

女性:7~8レベル 男性:5~6レベル

・航空関係

女性:5~7レベル 男性:5~6レベル

・営業職

女性:7~8レベル 男性:4~5レベル

・外回り

女性:7~10レベル  男性:6~8レベル

・医療関係

女性:6~8レベル 男性:5~6レベル

このように企業によって、基準とされている髪色のレベルには差があります。今後入社したと仮定し、職場での良好な人間関係を保ち「調子に乗っている」と思われたないためにも、落ち着いた髪色を意識しましょう。

アパレル・美容・IT企業では茶髪でもOKな場合もある

笑顔の女性

就活に適した髪色は黒だと何度もお伝えしてきましたが、茶髪をよしとしている業界も中にはあります。代表的なのは、アパレル、美容、IT関係、外資系企業などです。

清潔感はもとより、オリジナリティ、おしゃれさ、センスの良さを大切にしている自由な社風の企業では、多少明るいと感じる8レベルでもOKな場合が多いのだと言います。

とは言え、常識の枠をこえてグラデーションカラーにしたり、ハイライトやローライトを入れた奇抜な髪型は社会人としてはふさわしくありません。あくまでも、常識の範囲で許される髪色を意識しましょう。

銀行・医療・福祉は髪色に厳しい

時計を見る男性

茶髪でもOKな企業がある一方で、百貨店、金融、医療、福祉、公務員といったお堅いイメージのある業界では、髪色にかなり厳しい規定があります。

百貨店や医療現場では、お客さまや患者さんと接する機会が非常に多いため、茶髪の場合はちゃらんぽらんしたイメージや不快な印象を与えるほか、会社自体への信用問題にも大きく影響してしまうのです。

就活中だけではなく、入社後も第一印象を左右する髪色は厳しくチェックされています。

しばらくの間はおしゃれを封印し、好印象を与える身だしなみに意識を集中させましょう。

就活中の髪色が8レベル以上の場合、採用に影響するの?

お辞儀をする女性

採用担当者たちは、髪色だけを見て応募者の人間性や人となりを判断しているわけではありません。しかし、履歴書やエントリーシートには載っていない本来のあなたを知るための面接で、応募者が茶髪だった場合、採用担当者たちはどう思うでしょうか?

あまりいい印象は持たないはずです。反対に落ち着いた雰囲気の黒髮だった場合は、「真面目で仕事もきちんと行ってくれそうだ」と好感を持ってもらえます。つまり、髪色は採用に大きく影響している場合が多いのです。

いくらスーツで身なりをビシッと整えていたとしても、「もしかしたら、会社の規則を破るかもしれない」「人からどう見られているのかを全く気にしていない」「社会をなめているのか」と思われ、マイナス評価につながりかねません。

髪色たったひとつで第一印象は大きく左右され、そのイメージはなかなか覆ることはないでしょう。今後の就職活動をよりスムーズに進めていくうえで、誰が見ても「清潔感がある」と好感を持ってもらえるような髪色にも気を配りたいものです。

髪の毛はいつのタイミングで染めるのがベスト?

手帳を確認する女性

面接や説明会の1週間前がベストです。余裕を持った行動はとても大切ですが、早く染めてしまうと色落ちして明るく見えるほか、根元が伸びてプリン状態となるため、だらしのない印象を与えてしまう可能性があります。

これでは、清潔感や清らかさからはだいぶかけ離れてしまうでしょう。また、カラーが髪の毛に定着してなじむまでにはおおよそ1週間近くはかかるため、面接の日程を確認し、1週間前にカラーを済ませておきましょう。

地毛が明るい場合はどうすれば良いの?

パソコンと女性

ほとんどの日本人の地毛は黒ですが、中には地毛がもともと明るいという人は思いの外多くいます。地毛が明るい場合は、わざわざ黒く染める必要はありません。

しかし、先ほどもお話したように医療、金融、公務員などのお堅いイメージの業界では、茶髪をよしとしていないため黒く染めた方が安心です。

その場合、セフルカラーリングではなく、髪質に合ったカラーを提案してくれるヘアサロンで染めるのをおすすめします。

就活中でも黒すぎずおしゃれに見えるカラーは?

パソコンの前で頬杖をついて考え込む女性

黒髮は清潔感や真面目さをアピールできる一方、どうしても地味で野暮ったい印象になりがちです。それまで明るい髪色だった場合はなおさらそう思うでしょう。

就活中でも、違和感がなく尚且つおしゃれな色合いを楽しみたいのであれば、ダークブラウンがおすすめです。

程よい色合いで肌になじみやすく、顔の血色をよくして表情を明るく見せてくれます。

また、グレーがかった色味のアッシュでもいいでしょう。黒くなりすぎず透明感や透け感のある雰囲気で、野暮ったくなる心配がありません。

ただ、アッシュは色味が抜けやすいため、サロン専用のシャンプーとトリートメントで、毎日きちんと入念にケアをしてください。

以前、美容師に取材をした際、顔まわりを6レベルで暗めに設定し、そのほかの部分は7〜8レベルのダークブラウンに染めると、重たくならずフレッシュで明るい印象を与えられると言っていました。

こうしたテクニックは自分ではできないため、ヘアサロンで担当美容師に相談してみましょう。

採用担当者と対面する面接では、前から見た時の印象がとても大切なのです。

パーマはできればかけない方がいい

笑顔を見せる女性

男性も女性も、パーマは極力避けましょう。

髪の毛が暗くなるとどうしても重たい印象になるため、毛先に動きをつけたくなるかもしれません。

全ての企業においてパーマがNGとされているというわけではないのですが、毛先がカールしているとカジュアルな雰囲気が強くなってしまいます。

したがって、真面目さや誠実さといったプラスな印象はあまり持たれないようです。

あなたの今後の人生を左右するかもしれない就職活動中は、いかに自分の印象を良くして売り込めるのかを考え、社会人として恥ずかしくない立ち振る舞いを心がけましょう。

髪の毛はヘアサロンで染めよう

カウンセリング

ドラッグストアに行くと、数多くの市販のカラー剤(ホームカラー)が売られています。

数年前と比べてみると、発色、色もち、髪の毛へのダメージが軽減されたカラー剤が多数あり、自宅でも簡単にサロンのような仕上がりを実現できるようになりました。

しかし、ムラができやすく薬剤の配合を調整できないため、思い通りの髪色にならない、髪の毛が傷んでバサバサになるというリスクがあり、失敗も多いもの。

その点、ヘアサロンでは時間やコストはかかりますが、あなたの髪質やダメージレベルに合わせてもっとも適した薬剤を調合してくれるので、ムラなくきれいに仕上がります。

人の第一印象は視覚が7割だと言われているため、髪色はもちろんしっとりまとまったヘアスタイルの方が、採用担当者からは「誠実そうな人」と高く評価してもらえるはずです。

ちなみに、就活に関する女性の髪型については下記の記事で詳しく紹介しています。美容師直伝のアレンジ方法も10パータン紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!

【美容師監修】女性の就活におすすめな髪型10選!【随時更新】

内定後も黒髮のままの方がいいの?

話をする女子大生

就職活動が終わった途端に茶髪に戻す学生は結構います。

しかし、それはあまり得策ではありません。繰り返しとなりますが、多くの企業では「JHCAレベルスケール」というツールにのっとって、髪色の基準レベルを6〜8に設定しており、茶髪NGの場合がほとんどだからです。

無事に内定を獲得し入社が決まると、安心感から茶髪に戻したくなる気持ちもわかります。

しかし、その気持ちはいったん横に置いておいて、職場の諸先輩方の髪色を見てから黒髮を維持するのか、それとも茶髪に染め直すのかどうかを決めた方がいいでしょう。

入社当日に奇抜なカラーで変に目立ってしまっては、目をつけられて人間関係が危うくなり仕事をしにくくなってしまう場合があります。

就活中の髪色は黒が鉄則

外資系企業

清潔感、真面目さ、誠実さ、清らかさがポイントとなる就活中の髪色は7レベルと覚えておきましょう。また、なんと言っても黒が一番無難で当たり障りのないカラーだと言えます。

ひと口に黒髮と言っても、企業ごとで好ましいとされている髪色には違いがあるため、自分が受ける業界の髪色の規定について、今一度きちんと調べておきましょう。

髪の毛が細い、太い、染まりやすい、染まりにくいなど人によって髪質はさまざまです。個々の髪質やダメージレベル、受けたい業界に適した髪色を提案してくれるヘアサロンでのカラーをおすすめします。