有利になるの!?大学生が持っておくべき就活に役立つ資格とは?

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就活で有利な資格ってあるの?

女性 スマホ

突然ですが、あなたはどんな資格を持っていますか?TOEFL、秘書検定、宅建、簿記検定など、世の中にはさまざま資格がありますよね。履歴書やエントリーシートに書いたり自己啓発のためだったり、できるだけたくさんの資格を取りたいと考える人が多いのではないでしょうか?

どうせ資格をとるのであれば、できれば就活に有利な資格をとりたいと思うもの。けれど、どの資格が就活に有利なのかはわからないですよね。そこで今回は、就活に使える資格をいくつかご紹介していきます。これから資格の取得を考えている人はぜひ、参考にしてみてください。

そもそも資格は就活に役立つの?

お辞儀をする女性

持っている資格が内定に直結するかどうかはさておき、資格の有無はプラスに働くようです。「取得資格がある」=「その分野における専門知識が備わっている」という認識となるため、わざわざゼロから勉強したり、教えたりする必要がありません。したがって、資格をいかした専門職種を受ける場合は「即戦力として活躍できそう」と思ってもらえる可能性もあるかもしれません。

また、資格を持っていると、物事に取り組む積極性や意欲が高く評価されて好印象を与えられるのです。人が何か新しい知識を取り入れよう、学ぼうとするときは想像以上のエネルギーを使います。知らない領域をゼロの状態から学び自分のなかに落とし込むのというのは、それなりに時間がかかるもの。

そうしたポジティブな姿勢は「この人なら仕事も最後まできっちりやってくれる」と思ってもらえて、印象に残りやすいのです。もちろん、業界に必要な専門知識を学ぶことは大切。ただ、資格そのものよりも、その人の行動力や向き合い方などが好評価につながるんですよ。

資格の有無を重要視している企業は1割弱

寝ている学生

某メディアがいくつかの企業を対象に「資格の有無は重要視していますか?」というアンケートをおこなったところ「はい」と答えた企業は1割弱。つまり、資格の有無は合否の基準にはならないということ。では、一体なにを重要視しているのでしょうか?気になりませんか?ということで、人事担当者数名にアンケートをとり意見を聞いてみました。

「正直、資格を持っているかってあまり関係ないですよ。もちろん、大手企業や専門的な知識が必要な企業では、資格の有無を重要視するかもしれません。数年前までは、うちの会社でも保有資格の数や内容を採用のポイントにしていましたけど、今はほとんどないですよ。

それよりも、人柄を重視しています。話を聞いて、僕らが一緒に働きたいって思える人であれば、お互いに楽しく働けます。だから、資格があるかどうかってほとんど重要じゃないんです」(37歳・男性)

 

「資格ももちろん見ます。ただ、それが採用基準になるわけでないですね。資格そのものより、その人がどんな分野に興味があるのか、資格を取得する背景とか、そういうことを見るようにしています。

どれだけたくさんの資格を持っていたとしても、人付き合いが苦手で人間関係をうまく構築できない、仕事への意欲が全然ない、とかだったら仕事の効率が悪くなりますし、職場の雰囲気も悪くなってしまいます。会社の理念に共感してくれて、カルチャーにフィットする人かどうかを大切にしています」(30歳・女性)

 

資格がない場合の書き方は?

頬杖をついて考える女性

履歴書やエントリーシートには取得資格欄がありますよね。持っている資格がない場合は、「特になし」と書いて問題ないようです。先ほどもお話をしましたが、資格の有無が直接採用に影響するわけではありません。

「資格がないからどうしよう」と焦ったり不安になったりする気持ちはとてもよくわかります。覚えておいていただきたいのは、企業はあなたの人柄、仕事への熱意や取り組む姿勢、会社とのマッチングをとても大切にしているということ。

とはいっても、資格が自分のアピールポイントになる可能性もあります。自分のモチベーションアップや仕事の生産をあげるうえで、専門的な知識があるかないかで驚くほど違いが出るもの。

「就活で内定をもらうこと」を目的にするのではなく、「今後の社会人生活で役立つもの」として学生時代に資格を取っておくことは、必ずプラスに働きます。今後、あなたが就職する企業の業務内容やキャリアビジョンも視野に入れ、大学生のうちにいくつか取っておいてもいいかもしれません。

大学生にオススメな資格

笑顔の女性

それでは早速、大学生にオススメな資格を見ていきましょう!

TOEIC

大学生にオススメな資格といえばTOEIC。理系の学生に人気で、世界150カ国で実施されています。問題用紙はすべて英語でプリントされていて、解答方法についてのアナウンスももちろんすべて英語です。結果は「合格」「不合格」ではなくスコアで示され、最高得点は990点。ちなみに、新卒の場合だと550点以上が基本ラインです。

英語力が求められる企業や業界では、「TOEICスコア○○○点以上」など具体的なスコアを定めているケースは結構あります。語学力が備わって入れば、グローバル社会で活躍できるほか、キャリアチャンスにも恵まれるのではないでしょうか。

TOEIC

日商簿記

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次にオススメなのが日商簿記検定。事務や経理を目指している学生から非常に人気のある資格です。また、商社や貿易関係の企業に就職したい人にもオススメ。企業の経営状態をさまざまなルートから計算、把握するスキルを持っていると必ず役立ちます。

近年、多くの大学では、日商簿記3級を通年で学ぶことができる授業が開講されています。私が通っていた高校は商業高校だったため、在学中3年間ひたすら簿記を勉強していました。その甲斐あって、その後に就職した企業ではある程度経営状態を把握できるようになり、非常に役立ちましたよ。

日商簿記検定

MOS

多くの大学生から人気のあるMOSとは、「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」の略で、Excel、Word、PowerPointなどのさまざまなオフィスツールをいかに使いこなせるかが問われる資格です。

就職すると、必ずどの職種でもパソコンを使っての業務があります。プレゼンテーションをする際の資料作成、先方に送る企画書、報告書など、入社後はかなり高い確率で利用するシーンがあるでしょう。

パソコンスキルはオフィス業務にとって必要不可欠です。使いこなせるだけで仕事の生産性や効率がアップすることは間違いなく、「パソコンの使い方はよくわかりません」という人よりも安心感を持ってもらえるはずです。

MOS

秘書検定

スーツ姿の男女

秘書検定を持っていると、社会人としての必要なビジネスマナーが身につきます。秘書検定では、一般常識、コミュニケーション力、ビジネス文書の作成、敬語の正しい使い方や言葉づかい、電話応対、振る舞いなど、幅広いビジネスマナーが問われます。社会人のうちから一般教養やビジネスマナーを身につけることができるのでオススメです。

ちなみに、3級と2級は筆記試験のみですが、準1級と1級になると面接試験もプラスされます。準1級以上を持っていると、「ビジネスマナーがきちんとできる人」と思ってもらえる可能性が高く、好印象を持ってもらえるのです。私の知人は、学生時代に秘書検定1級を取得し、国会議員の秘書として働いています。「秘書検定を取っておいてよかった」と言っていたので、取る価値はあるのではないでしょか。

秘書検定

普通自動車免許

営業職で役立つのが普通自動車免許の資格。外回りをおこなう際、車で移動することが多々あるため持っておくと非常に便利です。また、大手企業になると転勤となる可能性も考えられるため、車生活が中心となっている地方においては、免許があるだけで移動や商品の運搬も楽におこなえます。

年々、試験内容が難しくなっているため、学業やインターン、アルバイトと両立しながら教習所に通うのはとても大変ですよね。短期間で、みっちり勉強して取得できる合宿免許もあるので、自動車免許を持っていない方は夏休みを利用して取ってみてはいかがでしょうか?

普通自動車免許

ファイナンシャルプランナー

一万円札と電卓

「ファイナンシャルプランナー(FP)」とは、ざっくり言うとお金に対するアドバイスをおこなう仕事です。このファイナンシャルプランナーは、文系の学生からとても人気のある資格のひとつ。

証券会社、銀行などの金融関係の業界では、内定後にファイナンシャルプランナーの資格を取るよう促すケースが多いようです。また、汎用性が非常に高いため、宅建、社労士の資格と合わせて持っているとさらに効果があるのだそう。

1級、2級、3級があり、3級は70%と合格率が高く初心者でも取りやすいのでオススメですよ。日本人は、海外諸国に比べるとお金に関するリテラシーがとても低いため、この資格を持っていると税金や年金についてなどお金の仕組みが理解できるようになります。

ファイナンシャルプランナー

就活で資格をアピールしたい!

面接

それでは、学業やアルバイトの合間合間で取得した資格をアピールするためには、どうしたらいいのでしょうか?

目的と理由を伝える

資格を取った目的をきちんと伝えましょう!どんな資格を持っているかも大切ではありますが、面接官たちは「どうしてその資格を取ったのか」「なぜ、その資格が必要だったのか」など、目的を知りたいと考えています。

たとえば、「やせたい!」と思いったら「1ヶ月で○キロやせる」という目標を立てますよね。それから実行に写、目標を達成するための最短ルートをたどろうとするはずです。資格も同じで、行動に至った目的を明確にし、向上心や熱意アピールすることが大切なのではないでしょうか?

企業でどういかすのかを伝える

今後の業務のなかで、取得した資格をどういかしていきたいのかを明確にしておきましょう。「TOEICのスコア880点を取りました」だけでは、面接官は「それから??」とポカーンな状態になってしまうかもしれません。

今後のビジネスにどう落とし込んで、自分がその会社にどう貢献できるのかを絡めながら話すことでより説得力が増します。資格の有無についてをただただ話すだけでは、宝の持ち腐れ状態になってしまうかもしれません。自分がいかに必要な人材かをアピールできるチャンスですよ!

向上心や熱意をアピールしよう

バッグを片手に談笑する女子大生

資格そのものが採用に直結しているわけではないにせよ、資格を取った目的やそれを今後にどういかすのを絡めることでより魅力的なアピールにつながります。なんのために取るのか、これからの業務にどう役立てたいのかをきちんと考え、必要な資格を取るようにしましょう!