インターンをする本当の意味を元リクルート社員に聞いてきた

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最近よく耳にするようになった「インターン」。あなたの周りにもインターンをしている人がちらほらといるのではないでしょうか。しかし、インターンとは一体なんのことなのか、バイトとはどう違うのか、もっと言えば、インターンをやる意味とはなんなのか、まだちゃんと理解していない人が多いようです。今回はそんな、知ってるようで知らない「インターンをする本当の意味」について掘り下げていきます。

インターンという言葉が持つ意味

会社の同僚とグループディスカッションするインターン
そもそもインターンという言葉には、学生が一定の期間、実際に企業で働くといった意味があります。最近では一般的な言葉になりましたが、一昔前までは、主に病院で働く医学部の卒業生たちのことを指していたそうです。

余談ですが、インターンを日本語に直訳すると「住み込み」という意味なんだとか。日本語にすると、どこか古風な印象になりますね。

じゃあインターンをするってどういう意味?

では、インターンをするというのは、企業に住み込みで働くという意味なのでしょうか?
もちろんそんなわけはなく、ここでいうインターンをする、とは社会経験を積むために企業で働くという意味です。

学生のうちから実際に企業で就業し、職場体験をすることを意味します。その人の適性を見極めることが目的なので、基本的には賃金は発生しません。しかし、最近では有給インターンも増えており、むしろ日本では有給インターンの方が一般的になってきているようです。

有給インターンとアルバイトの違いは?

アルバイトと有給インターンの違い、それは大きく分けて3つあります。

・目的の違い
1つ目は先ほども記述した通り、「目的の違い」にあります。アルバイトは単純に雇用される側にとっては「お金を稼ぐこと」が目的、企業側にとっては労働力の確保が目的なんです。

しかし、インターンの目的は、企業が学生の適性を測ることにあります。そして、インターン側は働いているその企業や職種との適性を判断すること、それから早い段階で社会経験を積むことが狙いでもあるんです。

・対象者、働き方の違い
2つ目と3つ目は、対象者、働き方の違いです。アルバイトは職種にもよりますが年齢による制限がなく、マニュアルに沿った働き方をします。しかし、インターンは、企業が適性を判断することを目的としているため、主な対象者は学生に絞られます。さらに、将来は企業の戦力として活躍できるようにと、叱咤激励しながらインターン生と真剣に向き合ってくれるんです。もちろん。その分任される仕事も裁量は大きなものが多く、責任も伴います。

こうして比べて見ると、将来のことをより具体的に考えるのであれば、アルバイトよりインターン。反対に、シンプルにお金が欲しいだけだと感じるのであればアルバイト、といった感じで目的に大きな違いがあるんですよ。

学生にとってインターンをする意味とは

デスクで考え事をするインターン
ここまでは簡単に「インターンとは何か」ということを説明してきました。
企業と学生、双方にメリットのある制度というのは、だいたい理解できたのではないでしょうか。

しかし、頭では分かっていてもインターンをすることの意味がまだぼんやりしている人もいるのでは?いつもならここで、「インターンってのもあるんだなー」でブラウザを閉じてしまうところだと思いますが、今回はもう少しお付き合いください。

最後まで読み終えた頃には、きっとあなたもインターンをやりたくなりますよ!

元リクルートに聞いた!インターンをする本当の意味

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ここからは元リクルートの森實さんにお答えいただきます。よろしくお願いします。

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よろしくお願いします。

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では早速ですが、学生がインターンをする本当の意味を教えていただけますか?

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はい。皆さんもこの記事を読んで、だいたいの意味はもう分かっていると思います。
今回はさらにその先、インターンをする本当の意味についてお話ししていきます。
しかし、インターンといっても種類はたくさんあります。今回お話しするのは長期インターンに限った内容とさせてください。
と言うのも、短期インターンの経験ではあまりバイトと差がつかない可能性もあるのです。

ki-template

なるほど、ただインターンをするだけでは、あまり意味がないということですね。

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意味がないとは言いませんが、、、まず先にお伝えしたいことは、これからの時代、インターン経験の有無が採用を大きく左右する可能性があると言うことです。

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インターンをしていないと、いい会社には就職できなくなるということでしょうか?

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いい会社の定義にもよりますが、大手や人気企業の就職活動でインターン経験が有利に働くのは確かです。
すでにアメリカでは、採用にあたりインターンの経験の有無が大きな判断材料になっています。
中にはインターン先の会社の紹介状がなければ、入社試験を受けることすらできない企業も存在するほどなんですよ。
この傾向は、日本でもベンチャー企業を中心に徐々に広がってきています。

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紹介状ですか。大学病院みたいなシステムですね。

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大学病院かはさておき、じつは採用というのは企業からすると一種のギャンブルに近いんです。菊地さんは一人の新卒で採用するにあたり、企業にどのくらいのコストがかかっているか知っていますか?

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そうですね、、、一人あたり30万くらいでしょうか?