休学ブーム? インターンを理由に休学するメリット・デメリットまとめ

自宅の男性
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留学やインターンのために休学する学生が増えている

今、留学インターンに参加する為に休学をする学生が増えてきています。数ヶ月ないしは1年間大学を休学してその間に海外へ出たり、企業でインターン生として働くという選択肢を取る学生が増えてきているのです。

その理由としては

  • 休学が身近になっている
  • 環境が整ってきている

といった理由があります。

休学が身近になっている

まず始めに、休学という選択肢が非常に身近になっていることが上げられるでしょう。大学を休学して留学やインターンをすることは今では決して珍しいことではありませんし、メリットもあります。
インターネットで探せば実際に休学をして留学やインターンを行った方の体験記などもたくさん出てきます。その中には「休学をして後悔した」というような声はほとんどありません。

環境が整ってきている

また、休学をして留学やインターン生として働く事を支援するサイトなどもたくさん立ち上がっています。学生が一人で休学を決めて、留学先やインターン先を探すのはなかなか難しいですが、支援サイトを利用すればそれも可能となります。

そういったことから、今や大学生にとって休学はさほど敷居の高いものではなくなっているのです

長期インターンは休学しないといけないのか

では、長期インターンに参加する為には休学をしなければならないのかというと、決してそんなことはありません。

長期インターンは週に何日以上、何時間といったように拘束時間が比較的長く、学業やアルバイトとの両立が難しいのも確かですが、インターンと学業は時間割を工夫したりすることで十分両立は可能ですし、アルバイトの場合はインターン先でもらえる給料と比較して必要があればアルバイトを辞めてしまえば良いだけです。

インターンをしたからといって思い通りの成長をできるわけではない

また、長期インターンをしたからといって、あなたが求めているような経験ができるとは限りません。どのような経験ができるのかというのはインターン先の企業や、出会う人々によって変わってきます。将来にとって必ず有意義な活動となる保証はどこにもないのです。

場合によっては、フリーターのような生活を送ってしまう可能性もあります。インターンはアルバイトに比べて社員に近い仕事ができるのは確かですが、あくまでもインターンであり、社員とは区別されるのです。

よって、あくまで休学は一つの手段として捉え、よほどのことがない限り休学をしない形での参加を検討すべきでしょう

一方で、週5日間8時間勤務を条件としているインターンも存在し、そういった企業に絶対にインターンとして参加したい、あるいはインターン中に起業を試してみたいなど、別の目標がある場合はやむを得ず休学をする必要が出てくるかもしれません。
では、そういった場合インターンのために休学するというのは可能なのでしょうか。

インターンのための休学は可能なのか

留学の為の休学という話は今本当に多くなっていますので、どこかで聞いた事があるかもしれません。では、インターンの為の休学というのは可能なのでしょうか。

インターンは休学の理由にはなるが、慎重に決断しよう

結論から言えば、インターンの為の休学は可能です。
両親と担当教授の許可を得ることができ、学校に申請を行えば休学することができます。

ただし、インターンの為に休学するには、その目的をしっかり設定しておくことが大事です。例えば、海外インターンであれば、就職活動前に語学と社会人経験を積んでおきたい、といった目的があるかと思います。

両親や教授にきちんと納得していただけるように自分は休学中になにがしたいのか、またそれはなぜ休学しないとできないのかをきちんと説明できるようにしておきましょう。

休学費用は0~数十万円

最後に費用面ですが、国立大学の場合はそもそも休学費用がまったくかからない場合もありますし、私立大学であっても数十万円の費用で済む場合がほとんどです。この費用は親の援助が受けられるようであれば相談をすれば良いですし、そもそもアルバイトなどで自分で稼ぐことも可能です。

また、インターンの為に休学をすることは事項でご紹介するようなデメリットもありますので、そういったデメリットをしっかりと把握した上で決断するようにしましょう。

インターンの為に休学するメリットとメデリット

インターンのための休学で生じるメリット

インターンの為に休学という選択肢をとることには、以下のようなメリットがあります。

  • インターンに集中できる
  • 自分と向き合う時間を作れる
  • 学校に籍をおいたまま活動できる

インターンに集中できる

先ほど少し書きましたが、インターンという活動そのものに集中することができるというメリットがあります。
休学をすればその期間中は一日や一週間をどのように過ごすか自分で決められることになりますから、いつインターンに参加しても良いですし、また、就業時間以外に実際の業務について知識を深める時間を十分にとることができます。そしてその勉強の結果を業務に還元することで、より濃いインターン生活を送ることができるようになるでしょう。

自分と向き合う時間を作れる

インターンの為に休学をすると、自分に向き合う時間を取れます。これは、社会に出てしまうと中々できることではありません。
普通に大学生活を送っていると授業やサークル活動などでなんだかんだと忙しくなってしまい、いざ就職活動が始まると周りの状況に流され、あれよあれよと時間が経ってしまいます。その中で、本当に自分がしたいことや納得の生き方を見つけ出すのは至難の技です。

しかし休学をすれば、一度そんな流れに待ったをかけることができます。そして、自分自身を十分に見つめた上で、また大学生活に戻り、その後の就職活動に臨むことができるのです

学校に籍をおいたまま活動できる

休学をしていても学校に籍はある状態なので、学割などのメリットを受けることができます。
また、学校の一部の施設はそのまま使えるという場合もあります。

インターンのための休学で生じるデメリット

そして、反対にインターンをすることで生ずるデメリットについてもご紹介します。
デメリットは以下の2点です。

  • 卒業時期が遅れる
  • 生涯年収が低くなる
  • 費用がかかる
  • 自己管理能力が問われる

卒業時期が遅れる

当然ですが、休学をした分だけ卒業時期が遅くなります。その間に一緒に入学した同期生や友達は社会に出て行きます。
その事に少なからず焦りが生じる可能性があります。

生涯年収が低くなる

休学をしている一年間は、長期インターンとして働くわけですから、多少の給料は支給されます。しかし一方で、企業の正社員の給料と比べるとその給料は低い場合が多く、休学していた分だけ、休学しなかった場合よりも生涯年収が低くなってしまうことを覚悟しなければなりません。

しかし、休学期間にインターンをして得られた能力を活かせば逆に生涯年収が上がることもあります。それは自分のインターンへの取り組み次第であり、大きなモチベーションになるはずです。

繰り返しになりますが、大学を休学するということは自分ひとりで決断して勝手に行って良いものではありません。きちんと両親に相談して、納得をいただいてから決断をするようにしましょう。

費用がかかる

休学をする為には休学費用がかかります。
国立大学では休学費用がかからないケースもありますが、私立大学の場合数十万円の休学費用がかかる場合があります。
また、奨学金を受給している場合は、停止になる可能性があります。

自己管理能力が問われる

人によってはデメリットにならないかもしれませんが、自己管理能力を求められることもデメリットの一つと言えるでしょう。休学中はなにも行動を起こさなければそれだけで時間が過ぎてしまう可能性があります。

最後に、休学をするメリットとデメリットを比較した表を記載しておきます。参考にしてみてください。

メリット デメリット
  • インターンに集中できる
  • 自分と向き合う時間を作れる
  • 学校に籍をおいたまま活動できる
  • 卒業時期が遅れる
  • 生涯年収が低くなる
  • 費用がかかる
  • 自己管理能力が問われる