多すぎ?少なすぎ? グループディスカッションでの発言量について

会議の人形
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グループディスカッションでの発言は重要な合否材料になる

グループディスカッションでの適切な発言量とは

グループディスカッションではしゃべりすぎでもいけませんし、全くしゃべらないということでもいけません。しかし適切な発言量について定義するのは非常に難しいです。適切な発言量もしくは周囲から程よい発言量と認識されるためにはグループディスカッションでの他のメンバーの話を聞くことから始めるとよいでしょう。

グループディスカッションでは他の競争相手より目立とうとするあまり、相手の発言を遮ったり、つい長く話をしてしまいがちです。そのため、適切な発言量を目指すプロセスとして、相手の意見を聞いた後に、それを要約した形で復唱し、皆さん自身がどう思うかを簡潔に発言することが大事です

例えば地方における少子高齢化について議論を進める中で、Aさんが「少子高齢化は地域が過疎化しているために発生している」と発言したとしましょう。そのような場合には「確かに少子高齢化は地域過疎化と確かに関連しているかもしれませんね。私はそのような原因は雇用を創出できる企業が地方には少ないからだとも思います。ほかの皆さんはどう思われますか?」といった切り返し方をしてみましょう。だらだらと自分の意見を言うよりも、グループディスカッションでは簡潔に切り返したほうが効果的です。

少ない発言でも中身が重要なことが大切

グループディスカッションでは自分が必ずしも得意なテーマが出題されるとは限りません
時には非常にテクニカルな議題や、答えや方向性が見えないものもあるでしょう。そのような場合やはり発言量は得意とするジャンルに比べて少なくなる傾向があります。知識がなければ発言が難しいことも想像に難くありません。

そのような自分の発言の少なさをカバーするためには、相手の発言をしっかり精査し、疑問点や矛盾点をついていくことが重要です。注意点として、相手を論破する必要があるのではなく、疑問点や矛盾点を皮切りにより深い議論やグループとしての方向性を導くことが目的であることを忘れてはいけません。もしあなたが発言を思う様にできなかったとしても、疑問点や矛盾点の指摘はグループディスカッションでは非常に効果的ですから、十分に評価されるポイントとなります。自ら発言することが難しい場合はこのような作戦で評価を挽回することは可能です。0から意見を発信することが難しいとしても、周囲の意見を引き出していくことでチームワークや積極性といったポイントは確実に稼いでいけるでしょう。

発言以外でもアピールするチャンスはある

”発言できない”で終わらず、発表やまとめ役で取り返そう

前述で発言量が少ない場合の挽回方法を述べましたが、グループディスカッションでは役割をまたいで、発言をまとめる機会や発表をする機会は大いにあります。自分が思ったようにグループディスカッションでなかなか発言できないなと感じた際には作戦を変え、グループの意見のまとめ役として活躍することも一つの手です

多くの意見が飛び交うグループディスカッションですから、方向性を修正するまとめ役といったポジションを築いていくことで自然とグループ内での存在感は増すはずです。もしあなたが他のメンバー以上にしっかり話を聞き、かじ取りをしているならば、発言量は他のメンバーに劣ったとしても、その存在感は大きなものとなっているに違いありません。そうなるとグループディスカッションでの発表といった大役を担うことも可能となってきます。グループディスカッションでの発表はリーダー役でなくとも可能ですし、あなたがグループ内で意見のまとめ役を自然と担っているような状況下ではあなたが一番適任といった状況になる確率は非常に高いです。

発言できないから下を向いているのではなく、自分のできる役割をしっかりと見極め、行動することでグループディスカッションでの評価の挽回だけでなくさらなる加点要素を得ることができるでしょう

発言できないといった苦手はインターンの経験で克服しよう

発言の重要性やその質について解説してきましたが、やはり普段の自分の力が発揮されにくいような環境にあらかじめ慣れておくことは非常に重要です。ぶっつけ本番で結果が出ればラッキーですが、それもなかなか難しいのが就職活動でのグループディスカッションです。グループディスカッションを想定して、普段から厳しいディスカッションや意見のぶつけ合いに慣れるためには企業でのインターンをすることをお勧めします

インターンでは同じインターン生や実際に働いている社会人の方と真剣に話をしなければなりません。そのような環境下で自分の意見を言えるような訓練を積んでいくことで、グループディスカッションで確実に自分の実力を発揮することができるでしょう。

【都市伝説】発言しないでグループディスカッションに通るのか?

都市伝説のような話ですが、発言を全くせずにグループディスカッションを通過したといった話を耳にしたことがあるかもしれません。可能性としては合格の可能性はゼロとは言えませんが、そもそもグループディスカッションを行う趣旨から考えて、発言をしないでグループディスカッションを通過することは非常に難しいでしょう。

グループディスカッションを通したコミュニケーション力やパフォーマンスを評価することが通常ですので、あくまで都市伝説程度にとどめてきましょう皆さんがこのような噂を真に受けて、“発言しなくてもグループディスカッションを通過できるかも!” と考えてグループディスカッションに臨むことは時間とエネルギーの浪費にもなりますしお勧めしません。しっかりと対策や練習をしても通過できるか難しいのがグループディスカッションですので、できる努力は怠らないようにしましょう。