就活における研究内容に関する悩みを解消!

悩む研究者
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高確率で質問される研究内容! どう答えたらいい?

面接官に効果的に研究内容を伝えるには?

就職活動において面接で大学または大学院での研究内容について質問される確率は非常に高いです。しかし、「あなたの研究内容を説明してください」と問われた場合思いのほか言葉は浮かんでこないものです。まずはあなたが行っている研究テーマをしっかりと答えてください。

そして、次に行うことは、専門用語抜きの説明を出来る限り考えることです。面接官が皆さんの専門分野でのエキスパートではない場合、なかなか相手の興味をひきつけることは難しいでしょう。無論、理解していただくまでにも時間がかかります。

そのため、専門用語抜きの説明を第一として、自分の専攻とどのように関りがあるのか、なぜそれを研究しようとしたかについて、強調することが重要です。なぜなら面接官はあなたが何を研究しているかそのものより、なぜ、どうして、その研究を通してあなたは何を学んだかを知りたいためです。

専門性が高い研究の場合、研究内容が志望業界と異なるケースの対処法は?

専門用語抜きの説明の重要性を説明しましたが、理系学生の皆さんや、ある特定の専門分野に焦点を当てた学生の皆さんの場合、多くの専門用語を使わざるを得ないかもしれません。そのようなケースでは、プロセスや専門技術に関しては簡易的な説明を行い、結論として、皆さんの研究が最終的にはどのような成果が挙げられるのか、またどのように社会に活かされるものなのかについて説明しましょう。

例えば、あなたが遺伝子に関する研究を行っている場合、面接中ではその過程に焦点を当てると、専門用語が飛び交い、面接官の方々も理解するまで時間がかかります。そのため、あなたの研究が将来的にどのように役立つかを説明しましょう。例えば、「私の遺伝子に関する研究が進むで、胎児の将来の先天性疾患を予見することができます」といった具合です。どこがあなたの研究のゴールかを説明できれば、研究内容を効果的に伝えることができると考えればよいでしょう。

文系学生の場合、フィールドワークや、自分で得られたデータがない場合、やはり説得力や専門性の面で理系学生に見劣りするかもしれません。しかし、行ってきた研究に偽りがない以上、あなたがなぜ、その分野に興味を持ったか。自分の専攻との関連、将来の職業選択との関連性について、話すことができるはずです。結果が理系学生と比較してわかりにくい場合、どのようなプロセスを経て、現在の研究に至るのか、その一貫性で勝負をしましょう。

研究内容で就職に不利、有利はあるのか?

就活に研究内容は影響する?

就活に関して、研究内容が不利、有利になるというのはなかなか判断が難しいものです。理系学生で研究職の場合、専攻が関連していれば有利ということは間違いないかもしれません。しかし、あくまで有利になる可能性はありますが、不利になる可能性はほとんどないでしょう。

あくまで研究は学術分野での取り組みであり、仕事とは専門性を画すものです。そのため、あなたが研究から何を得られてのかといった点がより就活では焦点が当てられる可能性が高いです。

研究内容と志望業界の関連が見つからない場合

多くの学生は、研究内容と志望業界との関連性が薄い、または全くない場合もあるかと思います。もし、就活中に、研究内容と企業もしくは業界とまったくつながりがない場合、どうして?と面接官に聞かれる場面も想定されます。

その場合は、自分が研究を通して学んだこと、なぜ自分の専攻と違う企業、業界を志望するのかをしっかり答えられるようにしましょう。自分で論理立てを構成し、なぜかという問いに答えることが重要です。

エントリーシートで研究を書き出す際に気を付けること!

エントリーシートで研究内容が聞かれることが多いため、A4一枚を使用し、レジュメ形式で研究を簡潔にまとめることは非常に重要です。エントリーシートでは多くが300字から500字の字数制限があるため、簡潔にまとめる力が必要です。重要なことは最小の数行で、要点をすべてまとめることが非常に重要です。しかし、研究職の場合は”A4一枚であなたの研究をまとめてください(自由書式)”といった設問も考えられます。その際は要約で研究の概要を簡潔に説明し、紙面の後半で図式を用いて説明するといった方法も効果的です。

書類審査の段階では10秒程度しかエントリーシートは見てもらいないと言われています。そのため、最初の数行であなたの研究が何か、ゴールはなにかということを、形式にとらわれず明確に、簡潔に書いてください。そこで面接官に興味を持ってもらえば、さらに読み進んでもらえるという戦略を取ります。最初の数行は要点をまとめ簡潔に、それ以降は詳細に記述するという手順を取ってください。