就活に学部って関係あるの? そんな疑問にお答えします

学部
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文系理系含め、学部ごとに統計はあるが有利不利の関係はない

体験ベースでの学び>学部での専門知識

各学校の就職案内の資料を確認するとわかるように、学部によって就職先の業界に統計があったり、若干の就職率の差があったりとします。しかし、それらはあくまでもデータであり、そのデータ通りに自分の就活が進むという確証はどこにもありません。極端に特殊な技術を持つ場合を除き、文系理系共に学部での専門知識は就職活動にはさほど影響することはありません

それよりもむしろ、どのような体験を通した学部生活を送ってきたかが重要で、その内容は学部での学習でもサークル活動についてでも、もちろん学外の環境におけるアルバイトの経験でも構いません。得た知識や具体的に行った活動そのものではなく、そこに至るまでのプロセスや考え方が企業にマッチしているかどうかを面接官は見ており、同時に就活生のアピールポイントとなるのです。

 

学部別(業界別)就職ランキング

 文系ランキング

就活に有利な文系の学部をランキング形式でまとめてみました。

1位 経済学部
2位 経営、商学部
3位 法学部

一般的にこれらの学部は就職率が高いと言われます。

しかし、一般的な指標と自分の就職活動とは、はっきり言って何の関係もありません

例えば近年、就活生からの圧倒的な人気を誇る金融業界には、経済学部や商学部出身の方が多いとのデータがあります。同様に、法学部や教育学部の方は公務員になる割合が高いという数値が出ています。だからといって文化学部出身の銀行員がいないということもなければ、外国語学部出身の警察官がいないということももちろんありません。

理系ランキング

文系と同様に、理系の学部も就活に有利なランキングを挙げてみましょう。

1位 工学部
2位 情報学部
3位 薬学部

理系の場合は、学部で学んだり習得した知識、スキルが、仕事に直結するケースも少なくないので、比較的就職率は高いと言われます。ただし、ここで抑えておきたいことは、就職率の高さ=自分の志望する就職の形ではない、ということです。むしろ、理系の方に是非とも意識をしてほしいことの1つとして、将来習得したい技能は何か、ということがあります。社会人生活は学部生活の何倍もの期間があります。要するに、たった数年の学部生活で習得した技術を基に、40年以上にわたる社会人生活の将来設計をして欲しくない、ということです。この考え方については文系理系関係なく、学んだ知識そのものではなく、そこに至るプロセスがやはり重要です

データ上の客観的な情報はあるにしても、幸か不幸か真に就活に有利な学部はありません。反対に、不利な学部もないということですので、どんな学部で学んできたかに関わらず、自分自分自身が経験してきたことに自信をもって企業や自分の未来に対する気持ちを伝えていきましょう

 

当然、学部不問の求人には学部による有利不利は一切関係ない

 

新卒に求められるのは”新しい風”

新卒の求人を見ていると志望条件の欄に、学部不問と書かれているケースをしばしば目撃します。学校不問という場合もありますね。これらは本当に不問なのか、気になりますよね。その答えは、学部や学校は本当に一切関係がありません

新卒の学生に求められているのは、専門的な知識でも、優れた技術でもありません。これからの社会人生活にワクワクしているその雰囲気、まさに新しい風として期待をされているのです。ですので、特定の学部制ばかりを集めることは企業側も本意ではありませんし、そもそも意味がありません。内定者が全て揃い、結果として特定の学部や学校出身の方が集まるケースはありますが、そこに企業による意図は一切ないので、ご安心を。