TOEICって就職に必要なの? そんな悩みを解消します

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TOEICはそもそも就活で必要なのか

TOEICはあくまで加点要素で何点が必須というわけではない

就職活動に際して、何かと話題になるのがTOEICでしょう。TOEICスコアがあったためにエントリーシートがほとんど落ちなかったですとか、TOEICを取っておいたほうが絶対必要といった噂は巷に溢れています、就職活動間際になって、TOEICを持っていなくて焦ったという学生さんは非常に多いでしょう。

しかし注意点として、TOEICが満点だからと言って、就活がすべてうまくいくというわけではありません。認識しておいてほしい点として、TOEICはあくまで就職活動における加点要素で、必須要素ではありません。無論、TOEIC何点以上は応募不可といったような企業を別としての話です。結論から申し上げると、TOEICは必須ではありません。また低得点でもあまり意味がありません。あくまで高得点を保持している場合に、加点要素として考慮されると考えておいてください。また高得点を持っている場合では、高得点到達までのプロセスも評価されることも多いです。この点は強みになるでしょう。では高得点とはいったい何点からでしょうか? 

履歴書やエントリーシートにTOEIC取得点数の記入欄があると思いますが、730点以下の場合は書かないほうが良いでしょう。TOEIC730点以上が高スコアの一つ目安として考えられていることがその理由です。そのため他の学生と比べて、TOEICスコアを特段に強みとしてアピールしたいという場合はやはり、800点以上が望ましいです

期限やIPテスト TOEICを就職に使う際の注意2つ

TOEICに使用期限はある!

TOEICに使用期限があり、その有効期限は2年間です。大学1年次に取得したTOEICスコアは就活時には期限切れになっています。そのため就職活動を始める前にあらかじめ有効期限を計算し、何年次の何月までなら保有のスコアを使えるのかということはしっかり頭に入れておきましょう。就活間際になってTOEICの勉強をすることも大変ですが、就活前にせっかく取得したTOEICスコアの有効期限が切れていれば元も子もありません。しっかりと計画性を持ってTOEICスコアを取得。就職活動を見越してTOEICスコアを取得するならば、大学2年生から3年生にかけて取得することをお勧めします。

TOEIC IPは英語力証明として使うのは難しい

TOEICにはIPテストと呼ばれるものがあります。これは学校受験などでよく利用されるテストで、普通のTOEICとの違いは受験料が比較的安価であることと問題が新規ではなく過去問の使い回しという点です。そして、一番の違いがTOEIC IPテストのスコアは就職活動では使えません。理由としては公的な証明書が下りないことが一番の要因です。この点は注意してください。比較的安価であるTOEIC IPテストを所属団体でまず受験し、公式なTOEICテストに臨むとよいでしょう。就職活動では選考が進むにつれ、英語力証明書の提出を求められるケースもあります。その際に持っているスコアがTOEIC IPで使えないといった事態は避けましょう。

TOEFLとTOEICはどちらが就活で有利なの?

TOEFLとTOEICはどちらが有利かと一概に判断することは難しいです。TOEFLもitpやibtといった形式があるためです。TOEFL itpはいわゆるTOEIC IPと同じ団体受験制度で、リーディングとリスニングのみとなります。TOEIC IPと同様に、TOEFL itpは受験しても就職活動には使えないことを頭に入れておいてください。そうしますと、自動的にTOEFL ibtとTOEICはどちらが有利かということになります。TOEFL ibt試験はいわゆる英語力を総合的に判断する試験ですのでスピーキング、リスニング、ライティング、リーディングといった4技能でスコアがでます。留学に興味を持っている学生さんは知っている方が多いでしょう。

TOEICは、日本ではメジャーな試験ですが、あまり実用的な試験ではありません。なぜならスピーキングとライティングという日常や仕事の場面で使われるスキルが含まれていないためです。その点、留学を経験した学生は同じTOEICスコアを取得している留学未経験の学生より評価されるのが一般的な傾向です。英語を使った“実践力”はTOEICでは図ることができません。そのため、商社や一般的に英語を使用した勤務が将来的に想定されている企業ではTOEFL ibtのほうが優位であると言えるでしょう。しかし受験料が高額なTOEFL ibtは留学を目指す学生以外ではなかなか必要なものではありませんし、そのスコア取得も大変な道のりです。留学経験者はTOEICスコアよりTOEFL ibtでアピールしたほうが自分の英語力を総合的にアピールできるので有利であるといえます。しかし、留学未経験者にとってはTOEICで高得点をとれていれば問題ないでしょう。皆さんの経験に基づいて各試験のスコアをアピールすればよいためTOEFLだから、TOEICだからと、特別に選考に有利になるとは限りません。

理系学生にTOEICスコアは必要か

理系学生の皆さんは普段から、研究に忙しい学生生活を送っていらっしゃると思います。研究と就活への準備で使える時間はいっぱいいっぱいでしょう。しかし、理系学生の皆さんも就活でいかに他の学生と比べてアピールポイントがあるか気になるところでしょう。他の理系学生と差をつける意味でTOEICスコアはあればよいでしょう。

将来的に技術者やマネージャークラスとして海外勤務する可能性があるメーカーを志望する場合は、就職活動において、TOEICで英語力を証明することは大きな強みとなります。企業によっては、メーカーといったものづくり職であっても、メールのやりとりも英語で行う必要がある場合もあります。そういったグローバル企業を志望する場合は、理系学生でもTOEICスコアを持っていることで自分のさらなる可能性をアピールすることができます。

あくまでTOEICスコアがあることに越したことはありませんが、なくてはならないわけではありません。しかし外資系の企業などでは、TOEICスコアの最低基準を設けている場合もありますので、自分が志望する企業の求人情報をよく読んでおきましょう。もしそうでないなら、学業や就活で時間がない中、無理やりTOEICの勉強に時間を割く必要はありません。