参加インターン合計39社?!自他共に認める『インターンオタク』曽根原さんに迫る!

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こんにちは、ライターの田中です。

大学生活は、やりたいことや好きなことができるチャンスがたくさん転がっています。サークルに打ち込むも良し、バイトで輝くも良し、はたまたゼミに命を注ぐのも良し。でも、どんな選択をするにせよ、大学生のうちに、自分の生き方の軸になるような経験ができたらとっても素敵ですよね。

というわけで今回は!キャンパスライフをインターンに捧げ将来の道筋を形成している、自他共に認める『インターンオタク』な大学生、曽根原さんを取材しました!

曽根原正樹(そねはら・まさき)さん

1995年8月8日生まれ。福島県の郡山出身。東北大学法学部3年生。学内に東北大学起業部VEXの代表を務め、学生起業家創出に努めている。大学のメールアドレスからはたまに「熊が出ました」という連絡がくるらしい。趣味はUFOキャッチャー。好きな食べ物はホルモンとセブンイレブンの蒙古タンメン。

参加インターン数、39社?!

曽根原さんはインターンオタクということですが、今までどのくらいのインターンを経験されたんですか?

そうですね、短期は合計で35社(2年時に8社、3年時に27社)。長期は4社です。

……となると、合計で39社?!

そういうことになりますよね。

すさまじい数ですよね。どうしてそんなにたくさんインターンに参加しようと思ったんですか?

きっかけは、1年の時に長期インターンとして『一般社団法人MAKOTO』で働かせてもらったことですね。MAKOTOは、起業家支援のベンチャー企業で、僕はここでクラウドファンディングの運用や起業家への取材・記事執筆・情報発信などをしていました。そこで、社会人としてのマナーや仕事のことだけではなく、人との接し方や付き合い方など、多くのことを学びました。ここでの経験があって、インターンはすごく楽しいものなんだと知る事ができたんです。

MAKOTOでインターンをしていた頃の曽根原さん

なるほど。初めてのインターンで素敵な体験ができたことがきっかけなんですね。

そうですね。長期でやってみてとても自分の身になる部分が多かったので、短期でもやってみたいなと思い……今に至ります(笑)。

印象に残ったインターンは?

どんな企業のインターンに参加したんですか?

主にベンチャーとコンサルティングの企業です。長期で印象に残ったものは、『テラドローン株式会社』ですね。

なんとなく名前の印象ですが、もしかしてドローンの会社なんですか?

その通りです!(笑)土木測量や地表測定などを、ドローンに任せたら大幅に時間とコストを削減できるという取り組みをしている会社で。僕はそこで、東北支社の立ち上げや法人営業をしていましたよ。あとは、『花山サンゼット』ここは創業されてまもない会社で、宮城県の栗原市花山地区という限界集落の地域活性化に携わりました。

……インターンって一口に言っても、こんなにたくさんの業種があるんですね。話を聞いているだけでも楽しそう。曽根原さんがインターンオタクになる気持ち、分かるかも!

そうなんですよ!!インターンの魅力って、学生のうちに、キャンパスにいるだけでは得られないいろいろな体験をできることなんです。

地方のインターンの現状

でも、曽根原さんは仙台在住ですよね。東北で39社のインターンをしていると聞いたときは驚いたんです。やはりどうしてもインターンは東京に集中しているイメージだったので……

最近こそ増えてきましたけど、確かに地方インターンは多くはないです。実は僕、はじめは東北大へ来たことを少し後悔していたんです。東京に比べて、物事に挑戦できる機会やチャンスが少ないと感じてしまい。だから、一年間休学して東京でインターンをしようかとも考えたんです。ただ、親の反対もあって仙台に残ることを決めて。決めた以上、仮に東京で活動をしていた時よりも得るものが大きい経験をしようと思って、学生生活に臨みました。

そんな葛藤があったんですね……。それでも、東北でこれだけたくさんの経験ができたわけですから、チャンスはその人次第でどんなところでも転がっているんだなと感じました。

ソフトバンクでの短期インターン『TURE TECH』に参加していたころの写真

そう思いますね。また、僕自身、岩手生まれ・福島育ち・宮城在住なので、もともと東北への愛着は持っていたんですが、数々のインターンをして、東北の人たちと接する中で東北に対する想いが更に強まっていったんですよ。

インターンを経て見えてきた将来のビジョン

そして、今後自分がやりたいことのビジョンが見えてきたんです。それが、東北発のグローバルメガベンチャーを生み出すことです。

東北発のベンチャー企業!!

インターンをしていく中で、たくさんの起業家の人とお会いしました。僕がインターンに参加したほぼ全ての企業にも、自分のサービスや事業、この地域に価値をもたらしたいんだっていう熱い志や想いを持っている。それが、僕が起業家に惹きつけられるポイントなんだと思ったんです。こんなに熱い人たちが東北にいるんだと気づいたときに、全力で応援したいし、ひいては自分自身もそうなりたい!という気持ちが芽生えました。

すばらしいです。ところで、東北ってそんなに会社が少ないんですか?

はい。東北に本社を置いている上場企業って全国で1.52%しかないんです。人口比率から見てもそれは違和感があることだなと。だから、そこにアプローチしたい。一番身近な東北大学のリソースを使ってできることからはじめようと思って、現在東北大学起業部を立ち上げたんです。

インターンは、自分のやりたいことを知るきっかけのひとつ

現在、インターンをはじめようか迷っている学生に向けてアドバイスお願いします!

なにもインターンをやる必要はないと思います(バッサリ)

ええ?!

いや、まあ、極論かもしれないんですけど(笑)。僕はインターンが趣味なのでやっています。ただ、別にそうではない人が、周りの友人がやっているからとか、勧められたからという理由でやる必要はないと思うんです。

特に短期のインターンに参加するメリットって、その会社の社員さん数名と会えること、会社の志向性が垣間見えること、そして若干の人脈くらいなんですよね。長期だったら話も変わってくるとは思いますが。ただ、それだったら自己分析をしたり、自分が本当は何がしたいのか考える時間に使った方が良いと思います。インターンは、あくまで自分がやりたいことを知るためのきっかけの一つくらいに捉えた方が良いかもしれませんね。

自分がやりたいことを知っている人が一番強い

なるほど……!ということは、自分のやりたいことを探すきっかけの一つとしてインターンに参加するというのは……

それはもちろん、すばらしいことだと思います。僕が思う最強の人って、自分が本当はなにをしたいのか知っている人だと思うんです。大切なことは、自分を持つことです。だからインターンについても、周りがやっているからとか、就活で有利になりそうだからという観点でなく、自分がやりたいんだという信念を持って取り組んでほしいですね。そうでなけば、どれだけたくさんのインターンに行っていても、自分を持っていなければ結局は選考で落とされてしまうと思います。

就職活動に限らず、日々の暮らしの中で自分がより満足する人生を歩むためにどうするかを考え、思考し続けてほしいと思っています。

ありがとうございました!!

今回の曽根原さんへの取材で、インターンで得たことや、インターンへの想いをたくさん聞かせてもらいました。ただ、一番印象深かったことは、彼が義務感でも焦燥感でもなく、ただひたすらに楽しんでインターンに参加していたというシンプルな事実でした。

大学生活は、「自分がどんなことに喜びを感じるか」「どんな風に生きていきたいか」を考える時間でもあると思います。皆さんもぜひ、限られた時間を無駄にせず、日々を楽しむことに全力で取り組んで未来の道筋を描いてほしいです。それではまた!