面接で「好きな言葉は何ですか?」と聞かれたらどう答える?

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あなたの好きな言葉(座右の銘)は何ですか?

ビジネスウーマン

面接で聞かれる代表的な質問に「あなたの好きな言葉を教えてください」や「座右の銘は何ですか?」などがあります。あなたはすぐに答えられますか?

急にそんなことを聞かれても、どう答えるのが正解なのかわからず困ってしまいますよね。そこで今回は、面接官に刺さる答え方(例文)をご紹介したいと思います。

代表的な言葉と面接官に響く回答例

花畑

それでは早速、「あなたの好きな言葉を教えてください」と言われたときにオススメの言葉とその例文をご紹介しましょう。

為せば成る

私の好きな言葉(座右の銘)は「為せば成る」です。なぜなら、何事も諦めていては何もはじまらないと感じたことがあったからです。これはもともと中学時代に所属していたバレー部の顧問から教わった言葉でした。

私はやる前からできない言い訳ばかりを作っていました。顧問から「やらなければ一生できないままだ」と言われ、悔しかったので苦手だった練習試合にも積極的に参加するようになりました。

毎年最下位だった弱小チームが県大会で優勝することができたのも、そうした顧問の教えがあったからこそだと思っています。

努力

私は目標に向かって物事に取り組むときは常に「努力」という言葉を心に留めています。成功するしないは運や才能もあるかも知れません。

しかし、自分の努力次第でいくらでもカバーできると思っています。私はひたむきに努力をし続けながら、自分の夢を実現するために頑張っていきたいです。

継続は力なり

私の好きな言葉(座右の銘)は、「継続は力なり」です。この言葉は、中学時代の国語の先生が教えてくれた言葉で、今もずっと大切にしています。

どんなに辛い状況でも耐え続けることによって、忍耐力が培われるのです。この言葉はこれからの社会人生活においてもずっと大切にしていこうと思います。

ありがとう

私の好きな言葉(座右の銘)は「ありがとう」です。これは、学生時代のアルバイトで学んだことです。「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになる人はいません。私は、どんなときでも感謝の心を持つことが大切だと考えています。

一期一会

私の好きな言葉(座右の銘)は「一期一会」です。両親の仕事の関係上、幼い頃から転勤が多くありました。出会いと別れを何度も経験するなかで、自然と一期一会を大切にするようになりました。

たくさんの人との縁を大切にしてきたことで、今は全国各地に知り合いがいて今でも頻繁に連絡をとっています。ビジネスにおいては、たった1度の商談が重要な決定につながることがあると思います。私はこれからもずっと、一期一会を大切にしていきたいと思います。

答え方にはコツがある

ジャンプする男性

どんな言葉にするかよりも大切なのはその言葉の伝え方です。「この人と一緒に働きたいな」と面接官に思わせるにはコツがあります。そのコツというのがこちらです。

好きな理由も盛り込む

ただ単に好きな言葉を答えるだけだと説得力に欠けてしまいます。たとえば、好きな食べ物を聞かれたとします。それはなぜ好きなのか、その理由をちゃんと説明できますか?これと同じで「◯◯だから好き」「◯◯だから大切にしている」という理由をきちんと伝えることが大切です。

キッカケとなるエピソードを絡める

「勉強がうまくいかなったとき……」「部活で思うような結果を出せずに悩んでいたとき……」など、必ずどこかに心に決めるキッカケとなったエピソードがあるはずです。

具体的なエピソードがあった方が、面接官はあなたが大切にしている価値観、考え方を理解しやすくなります。それが「自社のカルチャー(社風)にフィットしているかどうか」を判断する材料にもなるんです。

「あなたの好きな言葉を教えてください」の質問の意図とは?

大学生 勉強

そもそも話になるのですが、面接官は一体なぜ「あなたの好きな言葉(座右の銘)を教えてください」と言うのでしょうか?

価値観を知りたい

「候補者が大切にしている価値観」を知りたいからです。たとえば「やらぬ後悔よりやる後悔」と「石橋を叩いて渡る」とでは明らかに価値観が違いますよね。それが良い悪いというわけではなく、候補者がどんな考え方を持った人なのかを面接官は知りたいと考えているんです。

社風に合うかどうか

企業によって大切にしているカルチャーや理念は違います。間違ったことはお互いになんでも指摘し合う会社もあれば、干渉せずに淡々と業務を全うする会社もあり、それぞれでカラーがあります。そんななか応募者の価値観を知ることは「社風に合うかどうか」の判断材料になるというわけです。

企業が「一緒に働きたい!」と思う人ってどんな人?

ミーティング

好きな言葉(座右の銘)にはその人となりが顕著に現れます。ですが、企業が「一緒に働きたい!」と思う人物には共通点があるんです。こんな感じに。

継続的に努力できる人

ひとつのことをやり続けるのは並大抵のことではありません。大半の人は「今日は疲れてるからいっか」と3日坊主で終わってしまうことがあったりするのではないでしょうか?

資格を取得するための勉強、習い事、毎日の習慣などなんでもです。何かを継続するのには根気がいります。継続的に努力できる人はスポンジのような吸収力を持ち合わせているので、成長も早いのです!

行動力のある人

「上司の仕事も自分が巻き取ります!」「もうその件は先方に確認済みです!」くらいの行動力のある人の方が上司から信頼してもらえます。

なんでも人任せで、言われるまで何もしない、あるいは誰かにべったり寄りかかりっぱなしになる人は、同僚はおろか後輩にも追い抜かれてしまうかもしれません。何事も「自分が会社を回すんだ!」くらいのハンドリングが大切ですよ。

人事に聞いた!「あなたの好きな言葉(座右の銘)を教えてください」と聞かれたらどう答えるのが正解?

考える女性

ここからは、某企業で採用を担当しているI.Hさんにお話を伺っていこうと思います。

ー早速ですが、面接で「あなたの好きな言葉(座右の銘)を教えてください」と聞かれたときどう答えるのが正解なのでしょうか?

I.Hさん:う〜ん……。正解はないと思います。企業が求める人物像や面接官の質問の意図をきちんと考えてから答えるのが大切ですね。

ーということはどれだけ素晴らしい答え方だったとしても、それが必ずしも面接官に響くとは限らないということでしょうか。

I.Hさん:そうですね。「その人が大事にしている価値観が何なのか」を知るために質問する場合がほとんどなんですね。価値観って人それぞれだし優劣をつけるものではないので。

ーI.Hさんの会社には採用基準ってありますか?

I.Hさん:ありますよ。弊社の場合、 「熱量があって、かわいがられる、コミッター」と定義しています。

ー熱量ですか?

I.Hさん:はい。熱量というのは、明確な夢や目標があること。次に明るい、積極的、コミュ力が高いなど多くの人から好かれる要素が多いこと。それから、立てた目標を必ずやりきる人。

ーその定義に当てはまる内容を絡めた回答が望ましい、ということですね!

I.Hさん:そうですね。あとは、好きな言葉(座右の銘)を聞いたあとに、キッカケになった経験などを聞いて行動が伴ってるかを深掘りします。それで違うなと思ったら不採用になりますけど……。

ーなるほど。正解がないからこそ、話に一貫性がないといけませんね。本日はありがとうございました!

ストーリー性を大切にしよう

スマホを眺める女性

面接官があなたに「あなたの好きな言葉(座右の銘)を教えてください」と聞くのは、あなたの人柄を見るためです。

ただ単に「一期一会です」「為せば成るです」と好きな言葉を答えるだけでは面接官も物足りなく感じてしまいます。過去のエピソードを交えながら自分がどんな人間なのかを最大限にアピールしましょう!