
こんにちは、ライターの渡辺です。
突然ですがみなさんは、これまで学校生活やアルバイト先、インターン先で「しくじった経験」ってありますか?私はあります。
社会に出ると、たったひとつのしくじり(ミスとも言うのでしょうか)によって信頼関係が揺らいでしまうことも。
しかし、失敗は成功のもと、ということわざがあるように経験値としてそれが活かされていくのです。
そんなわけで今回は、株式会社Beyond Cafe主催のイベント、【19卒限定】超有名若手起業家3人が語る人に話せないしくじり経験とは!を取材してきました。
この日のイベントの登壇者は、写真左側から順に株式会社VSbiasの留田柴雲さん、株式会社ラブグラフの駒下純兵さん、株式会社FULL HOUSEの加瀬浩之さんの3名。
各社についておさらい
それではイベントをレポートする前に、本日登壇する3社についてサラッとおさらいしましょう。
株式会社VSbias
留田さんが代表を務める株式会社VSbiasは、「テクノロジーによる空間価値の最大化」をミッションに掲げ、ビックデータを活用し、不動産の資産運用において収益向上を目的とした独自の収支シミュレーション、運用サービスを提供している会社です。
2016年に運用を開始した民泊収益化ツール「AllinBnB」 は何と、リリース1ヶ月で月間流通額が1,300万円突破。駆け足で登録ユーザー数を増やしています。
株式会社ラブグラフ
“幸せな瞬間を、もっと世界に。”というスローガンのもと、出張フォトサービス「ラブグラフ」、カメラ講座「ラブグラフアカデミー」を展開しているベンチャー企業です。
出張フォトサービス「ラブグラフ」は、カップルや夫婦のデートにカメラマンが出張・同行して、写真撮影を行うというサービスです。 東京、神奈川、千葉などの首都圏だけではなく、京阪神(大阪・京都・神戸)、名古屋・福岡といった主要地域、さらには海外での撮影も可能な素晴らしいサービスを運営しています!
株式会社FULL HOUSE
株式会社FULL HOUSEは、2016年3月1日に創業したITベンチャー企業。“未来の当たり前を創る”をミッションステートメントに掲げ、ペットや旅行、グルメに関するメディア事業を運営しています。
取締役を務める加瀬さんをはじめ、役員の平均年齢は25歳と非常に若く、創造的な価値を生み出し、誰もが使うプラットフォームの構築に全力を注いでいます。
今日のイベントでは、若手起業家の方々のこれまでの体験を絡めながら、会社を経営する上で大切なことなどについて、色々と話を伺おう!というわけ。
若手起業家3名の方々から、どんな話が聞けるのか非常に楽しみですね。
イベントのファシリテーターを務めるのはこの方。
株式会社Terraceの代表である杉岡侑也さんです。
起業にあたり一緒に働く従業員の採用に関して駒下さん(写真中央)は、
「人手が足りないからって言って、それを穴埋めしようとするのはリスクがあるかなって思う。
ほんまにやりたいことが一致してるか、目指すベクトルが同じかどうか、その人に会社のカルチャーがフィットしているのかどうか、ということは“マジで”大事にした方がいい。
絶対にスキルだけで選ばないことかな。最近それで失敗した経験があるので。
僕らも失敗はいっぱいあるから、別に起業かっけえみたいに思わんでいいんじゃないかな。
今後就職活動で仮に面接で落とされたとしても、多分それはスキルやなくてカルチャーに合ってなかったというテンションやから、あんまり気にしなくていいと思う」
とのこと。採用でしくじってしまった自身の経験を話すとともに、就活生たちに向けてエールを送っていました。
熱心にメモを走らせる学生の姿が数多く見受けられます。起業したいと考えている学生が集まった今日のイベントでは、実りある話が非常に多いようです。
杉岡さんからの「起業しない、という選択肢はなかったの?」という質問に対し、
留田さん(写真左側)は、
「今は社長として会社を経営していますけど、この先の人生もずっと社長であり続けるという意欲はそんなにないというか。
人生を豊かにするっていうことをテーマとして持っているので、無職になってもいいかなって。
あんまり、働くことに対する義務感はないですね。これは社員とインターン生全員に言ってることなんですけど、“ただエクセルの入力してるだけで将来何になりたいの?どうしていきたいの?って。
自分が情熱を注ぐものを広めて、共感できる人がビジネスに参加して創り上げるっていうことがすごく大切だと思うんです。
だから、人がやる意味がないものを人がやってもしょうがないので、ほとんどの業務やタスクは自動化しようと伝えています」と言っていました。
駒下さんは「もし僕が普通に就職してこれをやらんと、誰がカップルのデートにカメラマンが同行して写真撮影をやるんだって思った。
それに、仮に他の誰かがやったとしても絶対に僕以上に良くはできひんやろなっていう使命感と自信があったから起業しました(笑)。
あとは、当時21歳やったんで仮に失敗しても、長い人生で見たら小さなことだし、今のうちにやろうっていう気持ちですね」とのこと。
起業した当時20歳だったという加瀬さん。
「僕は高校生のときから起業することを意識していました。高校の時にプロサッカー選手を目指していたんですけど、靭帯を痛めて結構大きな怪我をしてしまって。。。
1年間サッカーをできない期間に自分の将来を考えた時に、体を動かさなくてもできるビジネスをいうの思いついたっていうのが起業の動機です。
サッカー選手だと選手生命が30歳までと言われていて、それ以降自分の物理的な力でカネを稼げるって思ったのが起業だったっていう感じですね
大学1年生の頃から、朝から版まで働きまくって風呂も入らないで学校に行くみたいなクソな生活をしてました(笑)。仕事ができる方ではなかったです。
ただ、働きたくないからこそ、自分の不安要素を掻き消して勝手にお金が入る仕組みを作れば、この先豊かになるかなって思って起業という選択肢を選びました」とおっしゃっていました。
参加した学生のみなさん、真剣な眼差しで話に聞き入っています。
質問タイム
それではここで、登壇者3名の方々への質問タイム。
笑顔を見せる彼から、カップルのフォトサービスを展開している駒下さんへの質問。
「全ての日本の若者が、動機を気にせずフィーリングでその一歩を踏み出せる行動ベースの社会を作りたいと思っているです。
一緒に働く仲間のなかで、ビジョンへや目標への認識のズレっていうのはあるんですか?」
これに対して駒下さんは、
「気持ちの持ちようとして楽なのは、社長が一番自分の会社を大切にしているってこと。社長と社員の間の壁って、多分一生取れないと思うんです。
何でかって、社長は自分がやりたいことをやってる。で、社員は社長が実現したいことを一緒に創ってくれてる。その関係は一生変わらないと思う。
だから、自分の考えやビジョンに絶対に共感、賛同してくれないと無理!みたいな考えを押し付けるのは厳しいかな。
ただ、方向を共有するのは可能だと思う。目的は一緒で、手段は違うってところはみんな違うから方向性だけは大切にしようねっていう話だけはします」と話していました。
メモをとる学生。
頷きながら話を聞く学生。
楽しそうに話を聞く学生。
「起業する前に何か準備しておくことってありますか?」という質問に関して「う〜ん、それはもう起業するしかない。経営者はみんなたくさん悩んでるし、みんな苦しんでるから、まずは起業することが一番!!」と飛び出すことが先決だと潔く返答していました。
登壇者3名がイベント中に口を揃えて言っていたことは、「若いうちはなんでも挑戦した方がいい!」ということ。
確かに、失敗したらどうしようと考えていてはなかなか進みません。
リスクヘッジを考えるだけではなく、やってみるという強気の姿勢も大切なのかもしれませんね。
グループディスカッション
続くグループディスカッションでは、登壇者3名と杉岡さんが4つの各テーブルをまわり、さらにトークを繰り広げています。どんな話をしているのでしょうか。
各テーブルをまわってみましょう。
留田さんから学生たちに「差し支えなければ、みんなのスマホのトップ画面を見せてもらえる??」と言い。カバンや上着のポケットからおもむろにスマホを取り出す学生たち。
なんでも、スマホアプリの種類や数によって、その人の人間性が現れるんだとか。
その話に興味津々な学生たちは順々に「僕は経営者向きですか?」「いや、どちらかというとサービスの開発の方が向いてると思う」と答える留田さん。
そのうちに「え、僕の性格ってどんなんですか?」と聞く学生もおり、私は一瞬留田さんが地元で人気な占い師のように見えました。非常に盛り上がっています。
こちらのテーブルでもどんな撮影が多いのかといった話や、
採用に関する話などなど、話題は多岐に渡ります。
会社員時代営業成績1位だったという杉岡さん。相手の真意を見抜く方法や話を深堀するコツを伝授しています。
最後は記念撮影
イベントの締めくくりは、毎回恒例となっている集合写真の撮影。
「実はですね、手を広げるとものすご〜く楽しい写真が撮れるんですよ(笑)。みなさんよろしいですか?」という株式会社Beyond Cafeさんの掛け声で、集合写真を撮影してイベントは終了。
スキル重視の採用によって会社のカルチャーにうまくフィットしなかったこと、サッカーで負った怪我によってビジネスキャリアを形成できたことなど、しくじり体験以上に価値のあるお話を聞けた今日のイベント。
みなさま、ありがとうございました!!