グループディスカッションの司会の役割についてまとめてみた

グループディスカッション
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グループディスカッションは自分の得意な役割を見つけよう

グループ面接

第一次面接で実施されることが多いグループディスカッション。複数名の応募者がグループになり、企業から出されたお題についてあれこれと意見を言い合う面接スタイルです。これにより、応募者ひとりひとりの性格や適性を見極めています。したがって、自分の得意分野を活かせるポジションを担当することが大切ですよ。面接官からの印象を良くして内定に近づけましょう!

グループディスカッションの役割って?

ビジネスウーマン

グループディスカッションにはいくつか役割があります。企業側から「○○さんは司会をお願いします」と指名されることもあるため、どのポジションになっても大丈夫なようそれぞれの役割をきちんと把握しておきましょう!

司会、ファシリテーター

ディスカッションの内容を整理しながら進める、リーダー的ポジションです。参加メンバーの意見に相槌を打ちながら質問を投げかけ、議論を活性化することが司会やファシリテーターの主な役割となります。

同調するだけではなく、指摘しながら議論を進めることで内容に膨らみが増すもの。また、「○○さんは、○○の意見についてどう思いますか?」など、発言が少ない人に対して話を振る機転さも求められます。

書記

ホワイトボードにメモをとる人です。参加メンバーは、書記がまとめた内容を見ながら話を進めていきます。したがって、意見の内容をわかりやすくまとめたり、状況を瞬時に理解できるかどうかが鍵となります。

ただし、淡々と書いているだけでは面接官の印象に残りません。書きながら意見したり、疑問を投げかけるなど積極的にディスカッションに参加しましょう。

タイムキーパー

その名の通り、時間をはかる係です。「はい、終了まであと○分です」ただただタイムをはかっているだけでは、何の意味もないでしょう。「ディスカッション終了まであと○分です。○分で今の意見をまとめ、○分で発表の準備をするというのはいかがでしょか?」など、時間管理の提案をしましょう。

ただダラダラやればいい意見が生まれるとは限りません。常に時間を意識しながら、最小のインプットで最大のアウトプットを心がけたいもの。

司会は重要な進行役!コツを知ってグループをまとめよう

ビジネスウーマン

グループディスカッションでは司会は議論を円滑に進めるための重要な進行役です。グループのマネジメント能力や議論活性化を図るといった多くの能力が求められます。グループディスカッションであるため、もちろん自分の意見を発信する必要もあります。高いインターパーソナルスキル(対人折衝能力)が求められる司会は、リーダーとしての能力が求められるのです。

就活のグループディスカッションはあくまで選考の一部であるため、ただ司会を進めるだけでは意味がありません。周囲に話を振りつつ、グループ内の各役割を担っている人たちの様子も見ながら進行していく必要があります。下記のポイントをおさえておくと、スムーズに進行できるはずです。

・メンバーから意見を引き出す

・発言量が少ない人に話を振る

・各役割(書記やタイムキーパー)と連携を図る

 

要約すると、グループディスカッションをいかに有意義なものにするかということになります。しかし、具体的にイメージすることが難しいのが司会です。

話の振り方は難しいところではありますが、バラエティ番組の司会者を参考にするとイメージしやすいかもしれませんね。話をしすぎている人、話が本筋から逸れている人へは「そろそろ次の話題へいきましょうか」と遮ることも必要です。

反対に、発言が少ない人に対しては「○○さんの意見を踏まえて何か意見はありますか?」といった話の振り方を心がけると、面接官からの印象もアップしますよ!

落ちる司会の進め方!

Q&A

「司会をすると選考が通りやすい」「司会は評価が下がりやすい」など、さまざまな意見がありますよね。では、どんな場合に落とされてしまうのでしょうか?まず、面接官の印象を悪くしがちなNGな進め方をまとめてみました。

・議論を円滑に進めていない

・メンバーの話を聞いているだけで方向性を考慮していない

・自分勝手にメンバーの意見をまとめてしまう

・むやみやたらに話を振る

 

議論を円滑にするためには、ある程度他人の発言を遮って終わらせる決断も必要です。また、意見を踏まえて舵を取っていくことも重要。話し合いが盛り上がっただけで終わってしまったのでは、司会としての役割は果たせていないと言えるでしょう。

また、ほかのメンバーに話を振る際にも注意点があります。メンバーに話題を振る際に「○○さんはどうですか?」といったおおざっぱな話の振り方をするとします。

このような話題の振り方はアイディアを出し合っている段階では良いのですが、アイディアの精査や方向性を決めている段階では、さらなるアイディアの登場や予期せぬ意見の登場によって議論が白紙に戻る可能性があります。

雑な話の振り方で意見を求めるのではなく、「○○さんの意見は○○でしたが、○○さんはこの考えについてどう思いますか?意見があれば補足して下さい」といった具合いに、相手が答えやすい話題を振ることが望ましいです

相手の意見へのコメントを求めることで、○○さんの立場も明確にできますし、そこから議論の可能性も生まれます。さらには議論の方向性も狭めていくことができるので、司会としての役割を十分に果たしていると言えるでしょう。時間が限られているグループディスカッションでは、コントロールすることも大切ですよ!

グループディスカッションでの上手な司会の進め方

雑談する男女

グループディスカッションの進め方に正解はありません。しかし、ある程度の流れをつかんでおくことは重要です。各グループに15分間の時間が与えられていて、メンバーそれぞれの役割がすでに決まっていると仮定します。そして最後に発表という流れを考えてみましょう。

最初の2分でアイスブレイクして議題を確認

例として「なかなか難しい議題ですね。この○○という点わかりにくいのですが、○○という考え方で問題ないでしょうか?」といった進め方をすれば、その後の議論が明確になります。これも方向付けの一部ですよ。

3分で議題に対する自分の立ち位置、意見をそれぞれ考えてもらう

「それでは、各自で3分間ほど、自分の意見を考えてみてください。疑問点は、その都度発表してください。それから、全員の意見をまとめていきましょう!」といった具合です。

実際に議論をする

研修

ここが最も重要なポイントなので5分間、じっくり話し合いましょう。議論をしつつ、結論に少しずつ近づけていくことが大切です

具体的な司会の進め方として「いい意見ですね!○○さんはどうですか?」「そうですね。AさんとBさんの意見は共通点が多いですね」といった具合いに相槌を打ちながら、全員の意見を引き出しましょう。

3分で着地点を決める

ここでは全員の意見に基づき、結論を導き出しましょう。司会としては「どう思いますか?」といった質問をせず、「はい」「いいえ」で選択を迫るような質問を取ると時間が短縮でき、結論も明確になるでしょう。「Aさんはこの意見に賛成ですか」といった具合いです。

しかし、グループディスカッションでは意見が簡単にまとまらないことも多いので、司会は多数決の提案といった強引な方法で時間をコントロールすることも重要です。これはタイムキーパーとの連携が重要になってきます。

最後の2分で発表準備を進める

司会の最後の仕事としては、発表まで綱渡しをすることです。発表であたふたしないよう、メンバーと結論の再確認を図りましょう。

これで15分間における司会の流れは確認できたと思います。大まかな流れをつかんでおくことで、実際のグループディスカッションでは落ち着いて進行役を務めることができるはずです。あくまで一例ですが、このようなに大まかな時間をあらかじめ頭に入れておくことはとても重要ですよ。

グループディスカッションに慣れることの重要性

大学で講義を受ける男女

司会といった進行役は、実際に慣れていなければ議論を取りまとめるのはとてもパワーがいること。普段から意見交換の場に身を置いておかなければ、本番でグループディスカッションをマネジメントしていくことはなかなか難しいのです

そのためには、インターンといった場で常に意見のぶつかり合いの中に身を投じることが重要です。とは言っても、インターンの現場では司会進行役といったものは存在しないかもしれません。

ですが、チームリーダーやマネジメントに携わる方と積極的に交流を持つことで、どのように議論を進めているのか、どのようにメンバーから意見を引き出しているのかを肌で感じることができるはずです

そのような環境に触れることで、あなたのグループディスカッションでの活躍も大きく変わってくるでしょう。そういった意味で、インターンシップはグループディスカッション突破のための大きなカギとなります。

自分の役割を果たそう!

グループディスカッションでは、どれだけ発言をできるのか、まわりの意見に耳を傾けられるかといった協調性や問題解決能力が求められます。企業から「○○さんは書記をお願いします」とポジションを指定されることもあるため、自分がどの立ち位置で円滑に進むためにはどうするべきかを考えていきましょう!