学生必見!バイト応募の志望動機としてウケがいい言い方はこれ!

考える女性
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バイトの志望動機どうしてる?

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バイトを始める時、採用担当者たちがもっとも注目しているのは「志望動機」です。

そのバイトが本当にやりたいことならわかりますが、おしゃれなカフェで働きたいから、時給が相場より高いから、自宅や大学から近いから、なんとなくお金を稼ぎたいから、、、など志望動機は人それぞれ。

けれど、このようなふんわりした理由を正直に打ち明けても良いのでしょうか?

ただ単純に「家が近いからです」とストレートに伝えるのはあまり良くないけれど、言い方によっては採用担当者に好印象を与えることができるかもしれませんよ。

明確な志望動機がない場合どんな回答がベストなのか、カフェ、コンビニ、カラオケなど職種ごとに例文を紹介します。また、一番好意的に感じる答え方について、あるバイトの採用担当者に電話で話を伺いました。

志望動機が「家が近いから」の場合

もし採用担当者に「なぜうちを選んでくれたんですか?」と聞かれた時、「自宅から近いからです」とありのまま答えるのは少しリスキーかもしれません。

自宅の最寄駅から近い、自宅から徒歩で通勤できるといった通いやすさは、バイトを長く続けていくうえで重要なポイントのひとつでもあります。

単純に家から近いという理由だけでなく、そこに「シフトの融通がきく」「コミュニケーション力やマナーを学びたい」などの仕事への意欲と興味をプラスすれば、印象が一気に良くなります。

下記で例文を紹介します。

家が近い時の例文

「自宅から近く電車に乗る必要がないため、徒歩で通えます。また、平日・休日、昼間夜間問わず、シフトや残業にも柔軟に対応できます。

普段からこちらのお店は利用しており、従業員の方々の接客がいつも明るく、とても楽しそうに見えました。そこで私も、仕事を通してコミュニケーション力やマナーを学びながら楽しく働きたいと考え応募しました」

このように自宅から近い=長く続けやすい、シフトに融通がきく、交通費を抑えられる、というメリットをうまくアピールしてみてはいかがでしょうか。

自宅からバイト先まで電車で2時間かけて通っている人もいたりする中で、交通費を抑えられて尚且つシフトに融通がきくというのは、極力コストを抑えたいバイト先にとっても大きなメリットだと言えます。

バイトの志望動機と例文の書き方

書き物をする人

続いては、カフェ、コンビニ、スーパー、カラオケのバイトに応募する際、志望動機はどのように書けば良いのか、職種ごとの例文をご紹介していきましょう。

志望動機を伝える上でのポイントは「数あるバイトの中で、なぜこの店を選んだのか」という理由をきちんとアピールすることです。

カフェ

・「以前からこちらのカフェは学校帰りや休日に良く利用しており、お店の素敵なスタッフの皆様と一緒に働きたいと思い応募しました。また、バイトを通して接客と調理の両方を学びたいと思ったからです」

天井が高く間接照明で照らされた店内、インテリアや内装にもこだわったおしゃれなカフェでのバイトは、大学生たちに非常に人気があります。「利用したことがあること」「スタッフの接客のよさ」をアピールしましょう。

コンビニ

・「こちらの店舗は他店よりも時給が高く、留学費用を貯めたいと思い志望しました。お金を貯めて精神的、金銭的な社会性を身に付けるのはもちろん、駅から近く多くのお客様が利用するこちらの店舗で、接客を通してコミュニケーションスキルを伸ばしていきたいと思っています」

その店舗で働きたいという理由、バイトを通して何を学びたいのか、自分がどうなりたいのかといった明確な目的をきちんと盛り込みましょう。

スーパー

・「身近な商品を扱えること、毎日訪れる多くのお客様とも接することができると思い、志望しました。現在大学に通っているのですが、平日は夕方には授業が終わるためシフトにも柔軟に対応できます。また、以前コンビニでレジ打ちをしていたことあるので、その経験を活かせると思いました」

地域密着型のスーパーでは、業務や接客への魅力をアピールする志望動機だと好感を持たれる場合が多いようです。品出し、カゴの整理、惣菜コーナーでの調理など業務が多いスーパーでは、体力をアピールするのも良いかもしれません。

カラオケ

・「現在大学では〇〇部に所属しているので、体力には自信があります。また、私自分カラオケが好きで、お客様にさらに楽しんでもらえるような接客ができるようになりたいと思い、志望しました」

業務としては、フロント(受付や案内)、案内、フロア(ドリンク提供や清掃)、キッチン調理があるカラオケでのバイトは、一人でも動ける機敏さが重要視されます。学割があったり、夜間は昼間よりも時給が高かったりと、学生にとっては魅力的なバイトのひとつと言えるでしょう。

居酒屋

・「接客業も飲食業も未経験ですが、高校時代は演劇部に所属しており、ハキハキとした大きな声には自信があります。明るく前向きな性格なので、こちらのお店のスタッフの方ともすぐに打ち解けられると思います」

サラリーマンやOLさんで賑わう居酒屋では、快活さ、明るさ、元気さが一番重要視されるポイントです。また、提供、片付け、レジ打ちなどオールマイティーに動けて体力に自信のある人は、採用に繋がりやすいと言います。

レストラン

・「フロアスタッフは初めてですが、こちらのレストランは以前からよく家族と食事に来ており、清潔感のある店内とスタッフの方々の明るい接客に好印象を抱いていました。自宅から徒歩5分と非常に近く、夜も安心して働けるのではないかと思い応募しました。接客業は初めてですが、精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします」

求人を募集している店舗では、できるだけ長く楽しく働ける人を求める傾向にあります。そのため、自宅から近いという点、家族で利用しているという点は、長く続けてもらえると評価してもらえるんです。

楽器屋

・「物心ついた時から音楽が好きで、現在は大学でバンドを組んで活動しており、ギターを担当しています。こちらのお店は多くの音楽関係者が利用すると聞いていたので、そういったプロの方が通うお店で、より音楽に関する知識を身に付けたいと思いと思い応募しました」

音楽が好きなことはもちろん、なぜそのお店を選んだのか、そこで何を学びたいのかという姿勢をしっかりアピールしましょう。ハキハキ元気な声で話すことや清潔感のある身だしなみも忘れずに。

ファーストフード

・「来年の春に就職するにあたり、業務への臨機応変な対応力、そしてコミュニケーション力を身に付けたいと思い、こちらのお店の求人募集を見て応募しました。○○駅から近くいつも混んでいるこちらのお店で働くことで、自分の強みを増やしていきたいと思います」

未経験でもすぐに始められるファーストフード店では、明るさ、素早さ、丁寧さが求められます。バイトを通して身に付けたいスキル、伸ばしたい部分を具体的にアピールするとより意欲が伝わりやすくなりますよ。

イベントスタッフ

・「音楽鑑賞が趣味で夏のフェスや海外アーティストのライブにもよく行くので、この業界にとても興味があり志望しました。また、大勢の仲間と協力しながらイベントを成功する達成感を味わいたいと思います」

チケットもぎり、チラシ配布、会場の設営、物販販売、会場案内など、数百人規模のスタッフが参加するイベントスタッフ。仲間と何かを成し遂げる達成感を味わいたい、音楽が好き、人と接するのが好きなど明るく開放的な人が採用されるケースが多いようです。

短期や未経験の場合の志望動機

短期の場合

1日や3日間、1週間だけの単発や、3ヵ月程度の短期を希望する場合でも志望動機は必要です。

「○月に留学に行く予定なので、その間に少しでも働いて資金を貯めたいと思い志望しました」

「以前からとても興味がある仕事内容で、就業期間や給与の条件が私の希望に合ったので応募しました」

 

というように、短期の場合は熱意あふれる内容よりも興味がある、留学資金を貯めたい、就職活動が落ち着いて時間ができたからといったシンプルな理由でも問題はないようです。

お互い合意の上ならば、すぐに辞める後ろめたさを感じることなくガツガツ働いて稼げるのではないのでしょうか。

未経験の場合

過去にその業務経験があれば「以前の経験を活かして働きたい」と書けますが、未経験だった場合はどのように自己PRし志望動機を書けば良いのでしょうか。

「接客業や書店での販売経験はありませんが、以前から読書が好きだったので本に関わる仕事をしたいと思い応募しました」

「飲食店での経験はありませんが、こちらのカフェは現在通っている大学から近く、店内の雰囲気が好きでいつかここで働きたいと思っていました」

 

あえて「未経験です」と自己申告して「精一杯頑張ります!」とアピールすることで、ポジティブで意欲があると好意的に見てもらえる可能性があります。

バイトの志望動機は学費が最強?

携帯を見て悩む女性

「自宅から近い」「コミュニケーション能力を高めたい」「留学資金を貯めたい」「マナーを身に付けたい」など、向上意欲をアピールできる志望動機の例文についてご紹介してきました。

しかし大学生の中には、学費や授業料を自分で払うためにバイトをしている人、いくつも掛け持ちしている人は案外います。

単にお金を稼ぐことではなく“学費を稼ぐこと”が志望動機であれば、「自分に必要なお金は自分で稼ぐ」という覚悟や自立心が相手に良い印象を与え、採用に繋がるケースは非常に高いようです。

というわけで、実際に「学費」を理由にした場合、バイト先はどう感じていて、本当に採用に繋がるのかどうか、電話で、匿名であるならOKと特別に許可をいただきました。実際に採用担当を行う店長3名に、お話を伺ってみました。

人に頼らず自分で働いて稼ぐ姿勢は学生の鏡「Aさん」

Q.お忙しいところありがとうございます!

A.いえいえ、どうぞよろしくお願いします。

 

Q.Aさんは現在、採用担当をされているとのことですが、「学費の足しにした」という志望動機についてはどう思われますか?

A.意外とそういう学生さん、多いんですね。非常に好印象だなって僕は思いますよ。「家が近いから」という理由でバイトを始める学生が多いけど、学費のために自分で稼ごうとする姿勢って、目的意識を持って学業に取り組む真剣さ、自立心の高さが感じられる。

 

Q.なるほど。ではこういったケースは採用に繋がる可能性は高いんですか?

A.もちろん!私はすぐに採用します。というか、採用してます。口から出まかせ言っていたらすぐに見抜くけど、自分で稼いで授業料を払おうとしている人って危機感が違う。

働く理由は人それぞれだけど、こういう人がもっと増えてくれれば良いのになって思います。なぜって、そういう目的意識が高い人は、入店した後もどんな業務にも責任を持って働いてくれるから、責任者が不在の時でも安心して任せられるんですよ。

Q.そうなんですね!ありがとうございました!

 

自分が苦労したから大変さがよくわかる「Bさん」

Q.お忙しいところありがとうございます!

A.とんでもないです。どうぞよろしくお願いします。

 

Q.早速ですが「学費を稼ぎたいから」という志望動機について、Bさんはどう思われますか?

A.「学費のため」、良いじゃないですか!実はね、僕も学生の時、家がとても貧しくて大学の学費は全部自分で払っていたんですよ。当時は朝はスーパーの軽作業、夕方から深夜にかけてコンビニ、休日はガソリンスタンドでバイトしていて本当に大変だった、、、。

苦労がよくわかります。「なんでバイトしたいの?」って聞くと「実は大学の授業料を稼ぎたくて、、、」と申し訳なさそうに答える人がいるけど、一番素直な理由で好感が持てます。

 

Q.そうだったんですね。ではBさんは、こういった学生が面接に来た場合採用されますか?

A.採用します。実際に今、学費を稼ぎたいって理由で働いている男の子が1人いますけど、これまでに遅刻早退は一度もないし仕事にもすごく一生懸命。

いつも素直で仕事への取り組み方も前向きだし、そういう精神的な自立心がある人は「自分しかいない」って思えるから、どんな辛いことでも乗り越えていける力がありますよね。

Q.ありがとうございます!

 

自分が苦労したから大変さがよくわかる「Cさん」

Q.お忙しいところありがとうございます!

A.とんでもないです。どうぞよろしくお願いします。

 

Q.それでは早速お伺いします。「学費や授業料を自分で稼ぎたい」という志望動機について、Cさんはどう思いますか?

A.両親に負担をかけないように頑張ってるんだなって、いい印象を受けます。自分の生活がかかっているっていう危機感が強いから、突然バイトをばっくれたりしない。でも働く目的って人それぞれだから、学費を稼ぎたいっていう志望動機だけだと物足りない感じもしてしまいます。

 

Q.なるほど。もし仮にCさんが店長を勤める店舗に、「学費を稼ぎたい」という学生が面接に来た場合は採用しますか

A.シフト回数、いくら稼ぎたいのかにもよります。あと採用側としては、「なぜこの店舗を選んだのか」「なぜその職種を選んだのか」という理由を知りたいのも正直な話。ここ以外にも求人を募集しているバイト先はたくさんあるのに、その中からなぜうちを選んでくれたんだろうって素直に知りたいですよね。とは言っても、学業と真剣に向き合いながら働こうと頑張る学生の心意気は応援したいな。

Q.お忙しいところ、ありがとうございました!

 

「学費を自分で払わないといけないので、、、」と言ったら、マイナスだと捉えられてしまうかもしれないと心配になる人もいるでしょう。

しかし、自分の力で状況を打開しようとする前向きさ、高い目的意識を持った姿勢は採用担当者からは好意的に受け取ってもらえるようです。

「何を学びたいか」「自分の強みをどう活かせるか」という前向きさもアピールしましょう!

こんな志望動機はNG!

好意的な志望動機とは反対に、「こんな動機はNG」という内容もあります。先ほど話を伺った店長、採用担当者にお答えいただきました。

「以前面接で志望動機を聞いたら、“はい。お金を稼ぎたいからです”と答えた女子大生がいました。“貯めたらどうしたいの?”って聞くと“そこまで考えてないです”って。留学資金を貯めたい、学費を稼ぎたいとか明確な目標があるわけでもなく、ただ漠然とお金を稼ぎたいだけだと、“他に好条件の場所が見つかったら流れるかもしれない。この子は長続きしないかもな”と判断して不採用にしました」「Aさん」

「未経験OKと書いてあったので志望しました、って答える人が意外といるんですよね。未経験だけどこの仕事に興味がある、自分の強みを活かせるとか前向きな気持ちがないと、肩透かしを食らった気分になる」「Bさん」

「女性の場合は特に、人間関係を重要視する傾向がありますよね。確かに求人情報に“アットホームな職場”と書いていますが、それだけを志望動機にされちゃうと、じゃあ人間関係がうまくいかなかったらすぐ辞めちゃうんだろうなって受け取ってしまいます。基本的に人間関係を第一の志望動機にしない方がいい」「Cさん」

前向きな姿勢をアピールしよう

笑顔の女性

家が近いから、興味があったから、一度やってみたかったから、他よりも給与の相場が良いからなど、志望動機は色々。

理由はどうあれ、未経験であろうと短期であろうと、前向きな姿勢をアピールすることが採用への一番の近道なのかもしれません。

「学費を稼ぎたいから」と言うのは一見マイナスに捉えられそうな志望動機ですが、実は採用担当者や店長からは好意的に見てもらえるケースもあるようです。
バイトを通して自分がどうなりたいのか、何を得たいのか、自分の強みは何なのか、目的意識をアピールすることは今後就職活動を行う上で、「明確なビジョンを伝える」ための訓練にもなるのではないのでしょうか。