まだSNSで消耗してるの?SNS疲れが思いのほかシャレにならない話

携帯をいじる女性
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多くの人が感じているSNS疲れ

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今やTwitterやFacebookなどのSNSは、私たちの生活には欠かすことのできないツールとなっています。私は、朝起きてから夜眠るまで、暇さえあればSNSをチェックしてしまいます。チェックしていないと不安になったり、自分が投稿した内容への反応が気になったりすることってありませんか?今、こうした「SNS疲れ」を感じている人が増えていると言います。

自分が投稿した内容への反応を気にしたり、友人の投稿に嫉妬をしてしまったりと、SNS疲れを自覚していても、チェックしないと不安になって、なかなか改善できずに悩んでいる人も。SNS疲れを招いてしまう主な原因と、それをスムーズに改善する方法をまとめてみました!

そもそもSNS疲れとは?

SNSとは「人と人との繋がりを促進 ・サポートする機能を持ち、ユーザー間のコミュニケーションがサービスの価値の源泉となっている会員専用のウェブサービス」と、総務省は定義しています。

つまり、SNS疲れというのは人とのコミュニケーションに疲れている、ということになります。SNSには、24時間ほかの人とつながっていられるという安心感があありますよね。けれど、一方では、ほかの人の反応が気になるあまり、常にチェックしていないと不安にさせてしまうくらいの中毒性があるんですよ。

SNS疲れを感じている人にありがちな症状

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SNS疲れには、一体どのような症状があるのでしょうか?SNS疲れにありがちな症状とその体験談をご紹介します。当てはまるものがあったら、もしかしたらSNS疲れの状態かも?

友達の数を他の人と比較してしまう

ついつい、友達の数を比べてしまいます。ほんの少し友達が多いだけで、ステータスを感じてしまうからかもしれません。また、友達が増えると自分の書き込みへの反応が気になって、SNSにどっぷり浸かってしまうのです。

「暇つぶしでFacebookをはじめました。友達の数が増えると『あ、この人は○百人も友達がいるに私は○人しかいない』って比べるようになってしまったんです。友達が少ないと思われることも嫌だったから、知り合いに友達申請を送りまくっていました。気づけば50人しかいなかった友達が、1ヶ月間で150人に増えていてほとんどが面識のない人ばかり。なんか急に疲れちゃいました」(20歳・女性)

 

友人の興味を引く写真・投稿が増える

誰かに共感してほしくて、友達の興味をひきそうな写真や書き込みをしてしまうことってありませんか?人生、楽しいことばかりではありません。いいときもあれば悪いときもあります。日常で起きた辛いできごとや悲しい気持ちをひた隠しにして、誰かの興味をひく内容ばかりを書き込んでいると、自分に疲れてしまいますよ。

「友達の投稿には、いいね!やコメントがいっぱい集まっていました。自分が負けているみたいで、誰からも相手にされないのが嫌で、コンサート、イベント、映画、カフェとか友達がいかにも好きそう、コメントしたくなりそうな写真を投稿していました。コメントしてくれるんですけど、今度はそれがめんどうになって、Instagramを使わなくなりました」(19歳・女性)

 

友達の投稿に嫉妬してしまう

「彼氏と○○行った」「○○のコンサートに行った」など。リア充な生活を送っている友達と自分を比べ、嫉妬したりイラッとしてしまうことありませんか?友達にとっては大切なイベントだったのかもしれないし、毎日毎日どこかへ出掛けてるとは限りませんよ。

「友達が『今日は久々のデート』『今日は温かいから近くのカフェでのんびり』とか投稿してると、無性にイラつく。こっちだって予定がないわけじゃないのに、自分だけリア充みたいな投稿ばかりしてると目につきます」(21歳・女性)

 

1日中スマホに貼り付いている

通知がきていなくても、リアルタイムの情報を逃すまいと、気付けば1日中スマホに貼り付いていた、なんてことあるのではないでしょうか。また、友達や恋人の投稿をずっとチェックしていたら、自分の気が休まらずに疲れきってしまいますよ。

「電車で移動しているとき、通学するとき、友達とご飯を食べているときも、気づけば1日中ずーっとスマホをいじっている時期がありました。母親から『この世からスマホがなくなったらどうするの?』って聞かれてヤバイなって気がつきました。通知をオフにしていても、気になって仕方がないんです、みんなの投稿が……」(22歳・女性)

 

SNS疲れの原因って?

SNS疲れを感じてしまうのは、TwitterやFacebookなどのツールが「人間関係の一種」になりつつあるからなのかもしれません。

「おもしろい人に見られたい」「自分と会っていない時間恋人は、浮気をしているのではないか」「自分だけはぶられているのではないか」など、顔を会わせていない間もほかの人の動向や反応が気になってしまい、気疲れを招いてしまうのだと考えられます。その結果、ネット上の人間関係に振り回される自分に疲れてしまうのでしょう。

こうしたSNS疲れはネット上で「fear of missing out」を略して「FOMO(フォーモー)」と呼ばれているんですよ。ちなみに、日本語にすると「取り残されるかもしれない不安」という意味を持ちます。

SNS疲れを放置してはダメ!

暇つぶし、情報収集のためにSNSをはじめた人が多くいるのではないでしょうか?きっかけは人それぞれにせよ、SNS疲れを放っておくとメンタルがやられてしまうかもしれませんよ!

事実、アメリカで行った調査によると、SNS利用者の25%がソーシャルネットによって強い精神的ダメージを受けているのだそう。SNS上に書き込まれる友人たちの投稿を目にすることにより、「自分だけ不幸な毎日を送っているんだ」「自分はパッとしない人間」などという偏った考え、人をとうらやむ気持ちが生まれてしまい、自分を追い込んでしまうのです。

SNS疲れは女子に多いらしい!

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SNS疲れを感じるその多くが女性らしいですよ。その理由に「共感力」を大事にする、女子特有の人との付き合い方が関係しているようです。

「○○の方がよくない?」「彼氏に○○って言われたんだけどひどくない?」など、女子同士のやりとりには、“共感”を求める心理が働く傾向が強いと言われています。もし「そうかな?あなたの方がひどいと思う」と言った日には関係が崩れてしまうかもしれません。

誰かに同調してほしい、認めてほしい、理解してほしいという気持ちが根底にあるため、女子の方がSNS疲れを感じやすいのです。私の友人は、結婚して家庭を持っているのですが、ママ友の投稿にコメントをしないとハブられる……という不安から暇さえあればコメントを返していると言います。これでは気が休まらないですよね。

SNS疲れから抜け出すための対策って?

気軽にコミュニケーションを楽しめるSNSに夢中になるあまり、メンタルがボロボロになってしまっては学業だけでなく、友達付き合いにも影響が出てしまう可能性があります。では、こうしたSNS疲れを抜け出すためにどうすればいいのか、少し提案をさせてください。

通知をオフにする

はじめにできる方法としては、SNSの通知をオフにすること。もうすでにオフに設定している人もいるかもしれませんが、通知がこないだけでSNSの存在を忘れられます。

通知設定を変えるとスマホ画面に表示されなくなるので、「チェックしなければいいけない」という自分への強制感が和らぐというもの。結果的に、自然とスマホにべったりの時間が少なくなっていくのです。

こうして少しずつネット上の人間関係と距離をおくことで、チェック回数も必然的に減っていきます。友達の数を気にしたり、ほかの人と比べたり、自分を必要以上に作り込む必要もなくなりますよね。

趣味を作る

SNSをチェックする時間が減ると、時間ができますよね。その時間をうまく使って、映画鑑賞、コンサート、食べ放題に行く、音楽を聴くとか、なんでもいいのでとりあえずやってみましょう。

興味があるかいかではなくて、とりあえず飛び込んで趣味を作ることが大切です。SNSに触れる時間が少なくなれば、友人の投稿が気になったり、嫉妬したり、変に気疲れをすることもなくなるはず!

SNSチェックは義務ではない!

SNSによって友達が増えたり、リアルタイムの情報をキャッチできたり、私たちの生活を豊かにしてくれるコミュにケーションツールではあります。しかし、使い方を間違えてしまうと、気疲れによるSNS疲れを感じてしまうこともあるのです。なにごとも、ほどほどが一番ということかもしれませんね。最近、気つけばSNSばかりをチェックしているというそこのあなた。スマホを触らない時間を作ってみてはいかがでしょうか?