塾でMVP級の社畜だった僕が長期インターンをはじめてみた話

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時給に釣られて失った1年半

みなさん、こんにちは。いんためで記事企画などを担当しているインターンの篠崎です。
僕は今の会社で長期インターンをする前は塾講師のバイトを1年半やっていました。

この記事では塾講師をやめて長期インターンを始めた経緯やインターンとバイトの決定的な違いを紹介します!

大学生活といえば、まず考えることといえばサークルとバイトですよね。
僕も大学進学が決まって最初にしたことがバイト探しでした。
僕がバイトについて譲れなかった条件がこの3つ。

  1. 時給1000円以上
  2. 接客業以外
  3. 肉体労働ナシ

この3つに当てはまるバイトといえば、そう、塾講師です。

そんな理由で応募して、ちょっとした不満があっても飲食よりマシを合言葉に塾で社畜として大活躍した僕が、今の会社でインターンすることにした理由とインターンをしてみてわかったことをまとめてみました!

塾講の闇。僕が塾講をやめた5つの理由

まずはバイトをやめた理由から紹介していきます。

①飽きた。

塾では担当する生徒、科目などは違えど似たようなことの繰り返し。刺激がなく、惰性で毎日大学の帰りに塾に行く日々。最初は気に入っていたスーツもだんだん着るのがだるくなっていきました。

②誰がやっても同じじゃない? 意外と感じなかったやりがい

塾を始める前は、「飲食店で皿を洗ったり料理を運ぶのは誰にでもできること。俺は自分にしかできないことをしたい。」と思っていました。そんな大仰な想いで実際塾講師をやってみると、決められたカリキュラムの中で決められたように授業をしていくだけ。これって別に自分が教えなくてもテキスト読んでればいいじゃん、と思ってしまうこともしばしば。「子供が好き」「教えるのが好き」という理由ではなく「飲食が嫌だ」という理由から始めたこともあり期待していたほどのやりがいは感じることはありませんでした

③話が違う…苦手科目の指導を強いられる。

思い起こせば1年の春、塾に提出した書類に「指導可能な科目:国語,英語,社会(日本史),中3までの数学・算数(中学受験分野を除く)」と記載したことを鮮明に覚えています。最初は指定した科目の担当のみでしたが、少し社員と仲良くなったかと思えば小6の中学受験算数の授業や小4理科の授業を急に頼まれました。胎児の頃から成人までずっと文系の人間に中学受験算数を教えさせるなんて常軌を逸しています。教えられない科目を突然担当させられるのはとてつもないストレスであり、塾側への不信感へとつながりました

④高時給のはずが時給800円!?生徒のために泣く泣く時間外労働。

これは微糖って書いてある缶コーヒーだけど甘い、みたいな楽しい話ではありません。僕が働いていた塾の時給は個別指導では1200円、集団指導では2100円でした。
時給だけ見るといいものの、とにかく時間外労働が多い。嫌だなぁとは思っているものの、慕ってくれている生徒から質問されると一生懸命対応してしまいますよね。

実際に僕が塾講師をやっていた頃の1日あたりの勤務時間と給与の比較をしてみたいと思います。

実際の勤務時間
=授業(80分x3コマ)+準備(30分)+掃除(30分)+授業間の休憩(10分x2)
=360分

給与
=時給1200円x授業時間(80分x3コマ=4時間)
=4800円

時給換算してみると…800円
ちなみに僕が働いていた神奈川県の最低賃金は932円。

授業間の休憩は給料が支払われなくて当然じゃないか、と思うかもしれませんが実際には生徒からの質問対応やプリントの印刷などで時間を取られて休憩なんて1秒もありません。

⑤シフトが曜日固定、遊びに行けない!

おそらくほとんどの塾はシフトが曜日固定ですよね。最初はそんなに抵抗もなかったし、むしろ予定が立てやすいのでは、とまで思っていましたが今思えば愚の骨頂。
実際一週間前に代理を見つければ休めたりはしますが、なぜか魅力的な誘いほど急に舞い込んでくるんです。

月とスッポン。似て非なる塾講バイトとインターン

僕がバイトのように働ける長期有給インターンを知るきっかけは友人からの紹介でした。
最初は、「そもそもインターンって3,4年がするもんでしょ」「どうせ意識高い系みたいなやつしかいない」「バイトと違ってミスが許されなそう」と言ったネガティブな印象ばかり持っていました。デスクワークという点では似ている塾講とインターン、しかし実際にインターンを始めてみると全く違うものでした。

塾講師インターン

  • シフト固定
  • コマ給制
  • 社員さん=うざい
  • バイトは企業の駒でしかない
  • 女子生徒が可愛い(2割程度)
  • 賄いが出ない
  • シフト自由
  • 時給制
  • 社員さん=尊敬
  • インターン生が戦力になっている
  • 女性社員が可愛い(6割程度)
  • 賄いが出ない

シフトや給与に関しては、インターンが特別良いというわけではなく、塾が普通よりも劣っているという感じでしょうか。

僕がインターンを始めてみて塾と一番大きな違いだと感じているのは、社員さんと深く関われること、インターン(大学生)が活躍できることの二つです。この2つについては後ほど詳しく説明していきます。

下の二行は余興ですが大事なことです。同じ空間にいる女性が美しいかどうか、これは男子諸君にとっては大きな問題です。可愛いのは6割程度なんて書いていることが職場でバレたら女性社員・インターンから相当なバッシングをくらいそうですが、実測値でお伝えしています(嘘)。

そして塾講師時代に唯一飲食バイトを羨んだのが賄いです。「いつか俺も賄いを…」という積年の宿願は叶わず、インターン先はIT企業なのでまたしても賄いにはありつけませんでした。

しかし、社員さんはインターンのことをとても可愛がってくれます。つまり奢ってもらえます。ランチやディナーなどを奢ってもらえる上に、ためになる話が聞けて一石二鳥です。

塾講がインターンに勝てない2つの理由

最初はインターンに対してネガティブな感情を抱いていた僕が、塾講よりもインターンのここがいい!と思う点を二つ紹介します。

①仕事は降ってこない、取りに行く。

僕がお世話になっている会社では、インターンの大学生が数百万の売上を出してバリバリ活躍しています。そもそもインターンは3・4年生がするものだと思っていた僕にとっては同い年、または一つ年下の大学生がバリバリ仕事をしていることはとても刺激的でした。

そして、与えられた仕事だけでなく、自発的に仕事しているのはとてもかっこいいものです。実際に、塾で働いている学生も頭のいい人が多いと思いますがインターンを始めてから、頭いい人がバイトに時間を費やしてしまうのは勿体無い!と思うようになりました

②学生想いの社員、プライスレス。

塾講師をしていた頃の僕にとっての「社員」とは、”学生を自社の利益のために酷使する悪魔”を意味する単語でした。しかしインターン先の「社員」は全く違う生き物でした。ゴールが会社の利益であることは塾と変わりませんが、その利益を出す過程で学生に成長機会をを与えてくれます。ただ仕事を押し付けるだけでなく、学生の意見も汲み取ってくれます。

そして、キャリアについての相談など、業務以外の内容でも自分のことのように親身になって考えてくれます。高校生の頃は先生が進路や受験について話してくれたりするものですが、大学生になるとそういった存在は貴重です。

塾講師に飽きてきた人は是非一度インターンを!

塾講師はバイトの中でもとてもやめにくいバイトですが、是非学期が変わるタイミングなどに塾をやめてインターンを始めてみることをお勧めします。惰性で塾講師を続けるよりも、自分の成長のためにインターンを始めてみてはいかがでしょうか