“ベンチャーでも安定した未来は切り開ける” こうして私は新卒入社を決めました

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インタビュイー紹介

1994年生まれ。東京都出身。
東京都立桜修館中等教育学校卒業後、国際基督教大学(ICU)に入学。
中高吹奏楽部 部長の経験を活かし、ビックバンドジャズ部ジュニアバンドにて、リードサックスを務める。
また2年次には、友人と共にTEDxICU実行委員会を立ち上げ、初代Executive Producerとしてイベントを成功に導く。
バーテンダーとして関わり始めたSTART BARでは、運営にコアメンバーとして参加。2016年5月に行われたStart Venture Festivalにも運営として携わり、当日は司会を務めた。
また、3年次から始めた、株式会社キュービックのインターンでは、ソーシャルメディアマーケティングユニットから、新規事業プロジェクトにも参加し、2016年4月からは社長室 HRチームとして、採用・イベント企画などに携わる。
2017年4月より、同社に新卒で入社予定。

創部2年目の部活経験から得たベンチャーマインド

・大手企業と迷うことはなかったのか

―ベンチャーを選ぶ上で、大手企業と迷わなかったのですか?
あまり迷わなかったですね。
元々周りにベンチャー企業で働く大人が多い環境にいて、その人たちが毎日楽しそうに働いているのを知っていたので、自然と「私もこうなりたい」と思うようになっていました。

―大手とベンチャーの違いは何だと思いますか?
最大の違いは、一緒に働く人を選べるかどうかだと思います。
大手だと「面接で会ったあの人と働きたい!」と思っても、それが叶うことはほぼないでしょう。
ベンチャーの場合は規模にもよりますが、少なくとも内定前に、自分の直属の上司になり得る人に必ず会えるはずです。きちんとその会社で働くことのリアルを知った上で決めることができるので、ミスマッチの少ない会社選びができると思っています。

―そのような価値観を持ったきっかけがあれば教えてください。
私が第2期生となる、まだ新しい中等教育学校に通っていたのですが、当然部活の規模も小さく、
入部当時、部員は20名ほどしかいませんでした。高1の代で部長となってから2年間、部長を務めて、引退するときには、部員は115名になっていました。
組織が大きくなるにつれて、幾つかの問題に直面することもありましたが、楽器を持った一人一人が最大のパフォーマンスを出すことによって、演奏を作り上げていくところにとても大きなやりがいを感じていました。
このときの経験が自分の”ベンチャーマインド”や、”一人一人を大事にすること”を大切にするようになったきっかけですね。

―とはいえベンチャーを選ぶことにリスクは感じませんでしたか?
 いわゆる大手の安定志向についてはどう思われます?

私は”大手にいったら安定”というのは神話だと思っています。
大手だからと言って続く保証はないし、今大手に行って身に着けるスキルと、ベンチャーで揉まれることによって築くスキルを比較して、10年後の自分の市場価値を考えたら、若いうちから裁量を大きく持って仕事をしたり、マネジメント経験を得た方が市場価値が高まっているだろうと思いました。
例えば将来大切にしたいものができたとき、働き方を変えても自分の力で生きていけるように、人生の選択肢を増やすために、今はできるだけ成長して自分自身の市場価値を高めておくことが、最大の安定だと考えています。

・外資やメガベンチャーは?

―他に外資企業やメガベンチャーなどは選択肢として考えましたか?
もちろん考えました。
ただ、外資も、”外資”という大きな括りで捉えていたわけではなく、それぞれの会社の特徴を見て、働き方や仕事に対する考え方・価値観があまり自分とはマッチしていないなと感じたので、最終的に選びませんでした。
メガベンチャーは、選考に行った時に「メガベンチャーも大手なんだ」と感じてしまったことが選ばなかった理由です。先に述べたように、大手は一緒に働く人を選べないというリスクがあると思っていて、メガベンチャーも同じなんだと感じた時に、やっぱりもう少し小さい規模の会社で働きたいと思いました。

―何をするのかよりも、どんな環境で仕事をするかが大切、ということでしょうか??
もちろん興味を持つとっかかりは業界だと思いますし、自分がやりたいことを自分でちゃんとわかっているのは素晴らしいことだと思います。
ただ、当然会社の事業としてやることも、自分がやりたいことも時代の流れなどと共に変わっていきます。
そんな中、今ある事業に固執することはリスキーだと思いました。
やりたい事業が撤退したから解散、やりたいことを成したら辞めるという関係性ではなく、
“会社と一緒にあれるような会社“で働きたいと思っていました。

インターン先の上司からの突然のプロポーズ!?

・なぜキュービックに?

―数あるベンチャーの中からどうやってキュービックを選んだのですか?
ベンチャーに詳しい方に「私に合いそうな企業ってどこですか?」と聞いて見に行った感じです(笑)
ある程度見に行ったところで、その中から3社ぐらいまで絞りました。
だけどそこからはなかなか迷ったので、インターン先の人材会社出身の上司に相談してみたんです。
実はこのときに初めてキュービックが候補としてあがりました。
A社は女性を大事にしているけど、キュービックに比べて楽しそうに働いていないような気がするなーと思ったり、
B社は優秀な人が多かったけれど、自分たちは優秀だという意識が強くて自分とは合わないかなと思ったり、消去法で選択肢を絞っていました。
ただ、C社は掲げるビジョンや事業や社員の方など惹かれる部分が多くて、最後までキュービックとC社で本当に迷いました。

―最後の2社の中で決め手となったことは何ですか?
大好きで尊敬しているキュービックの上司2人と食事に行きました。
仕事の話や就活の話を一通り終えた後、唐突に、上司は私と初めて話した時のことから、いまどういう想いで一緒に仕事をしているかを話してくれました。そして最後には、「きっとジュリアを一流のビジネスパーソンにしてみせる。いつかキュービックを去る日が来ても、あの時の決断がすべてだったと、きっと思わせてみせる。だから、これからも一緒に働いてください。」と言われました。それはまるで、プロポーズのようなスカウトメッセージでした。
また、私がお世話になったたくさんの社員さん達からのお手紙もくださいました。
もう1人の上司からも、「これから一緒に魅力的な会社を創っていってほしい」というとても嬉しいお言葉をいただきました。私はそのとき本当に感動して心打たれ、この大好きな会社からの愛に応えたい、と思い、キュービックに決めました。

―就活を終えた今、何か後悔していることなどはありますか?
後悔はしてないです。
たまにキュービックで本当によかったのかと不安になって立ち止まってしまうこともありますが、その度に上司がしっかりと向き合ってくださるので、「やっぱり間違ってなかったんだ」と思えます。
そういった意味では、自分の中でキュービックでなければならない理由を明確にすることができたので、立ち止まることもあってよかったです。

自分を取り繕ろうとせず、後悔しない就活を

―最後にこれから就活を控える後輩たちのために何かメッセージをお願いします。
「就活って何から始めたらいいかわからない、とりあえずインターン行けばいいの?」
などと、現代は情報が錯綜していて就活に関して様々な誤解が生まれていると思います。
まずはたくさんの大人に会って、自分が大事にしたいこと、どうありたいかなどについて理解を深めていってほしいと思います。
それから、自分に合った会社を選ぶという視点で就活をしてほしいです。
自分を取り繕って採用してもらっても、取り繕ったまま働かなければなりません。
自分の心の声に素直になって就活をしてほしいです。

まとめ

ベンチャー行こうか、大手に行こうか迷っている。
あるいは、ベンチャーの中からうまく会社を絞ることができない。
そんな人こそ自分が大事にしたいと思うことに素直になるべきです。それが後悔しない就活をする上で大切なことではないでしょうか。

【編集:岡冨 りさ】