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長期インターンの志望動機・志望理由はどんなことを書けばいいの?
エントリーシートや履歴書などに書く志望動機や志望理由について、どのようなことを書けばいいのか解説していきます。
志望動機・自己PRを書く前に! 必ず紙にメモ書きをしよう
エントリーシートや履歴書を書く前に、必ず下書きをするようにしましょう。最近はエントリーシートも履歴書もパソコンで入力することが多いですが、手書きでもWEB記入でもどちらでも下書きは必要です。
手書きで書くとき、いきなり書き始めて途中でなにを書いているのかわからなくなってしまったり、言いたいことが収まらずに最後の方だけやけに小文字になってしまったりといったことが起きると、採用側の印象があまりよくないものになってしまいます。
またパソコンで打つときもキレイに伝わりやすい文章を書くには、しっかり紙にメモ書きして頭の中を整理するのが非常に重要なんです。面倒だからって直接書き始めないでくださいね。
エントリーシート(ES)の志望動機には“目的”と“理由”を書く
肝心の書く内容ですが、長期インターンの志望動機には目的とその理由を記載するようにしましょう。
目的とは、例えば「このインターンで何をしたいか」「このインターンでなにを得たいか」「このインターンを通してどういう風に変わっていきたいか」というような事柄です。まずはこれを、素直に正直に書き出してみましょう。そして、そのあとその理由を掘り下げていくのです。
- まずは素直に思ったとおりに目的を書く。
- 「それはなぜか?」「具体的にどういうことか」を自分に問う。
- 1〜2を繰り返し、ブラッシュアップする。
これが志望動機・志望理由を書くときのフレームワークです。ちょっとわかりにくいかもしれないので具体例を入れて説明してみます。
- なんで長期インターンしたいんだっけ?長期インターンで何したいんだっけ?
→営業のスキルを学びたい - 何で営業のスキルが得たいのかな?具体的にどんなスキルが得たいのかな?
→将来営業の仕事がしたいから、顧客ニーズをきちんとヒアリングするスキル - 将来なぜ営業の仕事がしたいのか?
→実は銀行員になりたいと思っている。
→なぜ銀行員になりたいのか?
→父親の影響。父が個人経営を行っており、銀行員に助けられる場面を見てきたから
こんな感じです。最初はなんとなく営業が面白そうだからからだったのが、それっぽい志望動機ができましたね。なんとなく営業が面白そうだからというところで終わってしまってはあまり良い印象を持たれません。具体的に何がしたいのかわからないからです。
理由は自分の独自の体験談が出るまで深掘りしましょう!
志望動機を書くときに独自の体験を書くことは大きなポイントとされています。
またこの志望動機のフレームワーク、長期インターンだけでなくアルバイトや就活の志望動機を書くときにも応用できます。志望動機に何を書いたら良いかわからない……なんて悩んでいるならまずはこの枠で考えてみてはいかがでしょう。
志望動機の例を紹介。面接に向けてもできるだけ明確に!
カンタンにですが、上の例をまとめて志望動機を書くと次のようになります。
「私はインターンで営業のスキルを学びたいと思っています。なぜなら私は将来、顧客のニーズをきちんとヒアリングできるような営業職に付きたいと思っているからです。また将来銀行員になりたいと思っており、そのために営業のスキルを身に付けたいと思っております。このインターンでは顧客と実際に接することができ、ヒアリングスキルを身につけられると考えており、私の夢の第一歩にしたいと思っています」
明確な目的とその理由を説明できれば、採用する側も、その目的にその長期インターンがあっているのかどうかを判断しやすくなるのです。
実際にエントリーシートや履歴書にどこまで詳細に書くかどうかは、自分で判断することになります。ただし志望動機を書くときには、
- 文章の量も意識して書く
- 面接で聞かれることもみすえて考えておく
という2点に注意しないといけません。
量が全てではないとは言え、やっぱり志望動機が少ないとやる気ないのかなといって印象を与えてしまうようです。1,2文で終わり、なんてことのないようにしましょう。
また実際に書く以上に志望動機を詳細に考えておくことで、面接での受けこたえもスムーズにでき、あなたを形作るバックボーンまで面接官に伝えることができますよ。
長期インターンの面接。自己PRや志望動機で大切なのは論理性
長期インターンで自己PRすべきことは基本的には“やる気”
エントリーシートしかり面接しかり、アルバイトでも長期インターンでも就活でも聞かれることが多いのが自己PRです。自己PRとか言われてもそんなにPRすることもないし、何書けばよいのかわからないというのがホンネですよね。
自己PRで書くべきこと、それは相手が求めている人物像です。「責任感強い人求ム」というのに「私責任感強い人です!」というのが自己PRなのです。
さて長期インターンでの自己PRの内容ですが、
- 責任感が強い
- 協調性がある
- リーダーとして統率力がある
- 一つのことをやりきる力がある
- 行動力がある
などなど、アピールできそうなものを挙げていくとキリがないですが、企業が長期インターン生に求めているものは究極的にはやる気です。この企業で長期インターンしたい、この企業なら私はこんなに働けるというのをアピールするのが長期インターンに最も求められる自己PRだと思います。
長期インターンの面接で論理性が重要視される1つの理由
エントリーシートだけでなく、面接での志望動機や自己PRにおいて一番大事なのは論理性です。論理性とは言っていることのつじつまが合っていて、なにが言いたいのかがきちんと伝わるように話すということです。面接官は志望動機や自己PRを話すときのこの論理性で学生の頭の良さを見ています。
ですから、事前にきちんと志望動機や自己PRについてはなにを話すのかを考えて面接に臨まなくてはいけません。
例えば
「きちんと成果の出せる営業になりたい。営業に不可欠なガッツには自信がある」
というようなことを自己PRとしたい場合、
「成果の出せる営業になりたいと思っています。また、ガッツには自信があります。高校では野球部に所属し、私の、監督をも凌ぐ野球の知識と采配で地区大会の決勝まで進みました」
というような内容だと
「え? 結局野球の知識を自慢したいの?」
というように、なにを言いたいのかわからなくなってしまいます。
そうではなくて
「きちんと成果の出せる営業になりたいと思っています。その為には、相手の懐に思い切って飛び込むガッツが必要になると思います。高校の野球部では、野球の技術は平凡でしたが、誰よりも遅くまで練習し、誰もが無理だと思う場面で、ヘッドスライディングを成功させてきました。大切な場面で一歩踏み出す強さを部活で身につけたのです」
というように、アピールしたいことを明確に、分かりやすいように説明することが大事です。
例えそれがどのようなエピソードや内容であっても、筋が通っていれば相手には必ず伝わります。
そして、面接官はその目的と適性を鑑みて、合否を下します。こちらがきちんとアピールすることができれば、面接官も「この人はこの会社のインターンにマッチするか」ということを公正に判断できるようになります。
ですから、その結果もし思うような結果が出なくても自分に合った会社ではなかったと思うことができます。その場合は他の会社の方があなたには合っているんだと考えることが大事です。
長期インターンの面接。志望動機や自己PRの内容よりも注意すべきこと
また長期インターンだけではなく、面接というものに参加するときには内容よりももっと注意しないといけないことがあります。
- ハキハキと元気な態度で臨めているか
- 実際に採用したときにどれくらい働けるか
誰もなんだか元気のなさそうな学生を採用したいとは思いませんよね。落ち着いて元気に話すことは面接やコミュニケーションにおいて何よりも重要です。面接の内容よりも先に、このような態度にも気をつけるようにしましょう。
また、長期インターンを募集している企業の中には、学生の「インターンに参加する理由」よりも「実際にどれくらい出勤できるのか」という条件面を重視している企業があることも頭に入れておきましょう。
ベンチャーインターンの面接に向けて、企業研究って必要なの?
長期インターンの中でもベンチャー企業のインターンへの参加を考えている場合、企業研究は必要なのでしょうか。
いわゆる就職活動で行うような企業研究というガッチリしたものは必要ありません。というか、そもそもインターンシップが企業研究を目的に行われるパターンは多いですからね。
ただ、いくらベンチャー企業だからといって、その会社について全然知らない状態で臨むことはできません。その会社についてなにも知らなければ志望動機や自己PRを考えることもできませんよね。
ですから、企業研究とまではいかずとも、その会社のHPをチェックし、どのような事業を行っていて、今どのような部分に力を入れているのか、ぐらいはチェックしておくようにしましょう。