
目次
教育業界とは
ではまず、そもそも教育業界とはどういう業界でどういった業態があるのかを見ていきましょう。
教育業界とは、ざっくり言えば、人が身に付けたいと思っている知識やスキルを与える教育についてのサービスを提供している業界です。
その中には、学生向けの進学塾や予備校、通信教育、語学の学習塾(英会話など)、社会人向けの能力開発塾(資格取得支援など)といった業態があります。
現在の日本では少子高齢化で子供数は減ってきておりますが、教育業界が対象とする年齢がいわゆる子供だけではなく、社会人などに拡大していることと、ビジネスに特化した英会話塾などといった多様化するニーズに応えるために教育業界自体も多様化していきている為、単純に縮小傾向にあるということは言えません。
職種はどのようなものがあるかというと、大きく4つの職種に分けられます。
- 講師
- サポートスタッフ
- 事務
- その他一般管理職
実際に生徒に対して物事を教える職種です。その多くは各々の科目別に授業を行います。
講師が使う教材や、試験問題を作成したり、テキスト、教材を用意するなどといった、講師のサポートをメインに行っている職種です。
事務スタッフは校舎の運営や生徒の管理などといった仕事から、新しい生徒の募集活動や保護者のサポート、広報活動や市場調査といった、販売促進のような仕事も担っています。
企業によってはここが細かくグループ分けされている場合が多いです。
その他には、企業に一般的に必要とされる職種があります。
具体的に言えば、人事や総務、経理財務といった職種です。
教育系の長期インターンにはどんな種類があるの?
教育系と一言で言っても、かなり色々な種類の会社で長期インターンを募集していますので、一概に説明することはなかなか難しいのが事実です。
ここでは、いくつか例に出してご紹介いたします。
子供の教育の現場で働くインターン
いわゆる学習塾、予備校、子供向け英会話塾など、子供の教育に携わるインターンです。
インターンでは「アシスタント」という肩書きで講師が使う教材の作成を行ったり、時には生徒の悩み相談などをする場合もあります。
また、保育園のサポートや運営といった仕事も子供の教育現場で働くインターンとして存在します。
教育講座など、大人を対象にした教育イベント関連のインターン
ある特定のスキルを身につける為の講座など、社会人向けの講座を運営している企業でインターンとして働きます。
イベントで使う資料の作成から、会場運営、アンケート集計など、イベント開催におけるあらゆる業務について携わります。
主に企業を相手にした教育コンサルティング会社でのインターン
取引先が個人ではなく、企業などの法人で、実際に企業の内部でセミナーを行ったり、研修を行ったりまたは研修内容のコンサルティングなどを行っている企業でのインターンになります。
研修のアシスタントを行ったり、法人に対して新規開拓の為の営業を行ったり、マーケティングを行っている部署に配属されれば市場調査をメインにしたりとかなり幅広い業務内容が存在します。
教育関連のWEBサービスやアプリの運営(IT企業)
教育関係のWEBサービスやアプリを運営しているIT企業でのインターンです。
こうした企業にはベンチャー企業が多く、インターン生を募集しています。
ただし、教育関係の会社には違いないのですが、実際はディレクターやエンジニアなどの一般的なIT企業でのインターンに近いという印象です。
教育業界のインターンは業務内容をしっかり把握して参加しよう!
上記の通り、教育業界での長期インターンといってもかなり色々な業態、職種が存在します。
ですので、自分がやりたい事と実際やれることについてミスマッチを起こさないように注意しましょう。
長期インターンによっては、単なる塾講師のアルバイトと変わらないものや、教授の補佐を行うチューターのような仕事である可能性もあります。
また、教育関係のWEBサービスやアプリを展開している企業の場合、教育業界の長期インターンといっても実際はプログラミングしか行わないなど、教育についてほぼ触れることのない長期インターンも存在するので、注意が必要です。
教育業界・教育系企業に就職するには
このように、かなり多様な長期インターンが存在する中で、教育業界や教育系企業に就職するにはどのような活動をすれば良いでしょうか。
その為にはまず、自分が教育業界の中で「どのような仕事をしたいのか」を明確にする必要があります。
例えば、冒頭でご説明したように、実際にものを教える講師から、それをサポートする職種、販売促進のようなことを行う場合、と職種で見ても様々な種類があり、行う業務もまったく違います。
その中で、自分はなにがしたいのかを明確にして就職活動に臨むことが大事です。
例えば販売促進を行いたい場合、教育業界以外でも販売促進を行っている企業はたくさんありますので、そういった企業に長期インターンとして参加し、手法を学ぶ方が勉強になるかもしれません。
また、塾講師になりたいのであれば、場合によっては塾講師のアルバイトを募集している塾で塾講師をした方が良い場合もあります。
ですので、まずは自分の「やりたいこと」を明確にし、それに近いインターンやアルバイトを見つけ出して経験を積むというやり方が結局は教育業界や教育系企業への就職の近道になるのです。