大学1年生が長期インターンをするときのおススメ企業と注意すること

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インターンシップは大学1年生から始めた方がいい

雑談中の大学生

サークル活動や部活動など充実した大学生活を送っている大学1年生のみなさん。「バイトもいいけど何か新こと始めたいなぁ」と思ったら、インターンを始めてみることをオススメします。数年前より、大学1年生から長期インターンシップに参加する学生がどんどん増えてきました。

社会人経験が豊富な大人たちに混じって、実践型で実務経験を学ぶことができるのはインターンシップならでは。そこで今回は、大学1年生から始める長期インターンシップについてお話をします。

インターンシップに参加する1年生の割合は1割?

イヤホンをしながらパソコンをいじる男性

そもそもインターンシップとは、実務経験を積むことを目的に、就職する前の学生が企業で一定期間働くことです。後ほど詳しくお話をしますが、インターンには長期インターンと短期インターの2種類あります。某メディアが45,000人の大学1〜4年生を対象に行ったアンケートでは、インターンシップに参加している1年生はわずか1割。もっとも多かった大学3年生は33%で、次いで大学2年生が25%という結果に。

このアンケート結果を踏まえてみると、就職活動の一環としてインターンに参加する学生が多いということが見てとれます。私自身企業に取材に行くことが多いのですが、採用担当者に話を聞いてみると、ここ数年、大学1年生のうちから積極的に長期インターンに参加する学生が増えているようです。

大学1年生のインターンシップは“長期実務型インターン”

考える女性

はじめに、ひとくちにインターンと言っても様々な種類が存在することを簡単に説明しましょう。

期間 目的 対象学年
短期インターン 1日~1ヶ月程度 就職活動 大学3年生
長期インターン 3ヶ月以上 有給でスキルアップ 大学1、2年生

先ほども触れたように、インターンには、短期インターンと長期インターンの2種類があります。
まず、短期インターンは、就活の一環として行われることが多く、主に大学3年生を対象に開催されています。「サマーインターン」や「ウインターインターン」などと呼ばれていて、1日だけ、もしくは数週間など比較的短い期間で行われるインターンです。この短期インターンは、主に企業の説明やPR、また学生の選考を目的として行われます。そのため、参加する学生の多くが、企業研究のために参加するという傾向にあります。

それに対し、長期インターンとは、その名の通り数ヶ月から1年といった長期で行うもの。そして、大学1年生で参加するインターンはこの長期インターンがメインです。長期インターンでは、その企業に就職したいからインターンをするというより、給料を稼ぎながら将来役立つスキルを身につけたいと思って参加する学生が多いのではないでしょうか。

もちろん、短期インターンのなかには、大学1年生でも参加できるものもあります。しかし、1年生でインターンに参加するのであれば断然、長期がおススメです!長期インターンは、比較的時間に余裕のある大学生を対象にして募集が行われるため、大学1年生を歓迎して受け入れる企業も多いんですよ。

大学1年生から長期インターンをすることの3つのメリット

考える女性

まだまだ一般的ではない大学1年生のインターンですが、実は次のようなメリットがあるのをご存じですか?

早いうちから将来を考えるきっかけになる

なんと言っても一番のメリットは、自分の将来について考えるきっかけとなることです大学1年生という早い段階で企業での就業体験を積むことで、キャリア形成につなげられます。大学3年生になると、就職活動が始まって多くの学生がどの企業に行こうかと真剣に考えるようになります。

「どんな働き方をしたいか」「どんな仕事をしたいか」ということを考えるわけですが、実際に働いたことのない学生にそんなことわかるわけありませんよね。アルバイトとして働くことと、実際に企業に属して働くことは、様々な面で違いがあります。

1年生から長期インターンをするということはつまり、その就業経験を早期に積んでおくということになるのです。いざ、就職活動を始めることになった際、自分が本当に志望する企業はどのような企業なのかということを判断する基準ができるというわけ。

就活のネタになる

面接中の女性

就職活動のときに、インターンとしての就業経験があることは面接でアピールする材料になります。就活の面接でよく聞かれるのが、「大学生時代に頑張ったことはなんですか?」という質問。就活の直前になって、あせって就活のためのネタ作りをするのではなく、1年生のうちから自然と自慢できるような実績が積めるのが長期インターンなのです。そういった意味でも、1年生からインターンをしておくことで就職活動を有利に進めることができるでしょう。

お金を稼ぎながらスキルアップができる

近年、有給インターンが増えてきました。数年前までは、無給のインターンが多かったのですが、お金をもらいながらスキルアップも図れる、という点も長期インターンのメリットと言えるでしょう。
大学生の多くは、欲しいものを買うためだったり、友達同士で旅行に行くためだったり、お金を稼ぎぐためにアルバイトしますよね。

大学生という色々なことができる環境なのに、お金を稼ぐためだけに時間を切り売りするなんてもったいないと思いませんか?せっかく働くなら、将来役立つようなスキルを身につけられるような仕事をした方が断然良いですよね。

ちなみに、長期インターンの場合、実は大学1年生がイチバン面接を通過しやすことが多いんですよ。企業側としてもできるだけ長く働いてくれる人材が欲しい、というのが理由です。そういった意味でも、長期インターンに参加する場合はぜひ、大学1年生のうちからチャレンジしてみましょう!

社会人とのコミュニティができる

雑談する男女

社会人経験が豊富な大人たちに混じって働けるため、新たなコミュニティが形成されます。大学生活だけだと、どうしてもコミュニティが狭くなりがちです。部活動やサークル活動、アルバイトなど同世代との狭いコミュニティのなかで生活することになるので、将来に役立つ圧倒的な経験や知識を学ぶ環境にはあまり出会えないもの。

長期インターンに参加することで、経験豊富な大人たちと質の高いコミュニケーションをとることができます。より高い視点で物事を考えたり、知識や知見を得られたり、学校ではなかなか作ることができない社会人とのコミュニティができるのです。

大学一年生が長期インターンするのに気をつけるべき3つのこと

質問

大学1年生の時にインターンを経験することは、非常に多くのメリットがあります。
しかしそれと同時に、大学1年生から始めるからこそ注意すべきことや気をつけることもあります。

学業をおろそかにしないようにする

いくらインターンが大切な活動だからと言って、本業である学業をおろそかにしないようにしましょう。長期インターンをしている大学生にありがちなのが、インターンに夢中になって授業に全然行っていない、しまいには単位を落としまくるというもの
大学生の本分はあくまで学業であり、大学の授業は大学生の時にしか受けることができません。高い授業料を払っているのに、その大切な機会をおろそかにすることは非常にもったいないことです。

アルバイトと全く同じとは思わない

メガネの男性

インターンは企業の活動に参加することなので、アルバイトと同じ気持ちで参加してはいけません。確かに、最近はバイトなのかインターンなのかよくわからないインターンが増えてきています。しかし、「できるだけ楽してお金を稼ごう」なんていう気持ちで働くことはオススメできません。

先ほどもお話をしましたが、長期インターンは、学校生活では味わうことができない経験値を詰むことを目的としています。その企業の一員として業務に参加しているという意識を持ちましょう。そして、インターンとしてどのようなスキルや経験を積みたいのか、という目的意識を常に忘れないことが大切です。

ブラックインターンに騙されない

最も注意すべき点は、いわゆるブラックインターンに騙されないことです。ブラックインターンといって、正社員と同じくらいの時間、就業をさせておきながら、給料や残業代を支払わない、もしくは著しく低賃金で就業させるインターンなどを指します。

インターンに参加する学生は目的意識が高い場合がほとんどで、そういった意識をいいように利用しようとする企業も残念ながら存在するのです。このことを念頭において、じっくり吟味しながらインターン先をインターン先を選びましょう。

大学一年生は学生の多い中小ベンチャーでインターンするべし

コート姿の女性

大学1年生にオススメのインターンは、ずばり中小ベンチャー企業でのインターンです。

ここで言う中小ベンチャー企業とは

  • 創業してから年数が浅い
  • 社員10~30名程度

の企業を指します。

このような中小ベンチャー企業は通常、大企業に比べて仕事のスピードが速いのが特徴です。ベンチャー企業では社員数が少ないため意思伝達が速く、計画から実行までを短時間で行う場合が多いので、スピード感のある仕事をすることができます。

大学1年生であれば、きちんとした仕事をすることは初めてという学生の方が多いはず。早いうちから、速いスピードの仕事に慣れておくけば、就職後もその生産性の高い仕事ぶりが高く評価されるでしょう。

さらに、ベンチャー企業は、学生インターンに対しても大きな仕事を任せる傾向があります。スピード感のある会社ならではですが、インターン生でも意見が通りやすいことが多いんですよ。きちんとした責任ある仕事をこなすという経験が積めるのも、ベンチャー企業へのインターンをオススメする理由です。

インターンが多い会社がオススメ

学生インターンが多い会社も、大学1年生にオススメです。長期インターンでは業務内容や給料も大切ですが、そこで会う友人や仲間も大切です。他校の学生との交流のきっかけになります。インターン生が多い会社を選ぶということも、とても重要なポイントです。

インターンで重要なのは、「どこへインターンに行ったか」ではなく「どのような経験をしたか」です。スピード感のある環境で、たくさんの経験を積めるベンチャー企業を中心に、インターン先を検討してみましょう。

大学1年生から積極的に長期インターンに参加しよう

手帳を確認する女性

「サークルで部長をしていました」よりも「インターンとして○○部署で働いていました」というアピールの方が確実に面接官の心に響きます。長期インターンに積極的に参加し、社会人経験や将来に役立つスキルや知見を広げていきましょう。