【どこが良いの?】長期インターン先企業の3つの選び方を解説

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選び方①長期インターンをする目的で選ぶ

まず何を目的としてインターンに参加するかで、インターンシップのタイプが異なります。多くの学生は就職活動を意識し、何かしら就職活動に役立てる為インターンシップへの参加を希望していると思います。
具体的にインターンに参加する目的は以下のどれかかと思います。あなたがインターンする目的はどれでしょうか。

  1. 興味のある業界や就職したい企業のことが知りたい。
  2. 就職活動でアピールできるスキルを身につけたい。
  3. バイトの代わりとして役に立つ経験をしたり、夢中になれるものがほしい。

興味のある業界が決まっているのなら職種や業務内容を重視!

興味のある業界のことを知りたい、という目的のある学生向けの長期インターンシップは、実践型インターンシップです。実践型インターンシップでは、実際に企業で行われている実務を体験する事ができます。例えば、IT企業ではプログラミングを習得しながら、システムやゲームの開発に参加する、不動産会社では接客を学びながら店舗の管理も行う、といった事が実施されています。本物の仕事を与えられるので、企業側も本気で指導します。その分、大変なこともありますが、現場の雰囲気を直接肌で感じる事ができ、自分がその業務に向いているかよく知る事ができます。志望する会社・業界の絞り込みにも役立つでしょう。中小企業・ベンチャー企業のインターンシップのほとんどは実践型です。具体的にどの企業を選べば良いか、については後述します。

また希望の業界が決まっているのであれば、その業界に関する企業から選べば良いのですが、注意するべき点は職種と業務内容です
同じ業界の中でも、営業か企画かマーケティングかなどでやることは大きく違ってしまいます。IT業界でインターンしたい!と思ってインターンしてみたら、営業先へひたすら電話でテレアポを取る仕事なんてこともあります。せっかく興味のある業界が嫌いにならないように、調べたり実際にどんなことをしているのか話を聞きに行くというのは非常に大切です

就職活動でアピールしたいなら明確なスキル獲得やモノ創り

「就職活動でアピールできるようなインターンがしたい!」
大学1,2年生でインターンをするときに少しは気にしているのではないでしょうか。もし就活でのアピールを目的に長期インターンするのであれば、具体的な実績やスキルが身につくインターン先企業がおすすめです。具体的には新規事業開発や、インターン生が直接売上を出せるビジネスモデルの会社です。就活のときに、自分がこれを創りました、売上を100%アップさせました、などと言えたら大きなアピールポイントになりますよね。

また、わかりやすいスキルという面で、海外インターンシップとITエンジニア関連のインターンシップを検討してみては如何でしょうか。それぞれ英語、プログラミング等IT関連のスキルを習得する事が出来ます。この二つのスキルは企業が即戦力として評価します。多くの企業では海外就業経験のあるグローバル人材を求めていますし、TOEICのスコアを昇進の基準としている会社も少なくありません。ITのスキルは現場経験が評価されますし、場合によっては自立してビジネスをしていくだけのスキルも身につきます。実際にインターンでIT技術を取得し、そのまま学生起業したという社長さんもいらっしゃいます。

バイトの代わりに役立つ経験がしたいなら時給、シフト制の会社

バイトの代わりに役立つ体験がしたい、という目的がある学生もいるでしょう。そのような学生は給与体系や出勤頻度をしっかりチェックしておくべきでしょう。最近はバイトの代わりとしてお金を稼げる上に、社会人経験もしっかり積めるインターンが多いんですよ。

給料という面では、時給でお金がもらえるインターンの方が安心です。一般的に長期インターンの平均時給は1000円程度で、バイトと遜色が無いか、それ以上です。給与をたくさん貰いたいという学生には外資系企業やIT企業かのインターンがおすすめです。外資系企業、IT企業では、平均以上の給与条件で募集している会社もあるらしいですよ。
またもし日当や月で固定で給料を出す会社ののなら、しっかり時給でいくらなのか計算してみることも重要です。固定給といって計算してみると、時給500円くらいで働かされていたなんてこともあります!できれば成果報酬のインターンも避けたいとこです。

一方、学業やサークルの時間も安定して確保したい、という学生はシフト制の勤務を採用している会社を選ぶとよいでしょう。例えば週2日以上、9時~20時のシフト制(一日5時間)という様に、バイトと同じくらい柔軟な勤務条件を出している会社もあります。
また会社によっては、ある程度出勤に融通を効かせてくれるところもあるので都度相談してみるのも良いでしょう。

選び方②インターン先の企業のタイプで選ぶ

3ヶ月以上実際に働くような長期インターンシップのほとんどは、ベンチャーや中小企業といった会社になるでしょう。いわゆる大手企業なら何となく聞いたことある、という理由で長期インターン先が決められますが、あまり名前の知らない企業がたくさんあるとどこでインターンして良いものか分からないですよね。
そこで今度はその中で実際のどの会社を選んだらよいか、それぞれ業務内容と身につくスキルを述べていきます。

一般的に長期インターンシップを募集している会社は以下のようなタイプに分かれます。

  • スタートアップ(創業0~3年程度、従業員数名)
  • 中小ベンチャー企業(創業1~10年程度、従業員数名~50人程度)
  • 中小企業(創業3年~20年程度、従業員10~100名程度)
  • メガベンチャー(創業5~10年以上、従業員500名以上)

※創業年数、従業員数は明確に定義されているわけではないですが、各会社の特徴を知って頂ける様、おおよそのイメージを表記しました。

起業したい学生・会社の全体像を感じたい学生はスタートアップ

起業志向のある学生にはスタートアップでのインターンがおすすめです。スタートアップとは本来、創業間もなく、新しいビジネスモデルで上場や株式売却を狙う企業という意味なのですが、ここではまだ創って間もない企業という意味で解説していきます。

スタートアップは既存にビジネスモデルが無い中で、数人(少ないと1人なんて会社も!)の社員でまわしています。そのため、いわゆる新人教育や積み上げてきたノウハウというのは少ないです。日々仕事の内容が変化することも多いので、インターン生であっても自ら思考し行動しなければなりません。

しかし逆に言えば、企業の中心として仕事をする機会も多いです。創業者やメンバーから事業立上げのスキルやノウハウを学ぶチャンスもたくさんあります。人数が少ないため、いわゆる社長と近い距離で働けるというのもスタートアップならではですね。将来自分で起業してみたい!という学生にとって貴重な体験を得られるはずです。

大学1,2年生の初めてのインターンなら中小ベンチャー企業

明確に目的はないけどとりあえずインターンしてみたいという学生にオススメなのが中小ベンチャー企業でのインターンシップです。ベンチャー企業とはカンタンに説明すると成長している会社という意味です。みんなが知っているような有名企業じゃないけど、これから数年で有名企業になっていこう!というのが中小ベンチャー企業と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

中小ベンチャー企業はいわゆる大手企業やメガベンチャーに比べると、創業間もない会社が多く従業員数が少ないです。その為、スタートアップと同様に仕事内容も変化していくことが多いです。またインターンシップに慣れてきたり結果を残したりすると、会社の実績に関わる様な大きな案件を任せてくれる事もあります。その分責任は重いですが、仕事の面白さを体験でき、ビジネスマンに必要な実践的スキルを高める事ができます。

また会社や事業の成長や変化が体感できるのが、中小ベンチャー企業の特徴です。自分が行った仕事で会社に大きなインパクトを与えられたり、人が増えていく中で会社が成長してるのが目に見えて分かったりします。中小ベンチャー企業では特に、働くことの意味や楽しさを感じることができるのではないかなと思います

やりたい仕事が明確にきまっているなら中小企業

すでにやりたい職種が決まっている、という学生は中小企業のインターンが良いでしょう。大手企業ではない企業の中でベンチャーでない企業、すなわち会社として成長していこう!という意思の少ない企業を中小企業とします。起業家の中には、会社を創ったけど世の中にインパクトを与えなくても自分たちが食べていけるくらいで細々とやろうと考えている方も意外と多いんですよ。

中小企業では、創業後の成長期・安定期を経て組織が確立している企業が多いため、成果などのプレッシャーがない中で興味のある職種を体験することができます。経理職を体験してみたい!といった明確な希望がある学生は中小企業のインターンが良いでしょう。ベンチャーほど多忙ではないので、比較的学業やサークル活動との両立も比較的容易です。また仲間内や少人数で会社経営していることが多いので、会社文化が明確で雰囲気が良いところが多いのではないでしょうか。

ただしベンチャー企業に比べて、中小企業はあまり学生インターンを募集していない印象を受けます。この類の中小企業は「会社を大きくしよう!」「学生にもっと知られるようにしよう!」といった目標はあまりないからです。息苦しくなくやれるタイプの企業だとは思いますが、中小企業は中小ベンチャー企業に比べて学生としての成長機会が少ないのもたしかです。

有名企業でのインターンならメガベンチャー

有名企業でインターンしたいという学生にはメガベンチャーでのインターンがおすすめです。メガベンチャーは創業期を経過し、大企業なみの規模まで成長したベンチャー起業です。楽天やサイバー、価格.comなど、ベンチャー企業と言えど、大学生でも知っている会社が多いのではないでしょうか。

メガベンチャーの企業では、組織は整備されていて、教育のノウハウも蓄積されているので、実務について担当者からじっくりと指導を受けたい、という学生向けです。一方で、ベンチャー気質を備えたままなので、比較的新しい事業や成長中の事業に携わる事もでき、やる気次第で裁量の大きい仕事もさせて貰えます。有名企業が多いので選考時の競争が激しいことが多いですが、応募書類の作成や面接などが就活の予行練習にもなりますね。

一方で会社が大きいため、会社の全体像が見えにくかったり限られた人としか仕事ができないなんてこともあります。またある程度仕組み化されている分、中小ベンチャー企業に比べて決まった仕事しかできないというのも会社が大きいからこそのデメリットですね。

選び方③知人や経験者から聞く企業の評判で選ぶ

企業の評判でインターン先を決めるのも案外重要な選び方です。企業が公式サイトで発信している内容や、インターン紹介サイトに載っている情報だけだと分からないこともあります。インターン先といえども、長期間過ごす場所になるので、募集前に出来る限りの情報を集めて選びたいですよね。

インターンシップを経験したサークルの先輩、ゼミの卒業生などから直接体験談を聞くのはとても良い方法です。インターン紹介サイトには長期インターンの体験談が載っているサイトも多いですが、どこもキレイなことばかりでホンネなのかどうか良くわからないですよね。信頼できる情報を周りから集めるというのは、意外と大切ですよ。

また知り合いからインターン先を紹介してもらうというのも1つの選び方です
インターンを採用している企業は実は、知り合いづてでインターンしてもらうのを歓迎しているところが多いんです!長期インターンしている知り合いや、していた先輩に「インターンとして紹介してください」とお願いすれば、案外あっさりインターン先が決まるものです。

その他、企業の情報の集め方として大きめな企業限定になってしまいますが、大手就活サイト、転職サイトも有用です。特に転職サイトはすでに会社員となっている人向けの会社情報が載っているので、仕事現場や労働環境をよりリアルに把握出来ます。気になった会社を調べていくうちに、自分の関心のある製品を製造している事が判明したり、写真から社内の雰囲気を知れたりするで、インターン先を決める際にも十分ヒントになります。

どうしても決められないならまず話を聞くところから

いかかでしたか?はじめに記載した通り、自分が行きたい会社・業界があれば、その会社・業界のインターンを受けるのがベストですが、そこまで絞り切れていない学生向けに、いくつか選び方を提示させて頂きました。もちろん、ここに記載した内容が全てではありません。いくつかの基準を組み合わせたり、独自の観点でインターン先を探したりする学生もいるでしょう。一方で、最終的にどんな会社を選べば良いか、決めかねる場合もあるでしょう。

そんな場合は慎重になりすぎず、まずは気楽に一歩踏み出してみる事をおすすめします。長期インターンシップはあくまで学生に就業を体験してもらう場です。例え興味が薄い分野であっても、優秀な社会人に刺激を受けたり、新たな興味・関心が出てきたりする事は少なくありません。同じ参加者の学生から就職のヒントを得たり、そこから人脈を広がったりする事もあるでしょう。インターンシップを経験する事で志望業界の明確化にもつながります。インターンシップを募集している企業はその様に判断に迷っている学生の参加を歓迎してくれるはずです。