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就活のためだけじゃない!多様化するインターンの種類
インターンとは、まだ学校に通っている大学生が、実際に企業などで働いてみることを言います。企業は本来、大学生に就業体験してもらうことを目的にインターンを受け入れるのですが、最近では「自分の会社を知ってもらうため」や「就職活動が本格化する前に早めに学生と接触しておく」などの目的で開催しているインターンもありますね。
近年、新卒で入社した後、自分の思い描いていた仕事とのギャップを感じ、すぐに辞めてしまう若者が増えて来ています。そういった事態を防ぐために始まった制度がインターンなのです。
インターンは実際に就職活動が始まる前の一年間、つまり、4年制の大学生であれば大学3 年生の6月くらいから、就職活動が本格化する4年生の3月くらいまでに行われるのが一般的でしょう。
しかし最近では1年生や2年生といった、より早い段階からインターンを開始する方も増えて来ています。
ひとくちにインターンと言っても実は様々な種類があります。
期間ひとつをとっても、一日だけのものもあれば、半年間みっちり行うというものまで様々です。
インターンは「セミナー型」「ワークショップ型」「実務型」の3種類
インターンの種類はざっくりと分けて
- 短期インターン
- 長期インターン
の2種類があります。その名の通り、短い期間で実施するか長い期間で実施するかの違いです。短期インターンは1日~1ヶ月くらいの期間で行われるインターン、長期インターンは3ヶ月以上の期間で行われるインターンというのが一般的な見分け方でしょう。
- 短期インターン=就活のためのインターン
- 長期インターン=学生生活の一部としてのバイトのようなインターン
という違いのほうが、よりわかりやすいかもしれませんね。
そして、「短期インターン」「長期インターン」の中でも更に細分化することができます!
目的 | 種類 | 期間 | |
---|---|---|---|
短期インターン | 就活 | セミナー・説明会型 | 1日~5日間 |
就活 | ワークショップ型 | 3日~1ヶ月 | |
長期インターン | 学生生活の一部 | 実務型 | 3ヶ月~ |
種類①“短期”セミナー・説明会型インターンシップ
こちらは期間としては1日で終わるものから長くても一週間に満たない程度のものを言います。
その名の通り、通常の就職活動における企業説明会のようなもので、実際に働いている方の講演を聞いたり、社内を見学したりするインターンです。インターンというより完全に説明という方が正しい表現かもしれませんね。
大学3年生向けに6月から募集しているようなインターンや、冬の期間に募集しているインターンのうち、1日などの超短期間で終わるものはほぼこのセミナー・説明会型のインターンだと思います。
種類②“短期”ワークショップ型インターンシップ
こちらは一週間から一ヶ月くらいの期間行われるインターンです。
いわゆる「インターン」と聞いてイメージをするのはこの形のインターンではないでしょうか。また一般的にサマーインターンやウィンターインターンと言われるインターンは、このワークショップ型の種類が多いです。開催している期間も限られており、大学3年生の6月~9月や、12~2月にサマーインターン、ウィンターインターンという名前で募集しています。
内容としては学生同士で実際の実務に近いワークショップを行ったり、ディスカッションを行ったりといった実践的なインターンになります。例えば、「自社のプロモーションを強化するにはどうしたら良いか」などといった議題が与えられ、それを学生同士で協力して話し合い、最終的にプレゼンを行う、といったものや「自社の新規サービスについて考えて下さい」といった議題が与えられるものなど、内容は様々です。
種類③“長期”実務型インターンシップ
実務型とは実際にその会社の業務を行うインターンのことで、形としてはアルバイトに近いものになります。
企業の中で実務にあたり、企業内の戦力として企業の一員となって働きます。実務を行うので、報酬が発生する場合が大半です。
任される仕事は企業によってまちまちですが、雑務のみを行う場合や、取引先との会合に同席して発言の場を設けられるなど、ほぼ社員と変わらない業務を任される場合もあります。
実務型のインターンは、時期を問わず募集を行っている場合が多いのです。また短期インターンは就活を控えた大学3年生向けであるのに対し、長期インターンは大学1,2年生を歓迎しているところが多いのが特徴です。大学1,2年生で就活に少しでも不安を感じているなら、まずはこの長期実務型インターンをやってみるのが良いと思います。
以上3つのインターンが代表的なインターンの種類になりますが、これらの種類に関してはあくまでモデルケースであり、その期間や内容は各企業によって異なります。
実際にインターンに応募する際は、これからお話しするようなメリットとデメリットを頭に入れて、その企業のインターンがどの種類のインターンに近いのかを検討してから応募するようにしましょう。
大学3年生にはセミナー・ワークショップ、1,2年生には実務型!
セミナー・説明会型インターンは企業・業界研究におすすめ
セミナー・説明会型インターンのメリットは、就活時に行われる通常の企業説明会よりも丁寧に説明してもらえる事です。また複数回実施されることがほとんどなので、日にちの融通がききやすいのもメリットとして上げられるでしょう。更に1回1回が短いので、いくつものインターンを経験でき、就職活動への視野を広げることができます。
セミナー・説明会型インターンのデメリットは、企業の実情までを知ることはできない事とです。またスキルアップや経験という意味では全くないと言ってよいでしょう。基本的に参加人数が多いため、社員の方と距離があるのも1つのデメリットかもしれませんね。
このセミナー・説明会型インターンは、まだ受けたい企業や業界が定まっておらず、色々な仕事について知ってみたいという就活生におすすめです。多くの場合大学3年生になるのではないでしょうか。また普段、授業やアルバイトでまとまった時間は取れないけれど、企業のしっかりと企業のイメージを掴んでおきたいという方も参加してみるべきです。
就活に向けて経験を積みたい学生はワークショップ型インターン
短期のワークショップ型インターンの1つのメリットは、比較的短いスパンで行われるので、いくつもの企業で経験できることです。セミナー・説明会型とまではいきませんが1ヶ月に2?3社インターンすることも不可能ではありません。
そして実際に行われている実務の概要を掴むことができます。場合によっては、一緒に参加した学生と仲良くなり、就活の情報交換ができるなんていうメリットもこの期間のインターンならではですよ。
一方で、セミナー・説明会型のインターンと同様に期間が短いため、会社という意味でその内情を完璧に知ることが難しいのはデメリットといえるでしょう。また、ある程度のまとまった期間が必要なのでスケジュール調整が難しいのも難点です。
企業によっては実務とまったく関係のない課題を与えて適正を見ている場合もありますので応募の際は注意が必要です。
ワークショップ型インターンは、選考を視野に入れたインターンをしていきたい方や、就活に向けて自信を付けたい学生におすすめです。やはりこちらも大学3年生がメインになるでしょうか。
大学1,2年生がスキルを身につけるなら長期実務型インターン
長期実務型インターンのメリットは、やはり長期間実際に会社の中で働けるというところにあります。企業・業界研究という面では、その会社や業界のウラまで見ることができます。
また、実際に社会に出て働く形に近い形で働くことができるので、社会人としてのマナーや働く上でのスキルなどを身につけることができます。報酬が発生する場合が多いので、バイトの代わりとして、インターンで報酬も得たいという方にはメリットになります。
長期実務型インターンのデメリットは、就業時間が長く、学業やアルバイトとの両立が難しい事、そしてその企業合わないからといってすぐに辞めることはできない点があげられます。
長期実務型インターンシップは、将来役に立つスキルを身に着けたい、楽しく働きたいという学生におすすめです。長期のインターンシップは、短期のものに比べて、得られる経験も目的も全く違います。就活のためにではなく、将来のためにと思うのなら長期のインターンをするのはよいのではないでしょうか。
メリット | デメリット | こんな人におすすめ | |
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短期セミナー型 |
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短期ワークショップ型 |
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長期実務型 |
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種類別!短期は就活サイトで、長期はインターンサイトで応募
インターンの募集は、まずは企業が自身のホームページ等で募集をかけることがほとんどです。また、採用窓口などが開示されている場合はそちらに問い合わせてみるのも良いでしょう。
ただし、就活生を対象にしたインターンシップの募集は、「マイナビ」や「リクナビ」といった就活支援サイトに募集がかかっていることがほとんどです。これらの就活支援サイトからの募集は大半が短期インターンのものです。
長期実務型のインターンを応募したい場合はインターン専門の紹介サイトを利用してみると良いでしょう。紹介会社によっては面談などを通じて、相談に乗ってくれるサービスもありますよ。