1,2年生のうちから商社インターンってできるの?

海外出張
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商社とはなにか

まず始めに、商社とはなにかという点について簡単に触れておきましょう。

商社は簡単に言うと、商品を流通させる企業の事です。
海外から輸入した商品を国内の小売店に流通させたり、国内メーカーの作った製品を小売店へ流通させるといった機能を持っています。

また、企業によっては工場に依頼を出して、自社商品を生産していたり、小売業を経営していたりと、流通以外の機能を担っている場合もあります。ですので、「商社=メーカー」と混同してしまう方も多いのです。

また、商社の中でも、幅広いジャンルの商品を取り扱う「総合商社」と一部の商品だけを専門的に取り扱う「専門商社」があります。

大学1、2年生からの商社のインターンは可能なのか?

では大学1、2年生の商社へのインターンは可能なのでしょうか。
大学1、2年生向けに募集されているインターンとは一般的に「長期インターン」であり、商社も長期インターンの募集をしています。
このインターンは、大学3年生が主に参加する、「短期インターン」とはあらゆる面で異なります。
短期インターンはその多くが1日、もしくは1週間ほどの期間で実施されることが多く、これらの主な目的は企業PRや、選考の一環です。
商社業界への就職を検討されている方がまず最初に思い浮かべるであろう、いわゆる5大商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅)は長期インターンの募集はしておらず、一部企業で短期インターンのみを募集しています。

短期インターンが企業PRや選考の一環として行われるのに対し、長期インターンは社員の方と同じような業務を行うといった、どちらかというとスキルを身につけるためのインターンである、という違いがあります。
また、短期インターンは無給が基本ですが、長期インターンはその多くが有給です。

商社でのインターンの業務内容

では、商社での長期インターンはどのような業務を行うのでしょうか。
商社の長期インターンは、その商社で扱っている商品によって業務内容が変わってくるのは確かです。
ここでは、商社でも一番募集の多い、商社の営業インターンの一般的な例をご紹介します。

提案書の作成サポート

メーカー、もしくは小売店向けの提案書・企画書などの作成サポートを行います。基本的なPCスキル(Microsoft Word、Excle、powerpointなど)が求められます。
今こうしたスキルがなくても、インターンに参加する中で身に付けることもできるでしょう。

電話での提案営業・商品の紹介

小売店の新規開拓の為、自社で取り扱っている商品をその店に置いてもらえないかという営業の電話をします。
その商品を導入することでどのようなメリットがあるのかを的確に説明する必要があり、プレゼンテーション能力が身に付きます。

店舗での商品陳列・ディスプレイ等の売り場のプロデュース

実際に、自社の取り扱い商品を卸している小売店に出向いて、その商品陳列方法やディスプレイ方法の提案などを行います。
商品をいかに売るのかという知識が必要になり、インターン中に身につけることもできます。

商品の陳列棚や売り場のメンテナンス、商品補充

商品売り場を回り、在庫が切れてしまっている商品などがないかといったチェックを行います。店舗ごとに売り場の構成が違っていたりするので、売り場展開に関する知識がつきます。

商社の営業インターンは上記のような業務内容になっています。
この他にも、マーケティング、翻訳、事務、など募集職種は多岐に渡ります。

商社へのインターンは選考にプラスになるのか

商社の長期インターンに参加すると、様々なスキルが身に付きます。基本的なビジネスマナーやその企業で取り扱っている商品知識等を身につけることができるでしょう。

ただし、商社は取り扱っている商品によってかなり業務内容に差があるため、マイナスになることはないものの、必ずしも選考にプラスになるとは限りません。
例えば、中小の商社でインターンをしたからといって、大手商社への就職が有利になるかというと、その可能性は、ほぼないと言っていいでしょう。

それでは、商社への就職を希望する場合、どのようなインターンに参加すれば良いのでしょうか。
商社への就職を目指す場合、必ず求められるスキルが「リーダーシップ」だと言われています。
リーダーシップとは、なにも「サークルを主催していた」「部活動で部長をしていた」という経験だけで得られるものではなく、複数の他人との信頼関係を築けるかという部分が重要になってきます。
商社の仕事は、メーカーと小売店を結びつける仕事ですので、まずは取引先との信頼関係を結べることが大事なのです。

長期インターンへ参加する場合は、電話営業等ではなく、取引先と直接やりとりをできるインターンを選び、取引先との信頼関係をどのように構築していくのかということを学ぶようにしてみると良いでしょう。
また、そういった意味では、商社でのインターン参加が難しそうであれば商社以外の業界での長期インターンシップの中で、取引先との信頼関係を学べる、つまり取引先と直接やりとりができるインターンシップへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。