大学面接で絶対に覚えておくべき入室と退室のマナーを紹介!

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面接の突破口はマナーにあり!

笑顔の女性

面接では、立ち振る舞いや言葉遣いを厳しくチェックされています。なぜ面接がここまで重要なのかと言うと、人の第一印象はわずか3秒で決まると言われているから。

だからこそ、入室の仕方や服装、立ち振る舞いがとても大切だということです。しかし、極度の緊張から挨拶を忘れてしまったり、言葉遣いを間違えてしまったりと、予想外のハプニングが起こることも。

そうならないためには、常日頃からマナーをより強く意識しておく必要があります。そこで今回は、大学の面接におけるマナーについてお話しましょう。

服装はスーツ?髪型は短めがベスト?

考える男性

男性と女性、両者ともに、ボタンは上まできっちり閉めてジャケットを羽織りましょう。大学によっては、白シャツとカーディガンで良い場合もあるようです。また、シャツやブラウス、スカートはアイロンをかけておく、もしくはクリーニングに出すなどして手入れも忘れずに。シワやよれ、しみがあるとだらしのない印象を与えてしまいます。

髪型については、男性は、短くさっぱりとしたヘアスタイルに整えておきましょう。前髪が目にかかると視界がさえぎられ、不潔なイメージを持たれてしまう可能性があります。女性は、後ろでひとつに束ねておくと、清潔さや上品さをアピールすることができますよ。髪の毛の色となじみやすい、黒色のヘアゴムがベストです。

大学面接における必須マナー

大学で講義を受ける男女

面接では、ふとした拍子で普段の振る舞いがポロっと出てしまうもの。特に、入退室のマナーは面接官たちの心象にも大きく影響するため細心の注意を払わねければなりません。

受付

この時からすでに面接は始まっています。学校名と名前を伝え、何時にどういった要件で来たのか、受付の人にハキハキと伝えましょう。時間に余裕を持った行動を心がけ、5分前に行うのが理想です。あまりにも早すぎると、面接会場や待機場所の準備やらで先方に迷惑がかかってしまう場合があります。

待機

面接

スマホを見たり、ガムを噛んだり、リップクリームを塗ったりというのは、非常に失礼な行為にあたります。待機場所に用意された椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばして待機しましょう。会場に入る前に、スマホの電源を切るもしくはマナーモードに切り替えるなどして、常識ある振る舞いを心がけましょう。面接官から呼ばれたらスッと立ち上がり、「本日はよろしくお願いします」と挨拶をすると好印象を与えられます。

ドアノック

ドアノック

ドアの前で3回ノックします。手をグーにして中指の第2関節でノックすると、うるさくなりすぎず上品な印象を与えられます。勢いよくノックすると、せっかちで乱暴なイメージを持たれてしまう場合があるので、『コン、コン、コン』とゆっくりノックしましょう。ちなみに、ノックには「プロトコールマナー」と言って国際標準マナーがあるのをご存じですか?

2回・・・トイレ用

3回・・・家族や友達、恋人などの親しい相手

4回・・・礼儀が必要な相手

 

このように、ノックの回数は正式に定められているんです。面接の場合は4回と決められていますが、ほとんどの企業では3回に省略されています。

入室

室内から「どうぞお入りください」という応答があったら、5秒ほど間を置いてからドアを開けて入室してください。その際、面接官に背中を向けないように注意し、ドアに対して斜めに立って両手でドアノブを持ってゆっくりと閉めます。

あまりないとは思いますが、面接官の方を向いたまま後ろ手でドアを閉めるのは非常に失礼な行為にあたります。「なんだ、入室のマナーも知らないのか」とマイナスな印象を与えかねません。

挨拶

笑顔の女性

ドアを閉めたら面接官の方に向き直り、「失礼いたします。本日はよろしくお願いいたします」とハキハキと挨拶をしましょう。ここでやりがちなのが、「よろしくお願いします」とお辞儀のタイミングが被ってしまうこと。私は以前、面接練習でこれをやってしまい注意を受けたことがあります。

挨拶を終えたら45度の角度でお辞儀をし、1秒間静止します。これにより、真面目で誠実な印象を与えることができます。もし、面接官が複数いる場合は、中央に向かってお辞儀をしてください。

椅子の横に立つ

自分から向かって椅子の左側に立ちます。椅子の前を横切ったり、椅子の前に立たないよう注意してください。面接官から「学校名とお名前をお願いします」と促されたら、ハキハキと明瞭に自己紹介をします。面接官に向けて45度の角度でお辞儀をし、ここでも1秒間静止してください。

自己紹介を終えたからと言って、指示がないのに椅子に座ったり動いたりせず、「どうぞお掛けください」の許可を得てから着席しましょう。

着席

リクルートスーツを着て座っている3人

着席を促されてから「失礼します」と挨拶をして椅子に掛けてください。この時に、15度の角度でお辞儀をすることも忘れずに!椅子に座る際は、背もたれと体の間に拳ひとつ分ほどの隙間(椅子の3分の2くらいの位置)を開け、浅く座ります。手を置く位置については、男性の場合は拳を作り両膝の上に、女性は右手を下にして膝の上にそっと添えます。

カバンを置くタイミングは?

「カバンはどのタイミングで床に置けばいいのだろうか」と悩ことってありませんか?手に持っていたカバンは、面接官から「どうぞお掛けください」という指示を受けてから。横に寝かせたり、椅子に立てかけるとだらしのない印象を与えます。椅子の真横に立てた状態で置きましょう!

面接時の受け答えのマナー

考える女性

何度も練習を重ねていたとしても、本番となると緊張して表情がこわばってしまうもの。冒頭でも触れましたが、第一印象は3秒で決まり、判断要素のおおよお55%が見た目だと言われています。つまり、振る舞いや表情などからあなたという人間がインプットされるのです。好感を持ってもらえるよう、表情や身だしなみには気をつけたいものです。

口角を上げる

緊張すると、口角が下がって怒っているような印象を与えてしまいます。口角を上げることを意識すると、自然と筋肉がほぐれてやわらかい印象になるんですすよ。

目線

面談

面接官と話す時は、目と鼻の間に目線を置きましょう。相手からは目と目を合わせて話しているように見え、自然に会話をしやすくなります。

結論→理由の順番で簡潔に答える

面接官からの質問に対しては、最初に結論、次に理由という順番を意識して受け答えしましょう。まどろっこしい受け答えは相手をイライラさせ、理解してもらえない可能性もあるからです。簡潔に話すことで会話にテンポが生まれ、お互いに理解を示しやすくなります。これは面接だけに限らず、上司やクライアントとのメールのやり取りでも同じです。

言葉遣い

雑談する男女

「○○と父が言っていました」「拝見させていただく」など間違った言葉遣いは、非常識だと思われてしまう可能性があります。普段から、尊敬語や謙譲語の使い方を意識しましょう!

髪の毛や顔を触らない

髪の毛を触ったり、指で鼻の下をこすったりという行為は厳禁です。集中力がなく意識が低いと思われて、マイナスな印象を与えてしまいます。質問の回答に困った時など、うっかりいつものクセが出てしまいますが、程よい緊張感を持ちながら面接に挑みたいもの。

大学面接でよくある質問

携帯をいじる女性

面接で聞かれる質問内容をいくつかご紹介します。なにも、あなたを追い詰めようとしているのではありません。単純に面接官はあなたという人間、つまり本来の姿を知そうとしているのです。

志望動機について

・なぜ本校を選んだのか?

・10年後のビジョンについて

・何を学びたいのか

上でも触れましたが、理由→結論→意思→結論の順番で話すことを意識すると、自分の頭の中も整理できるほか、考えや思いを相手に伝えやすくなります。

結論:私は○○をしたいです。

理由:その理由は○○だからです。

意思:ここで、○○という目標をやり遂げたいと思います。

結論:だから私は、ここで○○を勉強したいんです。

 

というように、志望動機や自分の考えを分解し「なぜ」を突き詰めることで、自ずと自分の言葉でスラスラ話せるようになるのです。

自己PRについて

・長所と短所

・短所を克服するためにしていること

・周囲の人からどのように評価されているか

・趣味について

面接で必ず聞かれる長所と短所については、自己分析を行う必要があります。例えば、面接でよく使われる性格面について挙げると、

・頑固→芯が強い

・素直じゃない→負けず嫌い

・飽き性→好奇心旺盛

・神経質→完ぺき主義

・心配性→慎重

などに言い換えられます。これらを導き出す方法はとても簡単です。ノートに書き出してみること。こうしたアウトプットの繰り返しによって、自分の強みを把握できるようになるため、印象に残る自己アピールに繋がるのです。

退室時のマナー

パソコンの前で考える男性

入室だけではなく、退室も重要なポイントです。面接の緊張感から解放されるため、退室はおろそかになりがち。ドアを閉めて顔が見えなくなるまで、退室時もきちんとした振る舞いを心がけましょう。

着席したままお辞儀

面接官からの、「本日の面接は以上です。お疲れ様でした」という言葉で面接が終了します。椅子に座ったまま、「本日はありがとうございました」と一礼しましょう。

椅子の横に立ち再度一礼

お辞儀をする女性

素早く立ち上がり、椅子の横に移動して再度「ありがとうございました」と45度の角度で深くお辞儀をします。挨拶とお辞儀のタイミングが被らないよう、挨拶→お辞儀の順番を意識してください。ここでの挨拶は、時間をとってくれたことに対して感謝の気持ちを伝える意味を持ちます。

ドアの前で一礼

荷物を持ち、素早くドアの前まで移動します。ドアを開ける前に振り返り、面接官に向けて深くお辞儀をしましょう。1秒間そのままの姿勢をキープします。その後、片手でドアノブを持ちドアを開けます。

面接官の顔を見ながらドアを閉める

ドアを開けて外に出たら、面接官と目を合わせながら丁寧にドアを閉めましょう。勢いよくドアを閉めると「一刻も早く帰りたい」という印象を与えてしまうので、注意してください。

退室時のマナーは、入室時に比べるとおさえるポイントが少ないため、きちんとマスターして面接官に良い印象を与えたいですね。

面接でありがちな失敗談

ベッドの上で壁にもたれかかる女性

いくら意識していても、日頃のクセというのはなかなか抜けないもの。緊張感がマックスになる面接では、直後に開放感から弾けてしまう可能性があります。

睡眠不足で注意力が散漫になる

極度の緊張から、面接前夜になかなか寝付けないことってありますよね。睡眠不足になると、脳の働きが低下するため、言葉遣いを間違えたり挨拶を忘れたり、信じられないミスをしてしまうもの。それだけではなく、顔色も冴えないのでイメージダウンに繋がりかねません。

ノックもしないでいきなり入室

緊張のあまり、いきなりノックしてしまうという失敗も。。。実際に私は、高校受験の時にノックをせずに入室してしまったことがあります。無事に合格でき事なきを得ましたが、緊張もピークに達すると良からぬミスをしてしまうのです。

退室した瞬間に大はしゃぎ

緊迫した空気から解放された喜びで、退室してすぐにはしゃぎたくなる気持ちもわかります。しかし、シーンと静まり返った廊下で大声を出したら、面接官たちはどう思うでしょうか?良い印象は持ちません。会場を出るまでは気を引き締めて行動しましょう。

入室退室時のマナーでほぼ印象が決まる

メモをとり将来の目標を決める女性

第一印象が左右される面接では、入室退室時のマナーや言葉遣い、立ち振る舞いなど厳しくチェックされています。面接が終わったからと気を抜かず、建物を出るまで緊張感を持った行動を心がけましょう。