株を始めたい学生必見!始め方と気をつけたい確定申告について解説!

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大学生から始める株取引

大学生活

最近、学生の間で副業ブームがきていますよね。フリマアプリやアフィリエイトなど、学生に人気な副業のうち、ランキング上位に食い込むのが「株取引」です。20歳を超えていれば誰でも口座開設できるため、株取引を行うことができます。

株取引と聞くとリスクがあるのではないか、と不安に感じてしまうもの。しかし、数千円単位から始められる少額取引もあるため、将来起業を考えている学生なら興味を持つのではないでしょうか?そこで今回は、株取引の始め方や資金調達の方法、確定申告について解説してきます。

5割近くの学生が株取引に興味あり!

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株取引の始め方について話を進める前に、まずは株取引とは一体何を指すのか理解しておきましょう。そもそも株取引とは、利益を得るために企業が発行する株を売買することです。

ちなみに、株取引と似たものにFXがあります。これは「外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)」といって、ドルやユーロなどの外国通貨(為替)を交換ないしは売買し、その差益を目的とした投資のことを言います。株式投資もFXも投資であることは同じですが、大学生が投資をするのであれば、株取引の方がオススメです。為替よりも値動きが大きく、銘柄(企業)選びは就職活動の際に役立ちます。

某メディアが行ったアンケートによると、学生270人中おおよそ55%近くが「株取引に興味がある」「株取引をやっている」という結果出ています。つまり、2人に1人が株取引を始めてみたい、興味があるということです。それにしても、一体なぜ学生の株取引の需要がここまで高まっているのでしょうか?

学生が株取引を始めるきっかけって?

一万円札と電卓

「将来起業をしたいから」「社会勉強のため」「お小遣いが欲しいから」など株式投資を始める理由はさまざまです。実際に株取引を行っている学生の口コミについて調べてみました。

・父親が株取引を行っているから

・就職の時の企業研究に役立ちそうだったから

・お小遣いが欲しかったから

・自分が知らない分野について勉強をしてみたかったから

・叔母に教えてもらったから

 

このように、始めるきっかけは人それぞれ。就職の際の企業研究のために、勉強のためにと、将来への自己投資で始める人が多いようです。

大学生が株取引をした方がいい理由

笑顔を見せる女性

本来であれば、学業に専念して大学生活を全うすることが大切だと言われています。しかし、株取引をすることで得られる学びがあるのも事実です。大学生が株取引をした方がいい理由とは一体?

企業研究に役立つ

株取引は、企業研究にとても役立ちます。株取引を行うにあたって、投資する企業の収益性や経営状況などをきちんと分析する必要があるからです。見込みのない企業に投資しても、失敗してしまう可能性があります。

企業の収益性について見極める力が必要な株取引では、おのずと企業分析力が磨かれていきます。名の知れた一流企業に就職したものの、経営不振で売り上げがふるわない。。。というケースはあるもの。株取引によって企業を判断する力が養われていくんですね。

経済の話題に強くなる

雑談する男女

企業の株に投資するとなると、自然と日本経済の動きについてわかるようになります。それまで日本経済について全然詳しくなかったとしても、興味がなかったとしても週刊誌や新聞を買ってチェックする習慣が身につくのです。

そうやって、少しずつ日本の経済の仕組みについて理解できるようになるため、ハイレベルな経済知識が身につきます。役員との最終面接などで「若いのによく知っている」と興味を持ってもらえる可能性は非常に高いと言えるでしょう。

お金に対するリテラシーが身につく

お金に対するリテラシーが身につきます。例えば、将来あなたが結婚してマイホームを購入したとしましょう。その際に、住宅ローンを組むことになるはずです。「○○銀行のローンと○○銀行のローンだったらどちらの方が金利が良いのだろうか」「低金利の方がいいのだろうか」というローンの比較や、金利の種類、初期手数料など考えなければいけないマネーリスクがたくさんあります。

株取引を行っていると数字に強くなり、金融に関する知識が蓄えられていくため、リスクヘッジをとる力が身につくのです。こうした知見は、就職後の各部署の予算管理や営業職などで必ずいきてきます。

大学生が株取引を始める方法

スマホをいじる女性

株取引を行うことで得られるメリットについてお話しました。続いては、実際に株取引を始めるまでの流れについてご紹介します。

証券会社で口座を開設

20歳であれば、誰でも簡単に口座開設が可能です。証券会社といって、有価証券(株式や債券など)の売買の取り次ぎや引き受けなどを行う金融機関で口座を開設します。証券会社を選ぶ時のポイントは、「少額の取引が可能か」「実店舗があるか」「投資委託が可能か」。

これら3つのポイントを押さえておくことが大切です。1株(数千円前後)からの低額投資が可能であれば、お小遣いでやりくりしている学生でも簡単に始められます。また、どこの銘柄(企業)を選べば良いのかわからない時でも、株売買にプロに委託できるので安心です。これらのポイントを踏まえた上で、株取引を始めたいと考える学生には下記の証券会社をオススメします。

SBI証券

SBI証券は、ネット証券最大手の証券会社です。無料の公式プリをダウンロードすれば、パソコンがない環境でも簡単にスマホで利用できます。最低1株(3,000円前後)から売買できる「S株」というサービスも提供しているため、株取引を始める学生やビジネスマンからも高い人気があります。

株式会社SBI証券

楽天証券

140万社以上もの企業情報が掲載された「日経テレコン」を無料で利用することができます。証券会社(ネット証券)の中でも大手の楽天証券は、これから株取引やってみたいと考えている学生にオススメです。インターネットから口座開設の申し込みができるので、店舗に行く手間を省けます。

楽天証券

マネックス証券

ネット証券の中では老舗にカテゴライズされ、多くの投資家が使っている証券会社です。何と言っても一番の特徴は、1株あたりの売買手数料が最安値であること。一般的な証券会社では、1株だけ(ワン株)を買った場合、52円の手数料がかかります。しかし、マネックス証券では最低50円。たった2円と思うかもしれません。しかし、長期的に続けることを視野に入れるのであれば、こうした手数料を安くおさえられることもしっかり把握しておきたいですね。

マネックス証券

ちなみに、20歳未満の場合は、両親の同意書を提出すれば口座を開設できます。上でご紹介した「SBI証券」と「マネックス証券」は年齢制限がないため、20歳未満でも親の同意書があれば簡単に開設できますよ。

インターネットで口座開設の申し込み

パソコンと女性

最近では、直接店舗に行かなくてもインターネットで口座開設の申し込みが可能です。資料請求という方法もありますが、手続き完了まで1〜3週間かかる場合がほとんど。すぐに始めたい場合はネットでの申し込みがベストです。口座解説にあたっては、写真付きの本人確認書類(免許証やパスポート、住民基調カード)やマイナンバーの提出が必要です。

口座に入金

口座開設が完了したら、証券会社に投資用のお金を入金します。これで、いつでも好きな時に自由に取引ができるようになります。ネットバンクに口座をもっていれば、インターネット上からオンラインバンキングで即時入出金が可能です。

銘柄(企業)を探す

銘柄選びでは、値上がりするかどうかが一番のポイントです。ニュースや証券会社のスクリーニング機能(銘柄検索機能)を使って探すという方法で探せば、まずハズレはないでしょう。また、自分が興味のある業界、業種から探すという方法があります。例えば、音楽が好きなら、自分がよく買う音楽雑誌の出版企業の株を買ってみるのもいいでしょう。

上でも触れましたが、1株から買える証券会社が多いので、数千円単位であれば仮にうまくいかなったとしても、そこまで大きな損失にはなりません。そうやって、少しずつお金の回り方を学んでいきましょう。

先ほど紹介した日経テレコン会社四季報は、無料で様々な業界や企業の業績を調べられるので、銘柄選びに役立ちます。

株を購入する

銘柄が決まったら、証券会社のホームページにログインして株を購入しましょう。ここで注意したいのが売買単位です。仮に「現在値:6,000(円)」と表示されている場合は、1株あたりがこの金額ということです。購入したい企業の株の売買単位が「100(株)」となっている場合は、100株からしか購入できません。つまり、100(株)×6,000(円)=600,000(円)の投資額が発生するため、資金が足りない場合は別の銘柄を探す必要があります。1株からでも購入可能かどうか、よく確認してから取引を行いましょう。

年間売り上げが38万円を超えたらどうすればいいの?

パソコンの前で考える男性

株取引を行う上で気をつけなければならないのが、確定申告です。学生の場合は、家族の扶養に入っている場合がほとんどなのではないでしょうか?

株取引の場合、儲けた金額の20%が税金の対象となります。つまり、仮に10万円儲けたとしたら、2万円が税金で引かれるということです。もし、年間の合計所得金額が38万円を超えてしまった場合、扶養親族から外されてしまいます。そうなると、確定申告を行い所得税など全て自分で支払わなければならなくなってしまうのです。時間と労力を使うため、非常に面倒です。

こうしたケースを防ぐ方法は、口座開設の際に「特定口座(源泉徴収有り)」を選ぶことです。年間の所得や税金の内訳に関する書類は証券会社が作ってくれるほか、儲けに対して引かれる税金を自動的に徴収してくれます。この特別口座を開設しておけば、例え38万円を超える所得が発生しても扶養から外れる心配がないため安心です。

株取引は貴重な社会勉強になる

スーツ姿の女性

株取引と聞くと、「コストがかかる」「失敗しそう」など不安な気持ちを抱く人も多いと思います。しかし、投資する企業の経営状況や業績を判断する力が養われるため、企業研究に大変役立つのです。また、1株(3,000円前後)から始められる少額投資などもあるため、興味のある人はこの機会に始めてみてはいかがでしょうか?