知らないと損!会社説明会で聞くべき質問内容とマナーのあれこれ!

説明会
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目次

会社説明会での質問が重要な理由とは?

考える女性

会社説明会に参加した際、「何を聞けばいいのかわからない」あるいは「これは質問してもいいのだろうか」と悩み、結局聞きたいことを聞けずに後悔することってありませんか?

質問をしたからと言って、それが採用の有無に影響する可能性はほとんどありません。

けれど、説明会に登壇した人が話す内容は、あなたの今後の就職活動を乗り切るための重要な手がかりとなります。

自分が入社したと想定し、より具体的な質問を投げかけることで志望動機の参考になるほか、どのように自己PRをすれば良いのかも理解できるようになるはずです。

登壇者からより有益な情報を引き出すためには、的を射た質問をすること。そして、それこそが内定獲得への近道となるでしょう。

ということで今回は、会社説明会でのマナーや聞いておくべき質問内容。反対にNGな質問内容についても紹介します。

会社説明会で気をつけたい質問マナー

質問

まずは、会社説明会で質問する際、最低限心に留めておくべきマナーについておさらいしましょう。

質問をする前に大学名と氏名を述べる

これは基本中の基本。自分が在学している大学名と氏名を述べましょう。次に、「本日は貴重なお話の数々、大変参考になりました。ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えたあと、質問に移ります。

起立して大きな声で質問をする

会場内には、マイクを持った係の人が配置されています。マイクを渡されたら、登壇者が聞き取りやすいように大きな声でハキハキと話ましょう。声を出すことによって、自分を堂々と見せてくれるだけではなく自信につながります。

ほかの人と同じ質問は避ける

研修

自分よりも前に指名された学生と同じ、もしくは意味合いが似ている質問は避けましょう。

登壇者から、「あれ?さっきも同じような質問に答えたのに、この人は聞いていなかったのだろうか」と不信感を抱かれ、マイナスな印象を与えてしまうことがあります。

30秒以内で簡潔に

質問したい内容は手短に、できれば30秒以内に済ませましょう。

前置きが長いと「何が言いたいのかわからない」と思われたり、反対に、自分が相手に何を聞こうとしているのかがよくわからなくなり、混乱してしまう場合があります。

質疑応答の時間は限られているため、簡潔にまとめる意識が大切です。

1回に質問する内容は1個まで

質問内容は、1回につき1個までです。もしも、質問したいことが複数ある場合は、自己紹介を終えたあとで「2点お伺いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」と事前に承諾を得ましょう。

あなたのほかにも、質問をしたい人はたくさんいます。まわりの人への配慮を忘れないよう、思いやりを持った態度を心がけてください。

会社説明会で聞いておくべき質問リスト

考えるかわいい女子大生

あなたは、興味を持った業界の会社説明会に参加したとき、どのような質問をしていますか?

入社後の自分をシミュレーションしながら、聞いておくべき質問内容を整理してみましょう。これらを頭に入れておけば、「あぁ、聞きたいことを質問できなかった」と後悔することはないはずです。

主な仕事内容

説明会に参加した企業の事業内容はもちろん、具体的にどのような業務を行っているのかをしっかり聞いて企業研究の参考にしましょう。説得力のある志望動機の組み立てに役立つほか、入社後のミスマッチを防げます。

1日の細かなスケジュール

インターン

出社時間、1日の主な業務内容、仕事の進め方、退勤時間などを細かく聞いておけば、どのようなスケジュールでタスクを管理しているのかがイメージしやすくなります。

また、こうした未来を見据えた質問は企業の方から好まれる傾向にあるようです。

入社直後の業務や配属部署が決定されるまでの流れ

書類を見る女性

必ずしも、自分が希望する部署に配属されるとは限りません。

むしろ、違う部署に配置される可能性の方が高いと考えておきましょう。

入社後、どのような段階を踏んで配属部署が決定されるのか、配属先ではどのような業務を任せてもらえるのかといった、具体的な進行スケジュールを把握しておくことも大切です。

入社後の研修の有無

ベンチャー企業の場合、OJTといって、実際の現場で実務経験を積める超実践型の教育制度を導入しているところは結構あります。

その一方で、ひとつひとつきちんと段取りを考えた、細かな研修体制に力を入れている企業もたくさんあります。

どちらが良い悪いというわけではなく、自分が就職を考えている企業の研修期間、研修の内容についてなど、聞ける範囲でより具体的な情報を把握しておくと安心かもしれません。

仕事をするうえでやりがいを感じる時

実際、企業で働いている社員は、毎日どのように業務と向き合っているのか。そして、働くなかで感じた仕事のやりがい、成長したと思う部分について聞いてみましょう。

仕事内容や職種によって、目指すキャリアや仕事へのスタンスは人によってさまざまです。そうしたリアルな話を聞くことで、志望動機や自身が目指すキャリアビジョンについての貴重な材料になるはずです。

仕事をするうえで大変だったと感じた部分

デスクで両肘をついて頭を抱える男性

現場で働いている社員の情報は、今後の就職活動において必ず役立ちます。

もし自分が同じ状況に立たされたら、、、。もし自分だったら、どのようにして打破できるのか、、、。ということを具体的にイメージすることで、面接でも堂々と答えられるようになるはずです。

新入社員に求める能力について

採用担当者だけではなく、企業で働いている諸先輩方は、どのような人と一緒に仕事をしたいと思っているのか。

また、どのようなスキルを求めているのかを聞き出すことで、会社全体が必要とする人物像が明確となります。

「この人こそ、会社に必要な人材だ」と思ってもらえる自己PRがしやすくなるのです。

就職活動中、数ある会社の中から現在の企業を選んだ理由

説明会

星の数ほどある会社の中から、なぜ今の企業を選んだのか。この会社のどういった部分に魅力を感じているのか。こうした質問とそれに対する登壇者の返答は、志望動機を作成するうえで極めて重要な材料になることは間違いありません。

求人情報だけではわからない、中で働く人にしかわからない魅力が見えてくるはずです。

同業他社に対して御社が持つ、強みと弱みについて

高層ビル

どの業界にも必ず競合がいます。そして、これから就職を考える企業が同業の他社に対してどのような戦略で事業を運営しているのか。

反対に、どのような点を伸ばしていこうと考えているのかを聞くことで、企業の今後の展望を把握できます。

これは、面接やエントリーシートの志望動機を作るときにかなり使えます。就職活動をよりスムーズに進めるためには、現場で働いている人の声をいかにうまく聞き出せるのかがコツです。

会社や仕事を選ぶ際にどんなことを重視していたのか

登壇者が就職活動を行っていた当時、何を軸にしていたのかを質問してみてください。

次々と企業の内定を勝ち取っている人には、そこには必ずと言っていいほど秘訣があります。

どうすれば企業の内定を得られるのか、登壇者の話を聞いて今後の就職活動の参考にしましょう。

職場の雰囲気や社風について

「部下を引き連れて毎週のように飲みに行く」「週に1度、他部署を交えたランチ会がある」など、社内の風通しの良さを売りにしている企業は数多くあります。

人見知りでなじめるまでに時間がかかる人もいれば、すぐに打ち解けられる人などさまざまです。

人間関係や職場の雰囲気について知ることは、自分に合うかどうかを判断できる基準となります。

男性が多い社会で働くうえで、働きづらさを感じたこと(女性社員に対する質問)

川辺で頭を抱えているスーツ姿の女性

男性と同等に渡り合い、第一線で活躍する女性が増えているなか、業界や企業によってはいまだに男尊女卑によるストレスを感じている女性はたくさんいます。

そうした環境のなかで感じる、働きづらさや苦労したことについての質問は、今後の自分の将来に置き換えたときに必ず活きてくるはずです。

会社説明会で聞いてはいけない質問

パソコンの前で険しい顔をする男性と女性

ここまでは、会社説明会で聞いておくべき質問内容を紹介してきました。

それでは反対に、聞いてはいけない質問について見ていきましょう。

いくら聞いてみたいと思う内容でも、デリケートな質問は相手に不快な印象を与えてしまう可能があるので注意してください。

ノルマや残業などの勤務形態について

「ブラック企業」という言葉が完全に定着している昨今、就活生だけではなく企業もとても敏感になっています。

サービス残業やノルマ、休日出勤についての質問に対して不快に感じる人が多く、機嫌を損ねてしまいかねません。

聞いてみたい気持ちはわかりますが、やめておきましょう。どうしても気になる場合は、インターネットで企業の評価について調べてみてはいかがでしょうか。

給与について

お金を計算する人

初任給や平均年収、ボーナスの有無などに関しての質問も控えた方がいいかもしれません。

仮に質問した場合、「なんだ?この学生はお給料の良し悪しで企業をより好みしているのか」と、マイナスなイメージを与えてしまう可能性が非常に高いからです。

また、福利厚生に関する質問も避けた方がいいでしょう。

場違いな質問

「私は○○大学に在学しているのですが、当校から内定を獲得した方はいらっしゃいますか?」といった自分本位な質問。

それから、「入社するための秘訣を教えてください」などの場違いで普遍性のない質問は、企業の関係者に不信感を植え付けてしまうかもしれません。

調べればわかる質問

デスクでキーボードを打つ人

企業の設立日、社員数、過去数年間の売り上げの推移、海外展開はしているのかどうかなど。

事前に調べておけばわかるような質問をした場合、企業研究の甘さをさらすだけではなく、就職活動に対する姿勢や積極性、危機管理能力を疑われてしまう可能性があります。

企業側は膨大なコストと時間を割いて会社説明会を開いているため、調べればすぐにわかるような質問は、徹底的にリサーチしてから挑みましょう。

質問の有無が選考に関係するの?

携帯を見て悩む女性

一概には言えませんが、質問の有無が必ずしも本選考に影響するわけではないようです。

先ほど聞いてはいけない質問でもお話しましたが、不明瞭な質問や、給与や残業といった企業が答えにくい内容についての質問をした場合、不快な印象を与えてしまう恐れがあります。

登壇者の中には、質問がない=企業に興味がないと判断する人もいるようですが、だからと言って選考に関わるとは限りません。

もちろん、具体的な質問をすれば「お、なかなか鋭い人だな」と思われ高く評価されることもありますが、それが選考と直接結びつくわけではないようです。

会社説明会でいい質問をするコツとは?

カフェでリラックスする女性

入社後のイメージを膨らませる

入社後のイメージをより具体化させることです。入社したらどの部署に配属されるのか、同年代で入社し、その後活躍している人はどういったスキルがあるのか、配属先部署の雰囲気や社員の構成についてなど。

その企業に入社して働いている未来の自分の姿を想像することで、より具体的な質問が生まれやすくなります。

たとえば、「働きやすい職場環境として「人間関係が良好かどうか」という項目が挙げられますが、御社では良好な人間関係を構築するために、具体的にどのような取り組みをされているのか教えていただけますでしょうか」という質問は、働きたいという意欲のアピールにもつながります。

参加者全員に役立つ質問

先ほどもお話しましたが、普遍性のない質問ではなく会社説明会に参加している就活生の全員にとって役立つ内容は、企業の方が答えやすく好印象を持ってもらえるのです。

質問をする前に、それはそこにいる学生全員にとって役に立つのかどうかを考えましょう。

意欲的な質問でより有益な情報を獲得しよう

太陽とひまわり

企業で働いている中の人にしかわからない、求人情報には載っていない情報を得ることで、志望動機やエントリーシートの貴重な材料になるほか、その後の就職活動をよりスムーズに進められるようになります。

そのためには、自分が入社した場合の未来を見据えた意欲的な質問をぶつけてみることです。

事前に調べておけばわかること、給与、勤務形態などのデリケートな質問は控え、企業に就職したらどのような仕事を任せてもらえるのか、どういったスキルが求められるのかなど、参加者全員にとって有益な情報を聞き出し、就職活動に役立てましょう。