就活で志望する業界って絞るべき? そんな悩みを解決

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スタート時は絞らず幅広く、OBOG訪問や合説等を活用して沢山の人に会う、見る、感じる。

人事担当の雰囲気は大切、同じ説明会に参加している学生と働きたいと思うかどうか

いざ、就活を始める際には、業界本やネットでの情報にこだわらず、出来る限り多くの業界、多くの社会人の先輩方の話を聞くことをお勧めします。各業界のイメージと、実際に企業が求めている本質とでは、異なるケースが多いからです。例えば、IT業界ではPCスキルの高い人が採用される、というイメージがあるものの、実際はコミュニケーション能力を重視している、といったように。また、自分がその企業で働くイメージが持てたり、反対に全くイメージが湧かなかったりと、業界を絞らずにより多くの人事担当の方の話を伺うことで、より自分の希望する働き方に近付けることができます。

会場で話している人事担当、または、それに準ずる方の雰囲気も重要です。「一緒に働きたい!」とか、「あんな社会人になりたい!」とか、同じ職場にいるイメージを自分自身が持てるかどうか、ということです。同じ説明会に参加している他の学生の雰囲気も然り、です。少なからず業界や企業には特有のカラーがあります。わかりやすいのは外見、要するに服装や髪型、表情や話し方といったところです。今の自分に相当するかどうかは大した問題ではありません。重要なのは「あんな風になりたい!」と思うかどうかです

自分のこだわりの優先順位は?

就活中に不安に思う要素の常に上位にランクインするのは、“焦りや不安が離れない”ということです。
参考:あなただけじゃない! 誰もが抱く就活中の悩みランキング

「卒業までに、1社からも内定が貰えなかったらどうしよう」
多くの就活生がこのような不安を抱きますが、就活がうまくいく人とそうでない人とでは、視点が異なります。それは“自分で企業を選んでいるか(企業に選ばれていないか)”という視点です。就活では、優秀な新入社員を獲得したい企業と将来活躍するフィールドを手にしたい就活生とでは対等な立ち位置に属します。決して企業があなたの上位に位置する訳ではないのです。

ですので、業界や企業を選ぶ際には、自分のこだわりを最大限に優先してください。年収を重視するのか、勤務地にこだわりたいのか、より具体的に取り扱いたい商材があるのか、こだわりは人によって様々です。あくまでも、「私が企業を選んでいるんだ!」という視点で説明会に参加されることをお勧めします。

業界を絞り始めるのは第一志望の面接日程の2~3か月前

業界を絞り始めるのはいつ頃から?第一志望の2~3か月前。

合説等で幾つかの企業の話を聞くと、興味のある業界や企業が出てくることでしょう。その企業の面接日程を確認し、そこから逆算して2~3か月前を目途に業界を絞っていきましょう。2~3か月もあれば、同業界での第一志望企業の立ち位置や、業界そのものの社会での役割を知るには十分です。専門用語やキャリアアップの流れを抑えていくと良いでしょう。

ただし、必ず覚えておいて頂きたいことは、就活や今後の社会人生活の中には正解が無いということです。要するに、「ここまでやったから必ず通る!」というものではないのです。これは社会で働く上での準備にも当たりますね。自分なりに業界や企業を調べ、そして、準備を進めた際、自分自身で納得がいくかどうか、が重要なポイントとなります

自分の軸をもとに、業界も2~3つに絞っていく

業界を絞る際も、1つに絞りきるよりかは、2~3つの業界にしていくことをお勧めします。今後、どのような企業に就職するにしても、1つの業界の専門家になるよりも、幅広い業界知識を持っていることに越したことはありません。例えば飲食業界に就職した際、取引先になるのは食品専門商社やメーカー、金融業界とも携わることになりますね。

複数の業界を志望するにあたり、その根拠に一貫性(こだわり)をもたせることも大切です。それは業界を絞っていく際と同様、働くに当たって何を優先するかということ。海外勤務がしたくてイタリアのアパレルブランドを志望しているのに、第二志望が地方銀行では、あれ? となってしまいますね。

異なる業界のインターンを活用する

バイトのように働ける長期型のインターンの参加を

ここまで、説明会での情報収集に焦点を当ててきましたが、百聞は一見にしかず、体験してみるとより自分のイメージと実際との差を埋めることができます。その為にはやはり、インターンシップに参加することです。例えば、アルバイトのように働きながら、業界や企業について学べる長期インターンといったものがあります。

ここで抑えておきたいことは、2社以上のインターンを経験しておくことです。複数のインターンを経験することで、働くイメージをより広げることができるほか、業界を絞る際の自分自身の基準とすることもできます。ちなみにインターン自体は、就活に関わらず、早いタイミングから参加することも可能なので、1,2年生の内からチャレンジするのも一つでしょう。

アルバイト同様、収入を得ながら企業について学ぶことができるケースも少なくなく、一石二鳥とも言えます。特に就活中には移動費や宿泊費等、必要経費がかかってきます。上手にインターンを活用しながら業界研究や企業研究に役立ててください。