インターンは就活に有利?直接採用の企業が増えている今

パソコンの前で険しい顔をする男性と女性
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インターン参加は就活に有利って本当?

グループディスカッションの発表
就活生にとって、今やインターン参加は当たり前になりつつあります。

将来働きたい業界の仕事内容、職場の雰囲気、実務経験を積むといった「理想と現実のミスマッチはないか」「本当にやりたい業務内容なのか」を知る意味においても大きな判断材料になるからです。

また、インターンからそのまま企業への直接採用につながるケースも少なくありません。

こうした流れが増えている中、果たして学生たちのインターン参加が就活にどのような影響を与えるのでしょうか?また、有利になるのでしょうか?

企業がインターンを直接採用する理由

大手、ベンチャー、中小企業における内定者の約半数近くが、インターンからの直接採用につながっていると言います。

もちろん、インターンと直接採用を切り離して考えている企業もありますが、エントリーシートが免除されたり、内々定をもらえるなど、インターンの参加が採用に結びつく可能性は大いにあり得るのです。

なぜなら、企業側からしてみれば「ハズレ」を引くリスクを最小限に抑えられるからです。

インターンとして雇用し実際に現場で働いてもらうことにより、ある程度の業務内容や人との関わり方、社風を理解してもらえます。

また、その人の働きぶりや仕事との向き合い方を見れば、ポテンシャルの高さがわかるため、企業にとって優秀な人材かどうかを見分ける判断材料になるんです。

双方にとって認識のズレがなければ、仮に直接採用になった場合でも入社後のミスマッチを防げるほか、インターンとして働いていた期間で習得した実務経験を活かして、即戦力になることだって考えられます。

さらに、何百万とかかる採用コストやマネージングコストを削減できる上、定職率が高くなるため企業イメージのアップにもつながります。

インターンからの直接採用が増えている理由には、面接や筆記ではわからない彼らの「働く姿」を見ることで、本当に会社にとって必要な人材かどうかを判断できるという企業のリアルな考えが、深く関係しているんです。

インターン参加しないと就活に不利になるの?

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では、インターンに参加しないと就職は難しくなるのでしょうか?

先ほど話したように企業がインターンの直接雇用に積極的になっている今、結論から言ってしまえば、少なからず就活に影響するのは間違いありません。

ここ数年、インターンを実施する企業、学生の参加率は年々上昇しています。

中には、長期インターンをいくつか掛け持ち、もしくは2社以上経験している人もいるほどです。

インターンを積極的に行う就活生は、就職活動の一環として行っており、将来の目標と目的が明確になっているため、向上心があります。

また、社会人たちの中に混じって一緒に働くことで、自分に必要なこととそうでないことの正解を探そうとして、必死に頭で考えて動こうとするため、主体性を持って仕事に取り組めるようになるんです。

インターンをしている人は、していない人に比べて知識を経験に、経験を実践する力が身に付いていきます。

こういった仕事への姿勢や向き合い方が企業から評価されれば、「もっと一緒に働きたい」と思ってもらえて、採用につながります。

つまり、インターン参加によって就活が成功する可能性は非常に高くなると言えるでしょう。

反対にしない場合は、採用のチャンスを逃すかもしれないということを、心に留めておいた方がいいかもしれません。

また、インターンを行うのであればサマーインターン、つまり夏に行うことをおすすめします。

企業側が求めている優秀な人材は、早い段階から就職活動を開始している人が多く、そういった学生を確保しておきたいと考えるからです。

 

インターン重視の採用が色濃い海外の就活事情

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日本よりも早い段階からインターン制度が普及しているアメリカにおいては、インターン重視の通年採用が基本です。

つまり、日本のような新卒一括採用はほぼないと言っていいでしょう。

アメリカではインターンをするために推薦状が必要だった頃があるくらい、インターンの重要度が高く、実務経験がなければ就職できないと考えられているんです。

日本の学生が就職活動の一環だと考えているのに対し、アメリカでは希望職種に就くため入社するまでにスキルを一定レベルまで引き上げることを目的にしているので、キャリア志向がとても高く、インターンはもはや当たり前と言っても過言ではありません。

また、もし仮にインターン経験のない学生が企業に応募したとしても、不採用になる確立が非常に高く、むしろ採用されることは稀。

それは、インターン経験がない人=スキルがなく即戦力にならない「役立たず」だと判断されるからです。

スキルは誰かに教わるものではなく、自主的に身につけるもの、という考え方がベースにあるアメリカやイギリスでは、1から10まで教えないとできない人にコストをかけるよりも、実務経験が豊富で優秀な人材を採用した方が企業にとって有益だと捉えています。

就活成功への道にインターンは必須

社内の実情、職場のリアリティ、企業と自分の価値観がマッチしているのかを知る面においても、就職活動の一環として捉えている学生は多いのが現状です。

しかし、インターンを直接採用している企業が増えている今、ただインターンに参加するとう「経験」を残すだけでは考えが甘いのかもしれません。

現場に行ったら、自分が将来何をやりたいのか、必要なスキルは何なのか、実務経験を伸ばすためには何が必要なのかをより深く頭で考え、それを行動に移す姿勢が大切なのです。

そして、そういった仕事に向き合うひたむきさが評価され、採用につながります。

もちろんインターンと採用を切り離している企業もありますが、少なからずインターン経験が採用への近道になるのは確かなようです。

学業との両立が大変だとは思いますが、こうした時代の流れに合わせてインターンである程度経験値を積んでおかなければ、取り残されてしまうかもしれません。

インターン参加で不利になることはないので、積極的に参加して自分の居場所を確保しましょう。