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インターンの志望動機の書き方
就活に限らずインターンシップを始める際、困ることってありませんか?
例えば、志望動機の書き方とか。
なぜこの会社を選択したのか、働きたいと思ったのか、自分の強みをどう生かしたいと考えているのかなど。
志望動機は必ず書かなければいけない項目です。
企業の応募選考を勝ち抜くためには、納得してもらえるような志望動機の書き方が大切です。
そこで今回は、インターンの選考で、必ず目を留めてもらえる志望動機の書き方をご紹介します。
採用者は志望動機で何をチェックしている?
企業の採用担当者たちは、応募者たちの志望動機を見て一体何をチェックしているのでしょうか?
本気度
志望動機を通して応募者たちの本気度を確かめているのです。
様々な業界、職種があり、星の数ほどある企業のなかからどうしてこの会社を選んだのか、ということは誰でも知りたいもの。
恋愛でもそうじゃありませんか?
何億人もの人間がいるなかで、恋人はなぜ自分を選んだんだろう?自分のどこを好きになったのだろう?ということは非常に気になるところです。企業側もそれは同じなのではないでしょうか。
インターンの入社が決まったからと言って、社員並みのスキルを求めたり即戦力となって働いてくれることを必ずしも望んでいるわけではありません。
志望動機を見ることによって、応募者たちの本気度がその後どう変化し成長を遂げるのか、といったやる気や熱意を知りたいのです。
企業の風土や社風とマッチするかどか
ここ最近、長期インターンに参加しそのまま新卒採用へと繋げる企業が徐々に増えてきています。
それは、インターンという採用を踏むことで企業の社風やカルチャーにフィットするかどうかを判断しやすいからです。
いくら熱意があって高いポテンシャルを持っていたとしても、そもそも社風に合っていなければ「思っていたのとなんか違った」「もっと割り切った人間関係で仕事ができると思った」などミスマッチで辞めてしまう可能性があります。
某メディアが行ったアンケートによると、インターンを経てからの離職率はかなり低いのだそう。
有給インターンが増えている昨今、応募者1人を採用するにあたって企業側は数百万ものコストをかけています。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、志望動機を通して求める人材と合致しているのかどうか、社風にマッチしているのかどうかを見極めているのです。
インターンの志望動機を書く時に手が留まる
こんなことってありませんか?「この企業で働いてみたい」そう思えるインターン先を見つけたけど、志望動機を記入する欄で手が留まってしまうこと。
ここで大切なポイントとなるのが、
・企業側がどんな人材を求めているのか理解できているか
・自分自身の強みをきちんと把握していて、企業への強い思いが感じられるか
・「この企業だからこそ参加したい」という意欲を感じてもらえるか
・自分自身の考えを自分の言葉で表現できているか
・志望動機の内容に一貫性があるか
という5つの項目をきちんと盛り込んだ書き方を強く意識することです。これらの内容をきちんと理解するためにどうすればいいのか、詳しく見ていきましょう。
徹底的な企業研究
「なんとなく面白そうだから」「興味がある分野だから」「社会人っぽさを味わいたいから」「大手企業だから」など、インターンを始める理由は人それぞれです。
しかし、ただ闇雲に志望動機を書いても、内容に一貫性がなく説得力に欠けてしまう可能性があります。
志望動機を書き進める前に、事業内容、ビジネスモデル、部署数、企業の規模、業績推移など、応募を考えている企業先についてありとあらゆる内容を徹底的に調べましょう。
すると、自ずとどんな人材を求めているのか、自分の強みを活かせるのかどうか、カルチャーがフィットするかどうかが見えてくるのです。
また、この企業研究を徹底するという行為は後に、クライアントの要望に応える、見極めるといった商談や営業などでもその知見が活きてきます。
自分の強みを理解する
自分の強みを組み込むことで、どれだけ自分がその会社に必要な人材なのかをアピールできる最大のポイントとなります。
企業研究を熱心に行い、企業先のどういった部分に惹かれ共感したのか。これだけでは志望動機が薄っぺらい印象になり、他の応募者たちと大差ないと思われてしまう可能性があります。
企業への共感を盛り込むと共に、これまで磨き上げてきたスキル、培った経験、スキルなど自分にしかない「魅力」を付加することでより印象に残る志望動機へと繋がります。
私自身企業の人事の方々から話を伺う機会が多くあります。
採用に関してのお話を伺うと、企業側は経験の有無や積み上げてきた実績よりも、「この人とだから一緒に働きたい」という人柄を重視しているという意見が多く聞かれます。
つまり、自己分析がきちんとできれば企業との相性をはかれるのです。
単に企業を志望した動機については、その後の面接でいくらでも話せます。
志望動機を見た人事の人たちから「もっと話を聞いてみたい」「直接会って話をしてみたい」そう思ってもらうことが大切なのです。
目的を明確にする
今後の就職活動の参考のため、成長機会を得るため、スキルや実績を蓄えてビジネスチャンスを広げるためなど、目的は人によってバラバラです。
どれが良い悪いというわけではありません。
しかし、なぜその企業を選びそこで自分は何を学びたいのかといった目的は、きちんと明確にしておく必要があります。
インターンに参加して何を学びたいのか、そこで得た知識や知見を今後の将来にどう繋げて活きたいのか、という目的がはっきりしていれば、企業や職種を絞りやすくなります。
また、自分が思い描くキャリアビジョンを再認識できるきっかけになるほか、より説得力のある志望動機に結びつくのです。
ここまでお話した「企業研究」「自分の強み」「目的」については、紙に書き出してアウトプットすることで、頭の中が整理されて説得力のある志望動機を書きやすくなります。
インターンに応募する時の志望動機の書き方
それでは早速、インターンの志望動機の例文をいくつかご紹介します。「志望動機についてどう書けば良いのかわからない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
例文1
私は○○の仕事に大変興味があり、貴社のインターンシップに参加し○○の業務をより深く理解したいと考えております。
もともと○○に興味があり現在、○○学部に在学しており、ゼミでは○○を専攻しております。
多くのゼミに参加して○○について学んでいくなかで、○○の重要性を実感し将来は○○として働きたいと考えるようになりました。
しかし、実際に業務を経験したことがないため、職場ではどのような業務を行っているのか。働く上でどのような能力が求められるのか。ということが見えない状態です。
貴社の「一流の○○になるための仕事を体験できる」という募集内容に興味を持ちました。そこで、実際の職場の業務を通じて雰囲気を体感しながらスキルを習得したいと考え、この度応募いたしました。
例文2
私は○○に興味があり、インターンシップを通じてより多くの○○を学び理解を深めたいと思っております。
学生時代、○○に留学し○○な経験をしたことがきっかけで、○○という仕事に興味をもちました。
貴社のインターンシップの募集を知り、○○という企業理念に大変共感しました。
○○についての理解を深めながら、実戦型で業務にあたりながらコアスキルを学べるという点に魅力を感じ、ぜひ体験させていただきたく応募しました。
留学経験を活かしながら、貴社のインターンシップを通じて、○○業界についてより深く、より広く学びながら、ビジネススキルを磨いていきたいと考えております。
例文3
私は現在、大学では○○についてを研究しております。
研究に没頭するあまり、寝食も忘れて泊まり込みで研究をすることもあります。しかし、そうした日々の努力の甲斐あって、研究結果をまとめた論文は学内賞をいただくことができました。
しかし、研究室にこもりっきりで他者との交流が少なく、基本的なビジネスの常識やコミュニケーション能力に欠けているかもしれない、と自分に足りない部分があることは事実です。
貴社の募集要項を拝見し、様々なプロジェクト進行や企画に積極的に参加できる、ということを知りました。
そこで、貴社のインターンシップを通じて、多くの社員の方々と積極的にコミュニケーションを取りながら円滑に業務を進めていきたいと考えております。
また、社会人として恥ずかしくない基本的なビジネススキルを強化していきたいと考えております。
志望動機を書く時に気をつけたいこと
先ほどお話をしましたが、インターンを受け入れる企業側はあなたがどんなスキルを持っているか、今までの実績がどうかではなく、やる気を見たいと考えているのです。
自分ならではのオリジナリティを盛り込む
「以前からこの業界にとても興味があり貴社を志望しました」「貴社でのインターンシップを通じて働く意義を学びたいと思いました」などの志望動機は、正直ありきたりで採用者たちの目に留まる可能性は極めて低いでしょう。
自分のこれまでの経験、考え、これから学びたいことを意味付けし、あなただけにしかないオリジナリティを盛り込み、志望動機と関連付けることが大切です。
内容に一貫性を持たせる
「ここだ!」と思った企業でインターンをしたいあまり、志望動機がひっちゃかめっちゃかになってしまっては、一貫性のない内容となってしまいます。
「結局うちの会社で何をしたいのかわからない」「何が言いたいのかわからない」と思われて候補者からはじかれてしまう可能性もあるでしょう。
目的を明確にして採用者に自分をどう売り込みたいのかを最初に考え、ストーリー性を持たせた書き方を意識してみてください。
採用者の目に留まる志望動機を意識しよう
「昔から興味のある業界だった」「貴社の企業理念に共感したため」「成長機会を得たい」などのありふれた志望動機では、内容が薄くなりがちです。
応募先の企業について徹底的に研究し、自分の持つ強みをどう活かせるのか、インターン先で何を学びそれを今後どう将来に結びつけるのか。
これらを盛り込みながら順序立てて書くことで、採用者の目に留まる「会ってみたい」と思わせる志望動機が完成します。
他者との差別化をはかり、「もっと話を聞いてみたい」と思わせるような志望動機の書き方を意識しましょう。