面接って何分前に行くべき?遅刻しそうな時の正しい伝え方とは?

面接官と応募者
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面接は何分前にいくのがベスト?

携帯をいじる女性

面接当日、何分前に会場に到着するのがベストだと思いますか?

電車やバスの遅延など、思わぬアクシデントに見舞われて遅刻なんてことになったら、「時間管理ができない」「社会人マナーがなっていない」と採用担当者にマイナスイメージを与えてしまうかもしれません。

また、余裕をもって家を出て面接会場に着いたら自分以外の就活生たちはとっくに会場入りしていた、、、なんて経験ありませんか?

早すぎるのも遅すぎるのもよくないと言いますが、一体何時に到着していればいいのでしょうか。また、もし仮に遅刻しそうになった場合の企業への連絡方法についてもお話します。

面接は何分前に行くべきなのか調査してみた

英語 就職

面接会場には集合時間の何分前に到着しているのが一番良いのか。年間、数百人もの採用に携わる企業の人事担当者に聞いてみました。

Q. よろしくお願いします。

A. はい、お願いします。

 

Q. 早速本題に入りますが、面接会場には何分前に着いているのがベストですか?

A. 5分前には受付を済ませておくのがベストです。会場到着時刻は、企業から指定された時間の10分前に着くのがいいでしょう。

そして到着したらまず最初に受付を済ませ、いつでも面接を受けられるくらい時間に余裕を持って行動することが大切です。

 

Q. もし開始予定時刻の30分前に着いた場合、早めに受付を済ませても問題はないですか?

A. 他の応募者の面接の最中だったり、待機部屋が空いていなかったり、準備が整っていなかったりというケースが結構あるので、来社があまりにも早すぎるのは正直迷惑に感じてしまいます。

そうしたこちらの兼ね合いもあるから、早く着きすぎてしまった場合は近くの喫茶店で時間を潰すなり下見を済ませておくなりして、5〜10分前に来社するのが好ましいです。

 

Q. もし開始時間に遅れてしまった場合は不採用になりますか?

A. 必ずしも不採用になるとは限りません。遅刻するかもしれないという事前連絡がなかった場合は別ですが。

急な発熱による体調不良や交通機関のトラブルで遅れる場合、それは致し方ないことです。誰にだって想定外のトラブルというのはありますから。

とは言っても面接は、今後の人生を左右するかもしれない大事な日であることは間違いないので、常に時間に余裕を持った行動を心がけたいですね。

Q. ありがとうございました。

バイトの場合

バイトの面接の場合も上でお話があったように、約束時間の5〜10分前にはお店に到着しているのがベストです。

「早く着きすぎたから早めに行ってお店で待たせてもらおう」という人がいるかもしれません。しかし、面接担当者は応募者が来るまでの間、別の用事で外に出ていたり、他の業務にあたっていたり、打ち合わせ中だったりと、常に面接を始められる状況にあるとは限りません。

お店側への迷惑となる可能性もあるので、近くのコンビニ、書店、カフェで身だしなみをチェックするなどして時間をうまく調整しましょう。

新卒社員の場合

面接会場には5〜10分前に着いている状態にしましょう。

「余裕を持って30前には到着していた方が好印象かな」と考えているようであれば、それは避けた方がいいです。

別の応募者の面接の最中、打ち合わせ、商談、社内の会議など別の仕事をしている可能性もあります。

企業・人によっては「配慮がない人」「時間にルーズな人」とマイナスに捉えられてしまうケースもあるのです。

また大企業の中には「○○会館」「○○ホール」「○○第2会場」など、会場が細かく指定されている場合は迷子になってしまうこともよくあります。

面接に限らず遅刻は厳禁です。面接会場には余裕をもって30分前には着くようにし、カフェや会社のロビーで時間を潰してリラックスタイムにあてましょう。

転職の場合

転職の場合も同様です。5〜10分前には来社し、受け付けを済ませておきましょう。企業側から「15時に弊社にお越しください」と連絡があったら、15時が面接の開始時刻です。

面接担当者は、通常業務のスケジュールを調整して面接の時間を設けてくれています。応募者の中には張り切って30分前に来社する人も多くいるようですが、到着時間が早いからと言って採用に有利になるとは限りません。

企業側の事情も配慮し、5〜10分前に到着できるように時間をうまくコントロールしてくださいね。

結果、5分前に行けばいい

リクルートスーツを着て座っている3人

バイト、新卒、転職どの場合も、約束時間の5分前には受け付けを済ませいつでも面接を受けられる状態にしておくのがベストです。

もし土地勘に自信がなくて迷ってしまう心配がある人は、30分前には会場の最寄駅に着いて下見を済ませておくといいでしょう。

残りの時間で近くのカフェでお茶をしながら時間を潰したり、コンビニのお手洗いで身なりをチェックするといった具合に、ほっと一息ついてから面接会場に向かうといいですよ。

時間にルーズなのは致命的

これまで面接会場に到着する時間についてお話してきましたが、就職活動を行ううえで時間管理の徹底は常に意識しましょう。

時間管理は社会人にとって基本中の基本。あなたが今後就職したら、朝からメールの確認、会議室の確保、外部との打ち合わせ、営業、資料提出の締め切りなど常に時間と隣り合わせの環境で働くこととなります。

つまり、面接担当者たちはそうした状況の中で面接スケジュールを回しているわけです。来社が早すぎても企業側への配慮に欠けると思われ、さらに遅刻はいち社会人として常識がなっていないと捉えられてしまいます。

「30分前には着いておこう」くらいの余裕をもって、時間に対してシビアに考えたいもの。もしあなたが遅刻常習犯の場合は、常日頃から少し早すぎるかなくらいの行動を意識してみてください。

これだけは避けたい言い訳

走る女性

寝坊、体調不良、交通機関のトラブルなど理由はどうであれ、遅刻は遅刻としてみなされます。

「もし不採用になったらどうしよう」と不安になるのは当然ですが、採用担当者には遅刻の理由をきちんと話すべきです。しかし、調べて見るととんでもない言い訳をしたツワモノがいました。その実例をいくつかご紹介しましょう。

連絡先がわからなかったので、、、

万が一の状況に備えて、応募企業もしくは採用担当者の名前と連絡先はメモしておくのが常識です。しかし面接開始時刻を過ぎてから「遅刻するかもと思ったんですけど、連絡先がわからなかったので遅れてしまいました」などと子どものような言い訳をした人が存在します。こうした言い訳は、「ただやる気がないだけだ」とすぐに見抜かれてしまうでしょう。

腕時計が壊れていて時間がわからなかった

面接に遅れたことを何かのせいにしている時点で、すぐに嘘だとバレます。仮に本当に腕時計が壊れていたとしたらスマートホンを見る、近くのコンビニに寄るなどして、いくらでも時間の確認はできるはずです。そもそも本当に腕時計が壊れているのであれば、それは単なる準備不足でしかありません。

年間○百人の人たちを見てきた採用担当者たちからすれば、こんな薄っぺらい嘘はすぐに見抜かれてしまいます。あれこれ言い訳を並べたり嘘をつくよりも、素直に話した方がよっぽど潔いのではないでしょうか。

正直に遅刻の理由を言えば合格する場合も

急な体調不良、寝坊、電車・バスなど交通機関のトラブル、家族の不幸など理由はどうであれ、「大切な日に遅刻するなんて終わった、、、」と肩を落としてしまう人が多いのではないでしょうか?

しかし、変に嘘をついて遅刻した言い訳を並べても担当者はすぐに見抜きます。むしろ正直に理由を話すことで、却って好印象につながる場合もあるんですよ。

その時のポイントは「遅刻は絶対にやってはいけないことだと理解している」という姿勢をアピールし、誠意をもってきちんと“謝罪”することです。実際にこんなことが実例があります。

熱意に心を打たれた

「数年前、5分遅れて面接会場に来た人がいたんです。理由は人身事故による遅延だと言っていましたが、正直こんな大事な日に時間管理もできないなんてありえないと感じていました。しかし、彼は人事への事前連絡が迅速で、申し訳ありませんでしたと何度も僕ら面接官に謝罪するんです。時間管理の甘さを反省し、諦めずに食らいつくその姿に熱意を感じて採用を決めました。入社後彼は、仕事への取り組む姿勢や結果が評価され、現在はチームマネージャーとして活躍しています」

繰り返しになりますが、時間管理は社会人にとって基本中の基本です。けれどよく考えてみてください。面接官と言えど相手は人です。遅刻した理由を正直に話して謝罪すれば、“素直でまっすぐな人”好意的に受け取ってもらえて、それが採用につながるケースだって存在します。

下手に嘘をついてもバレてしまいます。変に言い訳するのではなく、誠意をもってきちんと謝罪しましょう。

遅れる場合は電話で連絡を!

電話をかける女性

明らかに遅刻するとわかった時点で、すぐに企業の採用担当者に連絡をしてその旨を伝えましょう。

電話だと言いにくいからメールで済ませたい気持ちもわかりますが、面接当日は通常業務のほか、スケジュール管理や進行などで慌ただしく動き回っています。

面接日程に関してやり取りした際、メールの署名欄に記載されている人事担当者の名前、電話番号はスマートホンのメモに控える、またはアドレス帳に登録しておき、すぐに連絡できる準備をしておくことが大切です。

遅刻の連絡を入れる際の伝え方について下記にまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

採用担当者:「お電話ありがとうございます。●●でございます。」

あなた:「お忙しいところ恐れ入ります。私、本日○○時より面談のお約束をいただいております、○○(氏名)と申します。採用担当の□□さまはいらっしゃいますか?」

採用担当者:「はい、採用担当の○○です。どうされましたか?」

あなた:「大変申し訳ありません。現在○○駅にいるのですが、人身事故の影響で電車が遅延しており、お約束のお時間に○分ほど遅れてしまいそうです。御社への到着が○時○分になる見込みです。直前のご連絡となってしまい本当に申し訳ございません。現在御社へ向かっておりますが、予定時刻を過ぎてしまっても面接を実施していただけますでしょうか?」

採用担当者:「わかりました。気を付けてお越しください」

あなた:「ありがとうございます。急いでまいります。それでは失礼いたします」

親切な企業もあれば、「今回はご縁がなかったということで、、、」と断られてしまうケースがあります。そうした場合はここで引き下がらず、先ほどお話したように全力で謝罪して食らいつき熱意を伝えましょう。

場合によっては「話だけでも聞こう」と面接の機会を与えてもらえ、「根性があってなかなかいいじゃないか」と採用をもぎ取れるチャンスだってあるんです。

到着が早すぎるのもだめ

時計を見る男性

ここまで遅刻は厳禁、社会人として最低限のマナー、時間に対してシビアになろう、30分前には最寄駅に到着していようと繰り返しお伝えしてきました。

しかし、会社近辺に早く到着したからと言って約束時間の20分以上前に来社してもいいか、と言うとそうとも限りません。

採用担当者たちは、面接会場となる会議室の先約、前の応募者の面接中、待機場所の確保など当日の面接スケジュールを組み込んで行動しています。

もし就活生たちの来社が指定した時刻よりも何十分も早まった場合、会場の準備や新たな待機場所を設けるなど設営の面で問題が生じてスケジュールが狂ってしまうんです。

面接当日、採用担当者たちは分単位で時間を刻みながら動いているため、「配慮がない」「非常識」などとマイナスの印象を与えてしまうリスクもあります。

現地到着は30分前がオススメ

カフェでリラックスする女性

いくら時間管理に気をつけていても、いつどこで何が起こるかわかりません。

電車やバスの遅延を見越していつもより早く家を出て、約束時間の30分前には面接会場周辺に着いている状態がベストです。そして、面接会場を確認しておくといいでしょう。

「○○駅から徒歩5分」と書かれていても初めて行く場所は迷いやすく、会場を見つけるのに時間がかかってしまう場合があるからです。

カフェでリラックスして面接に挑むのもあり

会場近くのカフェに入ってコーヒーを飲みながら音楽を聴いたり、読書をしたり、雑誌を読んだり、面接のシミュレーションをするなどしてリラックスする時間を作るといいですよ。

面接を目前に控えて緊張してしまうのは誰でも同じです。ほんのちょっとでもこうした時間を過ごすことで、精神的なゆとりができて落ち着いた状態で面接に挑めます。

最後にお店を出る前にお手洗いで身なりを整えたら、面接会場に向かいましょう!

会社説明会でも5〜10分前に到着しよう!

面接のみならず、会社説明会の場合も開始時刻の5〜10分前には会場に入りするのがベストです。

何度も言うようですが、会場の準備、来場者リストの確認、当日の進行状況の再確認など企業側は綿密なスケジュールを見て行動しています。早すぎる来場は企業の迷惑になりかねません。

こうした点も考慮し、会場には早くても10分前、遅くとも5分前には到着できるよう余裕をもった時間管理を心がけましょう。

面接の到着時間は10分前がベスト!

笑顔の女性

新卒社員、転職、バイト、会社説明会どのケースにおいても、約束された時間5〜10分前の来社がベストだと言えます。

人身事故による運転見合わせや遅延など、不測の事態に備えていつもより早め早めの行動を心がけ、30分前には最寄駅に到着しているようにしましょう。

また、もしも遅刻するかもしれないと感じたらすぐさま採用担当者に連絡を入れ、正直に遅刻の理由を伝えましょう。きちんと謝罪し誠実な姿勢を見せれば、熱意が買われて採用につながるケースもあるんですよ。

早く到着し過ぎてしまったら会場の下見をする、近くのカフェで音楽を聴く、本を読むなどして気持ちを落ち着けてから面接に挑みましょう。時間に余裕が生まれるだけでも緊張が和らぎますよ。