面接で必ず聞かれる、失敗談に関するエピソードは答え方次第で就活を制する!?

登山
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面接で「失敗談・失敗から学んだこと」を聞かれたら?

面接

面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問のひとつに「挫折経験や失敗経験を教えてください」あるいは「これまでで、もっとも悔しかった経験について教えてください」というものがあります。

この質問に対してただ失敗談をそのまま話すだけだと、良い印象はもたれないかもしれません。失敗談をプラス評価に繋げるコツは、この質問の意図をきちんと理解しておくこと。ということで今回は、自身の失敗談について質問されたときのベストな答え方を例文付きでご紹介します。

面接官が挫折経験を聞く理由とは?

インターン

そもそもなぜ、面接官は応募者に対して挫折経験、失敗経験、悔しかった経験などについての質問を投げかけるのでしょうか。

打たれ強さを知りたい

人生に挫折はつきもの。けれど、辛い経験をするたびに落ち込んでばかりいては、これから長く続く社会の中ではいきていけません。楽観的すぎるのもそれはそれで良くありませんが、何事にもくじけない鋼のような心が必要です。

失敗に対してどう向き合ったのかを知りたい

笑顔の女性

この質問を通して、応募者のメンタル・タフネス(心の強さ)を確認しています。ストレス社会と呼ばれている昨今、馬が合わない人がいたり、仕事を思うように進められなかったり、さまざまな悩みが発生します。

ここで重要なのは、その苦しい状況から逃げ出さずに向き合うこと。「過去の一番の失敗談」を聞くことで、失敗から立ち直る力がどれだけあるのかを知ろうとしているのです。

失敗を乗り越える力を見たい

ただ失敗経験があるというだけではあまり強いアピールにはなりません。一番大切なのは、失敗をどう乗り越えて何を学んだのか、ということです。

誰にでも失敗はあるものですが、失敗を失敗で終わらせる人と、失敗から得た学びを次に生かそうとする人とでは、明らかに後者の方が成長できます。仮に仕事でミスをしてしまっても、何が原因なのかを追求する問題解決能力があれば、会社でも長期的に活躍してくれるはずだと、面接官は考えているのです。

「失敗談」を魅力的に話すコツ

面接で「挫折経験や失敗経験を教えてください」と言われた場合、一体どのように答えるのが正解なのでしょうか?下記のポイントを盛り込み、失敗談をプラスに繋げましょう!

「失敗から立ち直った経験談」を話す

ありがちなのが、「◯◯をしてしまったことがあり、とても後悔しています」と単なる失敗談で終わらせてしまうこと。質問で問われているのは、あなたが失敗から立ち直る力についてです。

したがって、ただ失敗してしまった経験を話すのではなく、「失敗をしてしまったけれど、そのときの経験を現在に活かして成長した、という経験を話すようにしましょう。大きな失敗から立ち直った人の話は、面接官の心を惹きつけます。

具体的な改善策を伝える

男女

失敗から立ち直るためにおこなった具体策について、順序立てて丁寧に話しましょう。このとき、具体的なエピソードを盛り込むことにより、「失敗と向き合いながら自分で乗り越えていける人」と思ってもらえるほか、問題解決能力のアピールに繋がります。

失敗談から得た学びを盛り込む

話の最後は、失敗談から得た学びをきちんと伝えることがとても重要です。繰り返しとなりますが、面接官はあなたが経験した失敗談よりも、その出来事とどう向き合い、乗り越えたのかを一番知りたいと思っています。失敗の内容はほどほどにし、改善策や学んだ成長点についての話をを厚めにしましょう。

レベルの低い話は控える

飲み会

いくら失敗談が主体ではないといっても、あまりにレベルの低い失敗談を話すのは避けてください。「単位が取れず悔しかった」「バイト先でミスをして店長に叱られた」などのあきらかに自分の怠慢によるものや不運によるようなものはそもそも失敗とは言いません。

失敗というのは、方法や目的を誤ってしまい、良い結果を得られないこと。つまり、何らかの軌道修正により成功可能なエピソードを話すことで、あなたに可能性を感じてもらうことができるのです。

失敗談からアピールできる長所とは?

スマホをいじる女性

挫折や失敗談は、話し方次第で自己PRできる絶好のチャンスです。一体、どんな部分を長所としてアピールできるのでしょうか。

粘り強さ

挫折から立ち直ることができるハートの強さは、十分な長所です。どんなことがあっても決してへこたれない粘り強さは、今後の社会人人生において強い武器になるはずです。

切り替えの早さ

ひまわりと空

過ぎてしまったことにずっととらわれていては、前に進めません。「この経験を次にいかそう」と気持ちを切り替えられる気持ちがとても大切です。気持ちの切り替えの早さは、あなたのフレキシブルさをアピールできるポイントになります。ただ、思慮が浅いと思われないよう注意は必要です。

分析力

なぜ失敗してしまったのか、原因を正確に分析できる観察力の高さは、社会人になってから必ず役に立ちます。失敗を失敗のままで終わらせず、何事にも疑問を持てることは一朝一夕で簡単に身につくものではありません。

問題解決能力

通話中の男性

二度と同じ失敗を繰り返さないためにはどうするべきなのか、何が必要なのか。問題を解決しようとする力は、あらゆるビジネスシーンで役に立ちます。「なぜだろう」ではなく「どうすれば」と考えられる思考力は、目標を実現するために必要な考え方です。

面接で、失敗経験について質問されたときの的確な答え方

面接

上でお話したポイントを踏まえ、失敗談や挫折経験について聞かれたときの的確な答え方について例文をご紹介します。「どう答えればいいのかわからない」と悩んでいる就活生はぜひ、参考にしてみてください!

例文

私は高校時代、バスケ部の部長でした。部長になってからはじめての夏の大きな大会で、結果は3位と振るいませんでした。地区大会優勝を目指していたにもかかわらず、これまで先輩方が5年連続で優勝した記録をストップさせる結果となってしまいました。試合後にコーチから叱責を受け、チームメイトに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

ですが、「また次頑張ろう」と声を掛け合うチームメイトの姿を見て、このままくよくよしてはいけないと考え、部員ひとりひとりと現在の問題点について話し、改善を図ることにしました。

ヒアリングの結果、チーム全体で声掛けができていない、各ポジションでミスをリカバリーできていない、などさまざまな原因があることがわかりました。基礎練習のほか、他校との練習試合の回数を増やし、どんなときにミスが起きるのかを分析しては改善する、という方法を何度も繰り返し、遠征試合にも積極的に参加するようにしました。

こうした練習を積み重ねて迎えた次の地区大会では見事優勝し、続く県大会でも優勝という成績を収めることができました。高校時代に一度大きな挫折を経験したことで、常に自分自身やチーム全体の行動を客観視して問題を分析し、改善する力が身につきました。

貴社での勤務においても、そのときの考え方を貫き、挫折を経験しても自力で状況を打開して目標達成に努めたいと思います。

 

挫折や失敗談を自己PRに繋げよう!

メモをとり将来の目標を決める女性

生きていれば、誰でも失敗はあるもの。「失敗は成功のもと」ということわざがあるように、失敗をしても改善していけば必ず成功に繋がります。失敗を失敗のままで終わらせず、自分の長所としてうまく活用して自己PRをしましょう!

【編集:岡冨 りさ】