人事担当者に聞いた!面接官にウケる履歴書の趣味の書き方って?

料理
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人事の事の心をわしづかみにする趣味って?

就活で必ず提出する履歴書やエントリーシート。志望動機はもちろんのこと、趣味や特技の欄も必ず記入しなければなりません。しかし、ここで発生するのが、どんな趣味を書けばいいのかわからないという問題。もし、趣味があったとしても、それを本当に書いていいのか迷ってしまうことってありませんか?実は、企業の人事たちの心をわしづかみにする趣味というものが存在します。一体どんな趣味なのでしょうか?非常に気になりますね。早速、みていきましょう!

履歴書の趣味欄の役割とは?

面談

読書、海外旅行、語学、映画鑑賞、料理など人それぞれ趣味があると思います。書いた内容が人事担当者の心に響かなかったからと言って、それが合否の判断基準になるわけではありません。では、人事担当者たちは、一体何を見ているのでしょうか?

素のあなたを知りたい

趣味にはその人となりが現れます。例えば、読書が趣味の人の場合は、物事を思考するのが好きで独自の世界観を持っているとか、旅行が趣味だという人の場合は、知的探究心や好奇心が旺盛でバイタリティにあふれているなど。面接での質問ではわからないことを、趣味を通してあなたの本来の姿や素の状態を読み取ろうとしているのです。

強みを知りたい

スーツ姿の男性

料理の趣味という場合は、手際や要領が良く、時間を管理する力に長けている人が多いという特徴があります。それを仕事に置き換えたとき、要領がよければ生産性が上がり、時間管理の能力があれば自発的にスケジュールを組み立てられますよね。そういった部分は自分では自覚していなくても、強みだったりするもの。人事担当者たちは、その人の強みを知りたいと考えているのです。

熱意があるかどうか

何か熱中できるものがあると人は、まわりの人が驚くほどの集中力を発揮することがあります。何か打ち込めるものがあると、批判的思考力が高まり「できない原因はなんだろう」「より良くするためには何が必要だろうか」と問題を自分で分析、実行、解決する力が自然と身につくもの。また、熱意がある人は途中で投げ出したりせず、自分の問題点と取り組む姿勢があるため伸び代が期待できるのです。

気力、体力があるかどか

トートバッグを持つ男子

社会に出れば、理不尽なことがあり悔しい思いをすることだってあるはずです。また、部署の新たなプロジェクトに参加した場合は社員と同じレベルでのスピード感が求められます。最高のパフォーマンスをするためには、粘り強いメンタルや健康を維持できる体力が必要不可欠です。趣味の種類にもよりますが、スポーツと書いた場合はまさにこれに該当します。

人事にウケる趣味の書き方

ノートとカップ

それでは早速、人事担当者に好印象な趣味の書き方をご紹介します。履歴書にいきなり書き始めるのではなく、下記の内容を順番にたどりながら進めていきましょう。

趣味や特技を全てノートに書き出す

まず、紙とペンを用意し自分の趣味や特技を思いつくままに箇条書きします。読書、旅行、語学、音楽、ファッションなどなんでも構いません。とにかく頭に浮かんだもの全てを書き出すことで、自分の得意不得意が明確になります。文字にすることで頭の中が整理される、ということはよくあること。

私の友人の話で恐縮ですが、仕事を辞めて転職先が決まるまでの間、趣味だったアクセサリーを作ってネットで販売していました。すると、購入希望者が殺到して今ではそれが本職となっています。自分では単なる趣味だと思っていたものが実は強みになる、というケースは意外と多いのです。

応募先の企業が求めているスキルを書き出す

読書する女性

あなたがこれから応募する企業がどのような人材を求めているのか、じっくり考えてみましょう。コーポレートサイトを見て、企業理念を読むことです。企業経営者の願いや会社のビジョン、それに基づいた事業のミッションなどが細かく書かれています。

それらを読んで自分の中で一度かみ砕いてから、紙に書き出しましょう。これにより、企業がどんな人材を求め、スキルを必要としているのかが見えてくるのではないでしょうか。

具体性のある内容を盛り込む

人事担当者に刺さる趣味を書くためには、より具体的に書くことをオススメします。例えば、「趣味:読書(月30冊)」「趣味:映画(年間200冊)」など。よりリアリティを出すためには、数字を入れると効果的です。その方がインパクトがありますよね。また、人事担当者が映画好きだった場合「年間200本も映画を観るんですか。すごいですね。私も映画が好きなんですが、あなたはどんな映画が好きですか?」と質問が飛んでくる可能性もあります。いかに興味を持たせるか、ということが大切です。

実績をアピールする

手紙を書く女性

高校、大学時代に部活動をやっていたのであれば、どんな結果を残したのかを詳しく書いておくと尚良しです。「ランニング(高校時代にインターハイに2年連続で出場)」「野球(高校時代に甲子園の決勝に出場)」など。スポーツにおける成功体験というのは、「根性がある」「目的意識が高い」と好意的に受け取ってもらえる可能性が非常に高いジャンルです。また、ビジネスコンテストで優勝したなどの実績があるのであれば、より詳しく書きましょう。

履歴書で書きやすい趣味はこれ

面接

それでは実際、どんな趣味を書けば人事担当者に好意的に受け取ってもらえるのでしょうか?選考に関係がなくとも、人に気に入られるということは今後のビジネスにおいてとても大切なことです。

プログラミング

これは直接仕事のスキルに関わる趣味です。もし、エンジニア大学に在学していなくても、独学でプログラミングを勉強しているのであれば、仕事への熱量が評価につながるということもあるようです。また、Webデザインやアフィリエイトをやっている、という場合も「視座が高い」と好印象を抱いてもらえるでしょう。

例文

数年前より、独学でプログラミングを勉強しています。現在は、知り合いのシステムやプロダクトの開発を手伝いっています。HTMLやCSSから勉強を始めました。当初はエラーばかりでシステムの構築にはたどり着けませんでしたが、問題を検証してそれを試す。このPDCAの繰り返しを行うことで物事を分析する力が身につきました。

 

スポーツ

サッカーボール

スポーツは主に自己アピールとして活用できます。サッカーや野球、バスケ、バドミントンなど学生時代に打ち込んでいたスポーツを趣味として書くのもアリです。上でも触れましたが、スポーツをしていると成功体験だけではなく、スタメンから外される、2軍落ちなどの悔しさを味わう場面に遭遇することが多々有ります。そうした経験を書くだけで「この子ならどんなミッションもやり遂げてくれるだろう」と印象に残りやすいのです。

例文

小中高と12年間、サッカー部に所属していました。全国大会の常連高だったため、高校時代はほぼ練習に明け暮れていました。厳しいトレーニングや走り込みで鍛えられたので、体力と健康には自信があります。また、中学校時代にスタメン落ちという屈辱を味わったときは人一倍努力したため、どんな困難にも負けない根性はあると自負しています。

 

旅行

これは、人となりをアピールしたい時に使えます。旅行、ハイキング、ボルダリングなどアクティブ系の趣味を書いておくと、「ポジティブ」「フットワークが軽そう」「どんな人ともうまくやれそう」など社風とマッチするかどうかの基準になる場合もあるのです。特に、外部とのやり取りが多い営業職を目指しているのであれば、はつらつさが好印象となりビジネスチャンスに繋げられる可能性もありますよね。

例文

3ヶ月に1度、貯めたバイト代で海外旅行に行っています。知り合いもいない初めての土地に一人で行くことは、文化や言語の違いに触れるだけではなく新しい発見があります。ホテルや航空券の手配、交通手段や街の下調べなど、自分のスケジュールを管理する力が養われました。培った海外での経験を貴社でも活かしていきたいです。

 

絵画、音楽

ギターを弾く女性

独創性や想像力が必要とされるクリエイティブ系の業界では、自己を存分にアピールすると印象に残りやすいでしょう。「音楽が趣味でターンテーブルでレコードを聴いています」「日本の歴史に興味があり毎週末神社巡りをしています」などの一風変わった趣味は、人事担当者から興味を持ってもらえるかもしれません。

 

例文

私は人物画を描くのが好きで、中学生の頃から定期的に描き続けています。休日に遠出をしては、公園の砂場で遊んでいる子どもたちや農作業中の祖父母の様子をスケッチをしています。以前は鉛筆でのスケッチが中心でしたが、現在は水彩画にも挑戦してみようと思っています。

 

避けた方がいい趣味

雨粒

趣味は何でも書けばいいというわけではありません。就活で履歴書の趣味欄に書く時、下記の2つは避けましょう。

・ギャンブル(パチンコ、スロット、競馬)

・ゲーム、アニメ、漫画

ギャンブルを趣味欄に書いた場合、「お金にだらしがない」「計画性がない」といったマイナスな印象を持たれてしまうことがあります。また、中高年の面接官がまだ多くいる昨今、ゲームやアニメ、漫画を趣味にしている人に対して「根暗」「コミュニケーション能力が低い」「人付き合いが苦手」など偏った考え方を持っている人は一定数いるはずです。あまりいい印象は持たれないため、個人的な趣味と割り切り、当たり障りのない内容を書くよにしましょう。

空欄や特になしはNGなの?

これと言った趣味がない人もいるはずです。しかし、だからと言って空欄で提出するのだけは避けましょう。この空白が意味するものとは、「意思がない」「何も考えていない」「自分の強みを理解していない」ということ。履歴書に書いた趣味が採用に関係するわけではなくても、人事担当者の気分がだだ下がりするのは間違いありません。例え思いつく趣味がなかったとしても、必ず記載しましょう。

趣味がない場合はどうしたらいいの?

考える男性

それまで趣味がなかったのに、就活のために趣味を作ろうと思ってもなかなか簡単にできることではありません。空欄のまま提出するのもよくありませんが、ウソを書くのもNGです。それでは、趣味がない人がどうすればいいのか。まず、自分が日課にしていることを考えてみましょう。例えば下記のような内容です。

・毎朝10分間のウォーキング(健康管理のために、毎朝10分間家の近所をウォーキングしています)

・半身浴(毎日30分程度、半身浴をしてその日1日を振り返る時間を作っています)

・ウォーキング(健康管理のため、最寄駅の4駅手前で降りて徒歩で帰宅しています)

・毎朝掃除機をかける(毎朝、掃除機をかけて気持ちを切り替えています)

・アイロンがけ(気持ち良く1日をスタートできるよう、シャツを着る日は毎朝アイロンがけをすることが日課です)

・マラソン(週に1回仕事帰りに友人と皇居マラソンをしています。)

・カメラ(叔母から誕生日プレゼントにもらったデジタル一眼レフカメラで風景を撮影)

・水泳(運動不足の解消と健康のため、週に1回1時間スイミングスクールで水泳をしています)

・ドライブ(リフレッシュ法として、休日はナビを使わず地図も見ないで知らない土地までドライブしています)

・料理(一人暮らしをしているので、健康管理のために毎日自炊をしています)

 

趣味は箇条書きで書いても良い

趣味がいくつもあって書ききれないという場合は、箇条書きにしても問題ありません。ダラダラ書くよりも読みやすく、「多趣味で好奇心が強い人」「チャレンジ精神旺盛な人」だと好印象を持ってもらえることも。趣味を書くときは、わかりやすく簡潔に書くことを意識しましょう!

人事担当者に聞いた!「こいつは違う!」と思う趣味はあるの?

どんな趣味を書くと人事担当者は「こいつは違う!」と思ってもらえるのでしょうか?というわけで、人事担当者に直接お話を伺ってきました!

渡辺と申します。よろしくお願いします。それでは早速ですが、伊藤さんはどのような趣味に「お!」って思いますか?

そうですねぇ。これは僕個人の意見ですけど、趣味の内容ってそんなに関係ないと思うんです。

そうなんですか?

はい。趣味そのものよりも、その趣味を始めた理由だったり、熱中している理由だったり。始めた趣味を通して、どんな発見があったのかという中身の方が重要ですね。少なくとも僕はそう思います。

意味付けが大切ということですか?

そうですね。どれだけパンチのある趣味を書いていたとしても、中身がなくて「ただ好きでやってます」「熱中してます」だけだと意味がないと思いますよ。

確かに、「○○が趣味です!」って言われても「それで??」ってなりますよね。

趣味を持つことはとても大切なことなので、発見とか強みをプラスできれば面接官も「お!こいつは面白いな」って興味を持ってくれると思いますよ。

そうなんですね。趣味を通して学んだことはアピールポイントにもなりますもんね。お忙しいなか、誠にありがとうございました!

趣味を自己アピールにつなげよう!

趣味の内容が直接採用に影響するわけではないものの、企業にとっては応募者の人となりを判断するという目的があるんですね。ただ自分の好みを書き並べるのではなく、企業が求める人物像やスキルを下調べして、より具体的に書くように意識しましょう!