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自宅や大学で簡単に受けられるWebテスト
突然ですが、あなたはもうWebテストを受験しましたか?このWebテストとは、選考の際に実施されている採用テストのこと。
インターネットの普及に伴い、自宅でも取り組むことが可能な新たな採用システムとして多くの企業で実施されるようになりました。そもそも、このWebテストとは一体なんなのでしょうか?また、どういう目的でこのシステムを実施しているのでしょうか?
そもそもWebテストって何?
そもそもWebテストとは、その名の通りインターネットを使って受ける試験のこと。簡単に言ってしまえば、Web上での選抜。企業へのエントリー数が多ければ多いほど、Webテストを受ける回数は増えていきます。
エントリーしたあとに企業からメールが送られてきて、Webテストの受験やテストセンターのスコアを提出をする場合がほとんどです。
このWebテストには、SPIや玉手箱などさまざまな種類があります。一度は聞いたことがあるかもしれませんね。尚、どのWebテストを実施するのかは企業によって異なるため、事前の対策がとても大切です。
どんなテスト?
Webテストでは、主に、能力を判断する言語、英語、計数が一般的。このほか、性格や意欲をはかる性格テストがあります。エントリーした企業によっては科目が限定されることもあるようです。
一般的なWebテストでは、能力と性格、いずれのテスト科目もそれぞれの問題数は10~50問程度。能力テストが30分、性格テストが35分、トータルで65分など制限時間が決められています。
自宅や外出先でできるからと言って、ゆっくりダラダラ行えばいいというわけではありません。時間内で、いかにスピーディーにより多くの問題を解けるのかがカギとなります。
Webテストを実施する企業の目的とは?
なぜエントリーした応募者にWebテストの受験を求めるのでしょうか?その理由は、
・より優秀な人材を確保するため
・回答によってその人の性格を知るため
・適正を判断するため
一度に多くの応募があった場合、Webテストを行うことによってより優秀な人をまず選別しています。ひとりひとりと面接をするとなると、時間がかかって効率が悪いほか、担当者の他の業務が圧迫されてしまう可能性がありますよね。
ですが、事前にWebテストをすれば企業に合う合わないを割と簡単に判断することができるので、とても効率的な選考フローだと言えるでしょう。また、予めWebテストを実施することで、性格を判断したり、その人に一番合った業種や職種がなんなのかを判断することができるのです。
たとえば、問題を解いた数は少ないけれど正解率が高い人は、慎重に物事を進める技術者タイプ。反対に、問題を解いた数は多いけれど正解率が低い人の場合はスピード優先で行動力のあるタイプなど……。応募者の性格が、企業が求める人材に適しているかどうかの判断にも役立つようです。
よくあるWebテストの主な4種類
Webテストには種類があるというお話をしましたが、具体的な内容についてこれからご紹介します。
玉手箱
もっとも多く実施されているWebテストがこの「玉手箱」です。これは、主に総合商社や専門商社、証券会社、投資銀行など、正確性が求められる業界で行われる傾向にあります。
それゆえに多くの問題を解くよりも、1問1問を確実に解けるかどうかがポイントです。正確さだけではなくスピード感もある程度重要なので、正確性とスピードの両方を満たせるよう事前の準備が大切ですよ。
WEBテスティング
これは、SPIの自宅受検バージョン。問題の数は数百問にものぼります。出題範囲は応募者ひとりひとりによって異なり、能力と性格の両方を判断するスタイルです。
センターで受けるSPIと比べてみると、一から自分で解き方を考えて計算する入力形式の問題が多いので、数よりも1問1問を確実に解く正確さがとても大切です。
CUBIC
もともとはペーパーテストとして数々の企業で実施されてきた、Webバージョンのテスト。言語、論理、数理、図形、英語の5科目がありますが、どれを実施するのかは企業によってさまざまです。
ただ、残念なことに、このCUBICに関しては具体的な対策方法はなく、逆に素直な回答ができるかどうかがポイントになります。応募者に優劣をつけるのではなく、統計学的にどういったタイプなのか、仕事への意欲、ストレスへの忍耐力があるのかどうかを判断していると言います。
TG-WEB
非常に難易度が高く、馴染みのない問題が出題されるケースがほとんど。このテストを出題することで企業は、応募者をより選別しやすくしているのです。性格を分析する内容が充実していて、主にテレビ業界、出版社など人気の高い企業での実施が増えています。
Webテストで時間切れにならないコツ
先ほどもお話をしましたが、Webテストでは出題される項目ごとに制限時間が設定されています。ひとつの問題につまずいて、解くのに時間がかかってしまうと全問に答えられないまま時間切れになってしまいます。
問題を取捨選択しよう
解ける問題、わかる問題からどんどん進めていきましょう。いくら考えてもわからない問題につまずいていても、ただ時間だけが過ぎていってしまいます。
答えやすい問題を先にサクサク片付けておき、最後にわからなかった問題をじっくり解く。このように、問題を取捨選択をするという方法であれば、時間切れを防ぐことができますよ。
読解力を身につけよう
日頃から本を読み、問題の意図を理解する力を身につけましょう。出題されている問題の意図が分からなければ、要点をつかむことができないので解くまでに時間がかかってしまいます。問題の内容や意図を素早く理解する力を身につけ、時間内に解けるようにしたいですね。
問題集を買って繰り返し練習しよう
なんといっても一番のコツは、対策本を買って繰り返し練習することです。企業によってどんなWebテストが出題されるのか、どの科目がテストに出るのかはその時になってみないとわかりません。
エントリーする企業で頻繁に実施されているテストの種類を調べ、何度も何度も練習をすることでスムーズに問題を解けるようになりますよ。
Webテストを受けるときに気をつけることってある?
Webテストはインターネットで受験するもの。しかも、限られた時間の中で集中して行わなければなりません。したがって、パソコンの動作状況やネット環境など、サクサク動くかどうかは重要なポイントとなります。
Windowsに対応しているパソコンを選ぶ
Webテストはパソコンがないと受けられません。また多くの企業ではWindowsを使用しているため、アップル社の製品には対応していないものもあります。
画面が開かないといった動作トラブルが起こる可能性があるため、Windows対応のパソコンを購入するか、もしくはWindows対応のソフトを入れておく必要があります。
専用ソフトは家電量販店で3,000〜4,000円ほどで売られています。「Webテストが送られてきたけど開けなかった」ということにならないよう、前もって準備をしておきましょう。
インターネット環境は快適かどうか
インターネット環境が快適な場所で行いましょう。お昼や夜の時間帯は回線が混み合っている場合が多く、スムーズに動作を行えない場合があります。
ファイルが大きいと、正常にダウンロードできなかったり、エラーが出てしまったり、といったトラブルになりかねません。もし、自宅にネット環境がなくて外でテストを受ける場合は、学生ラウンジやカフェなど、サクサク快適に作業できる環境で行ってくださいね。
電卓やメモ帳、ペンを用意しておく
計算問題が多く出題されるため、電卓を用意してからテストに取り掛かりましょう。また、会場で行うペーパーテストとは違い、自宅で行えるため、辞書や参考書を使って調べて回答することが可能です。
ヒントとなる内容をメモしながらであれば、頭の中を整理しやすくなります。メモ帳とペンはパソコンの横に置いておき、与えられた時間を最大限に使って回答率をあげていきたいですね。
企業が求める人物像を把握しておこう
性格テストの場合、統計から「この学生はうちの会社に合う」「この学生は求める人物像と違う」など、応募者と企業の性格のマッチングを目的としています。
ただ闇雲に質問にこたえるのではなく、前もって応募する企業の社風や経営理念などを確認しておきましょう。そして、応募する企業が求める人物像にマッチするような回答を意識してみてください。
Webテストの途中でエラーが起きてしまったら?
Webテストの途中で、急に画面がフリーズしたり、エラー表示が出てしまった場合は、すぐに企業に連絡を入れましょう。自己判断で再起動をしたり、強制終了をしたりせずに、不具合が生じた場合は企業の採用担当者に電話をしてください。
Webテストは企業のパソコンで管理されているので、たいていの場合は途中から再開できるように対応してくれます。
中断した場合は再開できる?
エラー表示が出てしまったり、インターネットの接続が悪かったり、Webテストを途中で中断してしまった場合、再開は可能なのでしょうか?「タイムアウトしました」という表示が出て途中で切れたり、サーバーが落ちたりした場合は、企業の採用担当者もしくはヘルプデスクに電話をして事情を説明し、再接続が可能かどうか聞いてみましょう。
「中断したなんて言ったら、不快に思われて不採用になるかも……」と心配になってしまうかもしれませんが、大丈夫。受験期間を延期してくれたり、再度接続してくれたりする企業もあるため、前向きな姿勢がプラスな印象につながる可能性もあります。
Webテストはログイン制となっているので、数十分そのまま放置していると自動的にタイムアウトになるという仕組みとなっています。 長い休憩をはさんだ場合はタイムアウトになる可能性が高いので、一気に集中して時間内に終わらせましょう!
時間を意識して1問を確実に解こう
Webテストの種類や出題される科目は、企業によってさまざまです。企業の理念や求める人物像をあらかじめ把握しておき、インターネット環境やテストを受ける時間帯も意識しましょう。与えられた時間をフルに使って、1問1問を正確に解くことが大切ですよ。