内定式って何するの?服装は?持ち物は?内定式のあれこれを紹介!

内定式
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内定式は社会人になる第一歩

歩く

就職する前に多くの企業で内定式がおこなわれます。内定式にはその企業の代表取締役社長をはじめ取締役、人事部長など役員幹部らも出席することがほとんど。

したがって、服装や髪型はもちろん、常識的なマナーを心がける必要があります。そこで今回は全社員が出席する内定式でおこなわれる内容や流れ、地方から参加した際にかかる交通費についてもご紹介します。

内定式は入社の意思を確認するもの

登頂

(1)企業への理解をより深めてもらう

内定式では、まず社長や役員から企業の経営理念や将来の展望についてのお話があります。トップから直々に話を聞くことで、企業への理解をより深めてもらおうと考えているのです。

(2)内定者の入社意識を高める

内定通知書の授与や入社にあたっての契約手続きなどがあるため、「これからここで働くんだ」という実感を得ることができるというわけです。

(3)社員と内定者、内定者同士の親睦を深める

内定式の後半では、先輩社員との交流会や懇親会がおこなわれます。これから働く職場にはどんな人がいて、どんな業務を担当しているかなど、直接話を聞ける機会があるので、入社前の不安を取り除くことができるのです。また、一緒に働く同期との親睦が深まり、連帯感や結束力が生まれます。

内定式に参加するときの交通費は実費?

飛行機

首都圏内のケースを除いては、遠方から内定式に参加する場合、往復の交通費を会社が負担してくれることがほとんどです。また、内定式は朝から夜まで1日がかりでおこなわれるため、当日泊まる宿の費用も会社負担です。

チケット購入の際に一旦立て替えておき、あとから領収書を提出しましょう。ただし、空港までの移動にかかる費用は自己負担となるようです。もし交通費についてわからない点がある場合、内定式前に担当者に電話を入れて確認しておくことをオススメします。

内定式の主な内容と流れ

女性

社長、取締役、人事の挨拶

内定式の冒頭に、社長、取締役、執行役員、人事部長の順番で、内定者へスピーチがあることが多いです。寝ていたり、キョロキョロとよそ見をしていたりすると、その姿は壇上から見てかなり目立ってしまいます。

企業の経営理念やビジョンについてなど、役員から直々にリアルな話を聞くことができる機会はそうそうありません。メモを取りながらきちんと話を聞きましょう。内定が決まっているからと言って安心せず、真剣に耳を傾けてください。

内定授与式

内定式ので、多くの企業では内定者への内定書の授与をおこないます。 内定書を受け取ると「遂に自分も会社の一員になるんだ」という実感が湧くもの。内定書はとても大切な書類なので、折り曲げたり丸めたりせず、クリアファイルにしまって持ち帰りましょう。

書類手続き

書類

内定承諾書の提出、経費精算のほか、入社に必要な書類への捺印等、事務手続きも内定式で済ませる場合はほとんど。

当日必要なものに関しては事前にメールで共有されるため、筆記用具や印鑑の忘れ物がないよう前日にきちんと確認しておきましょう。ちなみに、シャチハタは不可な場合が多いので、認印を持っていない場合は前もって用意することも忘れずに。

入社までのスケジュール説明

人事部から、今後の大まかなスケジュールについての説明があります。具体的には、入社式までの過ごし方や身につけておくべき知識やスキル、配属先はいつ頃決定するのかなど、重要な情報の共有があります。

メモを取りながら話を聞くと、頭の中を整理しながらインプットできます。詳細については後日、メールで送られてくるケースが多いので、迷惑メール設定をしている場合は見逃すことのないように解除しておきましょう。

内定者の自己紹介

ビジネスシーン

企業によってさまざまですが、自己紹介の場が設けられていることがあります。ここで再選考がおこなわれるわけではないので、そこまで気負う必要はありません。しかし、内定式は、内定者や社員が一同に会する貴重な場です。

決められた時間内に要点をかいつまんで話せるよう、あらかじめ何を話すかは考えておきましょう。ここでインパクトのあることを話せると、「面白い奴がいる」と名前と顔を覚えてもらうチャンスにもなりますよ!

先輩社員との交流会

年代の若い社員との交流会や質疑応答の時間があります。自分と年齢の近い社員の話というのは非常に参考になるほか、特に優秀な人の場合はロールモデルになる場合が多いのです。

「入社までに身につけておくべきスキルや、経験しておくべきことはありますか?」や「どういったことを大切にしながら日々業務を進めていらっしゃいますか?」など、具体性のある質問を考えておきましょう。

内定者懇親会

立食

19〜20時を迎えると、内定者懇親会という名の食事会がおこなわれます。ブッフェ形式の立食スタイルが多いため、できるだけ同期とコミュニケーションをとり距離を縮めておきましょう!「この人は馬が合うな」「この人は機転が効くな」「コミュニケーションスキルが高い」など、同期のことを知ることができるチャンスです。

今後訪れる困難も一緒に乗り越えていく仲間には、自分から積極的に声をかけて親睦を深めておきましょう。ただし、学生ノリで一気飲みして酔い潰れたり、先輩社員に絡んだりして迷惑のかからないよう、節度を持ってお酒を楽しんでください。

ユニークな内定式をする企業もある

考える女性

上で紹介した内容が一般的な内定式の流れではあるものの、企業のなかには一風変わったユニークな内定式をおこなっているところもあります。

たとえば、某企業では野外炊事でのカレー作り、演劇鑑賞、先輩のヒストリービデオを放映、テレビ業界では芸能人を招いて盛大におこなうなど。ちょっと変わった内定式をおこなう理由は、非日常的な取り組みをおこなうことで、社員と内定者、内定者同士の意外な一面を知って、親交を深めるためです。

内定式当日に自己紹介をするときのポイント

スマホを見る女性

内定式でおこなう自己紹介は企業に改めて自分をアピールする絶好のチャンスです。好感を与える自己紹介のポイントをおさらいしましょう。

ハキハキと大きな声で話す

「◯◯大学△△学部◯◯学科の◯◯◯◯(名前)と申します」明るく元気に、ハキハキと挨拶しましょう。大勢の人の前で話すとなるとどうしても緊張してしまうものですが、固く苦しい挨拶は必要ありません。元気な挨拶は聞いていて気持ちが良いものですよ。

抱負を盛り込む

「私は大学時代に◯◯を頑張ってきました。その経験を生かして、この会社の売り上げに貢献したいと思います。精一杯頑張りますので、これからどうぞよろしくお願いいたします!」という具合に、自己紹介には今後の抱負も盛り込みましょう。「会社にとってこういう人材でありたい」という意欲を示すことで、役員や社員から好感を持ってもらえるはずです。

自己紹介のときに気をつけるべきこと

考える女性

自慢話

聞いている方は不愉快な気持ちになってしまうかもしれません。好意的に受け取る人は少なく、「ただ自分がすごいことをアピールしたいだけ」「生意気な学生だなぁ」と思われてしまう可能性があります。あまり気合を入れて自己PRをしすぎると、うっかり自慢話になってしまいます。

話が長い

自己紹介の時間の目安は1分。長くて3分です。会の進行の関係もあるため、ダラダラと話が長くなるとスケジュールが押してしまうほか、聞き手をイライラさせてしまうことも……。また、自分以外の内定者が自己紹介を控えているので、まわりへの配慮も考えましょう。話の長さよりも、話の質の方が需要です。

内定式にはどんな服装で行けばいい?

ネクタイを触る男性

冒頭でもお話をしましたが、内定式には社長や取締役、執行役員も出席する重要なイベントのひとつ。「内々定者を社員として迎え入れる」ための儀礼の場でもあるので、服装にも注意が必要です。

就活時に着用していたスーツ

就活のときに着用していたスーツで参加しましょう。シャツやブラウスにはアイロンをかけて、シワやよれのないものを着て行きましょう。お祝いの席だからと言って、カフスやネクタイピンを付ける必要はありません。あくまでも、ビジネスの場として捉え、新入社員としてフレッシュで清潔感のある服装を意識しましょう。

清潔感のある黒髮がベスト

男性は、サイドやえり足、前髪を短くしたショートカット、女性の場合は髪の長さにもよりますが、顔まわりを出して、肩につく場合は後ろでひとつにまとめたスタイルが無難です。

就活を終えて茶髪に戻す学生がいますが、チャラチャラした印象で清潔感に欠けてしまいます。内定式が終わるまでは、おしゃれを楽しみたい気持ちは封印し、社会人として常識的な装いを心がけましょう!

内定式は欠席してもいいの?

寝転ぶ笑顔が可愛い女性

よほどの事情がない限りは出席しましょう。絶対に参加しなければならない、と義務化されているわけではありません。しかし、参加することで先輩上司から有益な情報を得られたり、同期と親睦を深めたり、入社前に職場の雰囲気をリアルに知ることのできる絶好のチャンスです。

冠婚葬祭

どうしてもやむを得ない事情のひとつに冠婚葬祭があります。身内の結婚式やお葬式に参列しなければならない場合は仕方がないものです。

体調不良

インフルエンザや胃腸炎など感染性が高い場合、無理をして出席してはかえって周囲にウイルスを撒き散らし、集団感染につながってしまう可能性があります。体調管理も社会人として重要なスキルではあるものの、この場合は会社に迷惑をかけないよう欠席する方が良いでしょう。

ですが、欠席することも少なからず迷惑をかけることには違いありません。急に体調不良で休むことのないよう、日頃からきちんと自己管理を徹底するようにしましょう。

内定式を欠席する場合は必ず電話連絡を入れよう

スマホを持つ二人

やむを得ない事情でない限り、内定式には必ず参加しましょう。もし、急な事情で参加が難しくなった場合などは、速やかに企業の担当者に電話をかけてその旨を伝えましょう。また、今後どのようなフローを踏めば良いのか、担当者の指示を仰いでください。

内定式は社員や同期との親睦を深めるいい機会

社長、取締役、人事部長をはじめ全社員が一同に会する内定式は、企業が内定者との意思疎通をはかる機会でもありますが、内定者にとってもこれから働く上司や仲間と親睦を深めるための重要な場です。

両者にとってより良い機会となるよう、これから社会に出る社会人として恥ずかしくない言葉遣いや立ち振る舞いを心がけましょう!