新入社員のボーナスの平均相場って?いつからもらえるの?

ボーナス
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社会人になってはじめてのボーナス!

女子会

就職してしばらくすると、ボーナス支給への期待が高まるところ。ボーナスは一般的に7月と12月の年2回、会社からの特別賞与として支給されるものとされています。

しかし、実際いつもらえるのか、相場はどれくらいなのか、誰かに聞きたくても聞きづらいという人が多いのではないでしょうか。そこで今回は、新入社員のボーナス事情について解説していきます。

新入社員のボーナスってあるの?ないの?

お金がない

ボーナスとは、給料とは別に、主に正社員に支給される特別賞与のことで、7月と12月の年に2回支給されるのが一般的です。しかし労働基準法ではっきりと定められているものではないため、毎年必ず支給されるとは限りません。

そもそも、企業の就業規則や契約内容によって決められているものなので、ボーナスの制度自体がない会社も存在するのです。

ボーナスが支給されない場合もある

就業規則や契約内容に、特別賞与の支給があると書かれているはずなのに支給されないケースもなかにはあります。

反対に支給の要件について細かく書いてある企業もあれば、『企業の業績による』と少し曖昧に書かれているケースもあるので、「ボーナスの時期なのに、なぜかボーナスがない」という場合も起こりうるというわけです。

ボーナスっていつからもらえるの?

スマホをいじる女性

4月に入社した新入社員がボーナスをもらうことができる時期は、一般的には冬場からの場合が圧倒的に多いようです。企業によってさまざまですが、公務員の場合は入社したその年の夏にボーナスの一部を、冬場に満額(月給の2.5ヶ月分)をもらうことができます。

支給される時期は、一般的には夏と冬の年2回とされていて、民間企業と公務員ではボーナスの支払日には多少の違いがあります。民間企業では夏は6月下旬から7月上旬にかけて。冬は12月上旬。公務員の場合は夏は6月下旬で冬は12月10日頃という場合がほとんど。

「公務員はお給料が安定している」と言われている通り、公務員の場合は業績や景気に関係なくボーナスは支給されます。

もちろん、減額や増額というケースはあるものの、民間企業の場合は業績の影響を大きく受けるため、ボーナス自体「支払われない」という状況も十分に考えられるのです。

新入社員のボーナスの平均相場ってどのくらい?

お金

それでは、新入社員のボーナスの平均相場は一体いくらくらいなのでしょうか。平成26年に厚生労働省がおこなった「毎月勤労統計」の調査によると、1人あたりの冬の賞与の平均は37万7128円(入社2年目〜3年目)となっています。

しかし、会社の経営状況や業績によっても大きく変わるため、すべての企業にこの金額が当てはまるとは限りません。満額(月給の2.5ヶ月分)を受け取れるのは、大体は2〜3年目からとされています。

夏と冬で金額に違いがある?

ひまわりと空

これも企業によってさまざまですが、4月に入社したばかりの新入社員が受け取ることができる夏のボーナス平均金額は5万円~10万円が相場。また、その年の冬の平均金額は10万円〜15万円ほどです。

夏は入社期間が短く、支給額が少ない傾向にある

(1)民間企業の場合は特に、会社の業績や経済状況によって影響を受けやすい
(2)入社してまだ間もない

という上記2つの理由から特別賞与というより、”寸志”として支給される場合もあります。寸志とは、少しばかりの金銭や品物を表す言葉で、「寸」という字に「ほんのちょっと」、「志」という字に「気持ち」という意味合いがあります。

寸志とされる金額は、数千円から数万円程度が目安です、渡す場合は白い封筒の表側に「寸志」と表書きをするのが一般的。ちなみに、寸志としてボーナスが支給される場合は、3〜5万円程度が相場だと言われています。

新入社員のボーナスの使い道は?

メイク道具

ボーナスへの期待が大きいだけに、思ったよりも支給額が少ないとがっかりしてしまうものですが、もらえる環境にいるだけありがたいもの。ということで、もらったボーナスの使い道について新入社員21名にアンケートを実施し、ランキング形式でまとめました。

1位 両親へのプレゼント

海外旅行や旅館の宿泊券、高級ホテルでのスパ、豪華なコース料理など、今まで育ててくれた両親への感謝のプレゼントという素敵な使い道です。

上司に叱られたり、怒鳴られたり、褒められたり、悔しい思いをしたりしながら、汗水流して一生懸命稼いだお金を両親のために使うというのは、これまで自分を育て、守ってくれたことへの感謝を示すことができる絶好の機会です。

「私は両親に温泉旅行をプレゼントしました。初任給ではあまりぜいたくなプレゼントを贈ることができなかったので、やっと親孝行ができた気がします。『無理しなくていいのに』って言いつつもとても嬉しそうにしている両親を見ているだけで、とても幸せな気持ちになりました。面と向かって『ありがとう』というのは照れ臭いけど、こうして定期的に感謝の気持ちを伝えていきたいなって思います」(24歳・女性)

 

2位 貯金

次に多かったのが貯金というパターン。人生、何が起こるかわからないため、いざというときに備えて貯金をしておくことはとても大切です。住民税や年金など、合計すると1ヶ月でかなりの出費になるため、すべてボーナスを使いきらずに、もしものときに備えて貯蓄しておくのは賢いボーナスの使い道だと言えるでしょう。

「入社1年目の夏は寸志だったのですが、1円も使わずに貯金に回しました。よく先輩から『税金はバカにならないから貯金しといた方がいいぞー』とアドバイスをされていたので。お酒の付き合いや結婚式などで出費は増えるので、貯金をしておけば安心だと思います」(25歳・男性)

 

3位 奨学金の返済

最近は、大学に行くのに奨学金制度を利用する学生は多くいます。したがって、まとまった金額が入るボーナスを奨学金の返済にあてるというのはとても健全な使い道なのではないでしょうか。

「ボーナスの半分を奨学金の返済に当てました。せっかくのまとまったお金が一気に出て行くので切ない気持ちにもなりましたが、毎月数万円をちょこちょこ返していくよりも一気に返済できるので気分的にとてもスッキリしました。あと、溜まっていたクレジットカードの支払いもできたので、ボーナスがあって良かったです」(25歳・女性)

 

4位 自己投資

両親へのプレゼントや奨学金の返済で残った分を、エステやネイルのほか、英会話教室、ヨガやジムなどの習い事への自己投資に使うという人もいました。普段はなかなか行けないレストランで外食をして豪勢なディナーや優雅なティータイムを楽しみながら「また明日からも頑張ろう」と、仕事のモチベーションアップにもつながるのです。

「ボーナスの残りを入会金にして会社の先輩に前々から『ストレス解消にもなるよ』と誘われていたヨガ教室に入会しました。ウェアを買いそろえるところからはじまり、毎週曜日を決めて通って汗を流すだけで気分をリフレッシュできるので、仕事のストレス解消に役立っている気がします。ボーナスのおかげでかわいいウエアも買えたし、これからもヨガに通い続けるために仕事を頑張ろうと思います」(26歳・女性)

 

入社2年目の社会人にボーナスの使い道を聞いてみた!

雑談中の大学生

ここからは民間企業への入社2年目のK.Tさんにボーナスの使い道についてお話を聞いてみました。

ーライターの渡辺です。本日はよろしくお願いします。早速お伺いしたいのですが、K.Tさんがはじめてもらったボーナスの金額はいくらくらいでしたか?

K.Tさん:入社した年の冬にもらった初ボーナスは寸志で、5万円でした。「新卒はもらえないかも」みたいな話が出てはいたものの、少なく見積もっても10万円くらいはもらえるかなーって期待していました。でもさすがに寸志って……。受け取った瞬間はがっかりでした。

ー確かに、期待値が高い分、実際に手にした金額が少ないと使い道も限られてしまいますね。

K.Tさん:10万円もらえていたら、半分は両親へのプレゼントで残りの半分は貯金に回そうかなって考えていました。でも、5万円しかなかったので全部貯金に回しましたよ。

ー5万円だと温泉旅行のプレゼントもギリギリですね……。でも、貯金はあって困るものではないので、いざというときに絶対に役立ちますよ。

K.Tさん:そうですね。会社の先輩から「ボーナスは全部使い切らずに、必ず半分以上は貯金した方がいいぞ。引越しとか結婚祝いとかでこれから出費がかさむからな」とアドバイスをもらっていたので、次回のボーナスも貯金にまわそうと思っています。もちろん、両親へのプレゼントが最優先ですが。

ー別の企業に就職したK.Tさんのお友達のボーナス事情ってどうですか?

K.Tさん:いや、聞いてないです。友達が自分の何倍ももらっているってわかったら悔しくなるじゃないですか(笑)。予想ですけど、公務員の友達は僕の4倍くらいはもらってるんじゃないですかね。
わ:自分よりも多くもらっている友達にジェラシーを感じてしまうのはわかります。次回は少しでも多くボーナスをもらえるといいですね!本日はお話ありがとうございました!

今のご時世、ボーナスはもらえるだけでもありがたい!

考える女性

ボーナスは特別賞与です。リーマンショック以降、ボーナスを満額で支給できる企業は減り、寸志というケースが増えています、けれど、金額は少ないとはいえ、もらえるだけでも十分恵まれているのではないでしょうか