学生に直撃取材!行きたくないバイトの飲み会はどう断るのが正解?

飲み会
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バイトの飲み会ってどうしてる?

考える女性

あなたは、バイト先の飲み会に参加していますか?「飲みニケーション」という言葉を聞いたことはありませんか?これは、飲み会への参加によって、スタッフ同士のコミュニケーションが円滑になるというもの。ほどよくお酒が入ると、職場ではなかなか話せないプライベートな話に花が咲き、盛り上がるのではないでしょうか?

お酒の場が好きな人であれば楽しい時間となりますが、飲み会が苦手な人にとっては退屈な時間となってしまかもしれません。誘われたけど、バイトの飲み会に行きたくない、乗り気じゃない場合、相手に不快感を与えず上手に断る方法をご紹介します。

バイトの飲み会に行きたくないけど断れない

携帯をいじる若い男性

普段、一緒に働いているバイト仲間と「飲みにでも行こうよ」となったとき、あなたならどうしますか?気心の知れた仲間同士であれば、その日のバイト終わりにそのまま飲みに行く、と場面で決まることもあるはず。

本当は行きたくないけれど、断るのも申し訳ないから「行きましょう」と言ってしまうと、「行きましょう」と言った手前益々断りにくくなってしまうかもしれません。かと言って断ってばかりいたら、「付き合いが悪い」と思われてしまうでしょう。こうしたことから、業務に影響が出ないようにと、断りきれずに仕方なく飲み会に参加している人は意外と多いのです。

飲み会への参加は強制ではない!

そもそも、飲み会への参加は強制ではありません。もちろん、会社の総会や忘年会、新年会などは別ですが、バイトで行われる飲み会のほとんどが任意です。バイトが終わった後や休みの人同士で集まる飲み会は、プライベートなイベントです。飲み会の誘いを断ったからと言って、罪悪感を感じる必要なんてないんです。

バイトの飲み会をうまく断る方法は?

携帯をいじる女性

それでは、どのような断り方をすれば、相手に不快感やマイナスなイメージを植え付けずに済むのでしょうか?私が以前使っていて、不快な印象を与えなかった断り方を個人的な感想とともに紹介します。

体調が悪い

なんと言っても一番は、体調不良を理由に断る方法。私は、当日の急な飲み会のときによく使っていました。日頃からあまり顔色がよくないこともあり、「ごめん、ちょっと今日風邪気味で体調が悪くて」というと大概の人が「そっかそっか、顔色悪いけど大丈夫?無理しないで、また今度ね」とやさしく声をかけてくれました。

ポイントは、飲み会の開催をほのめかすようなやり取りがあった時点で、少しずつ体調が悪い雰囲気を醸し出すことです。時間をかけて作り込むことでより説得力が増していきます。しかし、この方法は、当日の急な飲み会のときだけしか使うことができないという難点があります。

家庭の事情

電話をかける女性

続いては、家族の事情により断る方法です。「両親と出かける予定がある」「父の誕生日で、家族全員で食事に行く約束をしている」など、家族の事情を理由にすると、仕方がないと思ってもらえます。もし、一人暮らしをしている場合は、「母が上京する」という理由もアリです。

また、恋人というパターンも使えます。「記念日だからデートの約束があって」「バイトの後、待ち合わせをしている」など。記念日とバイトの後といった具体的なワードを盛り込むことで、真実味を帯びていきます。ただ、恋人がいない人からはジェラシーを燃やされてしまうことがあるかもしれないので、控えめに言いましょう。

ほかの予定がある

「ゼミの発表会がある」「サークルのイベントがある」「掛け持ちのバイトがある」など、自分でなけらばならない理由を伝えましょう。当然、ゼミの発表やイベントはメンバーが欠けたら成立しません。掛け持ちのバイトも同じです。急にシフトをドタキャンしたら、店舗はもちろん、同僚に迷惑がかかってしまいます。

この理由を聞いた相手は、「そっかぁ、仕方ないね」と納得してくれるはずです。頻繁に使いすぎると怪しまれますが、開催頻度の少ない飲み会を断るときは結構使えるのでオススメです。

お金がなくてピンチ

パソコンの前で頬杖をついて考え込む女性

お金がなくてギリギリの生活をしていますアピールです。「母親の誕生日プレゼントを買ったからお金がなくて」というと、ほとんどの人が身を引いてくれます。私は、「ごめん!今月本当にお金がないから行けない」とただただお金がないアピールをしていました。

ただし、「気にしなくていいよ、おごるから」と返すツワモノもなかにはいるので、言う相手を選んだ方がいいかもしれません。実際に、私もその返しをされて戸惑い、ひたすら「いやいや。それは悪いから、本当に」と言い通して飲み会をまのがれていました。

飲み会が得意ではない

はっきり言ってしまうパターンです。はじめから、飲み会やお酒が得意ではないことを伝えて予防線を張っておくのです。「付き合いが悪い」と感じる人もいれば「無理矢理誘って申し訳ない」と感じる人もいて、受け取られ方がはっきり分かれます。

「飲み会が苦手」と拒絶した言い方だと、誘ってくれた相手への配慮が足りず不快感を与えてしまうかもしれません。だから、私の場合は「お酒の場が得意じゃなくて」と言いつつも、3回に1回くらいは参加していました。

課題が終わらない

書き物をする人

ここぞとばかりに学生の立場を使う方法です。学生の本分は勉強、と言われています。バイトや飲み会ばかりを優先して学業がおろそかになる、という状態だけは避けたいもの。課題だけでに限らず、「テスト期間中だから」「ゼミの発表会が近いから」など、勉強熱心なキャラクターを演じるのも手です。

私が学生時代に働いていたバイト先でも、「テストが近いから、その日はちょっと」と断っている子が数名いました。それが本当かどうかはさておき「テストなら仕方ないもんね!テストが終わったらまた行こう」と、言われた側は非常にあっけらかんとしていたため、不快な印象を与えることはないでしょう。

飲み会のドタキャンは失礼?

考える女性

その場では参加すると言ったものの、当日になって急に飲み会をキャンセルしたくなった経験ってありませんか?風邪を引いて高熱が出た、身内に不幸があったなど、断らざるを得ない理由である場合は仕方ないでしょう。

しかし、ただなんとなく乗り気じゃない、という自分勝手な理由で断るのはとても失礼です。飲み会に出席する人数を確認し、全員が食べられそうな料理があるお店を選び、電話やメールでお店を予約し、幹事は円滑に進むように準備を進めてくれています。

それなのに、「面倒くさくなった」「そういう気分じゃない」といった理由でドタキャンした場合、予約人数の調整やコースの変更、キャンセル料の発生などお店に連絡を入れなければなりません。

先ほど、飲み会は任意だから無理に参加しなくてもいいんですよ、とお伝えしました。しかし、ドタキャンとなれば話は別です。もし前もって予定がわかっているのであれば、事前にキャンセルすることを幹事に伝えましょう。

どうしても当日キャンセルしたい場合は?

急な体調不良や家族の事情以外の理由でキャンセルしたい場合、1次会だけでも参加しましょう。参加するというポーズをとることが大切です。バイトの飲み会が強制ではないにしても、当日になってキャンセルするのは、非常識だと思われても仕方がありません。

1次会の途中まで参加して「ごめん、体調が悪いから帰るね」と幹事の顔をたてましょう。もし、あなたが幹事の立場で当日キャンセルを喰らった場合、どう思いますか?あまりいい印象は持ちませんよね。丁寧な言葉遣いと相手を気遣う気持ちを意識し、1杯飲んでから帰るか1次会にのみ参加するなどしてマナーはきちんと守りたいものです。

あれ?もしかして自分だけ誘われていない?

頬杖をついて考え事をする女性

出勤した際に「昨日飲みすぎたね」など自分が知らぬ間に飲み会がおこなわれていること、ありませんか?平静を装っていても、自分だけ誘われていないとなるとショックを受けてしまいますよね。「どうして私だけ誘われていないんだろう」と悲しくなる気持ちはとてもよくわかりますが、誘われない理由を考えてみましょう。

飲み会を断り続けている

何度も何度も飲み会の誘いを断り続けていると、次第に誘われなくなります。あなたが逆の立場ならどうですか?「○曜日、○○と○○と飲みに行くんだけどどう?」と誘った相手に断られ続けた場合。「もしかして迷惑なのかな」「私って嫌われているのかな」と感じてしまうのではないでしょうか?

声をかけてくれている人は、少しでもあなたと距離を縮めたい、あなたと仲良くなりたいと考えて誘ってくれているはずです。全ての誘いを断ってシャットアウトしてしまっては、せっかくの人間関係も悪くなってしまう可能性があります。「今回は行けないけど、今度は参加するね」などひと言添えると印象も違いますよ。

まだバイトをはじめたばかり

考える男の人

もし、バイトをはじめて数日、数週間と間もない場合は、気を遣わせて申し訳ないとの思いからあえて誘わない、というケースもあります。新しいことをはじめるときは、環境に慣れるまで時間がかかるため気疲れしてしまうもの。

あなたがバイトをはじめたばかりで誘われなかったのだとしたら、それは相手のあなたに対する最大限の配慮と気遣いです。落ち込む必要ありませんよ。これから良好な人間関係を築いていきましょう!

すでに人間関係ができあがっている

同年代の学生が集まりやすいバイト先では、すでに人間関係ができあがっている場合があります。このケースでは、私の経験上、妙な仲間意識が強すぎるあまりほかの人を寄せ付けない、仲間に入れないというよう傾向が強い印象です。

もちろん、お互いに気を遣わなくて済むから楽、という理由でつるむメンツが同じ、ということだってあります。ただ、下手に「私も今度参加していいですか?」「僕も行きたいです」などと言った場合はゴタゴタに巻き込まれる可能性があるので、よく見極めましょう。

バイトの飲み会が嫌で仕方がない大学生のリアルな声

メガネをかけたイケメン

ここまでは、バイトで飲み会の誘いがあったときの上手い断り方についてご紹介してきました。実際、バイトをしている大学生はこの飲み会問題についてどう感じているのでしょうか?ということで、都内のカフェで働く大学生T.Tさん(男性)にお話を伺ってきました。

はじめました、渡辺と申します。それではT.Tさん、早速ですがバイトの飲み会は行きたい派ですか?それとも行きたくない派ですか?

行きたくない派です。バイトの飲み会って、ものすごく気を遣います。バイトでも、仲の良い人同士の宅飲みなら大歓迎ですけど。

そうなんですね。T.Tさんのバイト先の飲み会では、どんなメンバーが集まるんですか?

店長、副店長、マネジャー含め、店舗のメンバー全員です。

確かにそれは気疲れしますね。飲み会は定期的におこなわれるんですか?

はい、月に1度は必ずあります。毎回毎回、気を遣う人とお酒を飲んでも全然楽しくないですよ。

T.Tさんは、その飲み会を断ったことってあるんですか?

過去に1度ありました。けど、「月に1度全員が集まれる機会なのに、チームの和を乱すな」って店長に注意を受けたんです。それからは、嫌でも毎回参加しています。

ほぼ強制じゃないですか。T.Tさんのほかにも行きたくないっていう人はいますか?

いますよ。というか、アルバイトのほぼ全員が行きたくないって言ってます。そんな飲み会やる意味ないですよね。

おっしゃる通りだと思います。けど、やっぱり嫌だと思っていても強制されたら参加せざるを得ないんですね……。本日は貴重なお話、ありがとうございました。

相手の気持ちを考えた断り方を心がけよう

休憩中や仕事中に、突然誘われたバイトの飲み会。行きたくないけれど、付き合いが悪いと思われたくないから仕方なく行く、という人は案外います。断ること自体は決して悪いことではなく、断り方が大切なのです。自分が逆の立場ならどう思うか?ということを考え、相手の気持ちを配慮した断り方を心がけましょう。