メディア運営と農業は同じ!?債務整理の情報メディアで活躍する長期インターンの熱き想い

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十数個の自社メディアを運営するデジタルマーケティング企業の株式会社キュービックでは、社員と一緒に日々メディアを支えるインターンの存在が要(かなめ)となります。今回は、債務整理という難しい法律問題を「分かりやすく」届ける情報メディア『誰でも分かる債務整理』を運営する長期インターン、栗山さんを取材しました!

2017年10月11日現在のサイトトップページ

栗山顕多(くりやま・けんた)さん

東京大学法学部4年生。趣味はスポーツ観戦で、特にヨーロッパサッカーが好き。プロ野球の知識も豊富。

『誰でも分かる債務整理』って、どんなメディア?

ー早速ですが、『誰でも分かる債務整理』について教えてください!

栗山:はい。その名の通り、「債務整理」という難しい法律の手続きについて分かりやすく解説しているメディアです。債務整理とは、借金問題を弁護士に依頼して解決する”国が認めた法的手続き”のことです。このメディアを通して、積み重なる借金問題で困っているひとに、弁護士の先生に相談しながら解決する方法を提示しているんです。

ー借金で困っている人の駆け込み寺のようなメディアなのですね。債務整理、という言葉は聞いたことがあるのですが、具体的な内容まではよく分からないですね……

栗山:一言で債務整理といっても、実はいくつか種類があります。「個人再生」「任意整理」「自己破産」など、その人の状況によって債務整理の方法は変わってきます。


メディア内のタイプ別診断図

ーなるほど、さまざまな方法があるんですね。ちなみに、他にも債務整理に関する情報を取り扱っているメディアはたくさんあると思うのですが、このメディアと、他のメディアの異なる点について教えてください!

栗山:他のメディアと違う点は、ずばり「共感」です。

ー共感?

栗山さん:例えばこの(下)画像のようにメディア内に書かれている、「自己破産するとクレジットカードはどうなるの?新しく作れる?」「カードが無くなって生活は不便にならないだろうか…」といったユーザーの心の声を代弁した文のことです。ユーザーが深層心理で不安に思っていることを明示し、共感してもらう仕組みがほどこされています。

ー確かに、自分の気持ちとマッチした言葉が載っていたら、続きを読みたくなりますね!

栗山:ユーザーの不安な心境を的確に表し共感してもらい、深層心理にダイレクトに寄り添うというのは、うち独自のやり方かなと思います。

栗山さんは、長期インターンでどんな仕事をしているの?

ー栗山さんは、メディア運営の中でどのような仕事を担当しているのですか?

栗山:すでにあるサイトページの改善や、新しい記事の構成案を考え、それをライターさんに発注したりしています。あとは、データの分析や日々の成果収集など。数カ月単位で戦略を練るチームミーティングにも参加しています。

ー本当にいろいろなことをされているんですね!仕事をしていて、心がけていることはありますか?

栗山:うちのメディアを利用するユーザーは、借金問題で困っている人です。辛い状況に置かれていて、とてもナーバスになっていると思うんです。だから、彼らに対して慎重に寄り添うことを意識しています。また、どうしても法律用語が多くなるので、なるべく馴染みのある言葉に言い換えるようにして、分かりやすく伝えることも忘れないように気をつけています。

ーなるほど……確かに、ユーザーの特性上、表現や言葉も慎重になる必要がありますよね。

栗山:そうですね。他には、文章だけだと理解しにくいので、表やイラストを入れて分かりやすくする工夫もしています。今後はもっと、分かりやすい表やイラストなどを増やしていけたら良いと思います。

メディア運営チームについて

ーどんなチームでメディアを運営しているんですか?

栗山:債務整理チームの6人中4人が女性ということもあり、とても穏やかな雰囲気で、仲の良いチームだと思います。

ーきっと良いチームなんだなということが、栗山さんの表情から伝わってきます。

栗山:そうですか(笑)。なんでもできてしまう、オールマイティな人が多いです。ただ、そう言いつつも個々の強みはあるはずなので、そういう部分をもっと活かして協力していけたら、さらに良いチームになると思っています。

長期インターンをはじめたきっかけも、”チーム”だった

ー栗山さんはなぜインターンをはじめようと思ったんですか?

栗山:ずっと、チームで一つの成果を追う、という経験をしたかったんです。私は昔、陸上部にいたことがあり、ずっと個人競技だったんです。人生で一番頑張った受験勉強だって、自分との闘いでしたから。一度で良いからチーム一丸となってみんなで目標を達成する、という濃い経験をしてみたかったんです。

ー素敵な理由!念願だった、チームで目標を達成することはできましたか?

栗山:はい。今年の6月末に、チームとして久しぶりに単月の目標を達成することができたんです。ちょうどチームの人数がその年の3月くらいから増えはじめて、全員がチームを意識して仕事ができるようになってきたタイミングでした。一つ一つは決して大きい施策ではなかったのですが、全員で丁寧に努力を積み上げていって、頑張った結果、目標を達成することができました。あのときは、入社前からずっと味わいたいと思っていた達成感を味わうことができて、とても嬉しかったですね。

ー栗山さんの今後の目標はありますか?

栗山:6月の目標達成時、私は就職活動が終わって間もなく、休んでいた分の遅れを取り戻すことに精一杯だったので、最前線でチームを引っ張っていくことはできなかったんです。だから次は、自分が先頭でチームを引っ張り、目標を達成したいですね。

ー自分が、というよりはチームで結果を残したい気持ちが強いんですね。

メディア運営は、農業に似ている

ー『誰でも分かる債務整理』は栗山さんにとってどんな存在ですか?

栗山:そうですね……”田畑”ですかね。

田畑?!

栗山:はい。私は、メディア運営は農業に似ていると思っています。田畑を育てるようなものなのかな、と。最初に種を植えて、芽が出てきてもそこで安心せず、ほったらかさずに根気強く育てていかなくてはいけない。すぐに結果は出なくても、しっかり自分が愛情を込めて育てていけば、立派に実る。メディア運営も同じで、一つ一つのページを、丁寧に作り込んでいけば、成長して、本当にユーザーの役に立つページが出来上がる。

ーとても奥が深いお話ですね……考えてみたら本当にその通りかもしれません。

栗山:気の利いたことを言おうと、必死に頭を回転させました(笑)。

ーさすが東大生……。

これからの目標 「ExplainではなくInspire」を忘れずに

栗山:少し大変だなと思うのは、ここ数カ月は、以前と比べてだんだん自分の業務のレベルが上がってきたことです。他のインターンの業務状況も把握したり、業務の指示を出したりと、ディレクションのようなことをするようになりました。それが難しくて……。人それぞれ、仕事のスタイルや価値観が違うので、ちゃんとその人の気持ちになって指示を出す必要があります。その人になりきって物事を考える、という視点はメディア運営に通ずるものがあるかもしれませんね。今は、インターン一人ひとりに対し思いやりを持って指示を出すディレクションの仕方を模索している最中です。

ー模索しているなかで、うまくいった出来事はありますか?

栗山:うまくいったというよりは、すごく参考になったエピソードがあります。上司に、誰かに物事を説明するときのこんなアドバイスをいただきました。「ExplainではなくInspire」。これは、社長の言葉にもあったそうなのですが、つまり、相手に説明するだけでなく、説明することで相手の心が動いて、納得して動いてもらうようにするのがベストだ、ということです。それを聞いてから、指示を出す時に、ただ”これをやってほしい”と言うだけではなく、なぜそれをしなくてはいけないのか、ということまでしっかり説明することを心がけるようになりました。

栗山さんは今年の9月に、その月に特に活躍したインターンに贈られる「月間MVP」を受賞しました。栗山さんは受賞に関して「チームの連携を意識したディレクション業務と、意識的に社内でのコミュニケーションを増やしたことによる視座の広がり」が評価されたのではないかと語ります。

チームをまとめるインターンとして栗山さんが軌道に乗っている今、チーム一丸となりメディアが更に実りある田畑に育っていくことを期待しています!