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成功者はショートスリーパーって本当?
突然ですが、なたは毎日何時間寝ていますか?「私はどんなに忙しくても7時間は寝るようにしてる」「いやいや、僕は寝なくても全然平気」「寝てる時間がもったいない!」など、睡眠の重要性は人それぞれです。
ところでこんな言葉を耳にしたことありませんか?“成功している人にはショートスリーパーが多い”。例えば、Yahoo!のCEOマリッサ・メイヤーの平均睡眠時間は4時間、MicroSoftの創業者であるビル・ゲイツにおいては2〜3日眠れないのはザラなんだとか。
このように、歴史に名を残す偉人と呼ばれている人たちの多くが、ショートスリーパーなのです。彼らの睡眠時間の長さや、誰でもショートスリーパーになれる方法についてお話します。
そもそもショートスリーパーとは
私たち人間は基本、7〜8時間の睡眠が健康にいいとされています。しかし中には、6時間に満たない睡眠でも健康上ほとんど問題なく日常生活を送れる人たちが存在するのです。こうした人のことを「ショートスリーパー」もしくは「短眠者」と呼んでいます。
ショートスリーパーは、7〜8時間睡眠の人と比べるとレム睡眠が圧倒的に少ないというデータがあるんです。普通は入眠1時間経つと、浅い眠りのレム睡眠の波がやってきます。この間は脳が活動しているため、何度も目が覚めて夢を見やすい状態です。一方でノンレム睡眠は脳と体が完全にオフモードに入り、より深い睡眠を得られます。
つまり、ショートスリーパーにレム睡眠が少ないということは、短時間に集中して眠ることでより質の高い睡眠を確保でき、頭の回転が早くなるというわけです。
ロングスリーパーもいる
睡眠時間が極端に少ないショートスリーパーに対し、毎日9〜10時間近く眠るロングスリーパーも存在します。ロングスリーパーはストレスを溜めこみやすく、内向的という傾向があるようです。できるだけ長い時間眠ることで、日々のストレスを睡眠で解放しているのだと言えます。
ショートスリーパーとロングスリーパー、それぞれの割合
あなたはどのタイプに当てはまりますか?
・ショートスリーパー(睡眠時間6h未満):5~8%
・ロングスリーパー(睡眠時間9h以上):3~9%
・バリュアブルスリーパー(睡眠時間6〜9時間):80~90%
ショートスリーパーとロングスリーパーの割合に大差はなく、いずれのタイプもごく一部の人に限られているということがわかります。平均睡眠時間6〜9時間のバリュアブルスリーパーが非常に多いようです。
ショートスリーパーの有名人
それでは、短眠法で成功を収めている有名人・偉人をご紹介しましょう。
上戸彩
女優・タレントの上戸彩さんは、数少ないショートスリーパーとしても有名です。ドラマやCM、バラエティなど、あらゆる方面で活躍する彼女の平均睡眠時間は2時間とめちゃくちゃ短い。それでも、あんなにも美しい肌を保っていられる秘訣も気になります。
尾田栄一郎
日本を代表する漫画家・尾田栄一郎さんは、「ONE PIECE」の著者として今や知らない人いないほど。彼の1日の平均睡眠時間は4時間と短めです。
孫正義
また、ソフトバンク創業者である日本の資産家・孫正義さんもまた、睡眠3時間のショートスリーパー。学生時代から睡眠時間は短かったようで、お風呂に入る時もトイレに入る時も、常に本を片手に持って勉強するという学生生活を送っていたんだそう。
ナポレオン・ボナパルト
フランス革命に多大な影響を及ぼし世界に異名を残した、ナポレオン・ボナパルトの睡眠時間は3時間だった、と伝えられています。
トーマス・エジソン
かの有名なアメリカ合衆国の発明家トーマス・エジソンの睡眠時間は4時間。しかも、仕事に夢中になるあまり3日間眠らないこともあったんだそうです。
ビル・ゲイツ
マイクロソフト社の創業者として成功をおさめ、世界が誇る資産家としてその確固たる地位を築いています。そのビル・ゲイツは起業当時、ほぼ寝ずに開発に尽力。後に“スリープレスビル(眠らないビル)”というあだ名がついた理由も納得できますね。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
イタリアの芸術家である彼もまた、睡眠4時間のショートスリーパー。1日4時間ごとに20分の睡眠を摂り、集中力を高めていたと言われています。このように、優れた業績を残した世界の偉人たちはみな、驚くほどのショートスリーパーだったのです。彼らの平均睡眠時間は、2時間30分と超がつくほどの短さ。
でも例外がいた、、、!
これまで歴史に名を残す偉人たちはショートスリーパーだ、ショートスリーパーだと連呼してきました。確かにその通りのようですが、例外もあったんです、、、。
そうですそれは、相対性理論を提唱したドイツ出身の理論物理学者アルベルト・アインシュタイン。彼は短眠と真逆をゆく、超がつくほどのロングスリーパーだったようです。なんと、10時間もの睡眠を毎日確保していたというから驚き。こうした素晴らしい発明を成し遂げる上で、しっかり眠らないと頭が働かない、という揺るぎない思想が根底にあったのでしょう。
ちなみに長時間睡眠を必要としているロングスリーパーには、発想力や創造性に富んだクリエイティブな人たちが多いと言われています。
ショートスリーパーの性格とは
ショートスリーパーの人たちには、物事に対して楽観的という傾向が強くあります。そもそも、1日は24時間と限られているわけで、睡眠の時間を削る方が有効的だという考えがベースにあるんです。
そのため、1日椅子に座ってただぼーっとしているということはほとんどありません。バイタリティーに溢れていて、知的探究心や好奇心が旺盛です。こうした行動力の高さが、誰も考えつかないような、ひらめきを生み出しているのだと言えます。
ショートスリーパーになるためには
では、今までロングスリーパーだった自分がどうすれば、偉人たちのようなショートスリーパーになれるのでしょうか。まずもっとも大切なのは、「毎日〇時間は寝なければならない」「〇時には布団に入らないといけない」という固定観念をなくすこと。
こうした妙なルールがストレスとなり、睡眠時間を妨げてしまうことがあるからです。「○時間眠れなくてもま、いっか」くらいのリラックスした気持ちでいましょう。次に、眠る3〜4時間前には食事を済ませておきましょう。胃や腸の中に食べ物が残ったままだと寝ている間もずっと消化器官が働き続けているため、眠りが浅くなり体に疲れが溜まってしまいます。
そして最後に、1週間ごとに15分ずつ睡眠時間を短縮していきます。今まで6時間睡眠だったのを急に3時間に短縮してしまうと、体がこの変化についていけずに体調を崩してしまうケースもあるんです。
あと、ここも大事なポイント!朝の起床時間は変えないこと。朝起きたら太陽の光を浴びて日光浴をし、ランチのあとは15〜20分お昼寝してください。脳が活性化されて集中力や記憶力がアップし、勉強がはかどります。布団に入る時間を少しずつ遅くして、ゆっくりとショートスリーパーへと移行していきましょう。
量よりも質が大切!
何事もそうだと思いますが、大切なのは量より質です。たとえ睡眠時間が短くても、睡眠が深ければ脳と体の回復力はグンと高まります。
眠る時間が短くても質の良い睡眠を確保するためには、お風呂に入り体温を上げることです。人は、体の中にこもった熱が放出されて体温が下がる時が、一番スムーズに入眠できると言われているんです。「シャワーはよくない」「ちゃんと湯船に浸かろう」と言われているのは、睡眠の質を高めるためなんですね。
眠い時は無理せず寝よう!
天才・奇才と呼ばれる成功者の多くがショートスリーパーというのは、どうやら本当のようです。もちろん全ての人が短眠法が合うのかと言うと、必ずしもそうとは限りません。中にはアインシュタインのように9〜10時間たっぷり寝ることで、頭が冴え渡りひらめきが生まれるという人だっているはずです。
繰り返しになりますが、大切なのは長さではなくて質です。睡眠時間を無理に削って体調を崩して学業に影響が出てしまっては、元も子もありません。眠れる時はちゃんと寝る、15〜20分お昼寝するなどして、集中力を高めて効率をあげていきましょう。