
目次
種類別! インターンが就活に有利になるそのウチワケ
「インターンシップって本当に就活に役に立つの?」と考えているあなた、はっきり言うと役に立つかどうかはアナタ次第です! 少々突き放すような言い方をしてしまいましたが、実際にはインターンシップは就活の役に立っていることが多いのではないでしょうか。
それでは、どのようなインターンがどのように就活に役立っているのか、まずはインターンの種類ごとに見ていきましょう。
就職期間に向けての企業PR目的の短期インターンシップ
いわゆる短期インターンと言われる中でも、学生に会社を知ってもらうという目的のインターンシップ。日系の企業なんかは企業PRを目的とした種類のインターンが多いではないでしょうか。
企業PR目的のインターンシップに参加して、就活役立つことは次のことです。
- 参加した企業についてそこそこ詳しく知ることができる
- ざっくりとした会社の業務内容を把握できる
- 参加した企業が自分に合っているのかどうか肌で感じることができるかも
短期インターンに参加することで、企業についてネットの情報や就活時の説明会だけでは理解できないようなところまで知ることができます。
また、その企業と取り巻く環境について学ぶことができ、業界研究にも役立ちます。
まさに就活! 内定直結型インターンシップ
こちらも短期インターンと言われる種類のものですが、単なる就業体験ではありません。名前はインターンシップですが就活そのもので、一週間ほどの短期インターンを通じて、有力な学生を選考し、本選考前に内定を出す形式のインターンを指します。
この種類のインターンは、外資系企業やベンチャー企業に多く、イチバン就活に関係するインターンといえるのではないでしょうか。
就職後の姿そのまま。長期実務型インターンシップ
他の2種類とは少し違った形式、バイトに近いようなインターンシップです。実際のビジネスの場に放り出されるインターンですが、就職活動ではざっくりと次のような有利な点があります。
- ビジネスマンとしてのスキルや知識、経験が身につく
- 就活のアピールポイントとしてのネタ(実績)を作ることができる
- 社会人と同じようなコミュニケーション能力が身につく
- 将来働きたい企業をより良い基準で判断することができる
それぞれ詳しく解説していきます!
長期インターン経験者が就活に有利な4つの理由
1.スキル・知識・経験は面接やグルディスで有利に
長期インターンとして働くことで、その企業や業界で使うことのできるスキルや経験が身につきます。これらを得ることは、将来に控える就職活動において面接のアピールポイントになるなど大きく役立ちます。長期インターン経験者はその経験からある一定のスキルや経験を得ており、面接時にアピールすることができれば他の志望者に大きく差をつけることができます。例えば不動産業界の企業に就職したいなら、不動産関係の会社でインターンしていれば当然その知識や経験は面接などでのアピールポイントになりますよね。
志望する業界の長期インターンに参加していた場合はもちろんですが、志望する職種の長期インターンに参加していた場合も自分の持っているスキルや経験をアピールすることで選考に有利に働く可能性があります。
また大きな仕事を任せてもらえる企業長期インターンなら、ビジネスセンスが身につきます。売上の構造はどうなっているのか、他社との差別化の考え方とは等など……。就活におけるグルディスの題材となるようなことをリアルな社会で体験できるのです。正直長期インターンしている学生のグルディスのパフォーマンスは他の学生と圧倒的に違います。
2.長期インターンしてればエントリーシート(ES)のネタに困らない
就活の最初の難所といえば、エントリーシート。学生時代頑張ったことや残した成果など、就活生はここで書くことに悩みがちです。
長期インターンでの経験は、そのままエントリーシートに書くネタになります。一般的な学生が、
「アルバイトで頑張ってお客さんの満足度を上げて……」
のようなことを書いているのと同じような感覚で、
「インターン先で新しい事業を立ち上げて……」
や
「インターン先で自分の施策で◯◯万円売上を上げて……」
など書けるのです。アルバイトでのエピソードよりも圧倒的に聞こえが良いですよね。ESに書く内容も、長期インターンしている学生は深いものになります。
3.就活に有利な能力No.1 圧倒的なコミュ力が身につく
企業の社員という人種との交流が初めてではないので、面接をする際には他の学生に比べてリラックスできるのも、長期インターン経験者が有利な点のひとつです。
アルバイトなどを体験したことがあっても、企業で働く社会人との直接の接点は持ったことがないという学生が非常に多い就職活動において、これは大きな自信となるでしょう。
社会人としてのコミュニケーションの基礎がついている状態、と言えばわかりやすいでしょうか。例えば、社会人になると話を簡潔にまとめたり、報告を行う際は結論から述べる必要があるなど、独特のコミュニケーション能力が必要になります。
長期インターンに参加することで、このような社会人としての基礎的コミュニケーション能力を身につけることができるのです。
4.内定獲得だけじゃない。自分に合った企業探しにも役立つ
長期インターンとして企業の活動に参加することで、企業の良い面や悪い面などもしっかりと見えてくるようになります。また、実際に会社という組織で働くことで、自分の働く姿をイメージしやすくなったり、働いていて感じる「楽しいこと」とそうでないことが実体験からわかるようになります。
これらの経験によって、自分が将来どのような企業で働きたいのかということを考える指針を得ることができます。これも長期インターンをすることで就活に有利になる大きなメリットと言えるでしょう。
就活を有利にできる長期インターン先企業の特徴
就職したい会社、業界が決まっているならできるだけ近い会社
就職したい会社が決まっている、かつその企業で長期インターンを募集しているなら長期インターン先企業の選び方に困ることはありません。また現時点で志望する業界がしっかりと決まっている場合は、その業界の長期インターンに応募したほう当然が良いでしょう。
就職したい会社ならば、そのまま内定を出してくれることもありますし、同じ業界の会社ならば業界知識がついたり理想の会社の方を紹介してくださったりします。
また業界は定まっておらず職種のみ(営業、企画など)決まっている場合は、どの業界の長期インターンであってもその経験は役に立つことが多いので、職種のみでインターン先を決定しても良い結果を得られるでしょう。
将来銀行に就職したい→銀行は入ると多くは営業をすることになる→学生のうちから営業のインターンをしておこう! という考え方もアリですね。
会社は未定だけど就活を有利にしたいなら能力がつくインターン
もし業界も職種もまだ決まっていないということであれば、ベンチャー企業や、新規事業の立ち上げをよく行っている企業の長期インターンに参加するようにしましょう。せっかくアルバイトではなくインターンとして働くのなら、仕事を任せてもらえる企業でインターンした方が絶対に良いです。ベンチャー企業など人の足りていないと言われる企業はインターン生に仕事の裁量を多く与えてくれる傾向があるので、インターンを経験することは、経験値という意味ではとても高いものを得ることができるでしょう。
つまり就活を有利にするのに最も本質的なことは、学生のうちに多くの経験をして成長することなのです。長期インターンして実際のビジネスの場で揉まれていると、就活という場で他の学生とのレベルの違いを実感できるんですよ。
就活を意識し始めた大学3年生へ。長期インターンより短期を
就活を目前に控えた大学3年生という時期に長期インターンに参加すべきかどうか、というのは誰しも迷うところだと思います。もし今すでに行きたい業界がはっきりと決まっている場合はその業界の長期インターンに参加するようにしましょう。また、志望する企業が決まっている場合も同様です。
しかし現段階で志望業界が定まっていない場合は短期インターンに参加したほうが無難かもしれません。長期インターンに参加すると当然長きに渡って時間をとられることになりますから、もし万が一その企業や業界が自分にあったものでない場合、無駄な時間を過ごしてしまうことにもなりかねません。
あくまで“就活”を意識したならということになりますが、ひとつの長期インターンに参加するよりは複数の短期インターンに参加する方が実りのある活動となる可能性が高いと言えるでしょう。
ただし大学3年生でも打ち込めるものや熱中できることがなかったり、多くの時間を持て余していたりする人は、長期インターンにトライしてみるのをオススメします。就活うんぬん以前に学生生活を充実させる成長や特別な経験ができると思いますよ。