インターンは本当に必要なのか?無駄無意味といわれるウワサを調査

疑問
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インターンが絶対に必要ということはない!

まずはじめに、インターンへ参加しないと就職できないということはありません。
そして、就職で内定を得た学生が全員インターンに参加していたかというとそういうわけでもありません。

中には、インターンを募集している企業への就職を考える場合、インターンへの参加が必須であると勘違いしておられる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、インターンとはあくまで企業が学生に提供している「職業体験」の機会であり、また企業側としては学生と企業とのミスマッチを未然に防ぐなどの狙いはあるものの、インターンに参加していない学生は選考で落とすということはありません。

ですから、就職活動において、絶対にインターンへの参加が必要ということはないのです。

とはいえ、インターンに参加することが単に時間の無駄で、無意味であるというわけでもありません。
それでは、インターンに参加するメリットとデメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。
以下の表がその代表的な例です。参考にしていただければと思います。

メリット デメリット
  • 自分がどんな仕事に興味があるのか分かる
  • 自分が将来働く姿やキャリアを想像できる
  • 同世代の学生や企業の社員さんと接することで大学生活がより充実する
  • 企業によっては内定が出る場合もある
  • 時間がとられる
  • 単純に面倒くさい

あなたがインターンを無駄・無意味だと思ってしまう理由

それでは、インターンが就職活動において必須ではないということがわかった所で、今あなたがインターンを無駄だ、無意味だと思ってしまう理由について見ていきましょう。

短い期間で仕事について理解できるわけがないから無駄だ!

インターンの主な目的は「就業体験」であるはずなのに、3日〜1週間なんて短い期間では、仕事について理解できるわけがないと思っていらっしゃる方が多いでしょう。
確かに、サマーインターンで設定されている3日間〜1週間という短い期間では、本当の仕事の本質を知ることは難しいかもしれません。
ただ、企業説明会のように企業側が一方的に企業の説明をする場合に比べて、その企業についての理解を深めることができるのは間違いありません。また、インターン中に行う活動によって企業の目指しているものや求めている人材像なども計り知ることができます。

スキルや経験がつかないから無駄だ!

インターンに参加しても企業や仕事についての説明があるばかりで、スキルや経験と呼ばれる体験ができないから無駄だと思っている方も多いかもしれません。
確かに、3日間〜1週間という短い期間で行うインターンではスキルや経験をつけることは難しいかもしれません。
しかし、インターンの中でも長期間行うインターンであればスキルや経験を十分に身につけることは可能です。

内定に直結しないから無駄だ!

「インターンに参加すれば内定が出るかもしれない」という話を聞いていたけど、実際に内定が出るなんてことはないはずだから、参加することが無意味だという考え方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、インターンに「内定をもらうため」という目的のみで参加する場合、インターンへの参加は意味がなくなってしまうかもしれません。
しかし、上に書いたようにインターンへ参加することで内定をもらえること以外にもメリットはあります。

準備などが大変な割に得るものが少ない!

インターンは参加するまでに、選考が存在したりと、ハードルが高く準備がかかる割に得るものが少ないと感じている方も多いかもしれません。
しかし、インターンに参加することで得られることは決して少なくありません。
しっかりと目的に合ったインターンに参加し、インターンに参加する意味をきちんと自分で理解することができれば、実りのある活動になることは間違いありません。

インターンに参加する必要性は人それぞれ!

インターンは無駄だと考えている人は、インターンの目的をきちんと把握していないケースがほとんどです。インターンに参加する際は、きちんと目的を意識しておくことが大事です。それができていないと、本当に無駄な時間になってしまう場合もあります。

では、どんな人にとってインターンは必要で、どんな人にとってはインターンが必要ではないのでしょうか。

インターンが必要な人

  • 業界研究、企業研究がしたい
  • インターンを通して、業界について勉強したい、あるいは企業について知りたいという方はインターンに参加するべきでしょう。
    説明会のように企業から一方的に説明を受ける場ではなく、相互にコミュニケーションをとることができるインターンは、業界や企業について知るまたとないチャンスになります。

  • スキルや能力を得たい
  • インターンを通してスキルや能力を得たいと考えている方はインターンに参加するべきです。
    ただし、その場合はサマーインターンなどの短期のものではなく、長期に渡って行われるインターンに参加しましょう。
    長期のインターンでは他の社員の方と同じような仕事を体験できる場合が多く、そのような仕事に参加することでスキルや能力を身につけることができます。そのスキルはアルバイトなどでは身につかないレベルのものになるでしょう。

インターンが必要ない人

  • インターンで内定を得ようとしている人
  • インターンはあくまで就業体験の場であり、選考の場ではありません。
    そのため、インターンに参加する目的が「内定を得るため」だけの方は、インターンに参加するべきではないと言えます。
    また、インターンは選考の場ではないことに加え、内定を得やすくするための活動でもありません。インターンに参加することで自分を覚えてもらうことができ、選考が有利になると考えていらっしゃる場合、無駄な活動になってしまう可能性が高いです。
    そういった場合もインターンに参加するべきではないと言えるでしょう。

ただし外資・ベンチャーではインターンは就活に必要!大手でも!?

ここまで、インターンの目的は人それぞれに異なり、その必要性についても目的によって変わってくるというお話をさせていただきましたが、一方で、インターンを就職の選考にしている企業なども存在し、参加が必要であるというケースもあります。

例えば、外資系の企業やベンチャー企業では、本選考の他にインターン枠というインターンに参加した学生専用の内定枠を設定している場合があります。
外資系企業とは、外国法人、もしくは外国の個人が一定以上の割合で出資をしている企業を指し、ベンチャー企業とは創業から年数が浅く、従業員の数が少なくチャレンジングな事業を展開している企業を指します。

日本経済団体連合会は、企業による学生の選考において、インターンは「選考に一切関係ない」と明記して行わなければならないと発表しました。
しかし、外資系企業やベンチャー企業は、そういった日本の取り決めや慣習に囚われることなく、インターン=選考という考え方をしている場合も少なくありません。

そして大っぴらに公開はしていませんが、日系企業でもインターンを選考の場として活用しているケースも存在しており、そういった企業への就職を目指している場合はインターンへ参加する必要が出てくるかもしれません。
ですので、特に就職を希望している企業などがある場合はその企業へのインターンに参加しておくにこしたことはないでしょう。