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長期・短期インターンにはそれぞれデメリットがある
インターンとひとくちにいっても色々な種類があるので、まずはインターンシップの種類の確認をしましょう。
大きく分けると、
- 短期インターン
- 長期インターン
に分けられます。そして、その中でも短期インターンは
- セミナー・説明会型インターン
- プロジェクト型インターン
に分けられます。長期インターンはその特性上、長期実務型インターンといった言葉で表現されることがあります。
そして、これらのインターンは種類別にそれぞれデメリットを持っています。
セミナー・説明会型インターンのデメリットはなんと言ってもその期間の短さでしょう。インターンと言っても就職活動中に行われる会社説明会とその中身は大差がなく、企業の実情などに迫るのは到底難しいでしょう。また、その形式上、参加する人数も多いので密度の濃い話を聞く事が難しくなります。
プロジェクト型インターンのデメリットは、課題として出される議題やプロジェクトが実務とはほぼ遠い場合があることです。そこで感じたやりがい=実際に働いてみてのやりがいではないという点が注意が必要です。
また、長ければ1週間程時間を拘束される可能性がありますが、無給であることが多いのもデメリットの一つです。
それでは、長期インターンのデメリットとはどのような所にあるのでしょうか。少し詳しく見ていきましょう。
長期インターンのデメリット5つ
長期インターンのデメリットは、以下の5点です。
- 学業やアルバイトとの両立が難しい
- すぐには辞められない
- 責任(裁量)の大きい仕事が多い
- 土日に働けないところが多い
- 自分の成果が目に見えてしまう
学業やアルバイトとの両立が難しい
長期インターンのデメリットとしてまず上げられるのが、学業やアルバイトとの両立が難しい点です。
週に最低3日以上○時間、といったように決められた時間の参加が求められる場合が多いので、授業との兼ね合いが難しい面があります。またそのように忙しい期間が3ヵ月〜1年ほど続くので、疲れが溜まりやすくなり、体調管理にも気をつけなければいけません。
すぐには辞められない
長期インターンの場合は数ヶ月以上の参加が基本ですから、「ここはなにか違うな」といったような違和感を感じてもすぐに辞めるということは難しいというデメリットがあります。
責任(裁量)の大きい仕事が多い
インターンはアルバイトとは違い、社員と同じような業務を担当することになります。当然、責任の大きい仕事を担当する場合もあり、精神的に負荷がかかってしまう場合があります。
土日に働けないところが多い
企業は通常平日が営業日で土日が休業日です。ですので、平日に授業を受けて土日にインターンに参加、という形は取りづらいのがデメリットです。
自分の成果が目に見えてしまう
長期インターンでは社員と同じように業務に取り組むので、自分の仕事の成果がダイレクトに見えてしまいます。その成果と自分の認識している力量とのギャップに戸惑いが生まれてしまう可能性があることもデメリットの一つでしょう。
長期インターンを有効活用する方法
こうした長期インターンのデメリットは、やり方次第で克服することができます。
デメリット別に克服する方法を紹介します。
学業やアルバイトとの両立が難しい
学業との両立は時間管理方法を工夫することで可能になります。例えば、授業の時間割をなるべく集中させることで時間をコントロールしやすくなるでしょう。
授業と授業の間に1時間だけ空いた時間がある、というような時間割の組み方はできれば避けたい所です。午前中はみっちり授業を入れて午後はインターンにあてる、または一日を通して授業を受ける日を作り、次の日はインターンに専念するというような時間割をすることも有効でしょう。
アルバイトをしている場合、長期インターンは有給である場合が多いので、余程のことがない限りアルバイトを辞めてインターンに専念した方が良いでしょう。
インターンに支払われる給料は時給1,000円程度が平均なので、アルバイトと比べても遜色がありません。
すぐには辞められない
インターンに参加してからのミスマッチを防ぐには事前の調査をしっかりすることが大切です。実際にどのような業務が行われるのか、どのような雰囲気の企業なのか。企業の担当者の方によく話を聞くのは当然として、実際にインターンに参加した方の感想などが掲載されているサイトなどもありますので、そういったサイトを参考にするのも有効でしょう。
責任(裁量)の大きい仕事が多い
これは、克服をする必要がありません。と言いますのも、企業で働く場合、遅かれ早かれ責任の大きい仕事を担当することになります。
企業は組織で仕事をしていますので、望む望まざるに関わらず責任を負うことになります。インターンで責任の大きい仕事を経験できることはむしろ良い機会と捉えましょう。
土日に働けないところが多い
土日の参加が難しいならば、土日は情報収集などの時間にあてましょう。また、インターンと学業を両立させることは想像以上に体にも負担がかかっていますので、しっかりと休養をとることを意識しましょう。
自分の成果が目に見えてしまう
こちらも、是非デメリットとは捉えず「今のうちに自分の力量が知れてよかった」と前向きに捉えるようにしましょう。
自分の力量が足りなければどうしたらそれができるようになるのかを考えれば良いだけです。むしろ大学生のうちにそれを知る事ができたのはラッキーであると、そんな風に考えてみてはいかがでしょうか。
結局長期インターンってした方がいいの?
さて、ここまで長期インターンに関するデメリットとその解決策について書いてきました。
では、結局長期インターンには参加するべきなのでしょうかというと、これは「参加すべき」です。
長期インターンのデメリットは上記のような方法で回避することが可能ですし、長期インターンに参加することには数えきれないメリットがあります。
例えば、長期インターンは企業の社員に混ざって実際の業務を行うので、企業で社員として働くというのはどういうことかを、大学生の時点で学ぶことができます。これは、就職活動中のアピールポイントになりますし、実際に将来勤める企業を選ぶ際に大きな経験として活きます。
「志望していた業界が、実際に思い描いていたものと違った」
「インターン先の企業について、インターンに参加する前と後では印象が一変した」
そういった経験は実際に就職活動をする際に、企業を選ぶ際に必ず役に立ちます。
他にも、ビジネスマナーが身につく、業界に対する理解が深まる、など長期インターンでしか経験できないことが沢山あります。
長期インターンに参加しようか迷っているという方、是非参加してみてはいかがでしょうか。