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ミスマッチの実態・発生割合
入社3年以内に離職することをミスマッチと呼ぶ
何かとニュースや就活関連の説明会で言葉としてよく耳にするミスマッチ。具体的には、新入社員が何らかの理由で入社後3年以内に辞職するかそれに相当することを指します。就活生の皆さん同様に、企業側も自社の将来の為に優秀な人材を獲得しようと、時間と費用をかけて臨んでいる採用活動です。長期的に働くことを前提に採用している訳ですから、早いタイミングで辞めてしまうとなると考えものですよね。
やや極端な例にはなりますが、入社した後の1週間程度の新人研修の間に辞めてしまうといったケースも近年増えているのだとか。
新卒入社でミスマッチが起こる割合は3割程度
では実際にミスマッチを感じる等して、早期的に離職をする新入社員の割合はどれくらいになるのでしょうか。厚生労働省より、学歴別卒業後3年以内離職率の推移というデータが出ています。
データ上で最も早いタイミングで就職をしている中卒の方で6割強、反対に遅いタイミングの大卒の方で約3割というデータが挙がっています。データは昭和62年から現在に至るまでのものですので、割合の大きな変動はなく、一定の割合で推移していることがわかります。
ミスマッチの原因はイメージと実態の乖離
辞職理由の代表例3つ
説明会等で企業についてしっかりと情報を収集しているはずなのに、ミスマッチはなぜ起こってしまうのでしょうか。実際に「辞めたい」と感じる方の意見としては、「イメージと違った」という、自分の期待と実際のギャップが原因で離職を決める方が多いようです。
ギャップといってもその内容は様々で、新卒の方々が抱くギャップの上位に当たるものとして、
- 労働時間と給与の関係
- 職場の雰囲気
- 仕事内容
このような内容が挙がってきます。
中には「説明会で聞いていた話と違う」といった声もあります。場合によっては、企業側が新入社員を獲得するために、真の情報を開示しないといったケースも実際にあるようです。
しっかりと情報収集をしている就活生がほとんどとは思いますが、それでもミスマッチの割合が3割程度です。この事実から、説明会や就職情報サイトで得られる情報には限界があることがわかります。しっかり情報を収集しても、実際に働く環境について完璧に理解するのはとても難しいということですね。
https://twitter.com/0103Asalove/status/719383218043035649
OBOG訪問などでミスマッチ対策を
インターンシップやOBOG訪問を活用する
できることならミスマッチは業側も就活生側も避けたいところです。その対策として有効なのが、OB訪問でで実際に働いている人の声を聞くこと、インターンシップで実際に体験してみることの二つです。
OB訪問では説明会で聞いた内容の実態を聞いてみるといいでしょう。例えば、説明会で「弊社では有給取得率が高く、連休も可能です。」という説明があったとしたら、実際に先輩方はどれくらい有給を取得したか、また周りの社員さんの様子などを伺ってみると”生の情報”が得られるでしょう
インターンシップに参加することができるなら、自分の実体験として職場の雰囲気を知ることができるので、積極的に参加をしましょう。しかし、短期のインターンシップや1Dayのワークショップでは企業の実態を知るのは難しいです。ですので、自分が志望する企業、または同じ業界の企業で長期インターンシップに参加してみることをお勧めします。
ミスマッチだと感じた場合は誰かに相談しよう
いくら対策をしていたとしても、ミスマッチは起きてしまうものです。働き始めてみて、もしミスマッチだと感じた際にはできるだけ早く上司や先輩に相談するようにしましょう。言いにくい場合は、別の企業に就職をした先輩に話を聞いてもらうのも良いでしょう。まだ社会人経験が浅い段階で一人でで考え込んでしまうのは得策ではありません。なるべく自分よりも社会人経験の豊富な信頼できる方に相談してみましょう。