後悔しない大学生活を!大学で勉強することの意味とは?

大学生 勉強
Pocket

大学での勉強って役立つの?

大学生勉強

「学生の本分は学業」と言われている一方で、「大学時代に遊ばないと後悔する」「大学時代に勉強したことは役に立たない」とも言われています。

果たして本当に、大学での勉強は意味がないのでしょうか?もちろん、中には自分の将来の夢の実現に向けて、ゼミやセミナーに積極的に参加して勉強に励む人もいます。そもそも、大学で勉強する意味とは一体なんなのでしょうか?

大学時代は遊んでなんぼ?

カップル

大学は高校時代までとは違って、ある程度時間に融通がきくようになります。例えば、受ける授業は自分で好きなように選べたり、自分の関心・興味のある講義を受けることができたり、一人暮らしをはじめて自分の時間を持てるようになったり。ですが、社会人ともなるとそうもいきません。

残業や休日出勤、上司や取引先との飲み会に付き合わされるなど、なかなか自分の好きな時間というのは作りにくくなってしまうんです。こうしたことから、勉強を優先するよりも、学生のうちはある程度自分の好きなことをして過ごした方が良いと考えるのでしょう。

大学の勉強は職業との関連性が見えにくい?

落ち込む女性

大学の授業は教授の話をだらだら聞くだけでのつまらないもの、というイメージを感じてしまいがちですが、決してそんなことはありません。ただ、「大学での勉強が役に立たない」と言われてしまう理由のひとつに、大学でする勉強は職業との関連性が見えにくい、というものがあります。

たとえ一生懸命、大学で頑張って勉強をしたとしても、必ずしもそこで学んだスキルや知識を活かせる業界への就職、あるいはその専門部署に配属されるかどうかは、実際に入ってみないとわかりません。もちろん、自分の想像通りになる場合もあります。

だからと言って、意味がないと諦めてしまっては、選択肢の幅がどんどん狭まってしまう可能性があります。また、大学で特定の分野や資格の取得に向けて頑張る姿勢というのは、社会に出たあとに自分の強みになるのではないでしょうか。

大学で勉強する意味とは?

学生

問題解決能力を身につける

勉強を通して物事の良し悪し、自分にとってそれが本当に必要かそうでないのか、ということを判断できる力が培われます。

例えば、政治学を学ぶゼミに入っていた場合、日本や世界経済の状況、世の中のお金の動き、さまざまな地域が抱える問題についての課題を発見、調査したり、ゼミ生同士で討論を繰り返したりしながらその成果を発表していきます。

これらの学びを通じて、世の中の細かな問題を「知る」ということにつながるのです。日常の些細なことに目を向けながら問題解決をできる力が磨かれていき、自走できるようになります。

専門の基礎的知識を得る

コート姿の女性

上での内容と少し似ている部分がありますが、大学は専門分野を徹底的に学ぶ機会に恵まれています。その主な方法のひとつがゼミです。

大学によって種類はさまざまですが、日本経済史や社会思想史、ヨーロッパ文化研究など、教員の指導のもと、ある特定の分野・テーマについてより深く学ぶことができます。

大学時代に専門分野についての知識を持っていると、就職後もその知見は役に立つはずです。大人になってから、いざ専門分野について深く学ぼうと思っても、そのための時間を捻出しなければならないので、時間的制約が多い社会人にとってはなかなか難しいと言えます。

今後のキャリア形成につながる

「大学の授業=つまらないもの」というイメージを持たれがちですが、自分のキャリア形成において必要な情報は意外とたくさんあります。

留学や国際交流といった学校のプログラムに参加してみることで、あまりお金をかけずに海外でのフィールドワークを広げられたり、海外情勢に興味を持てるようになったり、今後のキャリアを考えるきっかけ作りにつながることもあるのです。

自分なりの答えを導き出す

メガネの男性

自由が増えるということは、それだけ責任も伴うということです。したがって、自分で何かを選択するということは、授業で学んだこと、自分で調べたことを駆使して、相手を説得しなければいけないときもあれば、自分の考えを自分自身が理解しなければならないときもあります。

問題提起や目標がはっきりしている場合は、目標を達成するためには何が必要で、どうやってそこに到達するのかという道筋を自分で組み立てていく力、問題解決能力が問われます。この部分こそが、実社会でもっとも必要なスキルなのです。

「勉強すればよかった……」と後悔しないために

質問

「学生時代にちゃんと勉強をしておけばよかった」と後悔してしまう人は意外と多くいます。また、もし学んだことが実際の就職に直結していなかったとしても、知識があるかないか、資格があるかないかでその人への信用度は変わってくるものです。ということで、学生時代に学んでおくべきことをご紹介します。

語学に触れる

グローバル化が進む現代、英語のみならず中国語や韓国語など、母国語以外の言語を話せるというのは将来的に強い武器となります。特に英語は必要とされる機会が年々増えている企業が多く、朝礼のスピーチや業務のやり取りはすべて英語、という会社も存在するほど。

また、語学力があるだけで選択肢の幅を広げられたり、さらなるキャリアチャンスに恵まれることもあるので、学生時代はぜひ語学にも力を入れたいものですね。

専門分野の知識を習得する

研修

統計学や経済学などの専門知識は必ず役に立ちます。学生時代は「本当にこの勉強は意味があるのだろうか」と疑問に感じていても、就職したあとにその知見が生きてくるというものです。

たとえば、就職先で直接業務には関係なかったとしても、クライアントとの接待で話を盛り上げるネタになったり、同じ分野に興味を持つ上司と仲良くなるきっかけになったりということはよくあることです。

資格の勉強

TOEICや秘書検定、ファイナンシャルプランナー、日商簿記、MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)などの資格は持っていて損をすることはまずないでしょう。むしろ就活で有利になる可能性が高いので、積極的に取っておくといいでしょう。

ちなみに、大学生のうちに取っておくと役立つ資格については、下記の記事で詳しく紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。

有利になるの!?大学生が持っておくべき就活に役立つ資格とは?

海外留学

飛行機

国際交流に力を入れている大学が増えているので、海外留学制度を利用してみるというのも、経験しておいてもいいのではないでしょうか。

外資系企業への就職や、将来は海外で働きたいと考えている人は、超実践型で語学を学ぶことができたり、海外の文化に触れながら生活することができるのでぜひ挑戦してみてください。

ゼミに参加

上でも触れましたが、ゼミに参加することで興味・関心のある分野をより深く研究することができます。また、研究内容を発表する際、決められた時間内で端的にわかりやすく伝える力が求められるので、プレゼンテーションスキルが身につくのです。自己PRが鍵を握る面接においては、ここで培ったスキルが必ず役立ちます。

環境を利用する

ビジネスウーマン

無料で使える図書館で本をたくさん読んだり、教授の講義やセミナーに積極的に参加したり、大学生のときだからこそ利用できる環境を最大限に生かすという方法です。

また、さまざまな学部や学科の人とできるだけ交流を持ち、人間関係を学ぶというのも良いかも知れません。机に向かってただ勉強しているだけではわからないことも、外の世界に目を向けることで意外と気づくことがあるものです。

大学での勉強は、適切な判断をするためのツールになる

雑談中の大学生

自ら進んで何かを学ぶことで、正しい情報を得られるようになり、まわりの誘惑や雑音に惑わされなくなります。一生懸命勉強をして知識を得ることは、自分にとって今何が1番大切か、適切な判断をするための重要なツールになる、ということです。

物事を正しく理解したり、外国人の友人に日本の詳しい歴史について教えてあげられたり、本質を見極める力が養われたりと、大学はこれらの教養を身につけるための学ぶ場だと言えるでしょう。

大学での勉強は役に立つ!

パソコンと女性

「大学での勉強は役に立たない」と言われがちですが、大学での勉強は決して無駄なものではありません。大学4年間というのは、長い人生において非常に短く、「あのときもっと勉強しておけばよかった」と後悔しても、その時間はもう戻ってはきません。

とりあえずただ漠然と勉強すれば良いものでもなく、自分なりの意味や目的意識を持って勉強に取り組み、有意義な大学生活を送りましょう。

【編集:岡冨 りさ】