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バイトを掛け持ちしたい!
「遊びたい!」「新作の服を買いたい!」「バイクが欲しい!」「学費を稼ぎたい!」「貯金をしたい!」などなど、バイトを始める理由は人それぞれ。少しでも生活に潤いが欲しくて、お金をいっぱい稼ぎたいと考えている学生が多いのではないでしょうか?
そんな時、バイトを掛け持ちするという選択をするのは間違いではありません。事実、私も学生時代は、5つのアルバイトを掛け持ちしていて、多い時では、ひと月に50万円稼いでいた時期がありました。しかし、物事にはメリットとデメリットがあります。ということで今回は、バイトの掛け持ちをすることによるメリットやデメリット、注意点などをご紹介します。
バイトを掛け持ちするメリット
それではまず、バイトを掛け持ちすることで得られるメリットをみていきましょう。
収入が増える
バイトの掛け持ちのメリットといえば、最初に挙げられるのはやっぱり収入が増えるということ。稼ぎたいのにシフトになかなか入れてもらえない、働きたいのにバイト先が営業時間外だったり、休みで入れない、などといったケースでも掛け持ちして働けば収入を確保できます。
友達や知人が増える
バイトというのは人と交流する場でもありますよね。バイトを掛け持ちするということは、人と出会う場も倍になるということ。今までは出会うことのない人種と知り合う機会になりました。
給料日が増える
これは、先ほどの収入が増えることと近いのいですが、実際に掛け持ちしてみると想像以上に、これは嬉しいポイントでした。金欠になることが少なく、精神的にも生活がしやすくなりました。
日々が充実する
お金が増えることによって、さまざまな面で選択の幅が広がります。たとえば、友達と泊りがけで旅行に行ったり、好きな車や服も買えるようになったりと、日々が充実するようになりした。
そのほかにも、何をするでもない無駄な時間が減ります。ただなんとなく、携帯をいじっていた時間がまったくと言っていいほどなくなったのです。忙しいからこそ空いた時間に勉強したり、友達と出かけたりするようになりました。
バイトを掛け持ちする前は、遊ぶ時間がなくなると心配していたのですが、私の場合はそのようなことはありませんでした。むしろ金銭的な問題で今まで断っていたイベントや旅行にも参加できるようになりました。
経験値がたまる
複数のバイト先のシフトを管理することになるので、自己マネジメント力がつきます。自分の体力と相談しながらスケジュールを組む必要があるため、自分とも向き合うようになり、健康にも気を使うようになります。
また、複数のバイトを経験することで知見が広がります。片方のバイトで得た知識を他方に生かすこともできるので、掛け持ちをしてからバイトでのミスが減ったような気がします。
バイトを掛け持ちするデメリット
体調を崩しやすくなる
いくら徹底していても、体に疲労は溜まっていきます。しっかり休める時間を作らないとすぐに体調を崩したり、、、。さらに、一度体調を崩すと治りにくくなってしまいます。
もともと私の体が強くなかったこともありますが、注意して欲しいポイントのひとつです。手洗いうがい、それから栄養バランスを考えた食生活を意識しましょう。
スケジュール管理が大変
あらかじめ、掛け持ちをするバイトの中で優先順位をつけておくようにしましょう。事前にシフトを提出していても、急な欠勤やばっくれなどによって人員が不足するケースもあります。
そうなった時に、急にシフトに入って欲しいなんて言われることも少なくありません。実際、私が焼き鳥屋とパチンコ店を掛け持ちしていた時にこんなことがありました。
焼き鳥屋で急な欠員があり、私はもともと入っていたパチンコ店のシフトを同僚と代わってもらったのです。しかし、その同僚がシフトを代わったこと自体を忘れていて出勤せず、その結果私が無断欠勤したことになってしまったのです。
このケースは、バイト同士でシフトの調整をするよう言われていた職場だったこともありますが、掛け持ちするのであれば、スケジュール管理には特に気をつけた方がよいでしょう。
大学生におすすめの掛け持ちバイト!
パチンコ店
まず最初は、パチンコ店です。パチンコ店は時給も平均的なバイトより高く設定されています。またシフトが2週間ごとの申請の場合も多く、スケジュールが組みやすいというメリットも。
私が感じたメリットとしては、大人数のアルバイトで回していることが多いので急な欠勤でも代わりが見つけやすかった点と、芸人や歌手を目指している人が多いので、全体的にシフトの流動に抵抗がない人が揃っていたということです。
カラオケ
24時間営業しているお店が多く、まかないが出るケースがあるカラオケ店。食費が浮くことや、バイト割制度のあるケースがあるのでおすすめです。
駅から近い、大通りに面しているなど勤務地によって差はあるかもしれませんが、平日の夜は割とお客さんが少ないため、楽をしながら深夜手当でかなり稼げます。また、カラオケ店内では最近のヒットチャートが流れているから、音楽好きの学生にとっては居心地のいい空間となるでしょう。
稼ぎすぎると社会保険を払わなくてはならない!
バイトをいくつか掛け持ちしていて年収が103万円を超える見込みがある、もしくは超えてしまった場合は社会保険を払わなくてはなりません。
そもそも社会保険とは・・・
厚生労働省のホームページではこのようにアナウンスされています。
「健康保険は、労働者やその家族が病気やけがをしたときや出産をしたとき、亡くなったときなどに、必要な医療給付や手当金の支給をすることで生活を安定させることを目的とした社会保険制度です。病院にかかる時に持って行く保険証は、健康保険に加入することでもらえるものです。これにより、本人が病院の窓口で払う額(窓口負担)が治療費の3割となります」
「健康保険は、[1]国、地方公共団体または法人の事業所、あるいは[2]一定の業種(※)であり常時5人以上を雇用する個人事業所では強制適用となっており、適用事業所で働く労働者は加入者となります(パート、アルバイトでも、1日または1週間の労働時間および1ヶ月の所定労働日数が、通常の労働者の分の4分の3以上あれば加入させる必要があります)。また、保険料は、事業主と労働者が折半で負担します 」
つまり、労働時間が一定の条件を満たし、なおかつ所得が103万円を超えた場合は、保険に加入して自分で納めなければならないのです。
掛け持ちにオススメなバイト先は?
掛け持ちする場合は、コンビニ、事務所のデータ入力、家庭教師や塾の講師など、空調設備が整った場所でのバイトがおすすめです。
当時、私のまわりで掛け持ちバイトをしていた友人のほとんどが、学校の授業が終わってから夕方から塾の講師や家庭教師、もしくはオフィスでのデータ入力。休日は居酒屋やイベント設営、引っ越しセンターというように、体力の消耗が激しい業種とそうでない業種とでうまく使い分けていました。
掛け持ちを考えているのであれば、フード系×塾講師、イベントスタッフ×コンビニなどメリハリをつけた選び方が体に負担をかけずにうまく稼ぐポイントです。
バイトの掛け持ちがバレるとどうなる?
掛け持ちを禁止しているバイト先は意外とあります。時給が上がらない、もっと稼ぎたいなど掛け持ちする理由は人それぞれです。もし、掛け持ちしていることが店側に掛け持ちがバレてしまったら一体どうなるのでしょうか。
掛け持ちがバレた場合、後日一対一の面談の場を設けて口頭だけで注意するというライトなところもあります。一方で、出勤数を削るところもあり、対処の仕方はバイト先によってさまざまなようです。中には現場責任者の態度が明らかに素っ気なくなり、気まずくなって辞めてしまったという人もいるようです。それではここで、バイトの掛け持ちがバレてしまった人たちの口コミを紹介します。
掛け持ちはなぜバレる?
掛け持ちがバレる一番の原因は、ズバリ別のバイト先で同僚や先輩とばったり会ってしまったパターン。自分が気づいていないだけで「○○さんって○○でもバイトしてるみたい」など噂話をされている可能性もあるでしょう。
また、1日の中で午前と午後とで2つを掛け持ちしていた場合も危険です。このケースは、自らバレにいくようなものなので、極力離れたお店を選ぶのが賢明です。いつどこで誰と遭遇するかわかりません。
たまたまオーダーを取りに行ったテーブルで、別のバイト先の先輩が座っていてバレてしまった、という体験談はよくあります。実際、私の友人は、このパターンでバイトの掛け持ちがバレてしまい、こっぴどく叱られたそうです。
バレないためには?
掛け持ちしている事実を知られないためには、できる限り離れた場所を勤務先として選びましょう。掛け持ちをするうえで、場所選びも大切なポイントです。もしばったり会ってバレてしまっては、せっかく築いた収入源が減ってしまう可能性があります。
バレない方法として一番手っ取り早いのが、面接の時点で掛け持ちをしても平気なのかどうか事前に聞いておくことです。「もしかしたら不採用になるかも」「とりあえず稼ぎたいから掛け持ちのことは伏せておこう」と考える人が多いのではないのでしょうか?
しかし、掛け持ちしている事実を伏せて働き続けるのはリクスが高すぎます。何かの拍子でバレて、出勤日数や時間がカットされるという事態になってしまってはせっかくの努力が台無しになってしまいます。あらかじめ面接担当者に掛け持ちしている旨を伝えておけば、心置き無く働けますよね。
バイトを掛け持ちする時の税金
複数のバイトで稼いだ給与が103万円を超えている場合は、課税対象に入ります。つまり、所得税や社会保険料、国民健康保険などの税金を支払わなければならない、ということです。
所得が多ければ多いほど、その分税金も多く支払わなければなりません。正直自分でこれらの手続きをするのは手間もかかり、面倒です。課税対象に入らないよう、各バイト先の勤務時間を調整する管理能力も大切なのかもしれません。
掛け持ちしてるなら確定申告をしよう!
いくつかのバイトをして得た収入の合計が103万円を超える場合、確定申告が必要です。掛け持ちしている人のほとんどは、もっとも多く稼いでいるメインのバイト先から年末調整をしてもらっているはずです。年末調整が終わると、年末調整された源泉徴収票があなたの手元に残ります。
反対に、本業以外のバイト先からは年末調整をされていない源泉徴収票をもらえます。年末調整された源泉徴収票とされてない源泉徴収票の2つを用意して、確定申告を行いましょう。
税金の仕組みがわからなくて不安だという方は、確定申告の際に税務署の窓口に行って相談してみましょう。その時、各バイト先の給与明細を持って行くのを忘れずに。
掛け持ちする時はよく考えよう
とにかく稼ぎたい、遊びたい、洋服が欲しい、パソコンが欲しい、旅行に行きたい、時給が上がらないなど、掛け持ちをする理由は人によって様々です。
複数のバイトを掛け持つことにより収入源・収入の両方が増えるほか、出勤スケジュールを管理する時間管理能力が身に付くなど多方面においてメリットがあります。
その一方、所得が103万円を超えてしまった場合は家族の扶養から外れて課税対象となるため、社会保険の加入や税金の支払い、確定申告を行わなければならないなど、手間と時間がかかるというデメリットも存在するのです。
多少面倒なことがあってもとにかく稼ぎたいのか。それとも手続きは面倒だから扶養の範囲内でセーブして働くか。どちらを優先したいのか、稼いだお金の使い道をよく考えてから掛け持ちを始めましょう。