24時間密着!意外と知られていないタクシー業界の内側をのぞいてきた。

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ドライバーの1日の就業時間は21時間!

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午前2時過ぎ、コンビニの袋を片手に帰ってきたドライバーたち。朝7時30分に会社を出てから、会社に戻ってくるまで実労働時間を計算すると、なんと21時間!サラリーマンの1日の労働時間が8時間だとして、ドライバーさんたちは1日で2日分働いているという計算に……!すでに眠気がマックスな私には考えられません。

ドライバーさんたちは帰ってくるとまず、検知器でアルコールチェックをおこないます。道路交通法に比べてタクシーの飲酒基準は非常に厳しく、少しでも反応した場合は当然ながら乗務禁止です。互助さんでは、入庫と出庫の2回実施しているそうで、お客さまの安全のためにアルコール検査は義務化されています。

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乗務員証の返却、運転記録日報(乗車降車区間、高速道路の利用の有無、支払い方法等)の記入をおこないます。最近は、クレジットカードのほか、SuicaやPASMO、お財布携帯での支払いが多いため、それぞれ分けて書類に記入します。7割強と現金で支払う人が圧倒的に多いんですって。

書類の記入が終わると、その日の売り上げを機械に入金。その後も、続々とドライバーたちが入庫を済ませて2階の事務所に上がってきます。

ドライバーさんの売り上げ金額を見て、「うわぁ俺より稼いでやんの(笑)」「俺さ、今日ミラクルが起きてさ!」「今日は全然ダメ」「いやぁお疲れぇ〜」など、和気藹々と1日の様子を報告し合う姿が非常に印象的でした。

自分よりも売り上げが良い人にジェラシーを燃やすどころか、冗談を言い合い笑い飛ばすなど、とてもアットホームな会社です。

仕事のあとは休憩室でくつろぎの時間へ

入庫から入金までの流れを撮影させていただいてから休憩室に戻ると、勤務を終えたドライバーさんたちが思い思いの時間を過ごしていました。

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相当お疲れのようで、マッサージチェアで解き放たれている人がいたり、日報を記入する人がいたり、

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将棋をする人もいたり。ちなみに、互助さんでは部活動が盛んなようで、この将棋も定期的におこなっている部活動のひとつ。

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将棋の他には、野球部やカラオケ部など複数あります。長距離や中距離など、運転で座っている時間が長くなるため、どうしても運動不足になりがち。こうした部活動は、ドライバーさんたちの運動不足の解消や気分転換に役立っているそうですよ!

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ちなみにボウリング部の大会は、タクシー会社10社近くが集まって錦糸町駅近くのボウリング場でおこなわれます。

互助さん、ボウリングにかける熱量が半端ではないようで、手作りのポップからもその本気度が伺えます。しかも、凄腕ボーラーがそろっているらしく優勝トロフィーも飾られていました。私も参加したいなぁ。

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トロフィーに気をとられていると、その後も続々とドライバーが休憩室にやってきました。「今日さ、○時頃○○あたり走ってたでしょ。俺とすれ違ったのわかった?」「そうそう、あの時はちょうど○○でさ〜」など、同じエリアを走行中にすれ違うこともあるようです。