インターンってお給料あり?なし?相場はいくら?気になるあれこれ大調査

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インターンってお給料はあるの?ないの?

イヤホンをしながらパソコンをいじる男性

「インターンはお給料がもらえない」、そんな風に思っている人が多いのではないでしょうか?数年前までは、無給インターンというのも存在しました。どうせインターンをするのであれば、お給料をもらえた方がモチベーションが上がりますよね。

最近では、インターン生にお給料を支給している企業がどんどん増えているんですよ。有給インターンを運用している企業のなかには、交通費だけではなく、ランチ代やセミナー参加費を全額負担してくれるところもあります。

それでは、実際に、インターンお給料ありなし問題について調べてみましょう。また、職種ごとのお給料の相場についても合わせてご紹介します。

お給料がもらえるインターンは全体の1割に満たない

考える女性

冒頭で、インターン生にお給料を支給する企業が増えていますよ、というお話をしました。その傾向はあるものの、すべての会社がそうであるというわけではありません。

実は、お給料がもらえるインターンというのは、全体の1割にも満たないのだそうです。少ないですよね。インターンとして働く学生が増えている一方で、無給インターンが今も多く存在するのは一体どうしてなのでしょうか?

それは、お給料が発生しない無給インターンのほとんどが、1dayや3daysといった「短期インターン」だからです。最近では、会社説明会や職場見学なども「短期インターン」と呼んでいる企業が増えています。この短期インターンでは、複数の就活生が集まってのグループディスカッションやワークショップが主な内容です。

とは言っても、たとえ期間が短かったとしても働くのであればお給料が欲しいと思いますよね。将来に役立つスキルを身に付けたい、自分自身の成長を高めたいと強く考えるのであれば、お給料がもらえて且つ実務経験を積むことができる長期インターンをオススメします。

有給インターンのお給料の相場って?

それでは、有給インターンに参加した場合のお給料の相場はどのくらいなのでしょうか?もちろん、働く期間や企業によって金額はさまざまです。これから、あなたが働こうと考えている業界の給与が一体どのくらいなのか、参考にしてみてください。

営業の場合

名刺交換
【平均給与】

日給¥8,000〜+インセンティブ

時給¥1,000〜+インセンティブ

営業のインターンを行なった場合、日給・時給に加えてインセンティブが加算されます。また中には、日給や時給ではなく完全に「成果型」で給与を支給している企業もあるんです。つまり、頑張り次第でアルバイトよりも稼げる可能性もあるということ。

マーケティング、企画

書類を見る女性

【平均給与】

日給¥8,000

時給¥1,000

市場調査における情報の洗い出しやデータの分析、広告宣伝活動など、人気のマーケティングや企画の場合も、相場は営業とほぼ同じです。ですが、働く期間によって昇給制度を設けている企業もあります。

ライター、編集

パソコンと女性

【平均給与】

日給¥8,800

時給¥1,100

比較的人気が高いライター・編集業務の場合、在駐と在宅2パターンを選べる企業が数多くあります。他の社員の人たちと同じように会社に出勤する場合は日給・時給で計算されますが、在宅の場合は下記のような報酬型です。

【平均給与】

1記事¥1,500円~3,000円

取材記事¥5,000円〜

このように、どちらのスタイルを選ぶかで給与の幅は大きく変わります。

エンジニア、デザイナー

パソコン
【平均給与】

日給¥8,800

時給¥1,100

技術的な専門知識が必要なエンジニアやプログラマー、Webデザイナー。IT化が進み、自社メディアでのアプリケーション開発を行なうベンチャー企業が増えている中で、持っておくべきスキルのひとつと言われています。そのため、相場はライター業務と同じではありますが、個々の能力に応じて引き上げていく企業がほとんどのようです。

アメリカだとインターンが50万円近く稼ぐことも!

一万円札と電卓
職種ごとの平均時給や日給をご紹介しました。インターンへの参加が当たり前の文化として浸透しているアメリカでは、非常に高額の給与をもらえることもあるのだそう!

たとえば、アメリカの大手企業でエンジニアとしてインターンをした場合、人によっては50万円を超えるケースも!もちろん、その人が持っているスキルや実務経験にもよりますが……。自分の努力次第で高収入を目指せるのだと思うと希望が持てますね。

どうして無給の短期インターンが多いの?

時計を見る女性

お給料が発生しない無給インターンを受け入れる企業が多いのは、一体はなぜなのでしょうか。短期インターンを実施する企業の多くが、自社をアピールしたり理解を深めてもらうことを目的としています。

また、急成長を遂げているスタートアップ企業のなかには、コストをできるだけかけずに「職場体験の一貫」と捉えているケースも。企業のカルチャーや理念を共有してもらう場として短期インターンを実施し、職業体験という価値を提供しているのではないでしょうか。無給のインターンが多い理由には、こうした内容が大きく関係しているんですね。

ちなみにインターンをする意味について、下記の記事でより詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

インターンをする本当の意味を元リクルート社員に聞いてきた

お給料をもらえるインターン募集があるのはなぜ?

大学生活

先ほど職種ごとのインターン生がもらえる時給や日給をご紹介しました。超実践型で、大きな裁量権を持って働けるインターンと言えば、長期インターンですよね。ここ数年、この長期インターンに積極的に参加する学生がどんどん増えています。

もちろん、与えられた業務には大きな責任が伴います。思うように仕事を進められずもんもんとしたり、上司に叱られたり、悔しい思いをしたり、逃げ出したくなることもあるでしょう。しかし、与えられた仕事の目標を達成してやり遂げた暁には、バイトにはない成功体験を得ることができるのです。また、こうした積み重ねによって、成長機会を通して得た知識やスキルが自分のなかに蓄積されていきます。

優秀な人材を確保し、尚且つミスマッチを減らしたいと考えている企業にとっても、この長期インターンの受け入れは定職率を高めることにつながっているのです。有給インターンを実施するということは、学生と企業の両方にとって大きなメリットがあるのでしょう。

インターン生って交通費はもらえるの?

もし、インターン先が自宅から電車で何時間もかかる場所にあった場合、その際の交通費は支給されるのでしょうか?1日だけの短期だった場合、基本的には交通費の支給はありません。冒頭でもお話しましたが、ロールプレイングや社内見学などセミナー感覚の内容が多く企業側に大きな利益が生まれるわけではないからです。

1カ月の場合だと、企業や職種によって交通費が出る場合と出ない場合があります。中には、上限○円以下と決められていたり、反対に交通費とは別に宿泊補助費が支給されるケースもあるようです。

1カ月以上のいわゆる長期インターンの場合は、交通費全額支給の企業がほとんど。それは、1日や1カ月の短期と比べると会社への貢献度がより高くなるためです。昼食代全額支給、ドリンク無料など福利厚生が充実している企業も多数あります。

このように、交通費があるかないかはここで簡単に結論を出せるわけではないようです。インターンに応募する際、まずは交通費に関しても事前に調べることをおすすめします。

でも無給って労働法違反にはならないの?

労働基準法第9条では、下記のように記されています。

「第9条 この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、事業又は事務所(以下「事業」という。)に使用される者で、賃金を支払われる者をいう」

また、平成9年9月18日に厚生労働省より通達された内容によると、「インターンシップの実施にあたり、受け入れる企業等と学生の間に使用従属関係等があると認められる場合など、労働関係法令が適用される場合もあることに留意する必要があり、その場合には、企業等において労働関係法令が遵守される必要がある」と明記されています。

もし仮に、1日で完結する職場見学や説明会であれば、実際に企業の業務に関わっているわけではないため、労働基準法には違反していないという認識となります。つまり、少しでもインターン生が会社の利益に関わる活動を行なった場合は労働者とみなされ、労働基準法が適用になるということです。

就業体験と労働の違いとは

では、就業体験と労働の大きな違いは一体どこにあるのでしょうか。一般的に就業体験(職場体験)とは、「生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動」文部科学省ではこのように定められています。

一方で労働とは、「体を使って働くこと。特に、賃金(ちんぎん)・報酬を得るために、体力や知力を使って働くこと」とされています。ようするに、就業体験をしたインターン生たちが何らかの形で会社の利益に貢献し、かつ企業の生産活動を行なった場合は労働とみなされるということです。

グループディスカッションや社内見学など1日だけで完結する活動であれば、職業体験という形となります。ただし、3日間のインターンに参加してあなたが企業側の売上に貢献したとなれば、話は別です。

有給インターンのアルバイトとは何が違うの?

バイト中の男性

スキルや知識を身につけられてお給料までもらえるインターン。アルバイトとさほど違いがないように思いますが、いくつか大きく異なる点があります。インターンとアルバイトの違いは、「対象者」「目的」「責任、成果」の3つ。

インターンの場合は対象者が大学生、目的は社会に必要なスキルを身につけること、ある程度の裁量を任され責任が伴います。

インターンは誰でもできるのではなく、任される仕事の裁量とそれに伴う責任感、そして今後自分の将来に役立つスキルや知識を実戦型で積めるため、より自分を成長させることができるんです。インターンとアルバイトの違いについて、下記の記事でより詳しく紹介しています。ぜひ、チェックしてみてください!

長期インターンシップとアルバイトの3つの大きな違いを解説

お給料がなくてもやる価値はある

本を読む女性

インターンのお給料があるのかないのかについて調べてみたところ、1日や1週間の短期インターンをした場合に関しては無給のケースが多いようです。でもやっぱり、せっかく働くのであればお給料があった方がやり甲斐を見出せますよね。

今後自分が働こうと考えている企業の実情を把握し、かつ実務経験も身に付けたいと考えているのであれば、長期インターンにチャレンジしてみることをおすすめします。

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