知らないと恥をかく!就活における面接対策を解説!

就活
Pocket

就活は面接が肝心

就活

就活の最大の難関はやはり、面接です。どれだけ面接練習を繰り返しおこなっても、本番になると思うように気持ちを伝えられないことや、面接官から予想外の質問をされて戸惑ってしまい、練習したことを忘れてしまう就活生もいるはずです。そこで今回は、面接を難なくクリアするためのテクニックについてご紹介します。

面接がうまくいく対策とは?

電車で読書をする女性

面接がうまく行くかどうかは、事前準備がきちんとできているかが、とても重要な鍵を握っています。それでは面接の前に気をつけておきたいポイントをお教えしましょう。

清潔感のある身だしなみを心がける

なんといっても1番は、”見た目の清潔さ”が何よりも重要です。気を付けたいのは髪の毛がワックスでベタベタしている、爪が伸びっぱなし、シャツやブラウスがシワだらけなど。もし面接官がそんな就活生の姿を見たらどう思うでしょうか?

「だらしがない」「清潔感がない」という印象を受けてマイナス評価に繋がってしまう可能性があります。髪の毛はベタつかない程度にきれいにまとめ、前髪はピンで留める、爪は短くラウンド型にカットするなど、誰が見ても清潔感のある身だしなみを意識しましょう。

面接の目的を理解する

Q&A

どれだけ成績が優秀だったとしても、面接で落とされてしまうというケースは意外とあります。そもそも面接は一体何のためにおこなわれるものなのか、きちんと理解しておきましょう。

(1)優秀な人材を採用したい

1番の理由は間違いなくこれでしょう。企業は、多くの応募者のなかからより優秀な人材を採用したいと考えています。そこで、まず履歴書や経歴を見て、応募者が優秀かどうかを判断しているのです。

そうはいっても、書類だけではその人の人となりはわからないもの。そこで、「面接」という機会を設けて、応募者と直接会って話をし、企業が求めている優秀な人物像と一致しているのかどうかを確かめているのです。

(2)企業に合うかどうか

電話中の男性

「企業選びは恋人選びと一緒」という言葉を聞いたことはありますか?これは応募者に限らず、採用する企業側にとっても同じことがいえます。これから長い社会人生活をともにする仲間は、企業の社風と合う人が良いと考えるのが、一般的な考え方です。

企業は、1名を採用するために何百万円ものコストと時間を割いているため、入社後のミスマッチを避けるためにも、面接で企業に合う人材かどうかを慎重に見極めているのです。

(3)企業への理解度・意欲

上で話したように、企業は人を採用するために多額のコストと時間を割いているため、採用後は長く一緒に働いてくれる人材を必要としています。したがって、応募者の企業への理解度や業務に対する意欲を面接で判断しているのです。

面接で必ず聞かれる質問に「志望動機は何ですか?」や「自己PRをお願いします」というものがあります。これらの質問を応募者に投げかけることにより、企業のことをどれだけ調べて理解できているかをチェックしているというわけです。

学校の成績がどれだけ優秀な人であっても、応募企業への理解が低かったり、業務への意欲が見込めない場合は不採用という残念な結果になってしまいます。

(4)基本的なビジネスマナーがあるかどうか

USBメモリ

履歴書の書き方、入退室のマナー、質問の受け答え、身だしなみ、話を聞くときの姿勢や態度など、さまざまな角度からビジネスマナーがあるかどうかを判断しています。

話し方や言葉遣いが丁寧でも、話を聞くときの姿勢や態度が悪かったり、入退室の際のマナーができていなかったりした場合、「面接用に作っている」「いい顔をしようとしている」と簡単に見破られてしまいます。日頃から人と接するときも、言葉遣いや丁寧な所作を意識したいものです。

大学の就職支援センターで面接練習を繰り返す

頭の中でいくらシミュレーションをしていても、何事も実際にやってみないとわからないものです。ですが、ぶっつけ本番で面接に挑むのはあまりにもリスクが高いため、大学の就職支援センターを利用して面接練習をおこないましょう。

自己PRや志望動機の伝え方に対して、細かくフィードバックをしてくれるはずです。人前で話すことに慣れていない人でも、面接練習を繰り返すうちに「話すこと」に抵抗がなくなるので、本番でも緊張しにくくなります。

面接の3大質問に備える

雑談中の大学生

面接で聞かれる質問は大体決まっています。企業のなかには「あなたを色に例えると何色ですか?」や「あなたのオススメの本を私に紹介してください」などと少し変わったことを聞かれる場合もありますが、必ず聞かれるのは以下の3つです。

(1)自己PRをしてください

面接官がこの質問をする理由は、応募者のプレゼンテーション能力を知るためです。内容ももちろん大切ですが、自分のことをまったく知らない人にどれだけ簡潔に自分を売り込めるか、ということがビジネスにおいては大切なスキルです。

また、過去の辛い経験とそれに対してどんなアクションを起こしたか、さらにその経験を通して学んだことを端的につたえられると、面接官に好印象を与えられます。

(2)志望動機はなんですか?

面談

これはほぼ100%の確率で聞かれます。星の数ほどある企業のなかから、一体なぜ自社を選んだのかという志望動機は面接官が1番知りたい内容です。志望動機にも、「企業」「業界」「職種」の3つがあるので、これら全てを絡めながら話せる志望動機を前もって用意しておきましょう。

(3)将来のビジョンを教えてください

「就職」=「ゴール」ではありません。志望する企業に入ったその先にどんな目標があり、目標を達成するためにどんな手段や目的を持っているのか、ということを明確にしておきましょう。

「自分が会社でどうなりたいか」ということも大切な志ではあるのですが、「自分が会社をどうしていきたいか」という強い目的意識を持っている人は面接でも高く評価してもらえる可能性があります。受け身になるのではなく、「自分が主人公になる」くらいの意気込みが必要です。

面接官からの質問の意図を理解する

コート姿の女性

面接官はなぜその質問をするのか、その意図をきちんと理解できていますか?質問の本質さえ、きちんと理解できていれば、たとえどんな質問をされようと的確な受け答えができるはずです。

(1)応募者の本音を引き出す

面接官からの質問には全て意味があります。履歴書やエントリーシートを見ただけではわからない、応募者の本音を引き出すことが目的です。

「学生時代にもっとも打ち込んだことは何ですか?」「あなたの強みは何ですか?」「あなたを動物に例えると何ですか?」など、さまざまな角度から質問が飛んできます。模範解答を求めているというよりも、応募者の考え方や価値観を同時に判断しているので、格好つけて嘘をつくことはせずに、素直な意見を伝えましょう。

(2)コミュニケーションスキルのチェック

雑談中の大学生

面接官が聞きたい内容に的確に受け答えできなかった場合、コミュニケーション能力を判断するうえでマイナスの印象を与えてしまいます。抽象的で自由な回答を求める質問もあるので、質問の内容を頭の中で整理する、話を組み立てるということを意識しましょう。

社会に出ると、上司からふわっとした指示だけで仕事を任されることも少なくありません。1から10まで教えてもらえるとは限らないので、自分で業務を組み立てるという自走力の高さも大切です。

(3)ストレス耐性があるか

「この成績でよく大学卒業できたね」「君さ、何で内定がもらえないか自分でわかってる?」という具合に、応募者を追い詰めるような質問をする圧迫面接もなかにはあります。

しかしこの面接をする目的は相手に意地悪したいわけではなく、応募者のストレス耐性や臨機応変さを確認している場合もあるのです。ムッとした顔を見せたり、言いよどんだりするのではなく、冷静な態度で受け答えをする気構えが大切ですよ。

面接の流れを把握する

スーツ姿の男性

面接がどのような流れで進んでいくのか、きちんと把握しておきましょう。

(1)30分前に面接会場の最寄駅に到着

面接当日は、指定された時間の30分前には会場近くの最寄駅に着いておくと安心です。電車のなど、移動中にどんなトラブルが起こるかはわからないもの。会場を下見してひと息つけるくらいの余裕を持った行動を心がけましょう。

(2)5〜10分前に会場に入る

時計を見る女性

開始予定時刻の5〜10分前になってから面接会場に入りましょう。会場に入ったら、受付を済ませて係の人の指示を仰ぎます。最寄り駅に着くのは早い方が良いですが、面接会場に入るのは早ければ早いほど良いというわけではありません。

待機場所の確保や面接会場の準備があるため、早すぎる到着は逆に企業に迷惑をかけてしまいます。早く着きすぎた場合は、会場近くのカフェやコンビニで時間を潰しましょう。

(3)入室するときは3回ドアをノック

自分の名前を呼ばれて、入室するときは、3回ドアをノックします。手をグーにして中指の第2関節でノックすると、うるさくなりすぎず、上品な印象を与えられますよ。

逆に勢いよくノックすると、せっかちで乱暴なイメージを持たれてしまう場合があるので、『コン、コン、コン』とゆっくりノックするのがポイントです。ちなみに、ノックには「プロトコールマナー」といって国際標準マナーがあります。

・2回・・・トイレ用

・3回・・・家族や友達、恋人などの親しい相手

・4回・・・礼儀が必要な相手

(4)大きな声でハキハキ話す

受け答えをするときは、大きな声でハキハキと話しましょう。面接は独特の空気が漂っていて、妙な緊張感がありますが、その空気に呑まれずに堂々と話すことが大切です。

声が小さく、モゴモゴと口ごもって話すと「何を言っているのかわからない」と面接官を不愉快にさせてしまう可能性があります。お腹に力を入れて、背筋をピシッと伸ばすと力強い声が出ますよ。

(5)結論→理由の順番で話す

面接中の女性

話をするときは必ず「結論」→「理由」の順番で話しましょう。はじめに結論を話すと、聞いている人は「ああ、そうか」と納得します。続いて、大体の人は理由を知りたがるものです。

そこで、「◯◯だからです」と理由を加えることにより、話全体が引き締まり、相手にストレスを与えることなく自分の話を聞いてもらうことができるのです。

(6)面接を終えたら静かに会場を出る

面接の時間は大体が30分〜1時間ほどで終わります。ですが、面接の緊張から解放されたからといって、すぐにスマホで電話をしたり、イヤフォンをつけて音楽を聞いたり、という行為は絶対に避けましょう。

採用担当者に見られている可能性があるため、最後まで気を抜かず、静かに会場を後にしてください。また、会場の外で友人や恋人と待ち合わせるという行為もNGです。「一体面接をなんだと思っているんだ?」「遊びだと思っているのか?」と不快な印象を与えてしまうかもしれません。

面接前の対策は重要!でも本番では第一印象を意識しよう!

バッグから荷物を取り出す女子大生

企業研究をする、面接練習を繰り返しおこなう、面接で聞かれる内容を頭に叩き込む、という事前の準備はとても大切です。しかし、人の第一印象は会って3秒で決まると言われているため、まずは身だしなみを意識しましょう。きちんとした受け答えをするよりもまず、見た目の清潔さがとても重要ですよ!

【編集:岡冨 りさ】