成功者は実践してる!?内定を勝ち抜く就活ノートの作り方とは??

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就活ノートは内定獲得への近道!

クリアファイル

就活ノートは、就活生の戦利品と言っても過言ではありません。参加した会社説明会やセミナー、OG・OB訪問で気づいたことや感じたことなどをしっかりと記録として残しておくことで、就活の振り返りを適切におこない、次回に生かすことができるからです。

自分の頭の中を整理して、集めた企業の情報をノートにまとめて可視化することで、よりスムーズに就活を進めていくことができます。そこで今回は、企業研究や自己分析にも役立つ就活ノートを作るときのポイントと書き方をご紹介します。

そもそもなぜ、就活ノートが必要なのか?

Q&A

就活ノートを作る目的は下記の2つです。

(1)会社説明会やセミナー、面接で得た情報をストックしておく

就活がはじまると、多くの就活生が会社説明会やセミナーに参加して企業研究をおこない、エントリーした企業の面接を受けることとなります。
しっかり覚えたつもりでも、時間が経つとうっかり忘れてしまったり、企業ごとに異なる業務内容の細かな違いや経営理念などを把握しきれていなかったり、ということを防ぐ効果があります。また、面接官から聞かれた質問内容や反省点をノートに書き留めておけば、PDCAの回転率アップに役立つんですよ。

(2)(1)で得たさまざまな情報を元に、自分の思考を整理する

(1)の結果として、一度自分の頭の中を整理できます。就活を進めている段階ではまだ、エントリーした企業が自分にとって本当に合っているのかどうかはわからないもの。面接を受けたときの手応えや、OG・OB訪問をしたときに感じた職場の雰囲気などを言語化し、情報を交通整備しておくことで、自分の思考を整理できるのです。

就活ノートを作るときの4つのポイント

就活は、時間や労力だけではなく、説明会や面接の会場に行くための交通費など、コストと工数がかかるもの。エントリーした企業により効果的なアプローチをかけ、効率よく就活を成功させるためには、就活ノートの作り方にもちょっとしたコツが必要です。

a.1冊に集約する

就活ノートは、就活中ずっとカバンの中に入れて持ち歩くものであるため、パッと見たときにすべてを把握できるように1冊にまとめましょう。企業ごとに付箋を貼って色分けしておくと、どのページにどの企業について書いてあるのかが分かりやすくなりますよ。

b.大学3年生の7月頃からはじめる

自転車

就活ノートは、大学3年生の7月頃を目安に作りはじめましょう。この時期は、就職したい企業や興味のある業界、志望企業がハッキリする段階でもあるからです。

c.記入する内容はテンプレートを活用する

情報を整理してより見やすくするためには、テンプレートをうまく活用するのがポイントです。具体的には、「企業研究」「就活スケジュール」「就活記録」の3項目を目次とし、下記のような内容でまとめていきます。

「企業研究」

(1)企業名

(2)業種

(3)事業内容

(4)代表者氏名

(5)歴史

(6)経営理念

(7)労働条件(基本給、年間休暇など)

(8)本社所在地

(9)支店・営業所所在地

(10) 連絡先

「就活スケジュール」

(1)インターンシップ日程・内容

(2)会社説明会・セミナーの日程

(3)エントリーシートの提出期限

(4) Webテストなどの筆記試験の日程

(5)面接試験の日程

(6) 正式内定予定日

「就活記録」

(1)インターンシップ

・企業名

・配属部署

・業務内容

・提出書類記録

(2)会社説明会・企業セミナー

・内容

・質問内容、回答、登壇者の反応

(3)エントリーシート

・記載内容

・結果と反省

(4) 筆記試験

・内容

・結果と反省点

(5)面接試験

・面接の形式(集団、個人)

・面接のレベル(1次、2次、3次、最終など)

・面接官からの質問内容

・自分の回答と面接官の反応

・結果と反省

d.きれいにまとめようとしない

4つのポイントのなかで、これが1番重要です。情報の整理や自分自身の振り返りという面において、見やすいに越したことはありません。しかし、きれいにまとめようとし過ぎると、それだけ時間と手間がかかってしまうので、逆に効率を下げてしまう可能性があります。箇条書きでもなんでも良いので、企業の特色がひと目で分かるように、簡潔にまとめるのも就活ノートの作り方として重要なポイントのひとつです。

就活ノートと就活アプリ、どっちがいいの?

インターン

結論から言うと、やはり就活ノートを使うことをオススメします。スケジュールやタスクなど、何でもアプリで管理できる時代になりました。『Evernote』やGoogleカレンダーなど、就活中に重宝するアプリは数多くあります。

しかし、会社説明会やセミナー、面接などのスケジュールは管理できても、振り返りや反省点なども含めて、全て一括管理できるアプリはないのです。スケジュールはGoogleカレンダーで、情報の整理や振り返りはその他のアプリで、という具合に両方を上手く使いこなさなければならず、正直とても面倒です。

頭のなかにあるだけでは何となくぼんやりしていたことも、書くという行為によりインプットとアウトプットが同時におこなわれるので、頭の中が整理されやすくなるんですよ。つまり、就活ノートに勝るものはないのではないでしょうか。

就活に適したノートとは?

ビジネスウーマン

サイズはA5サイズのリングノート

就活ノートを作るときにオススメなのが、A5サイズのリングノート。システム手帳と同じくらいのサイズ感です。就活中、肌身離さず持ち歩くものなので、この大きさならカバンに入れてもかさばる心配はないでしょう。

種類は断然ルーズリーフ

コート姿の女性

ノートのなかはルーズリーフ対応のリングファイルタイプがオススメです。就活中は、エントリーした複数企業の選考が同時に進んでいきます。さまざまなページに走り書きした企業情報も、ルーズリーフであればあとからページを入れ替えることができ、情報を簡単に整理することができるのです。

会社説明会やセミナーは、必ずしも参加者ひとりひとりに机が用意されているわけではなく、大体は膝の上で走り書きすることとなります。表紙が丈夫なリングファイルは下敷き代わりにもなるので、本当にオススメですよ。

「バーチカルタイプ」の手帳もオススメ

バーチカルタイプとは、見開きの横軸に1週間分の日付、縦軸に1日の時間軸が印刷されたタイプの手帳です。スケジュール管理をしやすいので、1日に複数件のセミナーや面接が入ったときなど、時間を管理しやすくなります。手帳を選ぶ際は、メモ欄が多いものがオススメです。

就活ノートの書き方

雑談中の大学生

会社説明会・セミナー編

会社説明会や企業セミナーに参加したら、下記の内容を細かくまとめましょう。

(1)会社名、登壇した社員の名前と部署名

会社説明会や企業セミナーに登壇する社員は、その企業にとってのキーマンであることがほとんどです。面接担当者である可能性も高いので、その社員の名前(フルネーム)と部署名はきちんとメモしておきましょう。その人の入社年度や現在のポジションについて、メインで担当している業務の話などは、自身のキャリアステップをイメージするための重要な材料にもなります。

(2)説明会、セミナーの内容

面接

会社説明会やセミナーは企業がどのような人材を求めているのか、理想とする人物像を知るための手がかりがたくさんあります。面接で志望動機を話す際にもとても役立つので、きちんとメモをとっておきましょう。

また、説明会やセミナーで話される売上の推移や数値については、パンフレットや公式サイトには掲載されていないことがほとんどです。そのとき開示されたデータを把握しておくことで、ほかの企業との比較がより細かくできる他、その企業の業績の良し悪しや将来性を判断できる材料にもなります。

(3)説明会、セミナーに参加しての気付き

ただ単に説明会やセミナーに参加してそれでおしまいにするのではなく、参加して気づいたことを書き留めておくことは、思考の整理に役立ちます。インプットした情報はすぐにアウトプットする、というクセをつけましょう。

帰りの電車や自宅に戻ってからだと疲れて寝てしまい、さらに翌日になったら忘れている、という可能性があるので記憶が鮮明なその場で書き留めておくことが大切です。

(4)会社についての印象を分析する

考える女性

「なんかいいな」と思ったらその「なんか」をロジカルに分析してみましょう。「思っていた業務内容と若干違う気がする」「将来の成果につながるスキルセットを得られそう」「社風が合わない気がする」など、なんでも良いのでメモとして残しておきましょう。さらに言うと、そこに理由をプラスしておくとなお良し。

今後、就活を進めていく上で自分がもっとも大切にしている企業選びの基準を理解するきっかけになるからです。きちんと言語化することにより、自身の思考を整理して正しい意思決定ができるようにもなります。

自己分析編

研修

(1)企業に対するイメージをリスト化する

会社説明会への参加や面接の回数が増えていくと、「この企業は◯◯企業よりも◯◯だな」とか「◯◯企業の◯◯な部分が自分には合っている気がする」など、自分の中で企業選びの基準がハッキリしてくるようになります。

実際に受けた印象を明文化しておくことで、思考を整理できるようになるのです。その際、ポジティブな要素とネガティブな要素と両方をそれぞれ5〜10個ずつ書いておくのがポイント。脳科学的な話になるのですが、人は言語化されていない情報について考えることができないと言われているため、ノートに書くという行為は理解力を高めるためにとても必要なことなんですよ。

(2)(1)のイメージの中から重要なものを各3つ厳選

考える女性

(1)で書き出したポジティブ要素とネガティブ要素のそれぞれの印象を、重要度が高い順に1〜3位までランキング付けします。そのとき意識の高い就活生にありがちなのが「裁量権」「自己成長」というキーワードばかりを選んでしまうこと。

それが本当に自分が一番望んでいるもので、将来実現したいことに直接的に結びつくのであれば良いのですが、変な見栄やプライドを優先して選んでしまうのはファーストキャリア選びの失敗に繋がってしまう可能性があります。「人間関係」「やりがい」など何でも良いので、自分の気持ちに素直にしたがって選んでみてください。

(3)(2)を選んだ理由を深堀りする

読書する女性

(2)を選んだ理由について、じっくり考えてみましょう。具体的にはこうです。

「当事者意識を持ちながら働くことができる環境」→「自分の成長に繋がる」→「高い裁量権を持って働ける」→「入社◯年最年少でプロジェクトリーダーを任されている社員がいる」。

という具合に選んだ理由を細分化して深掘りしていくことで、説得力のある志望動機を得られるヒントになるのです。これは就活に限ったことではなく、実際に仕事で起きた問題を解決するときに、その知見が活きてきます。ぜひ、就活中に物事の本質を見極める、というトレーニングを積み重ねていきましょう。

面接編

ネクタイを触る男性

(1)面接官からの質問リスト

面接官に聞かれた質問をリストアップしておきましょう。面接に備えて予め質問内容を予習していても、予想だにしない質問をされることもあるでしょう。

「あなたを動物に例えると何だと思いますか?」「コンビニエンスストアは全国に何店舗あると思いますか?」など、一見選考に関係なさそうな質問をねじ込んでくるケースは意外とあるものです。

(2)自分の回答と面接官のリアクション

面接

(1)に対してあなたはどのように答えたのかということについても、一語一句きちんと書いておきましょう。また、あなたの回答に対する面接官のリアクションも忘れずに。「深くうなずいていた」「淡々とした様子だった」「退屈そうな表情だった」など、面接官のリアクションから果たしてどう答えるのが正解だったのか、自分で振り返ることができるからです。

(3)反省点

「緊張しすぎて噛んでしまった」「練習したはずの志望動機をうまく伝えられなかった」「思ったほど緊張せず、ハキハキと話すことができた」など、面接を終えたあとは必ず反省点も書きましょう。できたこととそうでないことを箇条書きにしておけば、自分の苦手なポイントが明確になり、改善に繋げることができます。

就活ノートを駆使して内定獲得につなげよう!

ひまわりと空

就活ノートをただ作るだけでは、自己満足で終わってしまいます。1番大切なことは、目的を明確にすることです。

どの業界に興味があるのか、第1志望の企業に就職するために自分には一体何が必要なのかなど、就活ノートを正しく作ることは頭の中を整理するためにとても重要な役割を担っているのです。就活ノートを活用して、よりよいキャリア選択をしていきましょう。

【編集:岡冨 りさ】