落ちることも? 学校推薦の就活について

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学校推薦と一般の就活との違い

事務室や就職課に推薦求人要項を確認をしにいく

通常の就活では、就活ナビサイトや、企業のリクルートページに登録をしてエントリーをするのが一般的です。学校推薦を受けたい場合は、まずは求人があるかどうかの確認を学校の就職課に確認をしにいく必要があります。理系の場合は研究室事務所や教授から直接情報を頂くケースもあります。求人を確認し、記載されてある要項と自分の希望がマッチしていれば、積極的に応募しましょう。

学校推薦にも枠に限りがあるので、応募者数が多い場合には、学業成績を比較材料とするケースもあります。学校側も太鼓判を押して、企業に紹介したい訳ですから、求人によっては成績の基準が多少高くなることも想定をしておきましょう。学校推薦に興味のある方は、ともかくまずは求人を確認し、就職課の方に詳しくお話を伺ってみてください。自分がその求人にマッチしているかどうか、基準等を教えて頂けます。

一般的な就活よりも短期決戦であるケースが多い

学校側も企業側も大きな期待を持って臨まれるのが学校推薦です。無事に面接に進むと、企業側は積極的に採用するつもりで話は展開されていきますこの理由から、通常の就活よりも、内定までの面接回数が少なかったり、日数が短かったりというケースがほとんどです。あえて確率にするとしても、合格率は高いと考えられます。

その分、基本的には内定後の辞退ができないものですので“合格しやすいから”という安易な気持ちでトライするべきではありません。しっかりと求人要項をチェックして、自分の希望に沿っていることを確認してくださいね。

学校推薦を受けても必ず合格するわけではない

面接への心構えが原因であるケースが多い

社会に出てからは、学生生活とは異なり、正解、不正解という課題にはほとんど出会わなくなります。就職活動がその初めの一歩となる方もいらっしゃることでしょう。つまり、学校推薦と言えども、合格率が100%ということはなく、実際に落ちてしまうケースもある、ということです。

学校推薦で落ちてしまう代表的な要因として挙げられるのは以下の3つです。

  • 企業研究の甘さ
  • 面接対応の準備不足
  • 緊張感(真剣味)の欠如

“合格しやすい”とか、”とりあえず内定が欲しい”という考えだと、企業研究や志望動機等の準備を怠りがちです。行きたい企業が決まっている場合は、OB・OGの方にお話を伺うと良いでしょう。もし、その企業がインターンを募集している場合は、是非参加して、実際の雰囲気を体験するのがオススメですそういった企業研究を怠ると、学校推薦があっても落ちてしまう、就職できたけどミスマッチだった、なんてこともあり得ます

合格率という観点だけで考えると、通常の面接と比較しても通りやすく、反対に通常の面接では落ちる確率の方が圧倒的に高いので、気が緩むのもわからないことはありません。ですが、学校推薦を受ける方は、学校と企業とを結ぶ大切な立ち位置にいることを心に留めておきましょう。これは通常の面接、その後の仕事でも言えますが、真摯な態度で臨めば、結果は自然とついてくるものです。万が一、学校推薦の面接で落ちてしまったとしても、それがその後の就活に影響することはありませんので、気持ちを切り替えて再スタートを切りましょう。

学校推薦での内定辞退は最終手段

企業のリクルーティング(採用活動)では、就活生の皆さんが想像していらっしゃるよりも遥かに多くの人や時間、そして費用が関わっています。中でも学校と企業とが直接やりとりを行う学校推薦では、その二者の信頼関係とも関わってきます。

ですので、学校推薦で内定が出た際はその企業に就職するのが基本、と考えてください。あなたは学校の代表となる訳ですから、あなたの活躍が次年度以降の採用姿勢にプラスにもマイナスにも働くことになるのです。

半端な気持ちで内定辞退をするべきではないということを抑えた上で、本当にどうしようもない理由ができ、内定を辞退しなければならない場合。採用担当者または代表、そして学校側にもしっかりとその旨をお伝えした上で辞退を申し出てください。恐らく辞退は認められますが、今後あなた自身が学校推薦を受けることができなくなる他、あなたの後輩がその企業に学校推薦で入ることが限りなく難しくなることは理解しておいてください。