
やりたい仕事がわからない……。
就活をしていると、「そもそも自分のやりたい仕事ってなんだろう」「どんな仕事が自分に向いているのかわからない」と感じてしまうときってありませんか?
やりたい仕事が決まっていないと、何を基準に企業を選べばいいのかわからなくなってしまいます。しかし、最初からやりたい仕事が決まっている人は意外と少ないもの。では、どうしたら自分が一番やりたいと思う仕事を見つけられるのでしょうか?
やりたい仕事がないまま就職してる人は多い
就職活動で内定をとるためには、面接で筋の通った志望動機をきちんと伝えられればそれでOKです。もし、自分が本当にやりたい仕事ではなかったとしても、働くうちにやりたいことになる可能性は十分に考えられます。だから、内定をとるために、“やりたい仕事”をしっかり決めておく必要はないんです。
むしろ、本当にやりたい仕事に就けている人はほんの一握りだと言われています。「ほかよりも給料がいい」「社風が合いそう」「将来やりたいことのスキルアップに繋がる」など、“なんとなく”で決めることは間違ったことではありません無理にやりたい仕事を見つける必要はありません。
やりたい仕事を見つけるための15の方法
働いたことがなければ、自分にどんな仕事が合っているのかはわかりません。むしろ、やりたいと思っていた仕事に就いたとしても「思っていたのと違う……」とギャップを感じてしまうことの方が多いもの。ここからは、やりたい仕事を見つけるための方法をご紹介します。
1.やりたくないことを書き出してみる
メモとペンを用意して、まず自分がやりたくないと思うことをすべて書き出す方法です。やりたいことは何かを考えるために、逆にやりたくないことを書き出すことで、選択の幅を狭めることができるのでとても効果的です。一番やりたくないと感じるものから消去法で外していくと、答えが見つかりやすくなりますよ。
2.1日1新をはじめてみる
どんな小さなことでも良いので、1日に1回新しいことにチャレンジしてみよう、というものです。たとえばいつもと違うコースを歩いて帰る、はじめてのお店に行ってみる、ブログを書くなど1日1新を取り入れてみましょう。
これを毎日続けていくことで、マンネリ化を防いで小さなことでも新鮮な感動や喜びを感じられるようになります。結果的に、自分のやりたいことを見つけるきっかけになりますよ。
3.長時間やり続けても「楽しい」と思える仕事を考えてみる
単純作業が得意や体を動かすことが好きなど、人によって「楽しい」と思うことはまったく違います。とある企業がおこなった調査ではこんな結果が出ています。人が仕事にかける時間の合計は7時間×365日×80年=約20万時間(20歳〜70歳まで50年間働いた場合)。
つまり、人生の半分以上の時間を仕事に費やしているということに!自分がやりたくないことに時間を費やすのは、苦痛でしかありません。長時間続けていても心から“楽しい”と思えることが何なのか考えると、やりたいことを見つけられるはずです。
4.インターンをしてみる
インターンに参加して、大人たちのなかに混じって働くという方法です。「スキルも才能もない自分にできるのだろうか」と不安になる気持ちはとてもよくわかります。
でも社会人の先輩から叱られたり褒められたりして、悔しい思い、辛い思い、嬉しい思いをすることがあるはずです。一歩踏み出して挑戦し、さまざまな経験をすることで自分の強みとは何かわかるようになります。
5.海外旅行に行ってみる
夏休みや春休みなどの長期の休暇を利用して、海外旅行に行ってみましょう。実際に私も、やりたいことがわからず悶々としていたときに行った海外旅行が、自分自身を見つめ直す良いきっかけになりました。何も知らない環境で、現地の人びと、自然、文化、歴史に触れることであらゆる感覚が刺激され、自分が興味を持てることを知るきっかけになります。
6.ボランティア活動に参加してみる
被災地や発展途上国、福祉施設などでのボランティア活動は、自分の価値観を変えるきっかけになります。現地の様子を肌で感じることによって、自分が毎日大学に通えることや毎日食事を摂れることが、本当に当たり前なのか。また、自分が普段暮らしている場所がどれだけ恵まれている環境なのかを改めて感じることができるはずです。
そうして自分を客観的に見つめる機会を持つことによって価値観が大きく変わり、今まで思いつかなかった発想が生まれるなど、新たに興味を持てる分野が見つかるかもしれません。。
7.理想のライフスタイルを考えてみる
これから長く続く社会人生活において、「仕事」として単一で捉えるのではなく「人生」として考えてみましょう。たとえば、将来は海外に移住したいというプランがあったとします。そのためには、ある程度安定した収入、貯金、語学力、人脈が必要です。そう考えると「語学を学びながら働ける会社がいいな」とか「人脈を作るために交流会に参加しよう」という具合に、逆算して考えることで、やりたい仕事が何なのかがクリアになっていきます。
8.自分の長所と短所を書き出してみる
自分の性格を見つめ直すという方法も、自分のやりたい仕事を見つけるときにとても役立ちます。長所と短所をそれぞれ別の紙に箇条書きにし、そのあと興味のある業界や職種を挙げていきましょう。
たとえば、「人と話すのが好き」「人との交流が好き」という長所があるのであれば、その隣に営業職、接客業と書いて、それぞれにどんな種類があって業務の内容はどんな感じなのかを調べてみるのです。枠組みを固めてからどんどん選択範囲を狭めていくと、自ずとやりたいことを見つけられるのではないでしょうか。
9.職業の種類を調べてみる
「◯◯業界に興味がある」「◯◯ってどんな仕事なんだろう」と疑問に感じたことは、インターネットで調べたり、その業界で働いている人に聞いたりして情報収集してみましょう。
たとえば、一口に「営業」の仕事といっても、クライアント先に出向いての訪問営業なのか、電話営業なのかなどと営業スタイルに違いがあったり、法人相手なのか個人相手なのかなど取引する相手もさまざまです。興味を持ったことについて詳しく調べてみることで「こういう仕事もするんだ!」と職種について知ることができます。
10.資格の勉強をしてみる
秘書検定、TOEIC、宅建、ファイナンシャルプランナーなど、さまざまな資格の勉強をしてみるという方法です。とりあえず資格を持っていると、活用できる場面があとから出てくる場合もありますし、勉強を進めていくうちに「あれ、意外とおもしろいかも」と感じられるかもしれません。。
11.講座やセミナーに参加してみる
片っ端からいろいろな講座やセミナーに参加してみる方法です。企業だけではなく、作家やアーティスト、大学教授のセミナーなど何でも構いません。自分の知らない分野や業界についてを知ることはとても新鮮で、新たな分野に興味を持つきっかけになります。
12.短期留学してみる
長期の休みを利用して、短期留学するという方法もオススメです。旅行だと楽しむことが目的ですが、留学は勉強することが目的になります。
言葉も文化もまったく違う環境での生活は、あなたに刺激を与えてくれるはずです。言葉が通じない海外生活では自ら行動する力が身につくので、広い視野で物事を捉えられるようになります。
13.副業をはじめてみる
FXやアフィリエイト、クラウドソーシングといった副業をはじめてみるという方法です。どれも、ネット環境さえ整っていれば簡単にはじめられるものばかり。最近は、特定の場所にとどまらずフリーランスとして働く人、起業する人、株式投資で生計を立てている人など、少しずつ働き方が変わりつつあります。
副業がいつの間にか本業になった、という人もいます。まずはお小遣い稼ぎと思って気楽な気持ちではじめてみてはいかがでしょうか?
14.趣味に没頭してみる
読書をする、映画を観る、旅行に出かける、スポーツをするなど、自分の夢中になれることに没頭してみてください。好きなことに熱中しているときというのは、信じられないくらいの集中力があり、ときに人の問いかけすら耳に入らなくなることも。
たとえば、「ブログを書いているときは時間を忘れるくらい熱中してしまう」というのであれば、創作意欲やスキルアップできる出版社やメディア業界など、趣味が仕事に結びつくこともあります。
15.いろいろな場所に出かける
できるだけ外に出て、いろいろな人と交流を持ちましょう。出先で居合わせた人の話を聞いたり、目的地を決めずに電車に乗って遠出をしたり、海や山に行って自然を満喫したり、色んなものを見聞きすることで、新鮮な気持ちを味わえます。この新鮮さというのがとても大切で、自分を見つめ直したり、価値観を変えるきっかけになることもありますよ。
小さなことを続けて、やりたいことはゆっくり見つけていけばいい
やりたいことを見つける方法をみていきました。実践してみようかなと思うものはありましたか?働いている人全員が、自分が本当にやりたい仕事に就けているわけではありません。むしろ、好きなことややりたいことを常に模索している人のほうが多いのではないのでしょうか。
とりあえず興味を持てるものや関心のあることを掘り下げていくうちに、次第にしっくりくるものを見つけられるのだと思います。今回あげた15個の方法は、今からでもはじめられるようなものが多いですよね。毎日小さなことを続けて、自分のやりたい仕事をゆっくり見つけていきましょう。
【編集:岡冨 りさ】